平成 27 年度 社会福祉法人小松市大和善隣館『事業計画』 理事長 伊 藤

平成 27 年度
社会福祉法人小松市大和善隣館『事業計画』
平成 27 年度における事業計画の主要なものは、次の通りである。
1.法人について
昭和 19 年 6 月 15 日創設、小松市大和町に誕生した大和善隣館は昨年無事 70 周年を迎えました。
地域で起こり、地域に愛されながら育ってきた小松市大和善隣館。小松市で最初に「大和保育園」の
運営を開始、昭和 55 年度に開園した乳児専門の保育施設「あしのめ乳児保育所」から移行する形で、小
松市立保育所民営化の第一弾となった「松陽保育園」そして平成 24 年度民営化の「月津保育園」と法人
の基幹事業となる保育所事業は市内最大の 3 施設(定員 575 名)を運営しています。
平成 27 年 4 月からは、
子ども子育て新制度による、少子化対策・待機児童対策・教育と保育の一体化施設として始まる「幼保
連携型認定こども園」に 3 施設が共に移行し、新たな事業として法人基幹を担うことになります。
このほか、時代の要請に応じた事業として洋裁学校、料理学校、質屋、市民病院内での売店などの事
業を展開してきましたが、この間も創立からの理念であり、法人名称にも謳っている「善隣のこころ」"
いつでも
どこでも
そしてだれにでも
われ等
善き隣人たらん"を原点に捉えながら社会福祉事業
を行ってきました。この法人の精神は保育所事業はもとより、放課後児童クラブ事業においても、また
「大和ぬくもり大学」においても、
「であい・ぬくもり・ささえあい」の精神として引き継がれています。
現在、
「社会福祉法人」は公益性を有する社会福祉事業を主たる事業とする非営利法人として、一定の
規制の下で事業を実施することや、地域のニーズに対応することが求められていることから、補助金や
税制優遇を受けているのも事実であります。近年こうした状況下で、巨額の積立金や繰越金といった内
部留保を持つことに対して、本来地域に還元されるべきものであり、福祉サービスへの再投資や社会貢
献で活用すべきであると政府の規制改革会議でも環境も変化を求められており、こうした状況に安閑と
していては法人運営の舵取りを見失う恐れもあり、法人運営の中でもコンプライアンスを遵守し、法人
経営の透明性を積極的に進めながら、ますますの地域福祉サービス向上と適正な経営に努めていく必要
があります。
先に示した通り、当法人の基幹事業となる「幼保連携型認定こども園」そして「放課後児童クラブ」
たる芦城っ子クラブの運営に関しては、新制度化で政府はもとより、石川県、そして行政の運営指針を
示す小松市からも 3 月に入っても具体的な方針が示されておらず、深い霧の中を独自判断で平成 27 年度
の運営準備を行っている状況であります。いうならば、感度の高い情報のアンテナを掲げていても、情
報が発信されていないのが現状であります。であるからこそ、事態の本質を見極めながら、社会福祉法
人としての怜悧な計算と民間の発想を持って、公益性の高い適正な法人経営に努めていきます。
平成 27 年 3 月 23 日提出
社会福祉法人小松市大和善隣館
理事長 伊 藤
-1-
貞 之
2.役員会について
(1)理事会について
施設在所地域の代表者・法人運営施設長・学識経験者など 12 名で構成され、理事のうち 1 名は互選
により理事長となります。法人の業務の決定は理事会によって行われ、法人の意思決定のため理事会
を随時招集して、法人及び各施設の業務の執行状況はもとより、前年度の事業報告及び決算、並びに
当年度の事業計画及び予算の審議を行うとともに、理事会の円滑化に努めて実効性の高い審議を行っ
ていきます。(定款第 5.9 条、委嘱・任用基準第 7 条より)
社会福祉法人の運営に関する注目と期待が高まる中、また、子ども子育て新制度へ変化の対応の為、
運営のかじ取りを頻繁に調整する必要が高まっており、理事会開催回数を増やして対応していきたい
と考えています。
(2)監事について
評議員会が学識経験者から 2 名を選任し、理事の業務執行の状況及び法人の財産の執行状況を監査
し、毎年監査報告書を作成し、理事会・評議員会及び小松市長に報告します。(定款第 5.11 条、委嘱・
