No.213 春号 2015.04

地域産業科学技術情報誌 システックニュース
CSTC NEWS
The Public Foundation of Chubu Science & Technology Center
公益財団法人 中部科学技術センター
No.213 春号 2015.04
特集
平成26年度中部科学技術センター顕彰 振興賞
銅-モリブデン複合材料による放熱
(株)FJ コンポジット
材料の開発
開催報告
「青少年のための科学の祭典2014・
東三河大会」
開催報告
表紙デザインに込めたメッセージ
温度があまり低くなく、圧力があまり高くな
い気体は、分子が自由に動ける理想気体と
なる。人もあたたかくて圧力の低い中では
自由に進むことができる。
CSTC NEWS No.213 2015.04
春号
CONTENTS
巻頭言
03
・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
世界初技術で社会に貢献を
公益財団法人中部科学技術センター評議員
株式会社デンソー 取締役副社長 宮木 正彦
1
千歳新工場外観
特集
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
04
─顕彰受賞技術の紹介─ 平成26年度中部科学技術センター顕彰 振興賞
銅-モリブデン複合材料による放熱材料の開発
(株)FJ コンポジット 代表取締役 津島 栄樹氏
2 Center Guide
(センターガイド)・・・・・・・・・・・・・・・・08
・科学技術週間記念講演会&映像祭 2015年4月18日開催
・平成27年度 事業計画
・第14回中部科学技術センター顕彰の候補者推薦へのご応募案内
・平成27年度
「中部科学技術センター学術奨励研究助成事業」
候補者推薦のお願い
3 活動報告
全光束測定システム
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
・「青少年のための科学の祭典2014・東三河大会」開催報告
・サイエンスリング 新企画!
・車載組込みシステムフォーラム 2015 開催結果
・東海地域オープンイノベーション自動車・航空機 技術講演会 開催結果
・平成26年度海外研究者招へい事業助成 選考結果
・CSTC 活動報告 2014.12〜2015.03
・CSTC 活動予定 2015.04〜06
自動車パーツ
4 新技術の広場
17
5 顕彰
19
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
電動工具パーツ
・パターニング垂直配向 CNT の成膜技術
福井県工業技術センター 新産業創出研究部 レーザ・電子線研究G 芦原 将彰氏
・使おう!開放機器 名古屋市工業研究所「光学特性評価システム」 新企画!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・叙勲、国家褒賞、文部科学大臣表彰等の候補者の推薦について
・平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞候補者の推薦のご案内
・アサヒ繊維工業株式会社 平成26年度永井科学技術財団賞「技術賞」受賞
・小島プレス工業株式会社 第40回(平成26年度)発明大賞「考案功労賞」受賞
・第95回(平成27年度第1次)新技術開発助成のご案内
第二東名高速道路美和西工事
6 Information
(関係機関)・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・22
・名古屋市科学館だより
・中部経済産業局だより
・学会だより
7 Center Network
(掲示板・会員情報)・ ・・・・・・・・・25
・平成27年度公害防止管理者等国家試験受験講習会の開催について
・日比野工業株式会社
・徳倉建設株式会社
・株式会社佐藤鉄工所
・名古屋トヨペット株式会社
コラム「アフタヌーンティー」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32
編集後記・奥付
02
CSTC NEWS
No.213
1200ton油圧プレス
NTP ロゴマーク
巻頭言
世界初技術で社会に貢献を
公益財団法人中部科学技術センター評議員
株式会社デンソー 取締役副社長
宮木 正彦
2014年は、青色発光ダイオードの開発によって赤﨑
ることこそが今我々に求められていると感じています。
先生、天野先生、中村先生の3名がノーベル物理学賞を
例えば近年にわかに議論の高まっている自動運転/自
受賞されました。中部地域ゆかりの方々の受賞として大
動走行について、何のための自動運転かということを突
変喜ばしいことでした。物理学賞という枠の中でエンジ
き詰めると、決してクルマの中でメールを処理したり、
ニアリングの要素が強い技術が受賞されたことは、モノ
本を読んだりではなく、ましてや昼寝や飲酒のためであっ
づくりを得意とする中部地域の特徴であったかとも思い
てはならないと思います。社会の課題解決に貢献できる
ます。また、当地域から世界に先駆けて、水素を燃料と
システム、そこで自動運転自動車の果たす役割、それら
する FCV「MIRAI」が発売されたことも将来に向けて
が持続的に回るビジネスモデルこそ最大の課題と思って
大きなエポックだったかと思います。
います。
一方、経済においては消費税増税の影響も小さくない
日本人はコンセプト作りは不得意と言われます。確か
中、過剰ともいえる円高是正の進行、原油価格の下落と
に、IoT という言葉は欧米から来た言葉ですし、いわゆ
不安定な要素も残ります。国際政治の世界でも不安定な
る IT ジャイアントと呼ばれる企業には欧米の企業が多
情勢が続き、先行きは不透明といわざるを得ないかもし
いです。しかしながら、本質とか絶対善という観念的な
れません。
ことを突き詰めて真面目に考え続けることは決して不得
技術の世界では、Internet of Things(IoT)という
意ではないと思います。これを、政治経済の振幅に左右
言葉に代表される「つながる」世界が語られることが多
されずに、業種や職種を超えて話し合いすり合わせる力、
くなってきたと感じています。すべてのものがセンサと
やると決めたことを最後までやり抜く底力は、日本人が
なり、あらゆる情報を収集、蓄えてこれを資源として新
得意としているところではないでしょうか。
たなサービスを提供しようとするものと理解しています。
私は「世界初技術」ということにこだわりを持ってい
まだまだ具体的な事業イメージは描かれていないようで
ます。リーマンショック後の構造改革がひと段落した際、
すが、大きな潮流となってきており革命的な変化を予兆
技術者にもっと挑戦意欲を持って開発に取り組んでほし
させるものです。
いという思いがあり、世界初にこだわることにしました。
しかしこの世界を考えるとき、そもそも本質的に何の
世界初を目指すとき、何を世界初で成し遂げるかという
ために、という疑問がついて回ります。私の属する自動
ことを初めに考えなければなりません。すなわち、本質
車業界においては、交通安全はもちろん渋滞や大気汚染、
的な価値=絶対善を求めてこその世界初だと思うので
燃料消費など解決しなければならない課題が多くありま
す。新たな付加価値を提供することは未来を創ることで
す。そして現代社会の課題をさらに大きくとらえたとき、
あり、それこそが製品競争力の源泉となると考えていま
防災、治安、環境などの社会的側面から、健康や生きが
す。開発に失敗することもあるし、成功しても普及せず
いのような非常に個人的な側面まで多くの課題があると
に淘汰されることはありますが、合理的な世界初を開発
いえるでしょう。日本は課題先進国とも言われています。
し、高い生産性や原価軽減、また設計の工夫などによっ
そういった高い視点に立ってみたとき、クルマ、鉄道
て競争力のある世界初製品を提供していくこととそわれ
などのモビリティや情報端末、家電、住宅、社会インフ
われ製造業に携わる人間の使命だと思います。
ラなど業種の壁を越えて、そして行政や自治体とも連携
日本には、高い技術力とモノづくりの力、そして団
して社会全体がつながらなければならないのだろうと思
結力があります。真のより良い社会創りをめざして All
います。とことん知恵を絞り、力を合わせて解決に努力
Japan で学官産が一丸となり、英知を集めて独創的な
することが不可欠です。これを実現するためには、やは
技術を創造し、広く世界に貢献していきましょう。そし
り「新たな価値を創る。未来を創る」という強い想いが
てその活動を製造業の集積している中部地方がリードし
不可欠です。そしてその一番根底にあるものこそ「絶対
ていきたい、そのために微力ながらも尽力していきたい
善」とよばれるものであり、これについてとことん考え
と考えております。
CSTC NEWS
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特 集 顕彰受賞技術の紹介
平成26年度中部科学技術センター顕彰
振 興 賞
中部科学技術センターでは、科学技術水準の向上と中部地域にお
ける産業発展に寄与することを目的として、優れた研究・技術開
発に携わった企業の研究者等を表彰しています。今回は第13回
(平成26年度)振興賞を受賞された技術をご紹介します。
銅-モリブデン複合材料による
放熱材料の開発
Development of S-CMC®(Cu/Mo Clad)
for Heat-sink
(株)FJコンポジット 代表取締役 津島 栄樹氏
1
はじめに
パソコン等に使用されている半導体は高
に使用されている増幅器(FET)のパッ
合材料を作る炭素繊維はどんな物か、その
ケージングに採用されるに至った。本報で
表面処理の影響は、などの研究を行い、多
は、
(株)FJ コンポジット設立の経緯から、
くの論文をまとめることができた。(1) し
S-CMC® の開発から現状・今後に関して
かしながら、研究を推進してきた社長が、
まとめた。
取締役会で突然解任され、翌日からは新事
い周波数で作動している。その発熱量は周
業開発は会社で不要な部門となってしまっ
波数の2乗で増加するため、周波数を高く
た。外資系企業で起こったドラマチックな
して処理速度を上げると発熱量は大きく増
出来事であった。
えることになる。また、半導体デバイスの
小型化により、小さな面積から大きな発熱
2
開発の経緯
当時、私はピッチ系炭素繊維で強化し
た炭素材(C/C 複合材料)を開発してい
た。(2) ピッチ系炭素繊維は広く普及して
が起こることから、面積当たりの発熱量は
莫大なものになる。その発熱を外部に放熱
(株)FJ コンポジットは静岡県富士市
いる PAN 系炭素繊維に比べて、圧倒的に
することは極めて重要であることは容易に
にて2002年に誕生したベンチャー企業で
高い熱伝導率(1000W/mK )を有して
理解される。そのため、半導体デバイスで
あ る。FJ は 地 名 に 由 来 し、 富 士(Fuji)
おり、その特性を利用して半導体用の放熱
は各種の方法により放熱する技術が発達し
市で複合材料(Composite)を製造する
材料が出来ると確信していた。C/C 複合
ている。弊社で開発した S-CMC® は、銅
会社である。私は、それまで石油会社の研
材料を40*40*1mm 程度の板状に加工し、
とモリブデンの薄板を多層に積層して一
