小4理科(上) 第 7 回 春のころ(2) 要点チェック1 2015/04/07 改訂 せいちゅう 春に見られる成 虫 ①モンシロチョウ・アゲハ う か 冬をさなぎでこして、羽化したモンシロチョウが見られます。 がた がた モンシロチョウやアゲハには、生まれた季節によって春型と(1)型が がた がた ようちゅう そだ あり、(1)型は春型にくらべて大きな体をしています。気温も高いために幼 虫 が十分に育つのです。 ②ミツバチ・ナナホシテントウムシ・ハナアブ・キチョウ す ぞうきばやし 巣の中や石の下、雑木林の中など せいちゅう で、成 虫 で冬をこしたミツバチや ハナアブなどのすがたが見られ ます。 ようちゅう 春に見られる幼 虫 ①カマキリ・トノサマバッタ・コオロギ・オビカレハ か ようちゅう たまごで冬をこしたバッタやオビカレハなどは、春になるとふ化し、春の間は 幼 虫 のすがたで成長していきま ようちゅう す。左はエンマコオロギの卵と幼 虫 で、右が(2…こん虫の名前)のふ化のようすです。 ②カブトムシ・ギンヤンマ ようちゅう (3…たまごか 幼 虫 か成虫で)で冬をこしたカブトムシやギンヤンマなどが活動を始めます。 さんらん 産卵 う か しょくそう うら う 羽化したモンシロチョウやアゲハのメスが、食 草 の葉の裏にたまごを(4…数字)個ずつ産みつけます。 う テントウムシは一度にたくさんのたまごをかためて産みつけます。 モンシロチョウが初めて見られる日 せいちゅう その年にモンシロチョウの成 虫 が見られる日は、地方によってちがい、 さくらぜんせん 桜 前 線 と同じように南から北へと移っていきます。 1 小4理科(上) 第 7 回 春のころ(2) 要点チェック 2 う か 2015/04/07 改訂 せいちゅう また、モンシロチョウのさなぎが羽化して成 虫 になる時期は気温が 10℃くらいになるころです。 せいちゅう ころ 地図から分かるように、モンシロチョウの成 虫 が東京で見られるようになるのは(5…?月?日)頃ですから、 北海道とは 2 ヶ月近くも季節のずれがあることが分かります。 せいちゅう アゲハの成 虫 が見られるようになるのは、モンシロチョウよりも少し後で、4 月になってからです。 ヒキガエル さんらん ①産卵 関東地方では、(6)月の初めごろに とうみん さ 冬眠から覚めたヒキガエルが、自分の さんらん 生まれ育った池にもどって産卵をはじめます。 せいちゅう これは、モンシロチョウの成 虫 が見られるようになる時期と同じです。 さんらん とうみん そして、産卵を終えたヒキガエルはもとの場所にもどり、5 月ごろまでふたたび冬眠します。 さんらん ②産卵と気温の関係 さんらん さ ヒキガエルは気温の変化を感じて産卵を始めるようです。春の早い時期は、気温がいったん上がったあと下がり、 ころ さんらん ふたたび上がってきます。このふたたび気温が上がる頃に産卵を始めるのです。 ③たまごの変化 ヒキガエルは、ふつう一度に(7…7000 か 8000 か 10000)個 う くらいのたまごを産みます。 う 産まれたたまごは変化しながらオタマジャクシになり、 まえあし うし あし やがて(8…前足か後ろ足で)が先に出てきて、カエルの すがたになります。 そのほかのカエルやサンショウウオ (9) (10) (11) さんらん (9…カエルの名)やアカガエルなども春に産卵します。 山の中の池では(10…カエルの名)が、池の上にのびた えだ う 木の枝や葉にたまごのかたまりを産みつけます。 な かま りょうせいるい カエルの仲間の(11…両 生 類 の名)もバナナの形のような う たまごを産みつけます。 (11)→ 2 小4理科(上) 第 7 回 春のころ(2) 要点チェック 3 2015/04/07 改訂 メダカ 冬をこしたメダカは、水温が 20℃以上で、昼の長さが(12)時間をこえ さんらん るころに産卵を始めます。 