任用基準第 7 条)
また、監査の機能を高めるため研修会への参加のほか、理事会・評議員会との連携を深め、業務の適
正な執行に助言を行います。
(3) 評議員会について
施設在所地域の代表者・法人運営施設関係者・学識経験者など 25 名で構成され、法人の諮問機関で
あり、法人の重要議案の審議のため随時招集して審議を行うとともに、評議員会の円滑化にと実効性
の高い審議をはかります。(定款第 14.15.16 条、委嘱・任用基準第 7 条より)
(4) 福祉サービス苦情解決第三者委員について
社会福祉法第 82 条の規定並びに当法人定款第1条に定める利用者からの苦情解決に社会性、客観性
を確保した適切な解決を図ることを目的に各施設に設置しその対応に努めていきます。
当法人では、福祉サービス苦情解決第三者委員設置規程に基づき、監事 1 名、評議員 1 名の計 2 名
が第三者委員に選任され、苦情解決責任者・苦情受付担当者とともに苦情解決に努めることになりま
す。また、本部及び各施設設置のホームページ及び意見箱にて広く意見を収集できる体制を整えてい
ます。
(5) 本部事務局について
法人の事業・事務の円滑な運用をはかるため、本部事務局長と事務員を配置することによって法人
内の共通事務の一元化処理をすすめながら、財務諸表の確認と管理会計により安定した法人運営を目
指します。(定款第 12 条)
施設運営に関しては、施設の独自性を維持しながらも、施設間の運営方針の共通化や戦略的施設経
営を推進し法人の組織力を高めていきます。
また、役員会及び法人内連絡会(施設長、副施設長、主任、各部門)等を適宜開催し事務事業の適正な
執行を図っていきながら、厚生労働省「くるみん認定」県子育て支援財団「プレミアムパスポート事
業」等、公共性が高く、子育てに関する公的事業に取り組んでいきます。
-2-
3. 幼保連携型認定こども園事業について
Ⅰ.保育教諭等は、子どもの発達の特性や発達過程を理解し、その順序性や連続性を踏まえた長期的
視野をもち、教育及び保育が環境を通して行うものであることを基本として、園児との信頼関係を
十分に築き、園児が自ら安心して環境にかかわりその活動が豊かに展開されるよう環境を整え、園
児と共により良い教育及び保育の環境を創造するよう努めます。
(ア)3 歳未満児の教育及び保育
この時期に信頼感が育つことはすべての発達の基盤となります。一人一人の欲求を感受性豊かに受け
とめ積極的に働きかける相互応答的なつながりの中で、人を愛し信頼するという基本的な信頼関係が形
成されます。家庭との連携を密にしながら、保健・安全に十分配慮した温かい愛情と細やかな関わりを
もって、子どもの健やかな心身機能の発達を図ります。同時に、保育教諭等が仲立ちすることにより、
友だちと一緒に遊ぶ楽しさを身につけられるよう体験させていきます。
(イ) 3 歳児の教育及び保育
基本的な生活習慣の自立に伴い自我の育ちを認め、一人一人の発達に応じて丁寧に優しく関わり、
主体性を育みます。身近な人・物・環境との関わりを通して、基本的な運動機能や豊かな感受性・創
造性・社会性を育み、話し言葉などコミュニケーションの基礎を確立させていきます。
(ウ)4 歳児の教育及び保育
全身のバランスを取る能力が発達し体の動きが巧みになり、自然や身近な環境に積極的に関わること
で、感性や身体感覚が育ち想像力や行動力が増してくる時期であります。自発的・自主的な活動の場を
計画的に準備し、集団で活動する中で経験する葛藤を受けとめ、自立心と社会性を育てると共に自己肯
定観や他者を受容する感受性を育んでいきます。
(エ) 5 歳児の教育及び保育
基本的な生活習慣が身に付き運動機能はますます伸び、活発に活動するなかで友達とのつながりが深
まる時期です。互いの人間性を認め合い、集団の一員としての自覚や自信が持てるよう配慮の行き届い
た教育及び保育を行い、自主性・自立性を培っていきます。遊びや社会行事への参加を通して、生活経
験の範囲を広げ、集団生活を営む上に必要な生活習慣やマナーを学ばせると共に、身近な社会事象に対
する興味や関心を育み、社会生活に必要な基本的な力を身につけていきます。