究所で炭素繊維およびその複合材料を開発
パソコンの CPU の放熱材としてユーザー
体化(クラッド化)した材料である。こ
する研究者であった。石油会社では恵まれ
にサンプルを提出したところ、優れた特性
の材料は、現在は主に携帯電話の基地局
た開発費で研究が行えた。当時は、強い複
と同時に、ハンダ付けやロウ付け、メッキ
04
CSTC NEWS
No.213
1
特集
などの周辺技術に関しての欠如を指摘され
ステンレス(SUS)板にカーボンを乗せ
遇する。それは、厚い銅箔を使用すれば、
た。このとき、ユーザーからの期待の言葉
て高温で空焼きしたところ、SUS とカー
製造されるヒートシンクの熱膨張率は大き
に事業化ができると確信し、独立すること
ボンが接合する偶然に遭遇した。これは、
くなり、セラミックスとロウ付けすれば反
を決断したが、それは1996年の事であっ
1150℃近辺でカーボンと鉄がレゼブライ
りが発生するはずであったが、そのような
た。もしもその時、ユーザーの担当者が厳
ト共晶と言われる共晶反応を起こし、鉄の
クレームはユーザーからは無かった。そこ
しい指摘だけであったなら、今日の私は無
溶融とカーボンとの接合が起こったのであ
で、製品の熱膨張率を測定したところ、熱
かったと思う。
る。これをヒントに、カーボンと SUS を
膨張率が温度により大きく変化し、一般的
当時の半導体は、D-RAM などのメモリー
接合する研究に没頭し、ホットプレス装置
な直線的な熱膨張率カーブではなく、大き
は Si 素子がプラスチックで覆われたパッ
を用いて高温・高圧にてカーボンの表面に
くカーブするヒステリスを描くカーブが現
ケージ(PKG)であったが、中央演算素
金属箔を拡散接合(固層同士の接合)する
れた。繰り返し昇温と降温を繰り返しても
子(CPU)はセラミックス PKG で出来
実験に取り組んだ。上手く接合したと思っ
全く同じカーブを繰り返して辿り、違うサ
ており、ヒートシンク材(当時は Cu-W:
ても、同じ条件のはずなのに付かない日も
ンプルでも同じ現象が発生した。この時、
銅タングステン)が銀ロウ付けで接合され
ある。何が接合に重要な条件であるのか、
この事象が普遍的な現象であれば、カーボ
た構造であった。私は C/C 材をセラミッ
全く見当が付かない状況で、来る日も来る
ンを使用しないで、銅とモリブデンだけで
クス PKG の放熱材に売り込みを考えてい
日も実験に取り組んだ。それは濃い霧の中
も良好なヒートシンクが得られる直感し
たが、技術革新が起こり CPU もプラスチッ
で、道に迷った旅人のようで、地図も持た
た。銅と Mo のヒートシンクの考え方自体
ク PKG に変更となった。その結果、私の
ずに目的地を探すような気分であった。全
は昔からあったが、ここでの発見は、極め
目論見は独立直前に無くなってしまった。
く分からなかった条件も、1000回近い実
て少量の Mo(5%)を2層に配する構造に
もっとも、ユーザー企業である PKG メー
験を繰り返すことにより、段々と視界が開
より、ヒステリスを示す特異的な熱膨張率
カーでは、今まで何百万個 / 月のセラミッ
けてくるもので、技術を深めていった。そ
カーブを示すことを発見したのである。(3)
クス PKG を製造した仕事が、突然失って
れから20年以上を経過し、今では何千回
この熱膨張率カーブを図-1に示した。
しまったことから、私よりも遙かに大きな
もの実験を行ったが、未だに日々新しい結
こ れ に よ り、 僅 か Mo=5 % で 熱 膨 張
痛手を受けたことになる。
果に驚いている毎日で有り、技術の核心は
率 を9ppm/ ℃ ま で 低 減 が 出 来 た。 同 時
このユーザーの担当者は、新しい職場と
遠いところにあるようだ。
に、熱伝導率は360W/mK(厚さ方向)、
して高周波通信デバイス部門に転勤となっ
遂に C/C の表面に銅箔を拡散接合する
380W/mK(面方向)と高く、従来品に
た。現在では携帯電話が普及していて、そ
事に成功した。カーボンとの接触面には
比 べ1.5~2倍 の 熱 伝 導 率 で あ っ た。 こ
の通信方式を理解している人も多いが、当
SUS を用い、SUS 中の Cr とカーボンの
の Mo 箔 を 多 層 に 積 層 し た Cu と Mo の
時の私には全くの未知の分野であった。そ
Cr-C 結合により強固な接合を得、表層は
ク ラ ッ ド 材 を 従 来 の Cu/Mo/Cu の3層
こでもヒートシンクが使用されるとのこと
メッキ性やロウ付け性から Cu を、その間
品である CMC 材に対して、スーパーを
で、私の開発した C/C ヒートシンクの採
には熱膨張率を調整するための Mo の各箔
意味する S-CMC と命名して販売をする
用の検討が、再び同じユーザーと始まる事
を、一度に C/C に両面に接合する技術で
ことになった。この S-CMC 材の物性を
になった。ここから、自分の知らない特殊
ある。上下両面は金属箔で覆われたが、サ
表 -1に 記 載 し た。 従 来 の CMC 材 で は
な先端分野との付き合いが始まった。
ンプルを切り出した切断端面にはカーボン
200W/mK 程 度 の 熱 伝 導 率 に 対 し て、
真っ黒で、指で触ると汚れてしまう材料
が露出しており、そこにはメッキの検討を
300~360W/mK の高い熱伝導率を示し
である炭素は、そのままの状態では半導体
行った。しかしながら、多孔質のカーボン
ている。この材料は最初、通信衛星用の
分野で使用することは難しい。そこで、そ
材にメッキを施すことは思った以上に難し
GaN(窒化ガリウム)素子を使用したデ
の欠点を補うために表面に金属箔を接合し
かった。メッキメーカーの協力を得ながら
バイスのベースメタルに採用となった。そ
て、表面は金属であり、内部はカーボンの
進めたが、メッキ液の多孔質への染み込み
の外観を図-2に示した。さらに、携帯電
優れた物性を有するヒートシンクの開発を
と、その後の乾燥工程でのシミの発生は避
話の新しい通信方式である LTE デバイス
試みた。カーボンの表面に銅などの金属箔
けることができなかった。
を接合する方法としてロウ付けを試みた
ある時、金属箔の厚さを各種変えた実験
採用されたことにより、高い熱伝導率が要
が、なかなか上手く出来なかった。ある時、
を行っていたところ、思わぬ実験結果に遭
求される、S-CMC® が遂に量産品に採用
(4G 通信方式)においても、GaN 素子が
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特 集 顕彰受賞技術の紹介
図-1 Mo2層構造のS-CMC 熱膨張率曲線
図-2 高周波PKGデバイス採用例
図-3 千歳新工場外観
06
CSTC NEWS
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特集
されるに至った。それは2013年8月のこ
してくれる人もいて、困ったときには助け
Vol.12 Advances in Fiber
とで、独立を決意してから17年の月日が
て頂くことが幾度となくあった。サラリー
Composite Materials, 1944 p41-
経っていた。その間に、燃料電池セパレー
マン時代は、大きな会社では歯車の一つと
タ(4)や、セラミックス基板と銅を拡散接
して働いていると感じていたが、今の自分
合した DBC 基板、LED 用ヒートシンク
は社会の中の一つの歯車として機能するよ
材(5)などの開発に取り組み、多くの成果
うに、多くのネットワークを広げて、国内
とユーザーの獲得を果たすことができた。
外のユーザー、外注先、商社、研究機関な
2014年12月には北海道千歳市の千歳空
どとの繋がりを多く持つことにより、社会
港に隣接する土地に新工場を完成させ、
の中で生きていて、存在感を示すことが出
matrix C/C Composites”
2015年4月から本社・工場機能を全て移
来ていると思う。組織(会社)とは必ず衰
(3) 特許 3862737“クラッド材およ
転して、製造を開始する予定である。
(図
退する運命にあり、常に新陳代謝がなけれ
びその製造方法、クラッド材の成形
-3・参照)
ば社会は発展しない。その意味でも、多く
方法”
サラリーマンから独立し、全く資金の無
のベンチャー企業が誕生し活躍できること
(4) 炭 素 2005〔No.218〕173-177
い状態で事業を始めたことは、今から思え
が簡単な社会構造になることを期待してい
“固体高分子型燃料電池用炭素成形
ば無鉄砲なことであったと思う。最初に思
る。
57
“Fracture Mechanism for HighModulus Pitch-Based CFRP”
(2) J. of Materials Science and
Technology Vol.12, 2004, No.2
“Development of B4C-hybrid-
セパレータ板”
い描いた事業モデルとは違った製品を作り
(5) 月 刊 デ ィ ス プ レ ー P34-38 出している現状は、自分の考えたとおりに
2012 Aug.“銅-モリブデン複合
進む事の難しさの証でもある。しかしなが
(1)
The Socierty of Materials
ら、常に前向きに希望を持って仕事に取り
Science, Japan. CJMR: Current
組めば、自分の実力以上に買い被って評価
Japaness Material Research
Mo contents
(%)
熱伝導率(W/mK)
材料による LED 素子の放熱”
熱伝導率(ppm/℃)面方向
厚さ方向
面方向
250℃
RT~400℃
RT~840℃
5%
362
381
14.8
13.5
9.5
10%
335
369
11.8
9.3
7.5
15%
311
356
10.5
8.2
6.8
20%
291
344
7.4
6.8
6.5
40%
230
293
6.6
6.2
6.1
(Mo=100%)
142
142
5.3
5.6
5.7
表-1 S-CMCの熱伝導率と熱膨張率
問い合わせ先
津島栄樹 (株)FJ コンポジット 代表取締役
〒416-0946 静岡県富士市五貫島783
TEL 0545-60-9052 FAX 0545-60-9053 E-mail [email protected]
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Center Guide
センターガイド 中部科学技術センターからのご案内です
科学技術週間記念講演会&映像祭 2015年4月18日(土)開催
科学技術に関し、広く一般の方々の関心と理解を深め、科学技術の振興を図るため、科学技術週間(4月18日「発明の日」を含む1週
間)に、科学技術週間記念講演会・科学技術映像祭を実施しています。本年度は次世代を担う子ども達を対象にした講演会を企画し
ました。
講演会
映像祭
時間 14:00~15:00
「3Dプリンターで骨組みをつくる!?トンボやハチドリのように
宙を舞う飛行機」(バイオミメティクスの応用)
講師:羽ばたき飛行機製作工房 高橋 祐介氏
ハタハタハタハタ羽のおと?
最近、最も話題となっている、積層造形で立体模型を作る3Dプリ
ンターを用いながら、バイオミメティクスという生物の模倣技術を応
用し、オリジナルの羽ばたき飛行機を制作している、高橋さんの楽し
いお話のあと、実際にホール内で羽ばたき飛行機を飛ばします!
