増 田 希 ブ ラ イ ダ ル コ ー デ ネ ー タ ー

お客様のきらめく表情が
仕事のやりがい
輝く未 来へと 続く、 祝 福と 感 動に包ま
れた人生最高の時 │〝ウェディング〟。
﹁高校生の頃に、人の幸せのお手伝いがし
たいと 思い、ウェディングプランナーを目 指
し ました。 もと もと 女 性が憧れるキラキ
う 語る 増 田 希 さ んは、 東 京 都・ 港 区の
ラした華やかなものが好きなんです﹂。こ
明治記念館に勤務して、間もなく五年目。
現在は、婚礼営業部に所属し、ブライダル
コーディネーターとして 忙しい毎日 を 送る。
﹁ 挙 式 本 番の四カ月 前から、お客 様と 打
増田 希
近くにあっても、
なかなか届かなかった
ブライダルコーディネーターという夢。
悔しい想いは、
今では、
かけがえのない宝物。
現場での経験が、
叶えた夢の輝きを増して、
夢の続きをさらに明るく照らしてくれる。
ブライダルコーディネーター
さん
Choice is yours
Nozomi Masuda :
Bridal Coordinator
衣裳室や美容室、披露宴会場の責任者な
●明治記念館 勤務
専門学校 日本ホテルスクール︵2011 年卒︶
ど、関連部署とミーティングします。先輩
ち 合わせを 重ね ます。お客 様のご 要 望や
ご意見をうかがいながら、ドレス、招待状、
の各 会 場の責 任 者とは、 意 志の疎 通が出
来ているため、話しがしやすいです﹂。
会場で披露宴本番を担当していた。
〝現場〟
で大切なのは
対応力や判断力
る。テーブルを出したり、椅子を積んだり、
く、企業のパーティや研修会などにも携わ
増 田さんが入 社 時に 配 属になった 宴 会
サービス部では、 挙 式・ 披 露 宴 だけで な
と。この人に任せていいと 思っていただけ
るよう 入 念に準 備。そして、 本 番 当日を
迎えた会場で進行・サービスを行う。二年
お客 様に 気 持 ちよ くご 利 用していた だけ
目の冬に、増田さんはキャプテンに昇格し、
キハキと受け答えをする。内心焦るような
﹁物理的にどうしても無理なリクエストに
ことがあっても、堂々と振る舞う。
た。
り、制服もグレーのものから黒服に変わっ
れの憧れやこだわ りを 実 現 出 来るよ うに、
携の際に大変活かされています﹂。
直 接お客 様と 打ち 合わせをするよ うにな
﹁責任とやり甲斐が生まれた反面、やは
思い描いていた未来とは違う経験も、確
かな力にかえ、夢をつかんで前に進み続け
は、 理 由 を 丁 寧に 説 明 して、 代 替 案 を
りブライダルコーディネーターにな りたいと
られた。その秘密は、高校卒業後に入学
いう 強い気 持ちがあ り ました。 新 入 社 員
した日 本ホテルスクールでの学 生 時 代にあ
る増田さん。そこには、幸せのお手伝いを
るようだ。
は、まず宴会サービス部に配属されるので
時は、 正 直 複 雑な 気 持ちもあ りました﹂。
コーディネーターとして働いているのを見た
するなんてもったいないと 思っていました。
ないベースのようなものがあるように感じ
ブライダルコーディネーターが、お客様と
時 間をかけて挙 式・ 披 露 宴を 作 り 上げて
したいというぶれない信念のほか、揺るぎ
いくのに 対 し、 宴 会サービス部の 仕 事 は、
き ました。二年 間で二カ月の 現 場 実 習が
おかげで、 卒 業 式では、 初の 皆 勤 賞 も 頂
すが、 自 分が指 導した新 入 社 員が数カ月
会 場で、その場その時で臨 機 応 変に対 応
勉強や日々の授業に真剣に取り組んでいま
三回、 海 外 研 修は二回、 他に資 格 試 験の
したね﹂。
判 断 力。 明 治 記 念 館では、一日に 多 くの