就学前の時期であることを考慮し、基本的な数量、時間、空間概念等ならびに日本語・外国語など五
感を使っての音感・リズム感・動作力を高めて、ことばに対する好奇心や興味を大切に育み、その体得
にも配慮します。
Ⅱ.加算事業
新制度の実施に伴い、保育所運営時に特別保育事業として実施されていた事業の一部が、通常のこど
も園の加算事業として実施されることとなる。加算事業についても今後変更があると予想されますが、
情勢を見極めて、行政と調整の上で実施していきます。
(ア)「3 歳児配置改善加算」
通常職員配置時、3 歳児には児童 20 名に対し、保育教諭を 1 名配置するところ、児童 15 名に対し 1
名を配置するもの
[実施予定]
大和保育園
○
松陽保育園
○
月津保育園
○
(イ)「チーム保育加算」
チーム保育を行う保育教諭等数を通常配置時における必要数を上回る数の配置する
[実施予定]
大和保育園
3 名加配
松陽保育園
-3-
2 名加配
月津保育園
2 名加配
(ウ)「休日保育加算」
特別保育事業の「休日保育」がこども園事業では加算事業に位置づけされました。平成 25 年度に、
平成 26 年度からの補助対象施設を目指して自主事業で休日保育を開始しました。本来なら認定こども
園制度がスタートする平成 27 年 4 月に事前に小松市が行ったニーズ調査や受け入れ実施による新しい
枠組みにより休日保育加算が実施されると判断していましたが先送りされています。
「認定こども園」
制度では、利用者との直接契約により入園が決定するので、休日保育事業の有無が入園の決定に影響
を及ぼすことが考えられます。平成 27 年度はもう一年自主事業として「休日保育」を松陽保育園を拠
点として実施しますが、ニーズ調査等による枠組みの決定如何によっては、廃止することも検討して
いきます。
平成 26 年度からの継続加算対象施設:こばと第二保育園、河田保育園、よしたけ保育園、第一保育所
[自主実施予定]
大和保育園
×
松陽保育園
○
月津保育園
×
(エ)「外部監査費加算」
施設運営の透明性を高めるために公認会計士等による外部監査実施し結果を公表します。平成 27 年
度から毎年実施向けて段取りしていきます。
[実施予定]
大和保育園
○
松陽保育園
○
月津保育園
○
松陽保育園
○
月津保育園
○
松陽保育園
○
月津保育園
○
(オ)「学校関係者評価加算」
地域小学校関係者の運営評価を依頼、実施します。
[実施予定]
大和保育園
○
(カ)「小学校接続加算」
小学校との接続を見通した活動を行います。
[実施予定]
大和保育園
○
(キ)「栄養管理加算」
3 施設ともに栄養士が在職し栄養管理ソフトを使って給食やおやつメニューを献立しています。栄養
管理のみならず、食の安全に留意すると共に、地産地消への取組等施設の特色ある“おいしい”献立
作りを実施します。
[実施予定]
大和保育園
○
松陽保育園
○
月津保育園
○
(ク)「第三者評価受審加算」
新制度化 5 年に一度の評価機関による施設評価の受審が求められています。当法人ではこれまで一
度も第三者評価を受審していませんでしたが、第三者評価を受審し、職員の意識向上や施設運営の底
上げにつなげていきます。平成 27 年度は松陽保育園が受審する予定です。
[実施予定]
大和保育園
×
松陽保育園
○
月津保育園
×
Ⅲ.子育て支援事業
(ア)「一時預かり事業」
家庭で保育している乳幼児の保護者や養育者が冠婚葬祭や病気もしくはリフレッシュ等のための理
由で家庭保育が困難となった場合に、一時的な保育を提供するものです。子育て中の保護者にとって
極めて重要な今日的支援事業であると考え、これを積極的に推進していきます。また、教育標準時間
認定の園児の預かり保育にも対応します。
(イ)「地域子育て支援拠点事業」
未就園の子どもと保護者の交流の拠点となる"ひろば"を開設し、地域の実情に応じた子育て支援の推
進を図ります。子育て中の親子が気軽に集い、和やかに交流できる場を作り、子育てに関する相談・
援助を行っていきます。また、保育園児との交流や地域の子育て関連情報の提供、育児支援に関する
-4-
講習会等の実施により、地域子育て機能の充実を図ります。
(ウ)利用者支援事業