時間 15:10~16:10
上映1 研究開発・教育部門 優秀賞
「自然を知る新たな知を求めて
~映像で語る生命誌研究館の20年~」上映時間36分
大阪府高槻市の生命誌研究館で取り組んできた“小さな生きものが
持つ歴史と日本列島の形成史との重なりを明らかにしたオサムシ研究”
や、自然そのものを見る生命誌研究の展開として現在行っている、
“ク
モ、カエル、コバチ、チョウなど身近な生きものの発生・進化・生態
系を探る実験研究”と、様々な分野の専門家や一般の方々との交流を
描いています。
伝えたいテーマは「自然を知り、その中で生きているという感覚を
持つことの大切さ」です。
上映2 研究開発・教育部門 優秀賞
「生命の誕生 絶滅危惧種日本メダカの発生」上映時間13分
2003年環境省の絶滅危惧種として指定された日本メダカ。この日
本メダカの受精から胚の形成、そして孵化するまでの、生命が形作ら
高橋氏が製作した羽ばたき飛行機
サイエンスホールで軽やかに舞います
れて生まれるまでの過程を、顕微鏡撮影で丹念に
記録した作品です。
DATA
定員:320名 先着順受付
受付締め切り:4月13日(月)17:00必着
参 加 証 発 行:受付順(先着順受付)
問 合・送 付 先 : 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7F
(公財)中部科学技術センター 科学技術週間記念講演会係
TEL 052-231-6723 FAX 052-204-1469
E-mail [email protected]
会場:名古屋市科学館 B2サイエンスホール
主催:(公財)中部科学技術センター
名古屋市科学館
共催:名古屋商工会議所
平成27年度 事業計画
事業費 268百万円
基 本 方 針
国内の経済環境には明るさが見られる一方で、海外経済の先
う事業の充実を図ります。また、地域企業・団体との連携を深
行きの不透明さから日本の経済成長の見通しも厳しい状況で
められるような活動の展開を目指します。
す。このような状況下において、公益法人が地域社会において
もう一つの柱である地域産業振興事業については、新たな新
果たす役割は益々重要になっております。
産業創出を目指した一連の活動として、民間の研究開発を支援
当センターは、民間が担う公益財団法人として科学技術に
する共同研究支援事業や中部8県に跨る研究機関や技術支援機
関する普及啓発事業と地域産業振興事業を柱とした公益事業
関による広域ネットワークを活用した企業への技術情報の発信
に取り組んでおります。今年度は公益法人移行後4年度目を迎
を行い、中小企業・小規模事業者を含めた民間の産業技術力を
え、各事業の更なる改善を進めて参ります。
高めて参りたいと考えております。更に他の地域産業振興に関
科学技術に関する普及啓発事業では、「青少年のための科学
連する団体等との連携を強化し、中部地域の中核的公益財団法
の祭典」や「モノづくり見学会」等の活動を通して、次世代を
人として地域の発展に努めて参ります。
担う若年層が将来に向け科学技術に対する関心を高められるよ
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CSTC NEWS
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センターガイド
事業区分
事業
❖事業名 〓説 明
科学技術に関する普及啓発事業
様々な実験や工作を集めた科学フェスティバル
❖青少年のための科学の祭典(名古屋大会・東三河大会)
〓次世代層の科学技術への関心と理解増進を図るため、実験や
工作を通じて科学技術の楽しさや面白さを体験し、発見する喜
び、感動を実感できる機会を、地域の理科教師、諸団体、産業
界等と協力して提供します。
エネルギー・地球環境問題は身近な問題
❖エネルギー等科学技術広報事業
〓子供をはじめ一般の人々が、“科学の不思議さと面白さ”の体
験を通じて、科学技術及びエネルギー・地球環境問題について学
べるイベント等を、地域の諸団体、産業界と協力して開催します。
ものづくりの現場を訪問し、そこで働く人々の思いを体感
❖モノづくり見学会
〓小、中学生がモノづくりに関係する地元企業を訪問・見学・
体験できる見学会を開催します。
Ⅰ
公益目的
事業
広く一般の関心と理解を深め科学技術の振興を図る
❖科学技術講演会等の開催
〓科学技術週間(発明の日(4月18日)を含む一週間)に合わ
せ、講演会、及び科学技術映写会を開催します。
公益事業
中部地域の産業競争力の向上を目指し、産業創出のための事業
活動を実施
❖イノベーション推進研究会
〓次代を担う技術開発のための検討課題を公募し、技術課題解
決のための研究会を実施します。
❖共同研究開発・補完研究開発
〓共同研究開発の提案プロジェクトを公募し、実用化・事業化
に向けたプロジェクト研究を支援します。また、共同研究開発
終了プロジェクトを対象に、補完研究開発、展示会への出展等
により事業成果の普及など、事業化に向けた補完的支援を実施
します。
未来へ向けた研究に携わる研究者を支援
❖海外研究者招へい事業助成
〓万国博覧会「愛・地球博」の基本理念の継承と発展に向け
て、海外の環境技術に関する研究者を中部地域の大学、研究機
関等に招へいし、必要資金を助成します。
❖中部科学技術センター学術奨励研究助成事業
〓中部地域における科学技術の発展に寄与するため、中部地域
の大学、その他公的機関において学術の研究に携わる若手研究
者を対象に、必要資金を助成します。
中部地域における優れた研究・技術開発を行った研究者を表彰・推薦
❖中部科学技術センター顕彰
〓地域産業の発展と産業技術の振興に顕著な業績を挙げた企
業の研究者等を顕彰します。また、受賞者の中から「ものづく
り日本大賞」、「文部科学大臣表彰」等への推薦を積極的に働
きかけます。
❖中部公設試験研究機関研究者表彰
〓産業技術の研究に顕著な研究業績を挙げた方、並びに業界への
技術指導者として永年にわたり多大に貢献した方を表彰します。
❖叙勲、国家褒章、文部科学大臣表彰等の候補者推薦
〓科学技術分野において優れた功績を挙げられた方々を対象
に、国をはじめ各種団体表彰への候補者推薦を行います。
地域産業振興事業
科学技術の情報交換・人的交流の場を提供
❖CSTCフォーラムの開催
〓企業の研究者・技術者などを対象に産学官の情報交換・人的
交流の場を提供するフォーラムを関係団体との共催等により実
施します。
❖インターネット等による情報提供事業
〓HPへの掲載や季刊広報誌「CSTC NEWS」の刊行等を通し
て、各種支援情報、産業技術及び科学技術動向、並びに当財団
の事業案内や活動報告などを提供します。
❖先端研究施設見学会
〓企業や研究機関の先端的科学技術研究施設などの見学会を
必要に応じて開催します。
多様なネットワークを活用した技術支援・情報提供を実施
❖中部イノベネット
〓中部地域の科学技術に関係する大学・公的研究機関・技術開
発支援機関等61機関で構成する広域技術支援ネットワークを
構築し、中小企業をはじめ産業界への技術支援、情報提供等を
行います。
❖名古屋駅前イノベーションハブ
〓中部地域における産学官連携に関わる8機関による技術開発
の相談・特許等知的財産の活用促進、地域情報の発信を名古屋
駅前の拠点において実施します。
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)事業
名古屋を中心とした半径約100キロ域内の産業及び経済活動の国際化を進めるため、世界に向けた情報発信、対日投資促進海
外展開支援や国際経済交流などを行います。
Ⅱ
収益・事業
収益事業
Ⅲ
その他事業
その他の事業
Ⅳ
法人会計
法人会計業務
共同研究開発に関する個別受託事業
産学連携による共同研究に関し、企業からの要請に基づいて大学との連携を取り持ち、当財団が管理法人として共同研究事業の
円滑な推進を担います。
科学技術諸団体の業務支援
当財団が事務局を担い、各団体の講演会やイベント、勉強会等
の開催を支援
❖化学関係学協会合同事務局事業
❖一般社団法人電気学会東海支部事業
❖一般社団法人日本繊維技術士センター東海支部事業
❖一般社団法人科学技術と経済の会名古屋支部事業
❖研究会「車載組込みシステムフォーラム」に関する事務局事業
❖Distty株式会社の地域統括コーディネーター業務事業
科学技術系人材育成事業の業務支援
当財団が事務局を担い、関係団体の工作教室、実験教室開催を
支援
❖名古屋少年少女発明クラブ
❖名古屋市科学館サイエンスクラブ
❖高校生燃料電池自動車プロジェクト
法人会計業務
会議の開催(理事会、評議員会、監事会、中部科学技術推進会、アドバイザリー委員会等)
賛助会員の拡充 庶務、会計、その他業務
CSTC NEWS
No.213
09
Center Guide
センターガイド
第14回中部科学技術センター顕彰の
候補者推薦へのご応募案内
中部科学技術センターでは中部地域(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井の8県下)に、事業所、研究所、工場等を有
する企業に属し、優れた研究開発を行い、中部地域をはじめとする地域の産業や産業技術の向上・発展、及び地域振興に顕著な業績を
上げた研究者、技術者等の個人を毎年表彰しています。
この「中部科学技術センター顕彰」制度は、平成14年度に創設し、今年度で第14回目を迎え、創設来13年間にわたる受賞者は、延
べ68社、144名にのぼっております。
更に、受賞者の方々に対しては、国の表彰制度であります、ものづくり日本大賞、文部科学大臣表彰、叙勲、国家褒章等へ積極的に推
薦しております。
表彰の種類
(1)技術業績賞
中部科学技術センター大賞
1件
中部科学技術センター振興賞
2件
中部科学技術センター奨励賞
2件程度
平成26年度第13回表彰式
(平成26年12月9日 場所 愛知県産業労働センター)
(2)コーディネート賞
中部科学技術センター賞コーディネート賞 数件
コーディネート、推薦支援活動により候補者が受賞し、
かつ顕著な功績が認められた場合
技術者、研究者の業績をキラリと輝かせる
高度な技術の蓄積によるオンリーワン技術をキラリと輝かせ、科学技術立国として日本の科学技術を牽引していただく方々が中部地域
から1人でも多く輩出されることを願い、支援していくことが大切で、人の喜びに繋がると考えます。
ぜひ、貴社の創造的研究開発に携わり、研究成果の業績にご貢献なされました研究者、技術者を、中部科学技術センター顕彰へご推
薦ください。
DATA
◆受付期間 平成27年5月7日(木)~
◆推薦書様式および記載要領
平成27年7月24日(金)(必着)
公益財団法人中部科学技術センターのホームページ http://www.cstc.or.jp/
の「センター新着情報」に掲示します。
◆推薦書送付先
「中部科学技術センター顕彰公募要領」
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18
「候補者推薦書記入要領」
一光大須ビル7階
「候補者推薦書様式」
(公財)中部科学技術センター
ダウンロード願います。
担当 科学技術普及部 瀬藤 晴雄
必要があれば E-mail でお送りしますので、メールにてもご依頼ください。
TEL 052-231-6723
E-mail [email protected]
FAX 052-204-1469
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CSTC NEWS
No.213
2
センターガイド
平成27年度「中部科学技術センター学術奨励研究助成事業」
候補者推薦のお願い
中部地域の若手の研究者を対象に研究助成を行うことで、学術への意欲高揚を図り、学術水準の向上と中部地域における科学技術の
発展に寄与することを目的として、
「中部科学技術センター学術奨励研究助成事業」を毎年実施しております。
本制度では、中部地域(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井の8県をいう)に所在する以下の大学等に常勤し、申請締
切時において年齢が40歳未満の若手研究者を対象として、助成を行っております。
つきましては、平成27年度「中部科学技術センター学術奨励研究助成事業」への候補者推薦について、下記のとおりご案内いたします。
なお、当センターのホームページには、
『平成27年度中部科学技術センター学術奨励研究助成事業公募要領』および申請書類等を掲
載しておりますので、是非ごらんいただき、ご推薦いただきますようお願い申しあげます。みなさまのご応募をお待ちしております。
「平成27年度中部科学技術センター学術奨励研究助成事業公募要領」
(抜粋)
1.助成対象
人文科学、自然科学に係わる個人又はグループ研究
2.申請資格
中部地域(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、富山、石川、福井の8県をいう)に所在する以下の大学等に常勤し、申請締切時に
おいて年齢が40歳未満の若手研究者
・国公私立大学、大学共同利用機関法人、短期大学、高等専門学校
・研究開発活動を行う独立行政法人、地方公設試験研究機関等
なお、各機関からの推薦数に制限は設けないが、過去5年間に旧財団法人東海学術奨励会及びこの法人から助成金の交付を受け
た者は対象外とする。
3.助成件数及び助成金
中部科学技術センター学術奨励助成は、原則 6件とし、1件につき30万円を助成する。
4.助成期間
助成金の使用期間は、採択決定通知日から平成28年3月31日とする。
5.申請受付期間
平成27年4月15日(水)から 平成27年5月15日(金)
(17:00)
6.申請手続
申請は、学長、学部長、所属研究機関長等、申請者の所属する代表者による推薦方式とし、所定の書類※を整え、公益財団法人
中部科学技術センター 会長宛に提出すること。
※詳細については、
『平成27年度中部科学技術センター学術奨励研究助成事業公募要領』をごらんください。
7.選考結果の通知
選考結果は、この法人の会長から申請者の所属する代表者に文書で通知するとともに、当センターのホームページに掲載する。
通知時期は、平成27年7月下旬を予定。
なお、不採択の場合は、通知しない。
問い合わせ先
(公財)中部科学技術センター 総務部 竹内 寿徳
TEL 052-231-3043 FAX 052-204-1469 E-mail [email protected]
CSTC NEWS
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活 動 報 告
活 動 報 告
「青少年のための科学の祭典2014・東三河大会」
開催報告
公益事業
いろんな実験大集合!
科学の不思議を体験しよう!
