9.新潟大学学士力アセスメント『NBAS』の紹介 9.1 NBAS とは 21 世紀は知識基盤型社会(Knowledge-based Society)の世紀であり,⼀⼈⼀⼈が 知識をもち使いこなすことで,個⼈として成功するだけでなく,社会や経済が発展 する時代と⾔われています。皆さんは,他者の⽂化や⽴場を理解・尊重し,コミュニ ケーションを取りながら問題を解決できる創造性や独創性に富んだ⼈材となること が求められています。 「⼤学で何を学んだか」よりも「⼤学でどんな能⼒や態度を⾝ につけたか」が問われる時代が来ているのです。新潟⼤学学⼠⼒アセスメントシス テム(Niigata University Bachelor Assessment System:NBAS)は,新潟⼤学の理念であ る「⾃律と創⽣」に⽴脚し,学⽣⾃⾝が「⼤学でどんな能⼒や態度を⾝につけたか」 を振り返りながら,⾃律的に学習することを⽬指し,平成 25 年度から運⽤を開始し ているものです 。 アセスメント:次にどうすべきか考えるために今の状況を把握すること 9.2 NBAS でできること 新潟⼤学では,知識基盤型社会で求められる⼈材育成に対応するため,学習成果 を明らかにした到達⽬標達成型の主専攻プログラムを導⼊しています。皆さんの所 属する⽣産環境科学科の到達⽬標とはどんな⽬標でしょうか。NBAS コンピュータ システムにログインすると,最初の画⾯で皆さんの所属する学科の到達⽬標が表⽰ されます。ここには,卒業時に皆さんに「⼤学で⾝につけて欲しい能⼒や態度」が 書かれています。では,その能⼒や態度は,いつ・どこで・どうやって⾝につけれ ばいいのでしょうか。それを⽰しているのが, 「カリキュラムマップ」です。NBAS コンピュータシステムでは, 「⼤学で⾝につけて欲しい能⼒や態度」が今どのくらい ⾝についたかをグラフで表⽰することができます。 もちろん⼤学での学びは授業だけではなく,部活動やアルバイト,ボランティア 活動からもたくさんのことを学ぶでしょう。また,実験・実習を⾏ったり,資料を 読んだりしてたくさんのレポートを書いたりするでしょう。そういったグラフでは 表現できないあなただけの学びの成果を蓄積するポートフォリオの機能も,NBAS コンピュータシステムには備わっています。 ポートフォリオ:作成したレポートや授業で配付された資料などを保管したもの。 「⼤学での学習の歩み」を後で振り返ることが出来るようにするため。 - 64 - 9.3 みなさんにやってほしいこと! ⼤学での学びは,⾃ら⽬標を設定し,現在の⾃分の到達度を把握しながら進める ものです。いわば, 「どの頂を⽬指すか定め,⼀歩⼀歩進める登⼭」のようなもので す。しかし,これは孤独な登⼭ではありません。ガイドであり,チューターである 教員と⼀緒に登る登⼭です。教員は,いまあなたがどんな⽬標をもち,現状をどう 考え,次にどう学びたいのかを知ることで,初めて適切なアドバイスができるよう になるのです。この点,⾼校までの学習とは決定的に違うことを理解しましょう。 教員にあなたの現状把握を知らせ,⾃分⾃⾝が何を⽬指しているのかを知る機会が 「アセスメントシート」の作成です。各セメスターでアセスメントシートを作成・ 提出し,⽬標⽬指して進み,充実した学⽣⽣活を送りましょう。 アセスメントシート:今学期,⾃分が何を学んだか,次に何を学びたいかをまと めたもので,教員に提出し,指導・助⾔を仰ぐための資料。 新潟⼤学教育・学⽣⽀援機構 NBAS 新潟⼤学学⼠⼒アセスメントシステム http://www.iess.niigata-u.ac.jp/nbas/outline.html - 65 -
© Copyright 2025 ExpyDoc