未就園の子どもと保護者等、又は妊娠している方が教育・保育施設や地域の子育て支援事業等を円滑
に利用できるよう、情報収集と提供を行い、必要に応じ相談・助言等を行うとともに、関係機関との
連携調整等を実施し、支援します。
(エ) 「マイ保育園登録事業」
保育園を身近な子育て支援の拠点と位置づけ、
「マイ保育園」としてそこに登録してもらい、妊娠中
から 3 歳までの全ての子育て家庭に対し、保育士などによる育児教室や育児相談・一時預かりの利用
等を総合的に支援し、保護者・その関係者の育児不安の解消を図ります。
また、子育てで孤立している閉じこもりがちな家庭を訪問して、各種子育て支援事業につながる声
かけを行う、
「子育て支援コーディネーター声かけ事業」も併せて行っていきます。
(オ) 「マイ保育園地域子育て支援拠点化推進事業」
マイ保育園登録者に対する育児支援強化策として、子育て支援コーディネーターを配置し、子育て
支援プランの作成・育児相談等の子育て支援拠点保育園としての機能の充実を図ります。
(カ) 特別保育事業「病後児保育」について
※病後児保育事業…病気「回復期」であり、かつ集団保育が困難な期間に専用スペースで一時的に保育
する事業。大和保育園・月津保育園で実施。松陽保育園は専用スペースが確保できないため、必要児童
は大和保育園で受入します。
地域の子育て支援を推進するために休日保育事業と同様に、平成 25 年度から自主事業とし実施して
います。平成 27 年度はもう一年自主事業として実施しますが、ニーズ調査等による枠組みの決定如何
によっては、廃止することも検討していきます。
平成 26 年度からの継続加算対象施設:こばと保育園、あおば保育園、よしたけ保育園、舟見ケ丘保幼園、今江保育園
大和保育園について
子育ての環境が、都市化・核家族化・少子高齢化という社会現象の進展に伴い、保育園が果たす社会的
役割に大きな変化が生じてきています。2012 年 8 月に“社会保障と税の一体改革の推進”の中で「子ど
も・子育て関連 3 法」が成立し、2015 年 4 月より幼児期の学校教育・保育・地域の子ども、子育て支援
を総合的に推進する「子ども・子育て新支援制度」が始まることとなります。当園は昨年 12 月「幼保連
携型認定こども園」の認可を受け、この 4 月から新制度の施設に衣替えして新たなスタートを切ります。
単なる看板の架け替えでなく、制度改革の意義である教育面と地域の子ども子育て支援をこれまでにも増
して充実していく計画です。
このような状況の中、職員の資質向上、少数精鋭化を図り、昨年 70 周年の節目を迎えた当園の培って
きた方針「養護と教育が一体となって豊かな人間性を持った子どもを育成する」をベースに安全・自然・
積善を基本にした「しっかりした子 ひとに思いやりを きびしさを自分に」を目標にした教育・保育を
進めます。なお、園舎の適正規模を勘案して定員 280 名から 5 名減員し 275 名で運営します。また、ポ
ルトガル語の翻訳などブラジル国籍児童に対応するため、これまでどおり専任職員を配置します。これか
らも、
“松陽”
“月津”との事業連携を深めながら大和善隣館の教育・保育事業全般の更なる発展を図って
いきます。
定員
0 歳児
1 歳児
2 歳児
3 歳児
1 号認定
5 歳児
15
2 号認定
3 号認定
4 歳児
45
30
35
40
55
小計
15
55
155
105
-5-
合計
275
松陽保育園について
平成 17 年度に小松市から委託を受け定員 140 名で運営を開始し、平成 18 年度には民営化を実施、名
称を「松陽保育園」と変更しました。地域を中心に入園希望者数増加を受け、定員を徐々に増やし、平成
25 年度には 170 名としています。平成 27 年度からは幼保連携型認定こども園として、1 号認定(教育標
準時間認定)10 名を含む定員 170 名で運営いたします。
教育及び保育内容については、大和善隣館の善隣のこころを理念に、
“げんきなからだ”“やさしいこ
ころ”
“がんばるちから”を持った「心身ともに健やかな子ども」の育成をめざし、身近な自然や地域・
家庭と連携を図りながら、養護の働きを基盤として、環境を通して得られるすべての人、物、事との関