科学の祭典は当センターの主要な事業の一つです。次世代層の科学技術
への関心と理解増進を図るため、多くの青少年が実験や工作を通じて科学
技術の楽しさや面白さを体験し、発見する喜び、感動を実感できる機会を
提供しています。
本年も東三河大会として、こども未来館ここにこ(愛知県豊橋市)で
開催しました。29のブース、4つのサイエンスステージショーに加え、
豊橋技術科学大学からの特別出展2ブースで開催しました。二日間の来
場者数は、5,300名と大盛況のイベントになりました。
開催にあたり、ご支援を賜りました企業・団体の皆様に感謝申し上げ
るとともに、出展者をはじめ関係者のご理解・ご尽力のもと盛況かつ無
事に終了しましたことをご報告申し上げます。
多彩なサイエンスステージ
ショーや理解を促すテーマ別
になった工作・実験ブース
電気や静電気をはじめ、空気の不思議や化学反
応等を子供たちに実演して教える楽しいサイエン
スステージショーを実施しました。一生懸命な高
校生の演示に、たくさんの来場者が応援しており、
空気のふしぎをさぐる 豊橋エコサイエンスクラブ
科学とアートの積木あそび トコネットワーク
子ども達は身近なお兄さんの実演に目を輝かせて、
集中して観ていました。
工作・実験ブースは、「おもしろ工作ランド」や
「いろいろなエネルギーランド」、「科学のふしぎラ
ンド」
、
「なるほど実験ランド」
、サブテーマとした
「“水”の部屋」等のテーマ別に配置して実施しま
した。それぞれのブースで、子ども達は楽しく科
学について学習しました。ご参加、ご協力頂きま
してありがとうございました。
めざせ、発電マスター !! 中部電力
作ってみよう!フィルムケースモーター
「クルクルくるりん」豊橋少年少女発明クラブ
DATA
日 時:平成27年1月24日(土)~25日(日)9:30~16:30
後 援:文部科学省、経済産業省、(一社)中部経済連合会、
会 場:こども未来館ここにこ
国立大学法人豊橋技術科学大学、愛知県教育委員会他
主 催:「青少年のための科学の祭典」東三河大会実行委員会、
豊橋商工会議所、(公財)神野教育財団、中日新聞社、
協 賛:東三河地区企業15社(団体)
(公財)日本科学技術振興財団・科学技術館、
参加費:無料
(公財)中部科学技術センター
12
CSTC NEWS
No.213
計44団体 3
活動報告
“チーム CSTC”として中部科学技術センターの工作担
当より、
「開けて楽しい光センサーメロディ・オルゴール」
と「不思議なひもと筒」の2工作を出展しました。
多くの方にご参加頂きましてありがとうございました。
今回、初めて実施したスタンプラリーでしたが、大好評となり、
子供達が会場内を賑やかに回る楽しいイベントにすることが出来ま
した。楽しい思い出とともに科学の学習を地域に還元していけるよ
うに、皆様からのご意見を参考にし、次回以降も開催していきます。
開けて楽しい
光センサーメロディ・オルゴール
不思議なひもと筒
科学の輪 つながる→ひろがる
サイエンスリング
サイエンスリング
サイエンスリング
サイエンスリング
サイエンスリング
新企画!
“子ども達に科学の楽しさを伝えたい!”という熱い想いを胸に、理科実験や工作ブースに取り組む学校・団体などを順次ご紹
介していきます。第1回は本企画のスタートを記念して、僭越ながら当財団の紹介をさせて頂きます!
第1回
公益財団法人中部科学技術センター 工作教室チーム CSTC
子ども達のチャレンジする気持ちや考える力を引き出したい
始めたきっかけ
当財団は1998年から「青少年のための科学の祭典 名古屋大会」に参画し、次いで
2012年から同東三河大会の開催に携わってきました。以前は、主催者として出展団体を裏
工作教室でお待ちしています!!
イベントで見かけたら参加してね!
出展のご依頼もお待ちしています。
でサポートする立場としてのみでしたが、更に私たちもブースを出展しイベント全体を盛り
立てていこうとの考えから、工作ブースの出展をすることとなりチーム CSTC を結成しました。
チームCSTC
主なテーマ
科学技術の発展を目指して、モノが動くために必要な「電気」を主な工作のテーマとし、
これまでに単極モーター作りやハンダごてを用いた電子工作を出展しています。
活動理念
いつも心がけていることは、子ども達のチャレンジする気持ちや考える力を引き出したい
という想いです。子ども達は、あどけない表情から、電子工作を作っていくにつれて眼差し
がどんどん「本気」に変わっていき、完成させた時にはとても素敵な笑顔を見せてくれます。
その瞬間に出会えることがこの仕事の一番の醍醐味ではないかと思っています。自宅でも復
習が出来る様に毎回工作解説書を配付しています。これは完成させた工作の仕組みの学習
に役立ててもらうと共に親子での共有によるコミュニケ―ションからの発展を望んでいます。
ものづくりの楽しさ、科学の不思議の体験を広げていきたいです。
工作の紹介
光センサー
メロディ・オルゴール
工作教室“チームCSTC”のメンバー
連絡先
(公財)中部科学技術センター
科学技術普及部 工作担当
TEL 052-231-6723
E-mail [email protected]
今後は科学の祭典だけでなく、東海地
域で開催される工作教室等にも積極的
に出展し、沢山の子ども達が科学に興
簡単に作れる
コイルモーター
味を持つ“きっかけ”を提供していけ
ればと思います。
CSTC NEWS
No.213
13
活 動 報 告
活 動 報 告
車載組込みシステムフォーラム 2015 開催結果
その他の事業
2015年1月29日に、ナディアパーク デザインホール(名古屋市中区)にて、車載組込みシステムフォーラム2015を開催致しました。毎
年開催しているフォーラムでは、ASIF の1年間の活動報告に加えて、基調講演、招待講演、2つの専門セミナーを実施しています。今回の参加
者は、141名(内非会員23名)でした。
ASIF 活動紹介「車載組込みシステム開発(ASIF)の活動」
車載組込みシステムフォーラム 会長
名古屋大学 大学院情報科学研究科 教授 高田広章 氏
2014年度の ASIF の活動内容を報告しました。前半で
は、ASIF の会員数が、一般82社、協賛1機関、個人19人
と順調に増加していることを紹介しました。後半では、実
施した勉強会について、第1ラウンド
(6月-9月実施)
のテー
マ(車載 OS、MISRA-C、機能安全規格 ISO 26262の概
要など)と、第2ラウンド(11月-2月実施)のテーマ(CAN/
CAN FD 通信仕様、仕様記述モデリング言語、組込みセ
キュリティなど)に分けて簡単にご説明しました。
高田氏
専門セミナー1「自動車セキュリティ」
イータス
(株)エンベデッドセキュリティ マネージャ
Camille VUILLAUME 氏
産業技術総合研究所 知能システム研究部門
ディペンダブルシステム研究グループ Geoffrey Biggs 氏
専門セミナー2「SysML を拡張した SafeML で、システムの安全
性をモデル化・設計しよう」
基調講演「クルマと IT 技術の連携と今後の展開」
(株)
トヨタ IT 開発センター 取締役 井形 弘 氏
クルマの商品力を決める指標として、
「走る」
「曲がる」
「止まる」といった基本機能だけではなく、
「つながる」
が加わりつつある状況を俯瞰し、スマートフォンと車
載器が連携する通信サービスや、車車間・路車間通信
によって安全・環境 性能を向上させる ITS 技術をご紹
介頂きました。さらに、最近注目されつつある、カー
ライフ支援による利便性向上、スマートグリッドと連携
した省エネ技術など、クルマが社会システムと連携し
て実現できるサービスについて、ご紹介頂きました。
井形氏
招待講演「The Automotive electronics basic software
and its applications in China」
浙江大学 智能自動車研究センター 副主任 楊国青 氏
AUTOSAR をベースとする基盤ソフトウェアと、V 字開発プロセス全体を
支援するツール群を含めたパッケージである SmartSAR についてご紹介頂
きました。
車載組込みシステムフォーラム(ASIF:Automotive Embedded System Industry Forum)は、東海地区の車載組込みソフトウェア産業を
発展させることを目的として、2008年4月1日に設立されました。多くの企業のご参加をお待ちしています。
DATA
事務局
開催日:2015年1月29日(木)
場 所:デザインホール
(名古屋市中区栄3-18-1 ナディアパーク3F)
車載組込みシステムフォーラム(ASIF)事務局
(公財)中部科学技術センター イノベーション創出支援室
E-mail [email protected]
東海地域オープンイノベーション
自動車・航空機 技術講演会 開催結果
公益事業
地域オープンイノベーション促進事業(東海地域)では、
「自動車関連産業」
、
「航空機産業」等の戦略産業を強化するとともに、これらの戦
略産業を下支えする「ものづくりマザー機能」の充実を図るために、企業の技術開発活動を支える開放機器を東海地域の公設試に整備しました。
整備機器のご紹介と、イノベーション技術の開発動向についての技術講演会を開催しました。
初めに『事業概要説明及び東海地域公設試導入機器紹介』と題して、一般財
団法人ファインセラミックスセンター 研究企画部 課長 山本義明氏よりご講演頂
きました。
「トヨタ自動車における燃料電池自動車開発の現
状と展望」
トヨタ自動車株式会社 材料技術設計部
触媒設計室 主査 石橋一伸 氏
サスティナブルなモビリティ社会を支えるエ
ネルギーとして水素を活用した社会で活用され
る燃料電池自動車についてご講演頂きました。
安全性の確認、低温始動、講演内で話のあった
電解質の材質等についての質問が聴講者からあ
り、今後の燃料電池車普及における技術開発の
取組を紹介して頂きました。
地域企業のイノベーション創出に役
立てるよう会場では、事業で公設試
験研究機関に導入した試験研究・検
査設備のパネル展示も行いました。
14
CSTC NEWS
No.213
「民間航空機の開発動向」
三菱重工業株式会社 交通・輸送ドメイン 民間機事業部
技術部次長 長嶋哲矢 氏
航空機産業は、先端技術と高度な素材・部
品を集約し、システムとして統合する高付加
価値産業であり、他産業への高い技術波及効
果を有しています。業界の特徴や技術進歩と
波及効果、安全性、日本の生産額などの状況、
業界の特徴、技術の動向などをご講演頂きま
した。
139名という多くの方にご参加頂きまして盛
況に開催できました。ありがとうございました。
DATA
主 催:公益財団法人中部科学技術センター 一般財団法人ファインセラミックスセンター
開催日:2015年1月20日(火)13:30~15:40
場 所:レセプションハウス名古屋逓信会館 ユニオンホール
(名古屋市西区牛島町5番6号)
3
活動報告
平成26年度海外研究者招へい事業助成 選考結果
8件の採択を決定!