れる披露宴と披露宴の間は、時間に限り
ジュールが組 まれている。 同じ 会 場で行わ
など、専門学校時代に身につけた一つひと
ブライダルの専門的なスキルをはじめ、ホ
テルに 関 する 知 識、ビジネスマナー、 語 学
﹁一見 華やかなブライダル業 界は、 憧れる
つが、いま大いに役立っている。
ぎてしまうと 次の披 露 宴の準 備の時 間が
タイトになる為、 進 行のお手 伝いをしてい
人 も 多いと 思います。けれど、 夢を 叶え
学 生 生 活を 大 切にして、 授 業にも 真 剣に
﹁ひとつの披露宴が終わると、食器やテー
取 り 組んで欲しい。その一日一日が、 将 来
ません。 気 合と 根 性を 用 意してください。
予 定 通 りに進 行し なかったとき も、 落ち
かけがえのない宝物になるはずです﹂。
るためには、 理 想 だけでは ど うにも な り
込んだり、 泣いたり、そんな 時 間はあ り
を し ま す。 とにか く、 時 間 と 体 力 勝 負。
ません。とにかく動く、という感じです﹂。
情は、何だかとても輝いて見えた。
えてくれた 増 田さん。そう 語る彼 女の表
に来てまた戻ってしまったんですよ﹂ と教
は、﹁入社して減った体重も、婚礼営業部
力を身につけること。インタビューの最後に
外 国 人のお客 様に 対 応できる、 高い英 語
標は、 仕 事の 効 率アップ、 長 期の目 標は、
察して吸収していきたいという。当面の目
今後は、上司や先輩プランナーがどのよ
うにお客様と向き合っているのか、よく観
仲間と築いた信頼関係は、他部署との連
ることは 私の大き な 強みですし、 先 輩・
の宝物です。当日の披露宴会場を知ってい
﹁宴会サービス部で過ごした三年間は、私
憧れだけでは務まらない
気合と根性が必要
コーディネーターになった。
そして、入社四年目。増田さんはついに
婚礼営業部への異動が決まり、ブライダル
ブルを 片づけ、 次のテーブルコーディネート
る時は、 滞りなく進むように注 意を 払う。
があ り、 披 露 宴のお開きが予 定 時 間を 過
結婚式が行われるため、綿密なタイムスケ
﹁授業は学びたかった内容ばかりで、欠席
する。 特に重 要なのは、 瞬 時の対 応 力や
後に婚礼営業部に配属になり、ブライダル
提案します。お客様は十人十色。それぞ
るように、言葉遣いに気を付けながら、ハ
逆に、 仕 事で 大 変さを 感じるのは、お
客 様が自 分よ り 年 上の 方が多いというこ
事のやりがいだ。
キラキラした表情〟は、彼女にとっての仕
うに心 掛けている。〝 披 露 宴でのお客 様の
手掛けたお客様の会場へ、ご挨拶に行くよ
も時間が合えば、自分がコーディネートを
も ある。 増 田さんは、どんなに忙しくて
間は、 宴 会サービス部に 所 属し 各 披 露 宴
を大切にしながら、婚礼を作り上げていきま
す」
。現在、増田さんは、合計 30 組ほどの
お客様を担当している。
実は、増田さんはウェディングプランナー
になって、まだ一年ほど。それ以前の三年
コーディネートしていく。
「笑顔で楽しかった
と言っていただけるように、お客様一組一組
打ち合わせに来館されたお客様に対応して
当 日の 挙 式・ 披 露 宴 を 担 当 するのは、
サービス部。ブライダルコーディネーターは、
引出物などに至る、結婚式と披露宴に関
どはサンプルを用いて説明。お客様が希望す
る挙式・披露宴を、打ち合わせを重ねながら
わることを決めていくのが仕事です﹂。
を提供している。イメージがしやすいように、
タブレットで写真を見ていただき、招待状な
いることが多く、現場に立ち会えないこと
神前結婚式からレストランウェディングまで、
増田さんが働く明治記念館では幅広いプラン