係性により学びがあるとする養護と教育が一体となった営みにより進めて参ります。さらに、これまで
培ってきた地域子育て支援拠点事業のノウハウを生かし、新たに加わる利用者支援事業を充実させ、真
に地域に根ざした子育て支援の拠点として、大和・月津との連携を図りながら、社会的役割を担ってい
きます。また、福祉サービス第三者評価を受け、教育・保育・子育て支援のさらなる質の向上に努めま
す。
定員
0 歳児
1 歳児
2 歳児
3 歳児
1 号認定
5 歳児
10
2 号認定
3 号認定
4 歳児
25
25
25
30
小計
合計
10
30
25
85
170
75
月津保育園について
平成 26 年度は、園舎の大規模改修を終え、経営の根幹である児童数の安定・増加について定員枠を増
やして児童数の増加をはかってきた。定員数を 10 名増やし 130 名に変更して運営を開始したところ 10
月には、定員を超えとなる。
幼保連携型認定こども園に移行となる平成 27 年度は、さらに定員を 140 名とし、地域に根ざした児
童福祉施設として、一人一人の子どもの安全・保健を第一に考え、養護と教育が一体となった保育を通
して、心身共に健康、安全で情緒の安定した生活ができるよう、保育環境の整備、自然環境の活用をは
かり、生きる喜びと力を育むことを基本として、その健やかな育ちを支えていきます。同時に、保護者・
地域との協力・協働に柔軟に対応し、校下における子育て支援の拠点となるべく経営指針を立ててその
社会的役割を担っていきます。
定員
0 歳児
1 歳児
2 歳児
3 歳児
1 号認定
5 歳児
10
2 号認定
3 号認定
4 歳児
20
20
20
20
25
小計
10
25
70
60
-6-
合計
140
4.放課後児童健全育成事業「芦城っ子クラブ」について
平成 5 年 4 月 1 日より大和保育園内において放課後児童クラブ「大和っ子教室」を運営を開始。平成
17 年度より、小松市の 1 小学校校下に 1 放課後児童クラブを設置する方針により、同じく芦城小学校下・
学校法人聖愛幼稚園が運営する「ぶどうの枝」と統合し、
「芦城っ子クラブ」として運営を始めた。また、
平成 22 年度当時より厚生労働省「放課後児童クラブガイドライン」に基づき 1 放課後児童クラブの規模
を最大 70 名に定める基準に該当し「第一芦城っ子クラブ」「第二芦城っ子クラブ」の 2 クラブとして運
営を行っている。
平成 27 年度より放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)は新制度として動き出す。国の基準の
もと、小松市が制定した条例により、次の 2 点が大きく変更された。
①
対象となる児童が『おおむね 10 歳未満の留守家庭の小学生』から『留守家庭の小学生』へと拡大さ
れた。これにより当『芦城っ子クラブ』においても 6 年生までの受け入れを開始、
『第一』
『第二』そ
れぞれに定員を 45 名に増員した。高学年という子どもの発達段階にあった放課後の過ごし方を工夫
しつつ保育の質の向上を目指していきたい。
②
職員に支援員としての公的資格が求められるようになった。新しい放課後児童クラブ職員専用の資格
で、研修を受講の上受理される。職員の質の向上は子育て支援の専門性を身に着けるべく最も大切な
課題で、資格取得の枠を超えて、クラブ内研修を多く持ち、研さんに励みたい。
5.大和ぬくもり大学について
昭和 19 年 6 月に大和善隣館が開設され、小松市における福祉と文化・教育の拠点施設として多彩な活
動を展開してきた。また、小松市より「小松市中央老人福祉センター」事業を受託し、大和善隣館におい
て管理運営し健康、就労等の相談、健康増進や教養の向上などの生活福祉の向上に努めていきます。
また、事務局機能が充実されたのを受けて、ぬくもり大学や生活相談コーナーの一層の充実を図るため、
改善・見直しと、新規講座の開設及び受講生の増加を進めていきます。
Ⅰ.大和ぬくもり大学の設置
近隣地域における健康な中高年齢層を対象にその生活の向上と改善をはかるため、
「であい・ぬくも
り・ささえあい」を目標に利用者の生きがい創出を目指して、「大和ぬくもり大学」を設置している。