事業について
選考について
本事業は、財団法人2005年日本国際博
平成26年12月1日~12月19日を受付期
覧会協会からの寄付金を原資として平成19
間として募集を行い、様々な国々の研究者
年度より実施しており、今回で8回目とな
との共同による環境技術に関する研究テー
ります。
「愛・地球博」の基本理念の継承と
マが集まりました。
発展を目指し、海外の環境技術に関する研
平成27年2月4日、応募者(16件)につ
究者を中部地域の大学・研究期間等に招へ
いての選考委員会(委員長:松下裕秀 名
いし、国内研究者と共同で行う研究に対し
古屋大学工学研究科長)による厳正な審査
て340万円を上限に助成を行っております。
をふまえ、8件が採択されました。
公益事業
岐阜大学における成果報告会
Information
平成19年度~26年度までに、中部地域の22研究機関を助成先として99件(40カ国)の研究テーマを採択しております。
平成27年度においても、研究成果発表会の開催と本事業の公募を予定しております。環境技術研究を通じての国際交流、更には「愛・地球博」の
理念の発展につながるよう優秀な研究者を支援してまいります。
受入研究者
招へい研究者
所属機関・役職・氏名
所属機関/氏名・国籍
産業技術総合研究所サステナブルマテリアル
部門高耐久性材料研究グループ
研究員 浦田 千尋
信州大学繊維学部先端領域融合研究群環境・
エネルギー材料研究所
教授 杉本 渉
信州大学繊維学部
学術研究員繊維学系
講師 佐古井 智紀
名古屋工業大学
大学院工学研究科
教授 大谷 肇
名古屋工業大学
大学院工学研究科
教授 川崎 晋司
名古屋工業大学大学院工学研究科
ナノメイデシン科学専攻
教授 柴田 哲男
福井県立大学生物資源学部
生物資源学科
准教授 濱野 吉十
ファインセラミックスセンター ナノ構造研究所
副所長・主幹研究員 平山 司
研究テーマ
インド工科大学
可視~近赤外線域に吸収帯を持つ量子ドットで増感したナノ
Raju Kumar Gupta、インド
構造二酸化チタンの創製と廃水浄化への応用
ウポン・ラチャタニ大学
Nutariya Jeerapet、タイ王国
デンマーク工科大学
Merikov Krikor Arsen、デンマーク
コアシェル型ナノ構造体の合成と電極触媒活性
繊維素材を利用した新しい温熱・空気環境調整機構の開発
カラビュク大学
バイオマス / プラスチックの廃棄物混合系からの資源エネル
Selhan Karagöz、トルコ共和国
ギー変換技術の開発
パンジットディーンダヤル石油大学
バンドキャップ制御したナノカーボンと化合物半導体の複合
Abhijit Ray、インド
体を利用した新しい太陽電池、光触媒の開発
ロシア科学連邦アカデミー ゼリンスキー有機化学研究所
Mikhail KOSOBOKOV、ロシア
産業廃棄物・フロン23を活用する医農薬品化戦略
ニューサウスウェールズ大学
福井県越前海岸海域の海洋微生物を探索源とした天然ポリカ
John A. Kalaitzis、オーストラリア
チオン性高分子化合物の探索
華東師範大学
超高分解能収差補正走査透過電子顕微鏡を用いた環境調和型
黄 栄、中華人民共和国
先端材料の界面構造解析
CSTC NEWS
No.213
15
活 動 報 告
3
活動報告
活 動 報 告
CSTC活動報告 2015.01〜2015.03
事業区分
事業
❖事業名 ☞掲載頁
科学技術に関する普及啓発事業
❖青少年のための科学の祭典2014東三河大会
(平成27年1月24日~25日) ☞ P.12~13
❖サイエンスワールド冬の工房アラカルト工作ブースに出展
(平成27年3月1日)
❖海外研究者招へい事業助成
選考委員会 ☞ P.15
地域産業振興事業
Ⅰ
公益目的
事業
❖CSTCフォーラム
第95回CSTCフォーラム(第107回東海技術サロン)
(平成27年2月10日)
第96回CSTCフォーラム(第27回中部科学技術交流会)
(平成27年2月17日)
❖インターネット等による情報提供事業
「CSTC NEWS No.212春号」平成27年1月刊行
❖地域オープンイノベーション促進事業
技術講演会(平成27年1月20日) ☞ P.14
研究会(平成27年1月13日、2月9日、2月12日)
グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ(GNI)事業
❖第10回グレーター・ナゴヤ・イニシアティブ協議会
(平成27年3月30日)
科学技術諸団体の業務支援
❖研究会
「車載組込みシステムフォーラム2015」 ☞ P.14
Ⅱ
収益・その他
事業
Ⅲ
法人会計
科学技術系人材育成事業の業務支援
❖名古屋少年少女発明クラブ
ものづくり教室(デリバリー事業)
第2期テーマ「トレースして走る車をつくろう」
名古屋市科学館事業
ロボット教室、ロボット工房、ものづくり教室、
ものづくり工房、地球工房
ロボカップジュニアジャパンオープン(大阪)
(平成27年3月26日・27日)
❖高校生燃料電池自動車プロジェクト
高校生による科学の祭典成果発表(平成27年2月1日)
研究(中間)発表会(平成27年3月21日)
法人会計業務
❖第6回通常理事会 ☞ P.16
CSTC活動予定 2015.04〜2015.06
事業区分
事業
❖第56回科学技術週間 記念講演会・映像祭 ☞ P.8
開催日:平成27年4月18日
場 所:名古屋市科学館 B2サイエンスホール
講演会:「3Dプリンターで骨組みをつくる!?トンボやハチドリのように宙を舞う飛行機」
映像祭:第56回科学技術映像祭入選作品の上映
Ⅰ
公益目的
事業
Ⅱ
収益・その他
事業
Ⅲ
法人会計
❖研究会
「車載組込みシステムフォーラム」に関する事務局事業 総会
(平成27年4月13日)
❖第7回通常理事会(平成27年5月26日)
❖第4回定時評議員会(平成27年6月16日)
法人会計業務
第6回 通常理事会
報告事項として、
「会長及び専務理事の職務執行状況報告について」及び「平成26年度事業進捗状況
について」を報告しました。次に、議決事項として「平成27年度事業計画及び収支予算書(案)について」
、
「公益財団法人中部科学技術センター職員就業規則の改正 ( 案 ) について」
、
「公益財団法人中部科学技術
センター有期契約職員就業規則の改正
(案)
について」
DATA
及び「科学技術に関する普及啓発事業の拡充強化に
日 時:平成27年3月11日(水)
ついて」
を審議し、出席理事全員一致で可決しました。
◎第7回通常理事会
平成27年5月26日(火)
(予定)
16
CSTC NEWS
❖事業名
No.213
15:00~17:00
場 所:ホテル名古屋ガーデンパレス(鼓の間)
出席者:理事数23名中17名、監事2名
3
新技術の
広場
中部科学技術センターでは、中部地域8県の公設試験研究機関、(独)産業技術総合研究所中部
センターとの連携強化と地域の科学技術振興課題に向けた対応策や、諸情報の相互交流強化に
よる地域産業の育成を目的とした「機関長会」を開催しております。このコーナーでは機関長会
に参画する21の公設試験研究機関を中心に、最新の新技術・研究情報をご紹介します。
パターニング垂直配向CNTの成膜技術
4
福井県工業技術センター 新産業創出研究部 レーザ・電子線研究G 芦原 将彰氏
1.概要
より CNT の合成箇所を制御できることが
に垂直配向した CNT を合成しました(図
カーボンナノチューブ(CNT)は、直
径0.5nm から数10nm で、長さが数μ m
以上との極めて強い1次元性を有してい
ることから、熱伝導性、電気伝導性に優
れた特性を持っています。このため、近
年ではリチウムイオン電池の正極材の添
加材や燃料電池用の電極など、エネル
ギー分野への幅広い用途展開が期待され
ています。福井県工業技術センターでは、
CNT を有機薄膜太陽電池の電極として使
用するため、垂直配向 CNT のパターニン
グ合成手法に関する研究を行いましたの
で、紹介します。
2.特色
1
(b)
)
。触媒が炭素源となるエタノールガ
確認できました。また、垂直配向 CNT は
スと触れることで、触媒から CNT が合成
隣同士の CNT 同士が支えあうことで基板
されるため、上記の前処理でレーザ照射
に対し垂直に配向すると考えられていま
により触媒を除去した箇所には、CNT は
すが、レーザ照射部の側面部においても、
合成されません。このため、一定間隔の
CNT が斜めに配向することなく垂直に配
距離でレーザ照射を行うことで図1
(c)に
向することが確認できました。また、図2
示すような櫛状の CNT 束を形成すること
(b)はレーザパターニング領域の境界の
が可能となります。レーザ照射に関して、
SEM 像であり、図の左側がレーザパター
20倍の対物レンズにより基板表面の触媒
ニング領域、右側がレーザ未照射領域と
膜に集光照射しました。より微細パター
なっています。レーザ未照射領域ではほ
ンを実現するため、近赤外の波長を可視
ぼ一様に CNT が合成されている様子が
光に波長変換し、1μ m 程度の加工径と
分かります。レーザパターニング領域で
しました。加工対象となる基板はステー
は CNT 欠損部が存在するため、垂直配
ジにより動作させ、2μ m ピッチで複数
向 CNT の側面領域が観察できます。
のライン走査を行いました。
以上のように、レーザパターニングに
本手法により合成したパターニング垂
よる垂直配向 CNT の合成手法により、櫛
直配向 CNT の SEM 像を図2に示します。
状にパターニングされた CNT 電極を作
有機薄膜太陽電池の素子構造として、
図2は試料を斜めから SEM により観察し
製することができました。このように微細
現在は p 型半導体となる高分子材料とフ
た結果です。図2
(a)より幅が約1μ m の
パターニングすることにより、CNT 電極
ラーレン誘導体を混合し成膜するバルク
CNT 束が2μ m ピッチで並んでいる様子
の高機能化が実現できると期待しており、
ヘテロ型が主流ですが、電荷経路が複雑
が確認できます。同図において、CNT が
今後はレーザ加工の限界を追求し、パター
となり、電子とホールの再結合が起こり
欠損している縦のラインはレーザ照射部
ン幅の微細化を目指して研究開発を進め
やすいため、p 型、n 型が相互に入り組
にあたり、触媒膜のレーザエッチングに
る予定です。
んだ構造となる相互浸透型が理想とされ
ています。このため、相互浸透型を実現
するための櫛状の電極を作製するために、
パターニングされた垂直配向 CNT の合
成を行いました。
図1に 本 研 究で 用いた パターニング
CNT の合成手法の概要を示します。まず、
(a)
触媒に対するレーザパターニング (b)CVDによるCNT合成 (C)パターニング垂直配向CNT
CNT 合成時の触媒を基板に対しスパッ
図1 パターニング垂直配向CNT合成手法の概要
タにより成膜した後、レーザ照射を行い、
任意形状のパターニングを行いました(図
1
(a)
)
。本研究では、触媒膜の成膜から
CNT 合成までの工程を一貫して行なって
います。
次に、上記基板を CVD 装置に設置し、
原料となるエタノールガスを流し、基板
をヒータにより CNT の合成温度である
700℃近辺まで加熱することで、基板上
(a)レーザパターニング部
(b)レーザパターニング境界(図右側:未照射部)
図2 パターニング垂直配向CNTのSEM像(撮影方向:斜め)
福井県工業技術センター 新産業創出研究部 レーザ・電子線研究G 芦原 将彰
照会先
〒910-0102 福井県福井市川合鷲塚町61字北稲田10
TEL 0776-55-0664(代) FAX 0776-55-0665
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新技術の
広場
4
中部の公設試験研究機関(略称 公設試)にある、企業の方が利用可能な
試験研究・検査設備を、シリーズで紹介する新コーナー!
新企画!