しゅんぶん 昼の長さが 1 日の半分になるのが 3 月 20 日ころの春 分 ですから、 さんらん さんらん とうみん 関東地方で産卵が始まるのは、5 月の初め頃になります。ちょうど産卵を終えてふたたび冬眠していたヒキガエ さ か う ルが目を覚ますころです。メダカはふ化から 2~3 ヶ月もたつと、すっかり成長してたまごを産むようになりま す。 サケ か ち ぎょ くだ 秋に上流でふ化したサケの稚魚は、川を下って海に向かいます。 か こう ち ぎょ そのため、春の終わりごろの河口はサケの稚魚でいっぱいになります。 う やがて、北の海で育ったサケが数年後にふたたび自分が産まれた川にもど う ってきます。このとき、サケは広い海の中から自分が産まれた川の(13) をかぎ分けてもどってくるといわれています。 わたり鳥 春になって、南の国からやってきたツバメやカッコウたちは、日本で さんらん 産卵してひなを育てます。 カッコウ ホトトギス さんらん わた このように、春になると産卵のために日本に渡ってくる鳥たちを(14…?鳥)とよんでいます。 わた しょじゅん ツバメが東京地方に渡ってくるのは(15)月の初 旬 ころです。九州でツバメが見られたときから 1 ヶ月ほどたつ と、北海道でも見られるようになります。 右は、カッコウのひなを自分の子と思って育てているオオヨシキリという鳥です。 す こ そだ このようにほかの鳥の巣に卵を産みつけ、その鳥に子育てをさせることを(16…ひら がな可)といいます。 ハクチョウやガン・カモたちのように日本で冬をこす鳥たちは(17…?鳥)と はや わた よんでいます。かれらは、春早くに北の国へと渡っていきます。 3 小4理科(上) 第 7 回 春のころ(2) 要点チェック 4 へ いち い 2015/04/07 改訂 き 山と平地の間を行き来する鳥 へ いち 冬の間、山から平地に下りていた(18…鳥名)や(19…鳥名)たちは、 しんりょく (18) (19) さんらん 新 緑 にそまるころに山にもどり、産卵してひなを育てます。 て いち こうした秋になると山地から低地へ移ったり、北から南へと国内を ひょうちょう 移動したりする鳥たちを 漂 鳥 といいます。 春の天気 はか ①気温の測り方 ちじょう かぜ とお ちょくしゃ はか 気温は地上1.2~1.5mの風通しのよい場所で、温度計に直 射 日光が当たらないようにして測ります。 ち おん はか ②地温の測り方 えき 地面の温度は、右のように温度計の液だめ(温度計の液をためているところ)が はか かくれるくらいに土をかけて測ります。このとき、温度計はぼうでささえて、 ちょくしゃ 温度計の全体に直 射 日光が当たらないように日よけをします。 ち おん 日なたと日かげでの気温の差はあまりありませんが、地温は大きくちがって きます。これは、土と空気をくらべたとき、(20…土か空気)の方が、あたたま さ りやすく冷めやすいためです。 はか ③水温の測り方 はか 水の温度は、温度計を水中につけたまま測ります。 気温の移り変わり グラフは 1 月から 5 月の東京での気温の変化を表しています。1年のうちで最も 寒い 1~2 月をすぎると、気温が高くなってくることが分かります。 い とくに、3 月から 4 月にかけて大きく変化しています。生き物たちは、この びんかん 変化を敏感に感じ取って活動を始めるのです。 天気の移り変わり すうじつ 春の天気の特ちょうは、晴れの日と雨の日が数日おきにくり返されることです。 ふ そして、雨が降るたびに動物たちが活動を始めるのです。 4
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