教養・文化・体育部門にかかわる 20 講座 2 クラブを開設している。平成 27 年 1 月から歌謡舞踊講
座が開催回数が月 4 回となりました。
<現在の開設講座及びクラブ>
料理・社交ダンス・歌謡民謡②・茶道②・華道・俳句・歴史・囲碁クラブ・書道・詩吟・水墨日本
画・歌謡舞踊・太極拳②・世界の宗教・パソコン②・水彩画・合唱クラブ・絵手紙・ぬくもりヨガ
デジタルカメラ・陶芸・リズムダンス②
注:②は 2 講座開催
Ⅱ.相談コーナーの設置
中高年齢者の生活福祉の相談コーナーを充実していきます。
-7-
平成 27 年度
大和保育園
4月
社会福祉法人小松市大和善隣館
松陽保育園
月津保育園
年間主要行事予定
芦城っ子クラブ
大和善隣館
法人本部
はじめましての会
入園進級おめでとうの会
お迎えの会
年少組親子遠足
親 子 遠 足 (4.5歳 児 )
お花見の会
祖父母会総会と保育参加
組別懇談会
組別懇談会
監事(監査)
整備作業 芋苗植え
理事・評議員会(決算審議)
大和ぬくもり大学
親子遠足
5月
講座長会
整備作業
6月
親子運動会
親 子 遠 足 (2.3歳 児 )
ファミリー運動会
年少組保育参加、茶話会
保育参加と講演会
花寄せパーティー
清掃整備作業
7月
卒業・修了式
観劇
七夕のつどい
七夕お茶会
七夕パーティー
未満児・年中組保育参加・参観、茶話会
夏まつり
観劇
年 長 組 お 泊 保 育 (大 杉 )
理事会
冒険遊び
1年生との交流会
大和ちびっこ夏まつり
川遊び
夏祭り
うららで観劇
年長組芦城フェスタ参加
保 育 参 加 (3歳 児 )
陶芸教室
だがしやチャレンジ
親子でお楽しみ会(5歳児)
川遊び
大領中町夏まつり参加
第二松寿園夏祭り参加
8月
ぶどう狩り
9月
10月
11月
12月
年長組親子遠足
校下敬老会参加
保 育 参 加 (2歳 児 )
保育参加
理事会
年中組親子遠足
ふれあい親子運動会
芋掘り、焼き芋会
年少組保育参加、茶話会
祖父母参観・芋掘り会
第二松寿園祭参加
三世代交流もちつき会
保 育 参 加 (0.1.4歳 児 )
秋の遠足
年長組保育参加、茶話会
整備作業 未満児保育参加・講演会
餅つき会
陶芸教室
劇団観劇
生活発表会
南部公民館アピールデー参加
4.5歳 児 生 活 発 表 会
クリスマスパーティー
生活発表会
クリスマス会
一般児伝承遊び
1月
校下敬老会参加
お買いもの体験
講座長会
学園祭
(ぬ く も り フ ェ ス タ )
理事会
「こまち」体験
クリスマスパーティー
お 茶 会 (初 釜 )
保育参加&講演会
理事会
新入児健診
年中組保育参加、茶話会
お店屋さんごっこ
2月
豆まき
豆まき
豆まき会
年少組進級児説明会
保育参加とお茶会(5歳児)
そりあそび
2.3歳 児 ミ ニ ミ ニ 発 表 会
講師講座長懇親会
お 茶 会 (2.3歳 児 )
年長組剣道参観・懇談会
3月
通年
ひな祭りお茶会
新入児お迎えの会&
ひな祭りお茶会
一般児組おわかれ会
ひなまつり会
おわかれ遠足
年長組お別れ遠足
お別れ遠足
お別れ会
新入園児お迎えの会
お別れ会
卒園式
卒園式
卒園式 終了の会
剣道教室
お茶教室
お茶教室
英語教室
英語教室
英語教室
日 本 語 で 遊 ぼ う (素 読 )
日 本 語 で 遊 ぼ う (素 読 )
日 本 語 で 遊 ぼ う (素 読 )
笑ってジャンプ(運動遊び)
笑ってジャンプ(運動遊び)
笑ってジャンプ(運動遊び)
理事・評議員会(予算審議)
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平成 27 年度
社会福祉法人小松市大和善隣館
予算概要
●施設一覧
施設名
定員等
幼保連携型認定こども園
大
和
保
育
園
幼保連携型認定こども園
松
陽
保
育
園
幼保連携型認定こども園
月
津
保
育
園
1号
15 名
2号
155 名
3号
105 名
1号
10 名
2号
85 名
3号
75 名
1号
10 名
2号
70 名
3号
60 名
開設年月日
所在地
平成 27 年 4 月 1 日
計
275 名
(昭和 19 年 6 月 15 日)