使おう!開放機器
名古屋市工業研究所「光学特性評価システム」
VOL.1
平成25年度補正予算事業【地域オープンイノベーション促進事業】(東海地域)
公設試の紹介
光学特性評価システムは LED や電球、ディスプレイなどの光
源と被検査物の光学特性を評価する5つの機器です
(2)配光測定システム
(1)全光束測定システム
中小製造業の方々の生産技術の向上、
研究開発などを積極的に支援
光源の全光束を
0.5 ~ 100,000lm
の範囲で測定する。
測定波長は360~
830nm。
対象:LEDモジュー
ル、 小 型 電
球など
構成:φ1m積分球、
分光器など
中小製造業の
「新たな産業」
への進出を支援するため、
基盤技術の強化と新技術への挑戦を行っています。
名古 屋市の機関として、
「公共・公平性」と「地元
企業との近い距離」とい
う特徴を活かし、当地域
利用料:8,100円 /1測定 *
(3)透過・反射散乱測定装置
の中小企業に安心で信頼
される技術支援を提供しています。
(4)分光放射計
利用料:3,700円 /30分 *
試料の透過・反射の光
散乱特性を3次元で測定
する。
対象:ガ ラ ス 基 板、 金
属、プラスチック、
フィルムなど
平成26年度 新規導入機器の紹介
光電子分光装置
利用料:7,900円 /1時間 *
光源の配光をθφ座標
系で測定する。光路長
最 大5m。測 定 波 長は
360~830nm。
対象:LED モジュール、
小型電球、蛍光
管( 対 角100cm
程度まで)など
構成:2軸ゴニオステー
ジ、分光器など
利用料:3,700円 /30分 *
分光分布・輝度・色度・相関色温度を測
定する。微小面の測定が可能。測定波長
は370~780nm。
対象:LCD/CRT ディスプレイ、自動車用
インパネなど
(5)レーザー顕微鏡
PHI X-tool(アルバック・ファイ
(株)
)
サンプルの構成元素とその電子状態をマッピング分
析できるため、材料の不良解析や付加価値のある金
利用料:5,000円 /1測定 *
試料の微細な表面形状を測定する。
対象:ガラス基板、金属、プラスチック、フィ
ルムなど
* 注:記載の利用料は目安であり、測定内容
や測定時間などによって異なります
属表面皮膜の開発等が可能です。
※平成26年度(公財)JKA 補助事業
LED 等の光源を用いた製品開発において、光源の光学特性を把握することは極め
て重要です。平成26年度、当所に光学特性評価システムを設置しました。このシス
テムを利用することで、LED 関連製品の評価・開発がより早く、低コストで可能と
なります。
また、製造現場においては、多くの生産品で外観検査が実施されていますが、生
産品ごとに形状や表面の透過・反射散乱特性が違うため、汎用の画像検査装置では
十分に対応できないことが多くあります。このような場合に本システムを活用し、照
明光源の光学特性評価、および光学部品・材料や被検査物の透過・反射特性、表面
形状を評価することで、最適な光学系を持った画像検査装置の設計が可能となります。
利用者の声 今まで同様の設備が東海地域になく、東京や大阪の公設試の設備を利用し
ていました。名古屋に設置され、製品の開発がスムーズに進められます。
相談先
名古屋市工業研究所 支援総括室
愛知県名古屋市熱田区六番三丁目4番41号
TEL 052-661-3161
URL http://www.nmiri.city.nagoya.jp/
E-mail [email protected]
担当者より 本システムを活用して、 企業の皆様の試
験 ・ 評価や製品開発をお手伝いします。お気
軽にご相談ください。
Chubu Innovation Creation Network
中部イノベネット事業のご紹介
中部地域のイノベーションを創出するために
大学・高専・公的研究機関・技術支援団体によって
構成する広域連携ネットワークです。(現在61機関)
中部イノベネット事務局
(公財)中部科学技術センター イノベーション創出支援室
E-mail [email protected] URL http://www.cstc.or.jp
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CSTC NEWS
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「産業技術の芽」
企業との共同研究を
目指した研究機関の技
術シーズ集
http://www.cstc.or.jp/
cicn/seeds/
「中部の技術ガイド」
大学
高専
公設試
技術課題の解決をサ
ポートする研究者情報
研究機関
中部イノベネット
支援機関
研究機関
支援機関
支援機関
無料技術相談
地域企業が抱える技術課題の解決を支援
http://www.cstc.or.jp/
cicn/supporterslist/
C
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ommending
顕彰
顕 彰
叙勲、国家褒賞、文部科学大臣表彰等の
候補者の推薦について
国をはじめとする各種表彰主催者からの推薦依頼に基づき、科学技術に関する各種表彰の推薦を行っています。
下記の関するお問い合わせを随時受け付けております。ご希望の方は、是非お問い合わせください。
○叙勲
○国家褒賞
○文部科学大臣表彰
(科学技術賞、若手科学者賞、
創意工夫功労者賞)
○ものづくり日本大賞
○その他団体表彰
・井上春成賞
・永井科学技術財団賞
・新機械振興賞
・発明大賞
・市村賞
・とやま賞 など
照会先
(公財)中部科学技術センター
総務部 竹内寿徳
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18
一光大須ビル7階
電 話 052-231-3043
FAX 052-204-1469
E-mail [email protected]
平成28年度科学技術分野の
文部科学大臣表彰受賞候補者の推薦のご案内
文部科学省では、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃える
ことにより、科学技術に携わる者の意欲向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的とする
科学技術分野の文部科学大臣表彰受賞候補者の募集を行います。ついては、当財団にて受賞候補者の推薦をいたします
ので、以下のとおりご案内します。
<特記事項>
平成28年度科学技術分野の文部科学大臣表彰推薦事務要領(文部科学省ホームページ)、および各自治体のホームページなどをごらんい
ただき、各自治体への推薦にあたっての注意事項等をよくご確認のうえ、ご準備願います。なお、当財団への書類提出締切日は、各自治体
の締切日※の1週間程度前に締め切らせていただきます。詳細については、必ずお問い合わせいただきます。
※各自治体の締切日は、自治体により異なりますので、ご注意ください。
表彰内容
(1)科学技術賞
究開発の社会的必要性に関する研究等の
1)開発部門
分野において、科学技術の振興に寄与す
萌芽的な研究、独創的な視点に立った
我が国の社会経済、国民生活の発展向
る活動を行い、顕著な功績があったと認
研究等、高度な研究開発能力を示す顕著
上等に寄与する画期的な研究開発若しく
められる個人又はグループ
な研究業績をあげた40歳未満の若手研究
は発明であって、現に利活用されているも
の(今後利活用されることが期待できる
(2)若手科学者賞
者個人
4)技術部門
ものを含む)を行った個人若しくはグルー
中小企業、地場産業等において、地域
プ又はこれらの者を育成した人)
経済の発展に寄与する優れた技術を開発
(3)創意工夫功労者賞
した個人若しくはグループ又はこれらの
優れた創意工夫によって職域における
2)研究部門
者を育成した個人
我が国の科学技術の発展等に寄与す
る可能性の高い独創的な研究又は開発を
行った個人又はグループ
科学技術の進歩又は改良に寄与した個人
又はグループ
5)理解増進部門
青少年をはじめ広く国民の科学技術に
関する関心及び理解の増進等に寄与し、
(4)創意工夫育成功労学校賞
3)科学技術振興部門
又は地域において科学技術に関する知識
小・中学生の科学技術に関する創意工
大 学 等 の 研 究 成 果 を 活 用し た ベ ン
の普及啓発等に寄与する活動を行った個
夫の育成に顕著な成果を収めた学校
チャー創出、地域における産学官連携、研
人又はグループ
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C
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顕 彰
その他
団体表彰
報 告
アサヒ繊維工業株式会社
平成26年度永井科学技術財団賞「技術賞」受賞
授賞式 平成27年3月6日
(金)
ホテルオークラレストラン
受賞者 アサヒ繊維工業株式会社 浅井耕治氏、能津十三郎氏、渡辺直行氏
「自社開発の生産機械で成型した MF フィルターエレメントの開発」
<研究業績の概要>
熱融着繊維を原料とした不織布シートを用いて、フィルターエレメントの成形への実用化に初めて成功した。自社によ
る成形機の開発により、安価で品質の良いフィルターエレメントの製品の提供が可能となり、客先ニーズに応じたフィルター
エレメントの商品化は、同社の主力商品となるまで成長を成し遂げた。特に空隙率を任意に変えることができる3次元網
目構造が成形できることにより、液体用フィルター、空気フィルター等のユーザーに対し多大な貢献をした。
永井科学技術財団賞(概要)
永井科学技術財団(平成24年4月より公益財団法人)とは、新東工業株式会社元会長の故:永井嘉吉氏が、昭和58年、素形
材産業の発展と躍進のため、学術研究に功績のあった愛知県下の研究者や学術研究団体への顕彰と研究助成金の贈呈を目的
に、社会奉仕と報恩感謝の精神で私財を投じ設立されたものである。
同財団では、
『永井科学技術財団賞』として、愛知県下の素形材に関する試験研究や関連産業を研究する研究者、学術機関を
対象に表彰を行っている。
アサヒ繊維工業 能津氏
(写真左)
贈呈式 記念撮影
その他
団体表彰
報 告
アサヒ繊維工業 渡辺氏
(写真左)
アサヒ繊維工業 表彰楯
小島プレス工業株式会社
第40回(平成26年度)発明大賞「考案功労賞」受賞
授賞式 平成27年3月17日(火)
明治記念館
受賞者 小島プレス工業株式会社 生産技術部 生産技術課 山崎忠幸氏
「小型化した電子部品実装装置」
<発明考案の概要>
小島プレス工業 山崎氏(写真右)
電子部品が実装された基盤をセット治具からリフロー炉のコンベア上に移すことを可能とする転送機を備えた「電子部
品実装装置」を開発し、同装置の小型化を図るとともに、製造ライン内における中間在庫の不要化を実現した。
『発明大賞』
(主催:公益財団法人日本発明振興協会/日刊工業新聞社)
昭和50年(1975年)に創設され、今回で40回目を迎える。
日本を支える中小企業、ベンチャーなどが持つ優れたアイデアと、それをもとにした特許、および商業的な成果に評価のポイ
ントを置いているのも特色。
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CSTC NEWS
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顕彰
第95回(平成27年度第1次)新技術開発助成のご案内
~公益財団法人新技術開発財団~
新技術開発財団では広く科学技術に関する独創的な研究や新技術を開発し、これを実用化することによって
我が国の産業・科学技術の新分野等を醸成開拓し、国民生活の向上に寄与することを目的としています。
新技術開発財団の助成は「独創的な新技術の実用化」をねらいとしており、基本的技術の確認が終了し、実
用化を目的にした開発試作を対象にしています。
昭和43年の当財団設立以来原則として年2回助成しており、第1回から第94回までで、総件数662件、総
助成額は42億8823万円になります。
助成金額は、一件につき最高2,000万円まで(試作費の2/3以下)です。
応募要件を満足する助成候補テーマは当財団に設けた新技術開発助成調査選考委員会および審査委員会で
慎重かつ厳正に選考・審査され、理事会で決定します。
今般、下記のとおり、第95回(平成27年度第1次)新技術開発助成を行います。
本制度の助成を希望される方は、同募集要綱などを参照のうえ、公益財団法人新技術開発財団まで 申請
手続きをお願いします。
第95回(平成27年度第1次)新技術開発助成 募集要綱(抜粋)
助成対象
<企業の要件>
(1)
資本金3億円以下または従業員300
名以下で、自ら技術開発する会社で
あること
(2)
大企業(資本金3億円超かつ従業員
<助成対象外>
(1)
医薬品およびソフトウエア製品の実
用化開発
(2)
国の承認審査のために必要な臨床試
験段階の開発
(3)
研究段階、商品設計段階、量産化段
階の技術開発
300名超)でないこと
(3)
大企業(上記と同じ)の子会社、関
助成金
連会社でないこと
(4)
上場企業でないこと
こと
(1)
独創的な国産の技術であり、本技術
試作であること
募 集
(1)
募集案内
と
あること
きく期待できること
関からの助成を受けていないこと
てください。
平成27年2月より、新技術開発財団
てください。
※中部科学技術センターでは受付いた
しませんのでご留意ください。
申請書提出先・問合せ先
公益財団法人 新技術開発財団
〒143-0021
ホームページなどで案内を行ってい
東京都大田区北馬込1-26-10
ます。申請様式など申請関係書類は、
電話 (03)3775-2021(代)
同ホームページからダウンロードし
FAX (03)3775-2020
て利用ください。
URL http://www.sgkz.or.jp
E-mail [email protected]
(2)
受付期間
申請には、申請者の基本情報を WEB
登録するとともに、申請書類一式の
発展や公共の利益に寄与すること
(7)
同じ技術開発内容で、同時期に他機
し、
「登録」することで WEB 登録を完了
申請したことになりませんので注意し
万円を限度として、助成します。
(4)
開発予定期間が原則として1年以内で
(6)
自社のみの利益に止まらず、産業の
また、マイページ上に「基本情報」を
入力し、申請書(本編)をアップロード
※マ イページ上の WEB 登録だけでは
するものに限ります。
(3)
実用化の見込みがある技術であるこ
(5)
その技術の実用化で経済的効果が大
新技術開発財団まで提出願います。
作に直接必要な費用で、助成期間中
が特許出願等により主張されている
(2)
開発段階が実用化を目的とした開発
書類1式を作成し、必要書類を添付のうえ、
に発注し、当期間中に支払いが終了
(2)
試作費合計額の2/3以下で、2,000
開発に係わる基本技術の知的財産権
こと
新技術開発財団ホームページより、申
請関連様式のダウンロードを行い、申請
(1)
助成金の対象となるのは、本開発試
(5)
上場企業の子会社、関連会社でない
<開発技術の要件>
申請書類の作成・提出
提出が必要です。
平成27年4月1日~4月20日
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I N F O R M A T I O N
展示品リニューアル「くらしとバイオテクノロジー」
名古屋市科学館
だより
生命館5階展示室「生命のひみつ」では、平成23年度か
した。最後のコーナー「バイオギャラリー」は実物標本や
ら4年間の計画で、順次展示品の更新を進めてきました。1
映像でバイオを紹介する場になっていて、随時展示替えを
年目に GFP メダカや実験生物の生体展示と実験コーナー
していきます。現在は、愛知県のブランド養殖魚「絹姫サー
「生命ラボ」を、2・3年目には、DNA と細胞についての基
モン(染色体が3倍体)」を飼育展示しています。
礎科学の展示を公開しました。最終年度は「くらしとバイ
市民の科学技術リテラシーの向上は、現代の大きな課題
オテクノロジー」をテーマとして、平成27年3月10日(火)
です。本展示品は、見学者自身が科学技術について考えて
に公開しました。
いくきっかけになるような“しかけ”も作ってあります。
このゾーンでは、先端バイオテクノロジーを紹介するた
ぜひ一度ご覧ください。
めに、この地方の研究機関・企業にもご協力をいただきま
『バイオのめぐみ』医療、食べ物、環境・エネルギーに関するバイオ
を紹介しています。
「あなたにインタビュー」見学者にバイオに関する夢や意見を記
入してもらいます。
特別展「夢と感動の宇宙展」~『宇宙兄弟』ムッタとヒビトが挑んだ空へ!開催中
会 場:名古屋市科学館(地下2階イベントホール)
期 間:開催中~5月24日(日)
午前9時30分~午後5時
(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日(ただし5月4日は開館)・
第3金曜日、5月7日
主 催:名古屋市科学館、中京テレビ放送
料 金:
当日券
Ⓒ小山宙哉・講談社/読売テレビ・A-1 Pictures
大人
高大生
小人
¥1,300
¥800
¥500
(高大生は要学生証)
照会先
〒460-0008
愛知県名古屋市中区栄2-17-1 (芸術と科学の杜・白川公園内)
電話:052-201-4486 FAX:052-203-0788
交通 地下鉄東山線・鶴舞線「伏見」駅下車、4・5番出口から南へ徒歩5分
ホームページ http://www.ncsm.city.nagoya.jp/
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CSTC NEWS
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関係機関インフォメーション
中部経済産業局
だより
平成27年度研究開発税制改正のご紹介
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平成27年1月14日に政府税制改正大綱が閣議決定されました。研究開発税制の一部であるオープンイノベーション型(特
別試験研究費税額控除制度)も抜本的に拡充されることとなり、本税制の活用によりープンイノベーションの取組みが加速
されることが期待されます。変更点については、以下の点が拡充されておりいずれも恒久措置となっております。
・控除率の大幅引上げ(12%→20%または30%)
・控除上限の別枠化(総額型の枠から別枠化し、法人税額の5%という上限を設定)
・対象費用の拡大(中小企業者に支払った知的財産権の使用料等を追加)※
※本措置については、政府において詳細を調整中です(平成27年1月現在)。
今回は、これらの変更点についてご紹介いたします。
○27年度与党税制改正大綱(自民党HP)
https://www.jimin.jp/news/policy/126806.html
※P64、65の(4)が該当部分となります。
○27年度税制改正(経産省関係全体)について(経産省HP)
http://www.meti.go.jp/main/zeisei/zeisei_fy2015/141230a/
141230a.html
○研究開発税制について(経産省HP)
http://www.meti.go.jp/policy/tech_promotion/index.html
照会先
経済産業省 産業技術環境局 技術振興・大学連携推進課
電話:03-3501-1778 FAX:03-3501-9229
経済産業省 中部経済産業局産業技術・人材・情報政策課
電話:052-951-2774 FAX:052-950-1764
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学会行事案内(2015年4~6月)
学会
だより
中部科学技術センターでは、科学技術関連団体の業務支援として、化学関係学協会合同事務局事業を
行っています。化学関係14団体の中部支部、東海支部等の合同事務局としてホームページの維持・管
理を行うとともに、学術講演会、講習会等の諸行事の開催を支援します。
各学協会では毎月、多彩な行事を展開しています。ご参加をお待ちいたしてしております。
催 事 名
日 時
会 場
主 催
日本セラミックス協会東海支部 大会・特別講演会
4月10日(金) (一財)ファインセラミッ 日本セラミックス協会
15:00~17:00 クスセンター
東海支部
第151回東海高分子研究会講演会
4月25日(土)
13:30~16:00
名古屋工業大学 2号館 高分子学会東海支部 0211(F1)講義室
東海高分子研究会
第152回東海高分子研究会講演会
6月13日(土)
13:30~16:00
名古屋大学ベンチャー・ 高分子学会東海支部 ビジネス・ラボラトリー 東海高分子研究会
第39回基礎化学工学演習講座
油化学セミナー2014
-リパーゼ・ホスホリパーゼによる
脂質の改質-
6月17日~19日
(水~金)
名古屋市工業研究所
6月24日~26日
(水~金)
6月26日(金)
13:30~17:00
名古屋工業大学
化学工学会東海支部
日本油化学会東海支部
★詳細は学協会合同事務局ホームページ http://www.c-goudou.org をご覧ください。
第46回中部化学関係学協会支部連合秋季大会のご案内
主催:中部化学関係学協会支部連合協議会
共催:日本化学会東海支部ほか
会期:11月7日(土)
、8日(日)
会場:三重大学工学部(三重県津市栗真町屋町1577)
発表申込締切:7月31日(金)
〔6月1日(月)に大会 HP を公開し、受付を開始します。〕
予稿原稿締切:9月18日(金)
参加登録予約申込締切:10月16日(金)
討論主題:特別討論会は以下の主題を予定しています。一般研究発表の講演分野はホームページをご覧
ください。
主題
21世紀を拓く有機化学
発表形式:詳細は HP をご参照ください。
発表申 込方法:HP に申込フォームがあります。
HP を経由してお申し込みください。
電池の大型化が拓く新しいエネルギーデバイス
先端科学技術における分析化学
予稿原稿:原稿作成送付要領は HP をご参照くだ
さい。
高分子の分子設計と機能設計
接着・粘着とゴム・エラストマーにおける研究開発の動向
参加登録費:
(予稿集代込みで)一般:予約5,000円、
界面でみられる興味深い動的挙動
色材のシーズとニーズ
先端医療材料
当日6,000円、学生2,500円(予約・当日とも)
懇親会:11月7日
(土)17時45分より、三重大学
構内にて。会費:一般4,000円、学生2,000円
参加登録予約申込方法:詳細は HP をご参照ください。
問合先:〒514-8507 三重県津市栗真町屋町1577 三重大学大学院工学研究科
北川敏一 電話 (059)231-9416 E-mail [email protected]
大会 HP http://www.c-goudou.org/chukaren46/
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Center Network
掲示板・会員情報
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センターネットワーク
平成27年度公害防止管理者等国家試験受験講習会の開催について
(一社)産業環境管理協会 中部支部
(一社)産業環境管理協会は、毎年10月に行われます「公害防止管理者等国家試験」を受験される方のための試
験対策講習会を、毎年夏季に全国主要都市で開催しております。27年度も、名古屋では以下の要領で開催いたし
ます。詳細につきましては、当協会ウェブページ(受験講習会ウェブページ:http://www.e-jemai.jp/)をご覧く
ださい。是非、当講習会を受講いただき、受験対策にお役立てください。
1.開催スケジュール
2.受講申込方法等
①3日間集中コース
当協会のウェブページ「公害防止管理者等受験講習会」(http://
それぞれの区分に必要となるすべての科目を、3日間で集中的に学
www.e-jemai.jp/)からお申込みいただくか、当支部にFAX(052-
習するスタンダードなコース。試験での頻出箇所などポイントを絞っ
231-8219)で「受講申込書」によりお申込みください。
て学習します。忙しく時間のとれないお勤めの方を含め、資格取得
を考えている多くの方にお勧めです。
区分
日程
講義時間
受講料
3.お申込み先・お問合せ先
定員
一般
会員・学生
7月15日
(水)
~
9:00~
水質(第1回)
17日
(金) 17:20
59,700
42,200
86
大気
(水)
~
9:00~
7月22日
24日
(金) 17:30
59,700
42,200
86
騒音・振動
(水)
~
9:00~
7月29日
31日
(金) 17:50
59,700
8月5日
(水)
~
9:00~
水質(第2回)
7日
(金) 17:20
59,700
名古屋会場以外で開催される受験講習会について詳細をお知りに
なりたい方は、前記2のウェブページにアクセスいただくか、下記
お問い合わせ先までお問い合わせください。
開催地
42,200
42,200
96
86
札 幌
(一社)産業環境管理協会 北海道支部
〒060-0806 札幌市北区北6条西6-2 第二山崎ビル8階
電話 011-737-5014 FAX 011-758-4539
仙 台
(一社)産業環境管理協会 東北支部
〒980-0012 仙台市青葉区錦町1-4-5
地産マンション2階 202号
電話 022-225-1565 FAX 022-265-9040
②科目別コース
国家試験の科目別合格制度に対応し、自分に必要な科目を選択して
受講できます。未合格科目の選択受講や、苦手科目の克服をめざす
方などに最適です。
区分
水質:
汚水処理特論
日程
講義時間
7月16日
(木)
9:00~
17:20
7月17日
(金)
9:00~
11:30
8月6日
(木)
9:00~
17:20
受講料
お問い合わせ先
東 京
(一社)産業環境管理協会 人材育成・出版センター
〒101-0044 東京都千代田区鍛冶町2-2-1
三井住友銀行神田駅前ビル7階
電話 03-5209-7703 FAX 03-5209-7717
定員
静 岡
22,100
10
名古屋
(一社)産業環境管理協会 中部支部
〒460-0008 名古屋市中区栄2-10-19
名古屋商工会議所ビル6階
電話 052-221-1457 FAX 052-231-8219
31,500
22,100
10
大 阪
(一社)産業環境管理協会 関西支部
〒550-0012 大阪市西区立売堀1-2-12
本町平成ビル別館4階
電話 06-6536-2525 FAX 06-6536-2526
岡 山
一般
会員・学生
31,500
8月7日
(金)
9:00~
11:30
大気:
大気特論
7月23日
(木)
9:00~
16:00
18,100
12,700
10
大気:
ばいじん・
粉じん特論
7月24日
(金)
11:00~
17:20
18,100
12,700
10
広 島
※1.会場は名古屋商工会議所ビル (名古屋市中区栄2-10-19)
交通機関:地下鉄伏見駅(東山線・鶴舞線)5番出口より南へ徒歩5分
※2.講義時間は、講義日によって異なります。
※3.‌テキスト(新・公害防止の技術と法規2015)及び正解とヒント(国家試験問題集(平
成24~26年度)
)の代金は含まれておりません。別途ご購入ください(会場での図書の
販売は行いません)
。
※4.申込は、定員に達した時点で締め切らせていただきます。
(一社)産業環境管理協会 中国支部
〒730-0011 広島市中区基町5-44 広島商工会議所ビル5階
電話 082-228-8736 FAX 082-223-7564
高 松
(一社)産業環境管理協会 四国支部
〒760-0033 高松市丸の内2-5 ヨンデンビル本館4階
電話 087-822-0725 FAX 087-851-2452
福 岡
(一社)産業環境管理協会 九州支部