平成 27 年 4 月 1 日
計
170 名
小松市大和町 102 番地
小松市大領中町
(平成 17 年 4 月 1 日)
平成 27 年 4 月 1 日
計
140 名
(平成 24 年 4 月 1 日)
第一芦城っ子クラブ
45 名
平成 17 年 4 月 1 日
第二芦城っ子クラブ
45 名
(平成 22 年 4 月 1 日分割)
大和ぬくもり大学
500 名
平成 4 年 7 月 1 日
1 丁目 171 番地
小松市月津町め 57 番地
小松市西町 25 番地
小松市相生町 11 番地
●職員の配置予定
芦城っ子クラブ
大和保育園
施設名
松陽保育園
月津保育園
第一
第二
大和善隣館
計
ぬく
本部
もり
常 勤
事
務
施
副
局
設
施
事
設
務
長
1
1
2
長
(1)
22
護
教
諭
諭
理
師
事
務
員
指
導
員
育
補
常勤・非常勤
対前年
常勤・非常勤
1
(1)
1
-
4
-
4
+1
-
20
13
13
11
12
1
2
師
調
保
非常勤
1
1
養
教
勤
1
諭
養
常
1
教
栄
非常勤
長
育
護
常 勤
長
保
看
非常勤
5
1
1
2
3
1
1
(1)
(1)
1
1
1
1
1
1
(1)
2
1
91
▲4
1
+1
5
▲1
10
-
2
▲1
4
+1
1
1
2
8
▲1
1
1
10
+1
3
▲1
1
-
助
2
3
3
1
1
運
転
士
1
産
業
医
1
学 校 内 科 医
1
1
1
3
-
学 校 歯 科 医
2
1
1
4
-
学 校 薬 剤 師
1
1
1
3
+3
25
-
179
▲1
25
ぬ く も り 講 師
小
計
合
計
30
31
61
20
23
43
18
22
40
-9-
3
3
6
3
26
29
注 1:(
注 2:常勤は正規及び嘱託職員
)内は兼務数
注 3:非常勤はフルタイム及びパート職員
●平成 27 年度整備事業等
大 和 保 育 園 ・幼保連携型こども園運営の為の機能回復(児童用トイレ等)工事。平成 28 年度工事実
施に向けての行政との調整等
松 陽 保 育 園 ・幼保連携型こども園運営の為の機能回復(保育室・廊下・遊戯室の床及び壁の改修整
備)工事を予定。平成 28 年度工事実施に向けての行政との調整等
・小型バス更新(平成 13 年 1 月導入車輛/14 年経過)
※15 年、100,000 キロを更新時期と定めて運用しています。
月 津 保 育 園
・保護者及び職員駐車場舗装工事検討中。
芦城っ子クラ ブ
・現状予定なし
大 和 善 隣 館
・現状予定なし
●中長期計画(10 年ビジョン/平成 25 年 2 月試案)
社会福祉法人小松市大和善隣館
10 年ビジョン『創立 80 周年(2026 年)に向けて』
石川県一の保育所法人を目指します。
創立
小松市保育所統廃合・
70 周年
民営化年次計画【後期計画】
市外進出?
創立
80 周年
H25
H26
H27
H28
H29
H30
H31
H32
H33
H34
H35
H36
‘13
‘14
‘15
‘16
‘17
‘18
‘19
‘20
‘21
‘24
‘23
‘24 年
年度
①
保育の質
定員削減により、保育室面積の余裕を創出。②正規職員採用時、新卒とパー
ト登用のミックスにより質の高い保育を維持する。③高度研修への継続派遣
により保育士の資質向上をはかる。④直接保育以外の業務の軽減化。
保育所施設数
280
265
松 陽
170
160
月 津
120
140
民営化
)
民営化
職
員
数
4 施設
大 和
(
児
童
数
定
員
3 施設
5 施設
260
150
120 程度
100 程度
計
570
正 規
66
80
95~100
パート
69
90
110~120
ほ か
5
6
140~150
計 175~185
計
施設・
ハード面
職員処遇
565
月津改築工事(2 億円)
松陽空調復旧
685
680
670
785
計 210~220
大和空調復旧(全館→個別)
【課題】大和保育園隣接に保護者送迎駐車場確保
法人マーク設定
働きやすい職場が良い保育をつくる。
「小松市一の待遇」→「石川県一の待遇」へ
【具体策】
- 10 -