〒812-0011 福岡市博多区博多駅前2-9-28
福岡商工会議所ビル7階
電話 092-441-2054 FAX 092-472-9177
CSTC NEWS
No.213
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Center Network
掲示板・会員情報
現会員紹介
中部科学技術センターでは、広く皆様のご支援・ご協力により、科学技術の向上・産業の発展に関する諸事業の拡充強化を図り、
中部地域の経済発展に貢献する為、賛助会員制度を設けています。
会員企業をご紹介いたします。
日比野工業株式会社
明日を創る技術力 Dramatic Future
私たちは自動車部品をはじめとしたアルミダイカスト鋳
企業
紹介 造品の製造加工を通じて未来社会に貢献します。
金型設計から製品加工まで一貫体制で高品質&低コスト
を実現。お客様の多種多様なニーズにお応えします。
海外工場として、中国上海市に2拠点、同江蘇省常熟市に
自動車パーツ
電動工具パーツ
1拠点を展開しています。
〈社 訓〉 創造と実践
企業
理念 〈基本方針〉 品 質第一に徹しお客様の信頼と満足が得ら
れるものづくりを目指す。
管 理の徹底と合理化により経営効率を向上
し安定した企業の構築を推進する。
会 社 名 日比野工業株式会社
会社
概要 本 社 愛知県知立市新林町小深田18-1
代 表 者 代表取締役社長 伊藤 達一
創 業 1945年10月1日
資 本 金 4,500万円
従業員数 205名(2015年1月現在)
徳倉建設株式会社
友愛 人に優しく、人を愛する気持ち
私たちは創業以来70年にわたり、建設事業を通じて、より暮ら
企業
紹介 しやすい生活環境づくり、豊かな社会づくりに励んでまいりま
した。
徳倉建設は建設のプロに徹し、お客様に満足していただけるサー
ビスを提供し、地球環境に配慮した生活基盤づくりを推進する
ことでこれからも更なる躍進を目指します。
■ Human Power
企業
理念 真に豊かな生活、環境をつくるためには、経済効率一辺倒の開
発ではなく人間本来の思想がなくてはなりません。テクノロジー
とヒューマニティの調和によって生まれる快適空間を創造する
第二東名高速道路美和西工事
豊かな人間企業でありたいと考えています。
■ Creative Power
社員一人ひとりのクリエイティブな発想と実践力、そして、各
部門で積み重ねた実績とネットワークによるグループパワーを
26
会 社 名 徳倉建設株式会社
会社
概要 本 社 名古屋市中区錦三丁目13-5
代 表 者 代表取締役社長 徳倉 正晴
原動力として、常に前向きに革新と創造を追求して、未来にチャ
創 業 1947年4月21日
レンジします。
資 本 金 23億6,803万円
CSTC NEWS
No.213
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センターネットワーク
株式会社佐藤鉄工所
一歩先の技術者集団 私たちは常に技術革新を目指し環境改善とコスト低減に挑戦し続けます
大型~小型までの樹脂プレス成形機と関連装置の総合メーカー
企業
紹介 です。
◆超大型品加工の受注
◆各種機械装置の設計・製作、各種
◆機械装置の改造・オーバーホール
SATOH グループではそれぞれの得意分野を活かしたグループ
企業4社(佐藤鉄工所、ニットレ、藤為工業、エルピーエム)で
お客様によりよいサービスをお届けしています。
他では真似できない、いち早く、行き届いた、また、お客様の
コストダウンを目標にグループ企業で助け合っています。
1200ton油圧プレス
〈グループ企業4社の共通理念〉
企業
理念 ・省エネ、軽量化を常に意識して環境改善に寄与致します
・研究、開発を怠らず、常に先端技術の提供を心掛けます。
・徹底した DR により、あくなきコストダウンの追求を致します。
会 社 名 株式会社佐藤鉄工
会社
概要 本 社 名古屋市港区九番町3-42
代 表 者 取締役社長 佐藤 安弘
設 立 1951年3月
資 本 金 4,500万円
Nice To People ― 人に「素敵」を。―
企業とは、社会の中で生かされ、ともに発展するものだと私た
企業
紹介 ちは考えてきました。
そしてこれからも、世の中のニーズと時代の方向性を広い視野
でとらえ、車社会の未来を見据えながら、社会の一員として、
そしてお客さまの良きパートナーとして、私たちは歩み続けます。
もっとたくさんの「素敵」を、もっとたくさんの人たちに届けたい。
それが私たち名古屋トヨペットの思いです。
和・積極性・真心の創業精神をもとにお客さまと共に歩み、
経営
理念 新しい価値を創造し、豊かな暮らしと文化に貢献する。
1.‌車社会の未来創造に挑戦し、地域の一員としてその発展に寄
与する。
2.‌個を尊重し、働きがいの創造につとめ、社員とその家族の幸
せを実現する。
NTP ロゴマーク
会 社 名 名古屋トヨペット株式会社
会社
概要 本 社 名古屋市熱田区尾頭町2-22
代 表 者 代表取締役会長 小栗 七生
代表取締役社長 小栗 一朗
創 業 1956年3月20日
資 本 金 8億円
社 員 数 1,887名
CSTC NEWS
No.213
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賛助会員入会のご案内
公益財団法人中部科学技術センターは、広く皆様のご支援・ご協
力により、科学技術の向上、産業の発展に関する諸事業の拡充強
化を図り、中部地域の経済発展に貢献するため、賛助会員制度を
設けております。ご賛同のうえ、ご入会くださるようにご案内申
し上げます。
◎会費/年会費 団体一口10万円(一口以上)
個人一口 1万円(一口以上)
◎入会手続き/センター事務局へご連絡ください。
「入会申込書」を送付させていただきます。
◎主な特典・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・中部科学技術センターが実施する講演会・フォーラム・セミ
ナー・技術交流会等へ無料または実費でご参加いただけます。
・公設試、大学等の試験研究機関の利用に関し、仲介・助言が受
けられます。
・調査報告書等の配付が受けられます。
・情報誌「CSTC NEWS」の配付が受けられます。
・新製品・新技術のPRができます(「CSTC NEWS」に無料で掲
載いたします)。
〒460-0003 名古屋市中区錦1-11-11 名古屋インターシティ10階
・叙勲・国家褒賞を始め科学技術に関する各種表彰の推薦が受け
られます。
・科学技術に関する施設の「無料入館券」の配付が受けられま
す。
◎賛助会費の税法上の優遇措置について・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当財団は、内閣総理大臣より「公益財団法人」の認定(平成24年
3月19日付け認定、平成24年4月1日に法人登記)を受けておりま
す。このため、従来の「特定公益増進法人」の証明書は必要がな
くなりました。当財団が発行する賛助会費の領収書が、税法上の
優遇措置を受ける証明書となります。
また、制度改正で個人からの協賛金に関しても税法上の優遇措置
が受けられますので、別途お問い合わせください。
▶照会先
公益財団法人 中部科学技術センター 総務部 竹内
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電話 052-231-3043 FAX 052-204-1469
広告掲載の募集
●中部科学技術センターは、中部8県をエリアとする広域的・総
合的な科学技術振興を目的とする公益財団法人であり、普及啓
発・地域産業振興・研究開発促進・学協会等団体協力等の諸事
業を幅広く展開しています。
●その一環として機関誌「CSTC NEWS」を季月発行して賛助会
員企業、中部地域の大学・公設試験研究機関・学協会・関係団
体及び関係行政機関に配布し、ご活用頂いています。
●当紙面に、ぜひ貴社の広告をご掲載頂き、本誌面の充実に特段
のご協力・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。
CSTC NEWS 広告料金表
広 告 紙 面
回数・契約
料 金
1
A4 全 面
1回・単 発
30,000円
2
A4 全 面
3回・年契約
75,000円
3
A4 全 面
4回・年契約
96,000円
4
A4 1/2面
1回・単 発
20,000円
5
A4 1/2面
3回・年契約
50,000円
6
A4 1/2面
4回・年契約
64,000円
7
A4 1/3面
1回・単 発
15,000円
8
A4 1/3面
3回・年契約
40,000円
9
A4 1/3面
4回・年契約
48,000円
詳細は、下記へご照会下さい。
▶照会先
公益財団法人 中部科学技術センター 総務部 竹内寿徳
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18 一光大須ビル7階
電話 052-231-3043 FAX 052-204-1469
(消費税含まず)
備 考
全号掲載
全号掲載
全号掲載
【注】
※年契約の場合は割引料金
左記の料金表のように年3回の場合は約10%
の割引、年4回一括契約の場は20%の割引と
なります。
※なお、料金合計額は、左記表の額に消費税を加
えた額となります。
※掲載費については、当該年度の掲載がすべて完
了後の3月に請求させて頂きます。
※CSTC NEWSの発刊は、季刊〔4.7.10.1
月〕です。
Afternoon Tea
ー
ティ
ヌーン
アフタ
スポーツ その1…私のテニス
今年も桜の季節が来ました。4月
たね。懐かしい!
は、なんとなく春風に誘われ、そわそ
私たちのテニス同好会に話を戻しま
わ、わくわくしますね。
す。春・秋には合宿と称して、近くは
して、いろんな試合に挑戦する者も出
私にとって4月は、今年も早朝テニ
木曽、遠くは斑尾高原まで足を伸ば
てきましたが、素人集団、後に学生時
ス始まる!です。
し、出かけたものです。飽きもせず
代からクラブで鍛えてきた人が増える
私がテニスを始めたのは、中学校。
に、朝は9時から夕方5時までみっち
までは惨敗の連続だったようです。
といってもほんの少しの期間、在籍し
り2泊3日などの合宿を張りました。
(私は、ヘナチョコサーブしか打てな
ただけで、ほとんど素振りとランニン
成果は?3日間とも雨でただの観光旅
いので内輪の試合だけです。)この
グで終わってしまいました。その後、
行に終わった時もありました。とにか
30数年、メンバーは入れ替わったが
職場に入って硬式をスタート。今から
く同好会の人数も結構いたので、ボー
同好会は続いています。私も40歳く
30数年前です。私たちの職場のテニ
ル拾いのほうが長かったかもしれませ
らいまでは参加していましたが、いつ
ス同好会は、素人集団。ほとんどが自
ん。そんなこともあり、誰かが北区に
しか足が遠のきました。現在は少数精
己流テニス。普通は土曜日の午前、午
ある名城コートの早朝テニスを見つけ
鋭とか聞く。一方、早朝テニスは、メ
後、公営コートを借りて練習していま
てきました。
ンバーは固定化し高齢化の一途をた
した。ちょうどその頃は空前のテニス
土曜日の朝6時~8時まで。時期
どっています。かつての上手な人達も
ブームでコートもなかなか取れず、皆
は4月~9月。さすがに朝6時に名城
ロートルになり、早朝と午前中の両方
でハガキをせっせと書いた記憶があり
コートにやってくるのはよほどの物好
は無理で、早朝メンバーも激減しまし
ます。
き?いえいえ、これがまた最盛期には
た。
当時、世界で活躍していたのは、男
1コートに10名以上集まり、コート
昨年4月からは、ついに私がコート
子ではコナーズ、ボルグ、そしてレン
が空いていれば2面なんて日もありま
を予約し、最低2人、多くても8人程
ドル。女子ではなんといってもクリ
した。更にエスカレートして平日も出
度で何とか維持しています。さて、桜
ス・エバートとライバルのナブラチロ
勤前にやろう、いやナイターも予約し
の満開に併せ、今年も土曜の早朝テニ
ワ、その後はグラフか。もちろん、日
ようと狂ったようにテニスにのめり込
スを予約しなくちゃ。錦織ブームでテ
本の伊達公子も世界4位までいきまし
んだ日々でした。最もすばらしく上達
ニスブーム再来?急がなければ。
公益財団法人中部科学技術センター事務局長 竹村 初美
CSTC NEWS
システック ニュース
No.213 春号 2015.04
発 行 日 平成27年4月(季刊発行)
編 集 公益財団法人 中部科学技術センター
事務局長 竹村 初美
発 行 公益財団法人 中部科学技術センター
〒460-0011 名古屋市中区大須1-35-18
一光大須ビル7階
電 話 052-231-3043(代表 総務部)
F A X 052-204-1469
E - m a i l info@cstc.or.jp
ホームページ http://www.cstc.or.jp/
印刷・製本 株式会社荒川印刷
編集
後記
■お手伝いのつもりで少年野球のコーチをはじめて、あっという間に9年目に突入。新しいシーズンの開
幕です。こども達の最高の笑顔をみるため、今年も頑張りたいと思います。目指せ地区大会優勝!県大
会進出!!
(総務部 竹内)
■4月4日の皆既月食を楽しみにしています!(この会報が発刊される頃には結果が判明しているのでしょ
うね。
)名古屋の夜空に雲がかからないことを願いつつ、宇宙の神秘にほんのひととき酔いしれたいです。
(総務部 木本)
■年度毎に変えている表紙を今回新しくしました。4月は気持ちを新たに一年に期待をして行きたいです。
(科学技術普及部 松岡)
■新年度がスタートしました。科学技術週間記念講演会
(今年は今話題の3D プリンター)
に参加する多く
の小中学生が少しでも科学に興味をもってもらえるとうれしいです。(イノベーション創出支援室 宮島)
■今年度の中部化学関係学協会支部連合秋季大会は三重大学で開催します。多くの皆様にご参加いただ
けますよう合同事務局一同願っております。
(学協会合同事務局 犬飼)