平成27年度 橋梁等の点検に関する説明会 平成27年7月3日(金) 北海道建設部土木局道路課 1 各種定期点検要領の策定 点検制度:道路法が一部改正され道路法施行規則(第四条の五の二 平成26年3月31日公布、7月1日施行)から、定期点検化 (5 年に1回の点検)、近接目視点検の原則化、健全性の診断(4 段階評価)が義務化された。 国の動向:国土交通省は、高度経済成長期に整備されてきた道路構造 物の老朽化が顕著となり、集中的な維持・補修の発生が予 想されることから、道路構造物を効率的に維持管理すること を目的とし、地方公共団体における円滑な点検実施のため の技術的助言として、省令及び告示に基づいた点検・診断 方法を示した「各構造物定期点検要領(平成26年6月 国土 交通省道路局)」を策定している。 道の対応:点検制度の確立および国の動向を踏まえ、各種定期点検要 領を策定し、安全で円滑な交通確保や第三者被害の防止 に努めることとした。 1 各種定期点検要領の策定 点検制度 •定期点検の義務化(5年に1回) •近接目視点検の原則化 •健全性の診断(4段階評価) 国の動向 • 【自治体向け】各種定期点検要領の策定(平成26年6月 国土交通省道 路局) • 【直轄版】各種定期点検要領の策定(平成26年6月 国土交通省道路局 国道・防災課) 道の対応 •各種定期点検要領の策定(平成27年6月 北海道建設部土木局道路課) •各点検結果のデータベース化 2 定期点検のスケジュール(予定) ○定期点検スケジュール(橋梁) H27予定橋梁点検業務 点検調書 6月下旬 12月下旬 調書が完成した 橋梁から診断業 者へ H27予定橋梁診断業務 8月上旬 診断調書 3月下旬 年度末に国 提出様式を 本庁へ提出 注1)全道の点検結果取りまとめに時間を要することから、4月上旬までに点検結果の 提出を依頼する予定。(期限厳守) 注2)点検者・診断者の両者は、点検情報および検討結果を共有し、密に連携を図る こと。 3 点検・診断について 1.点検メンテナンスサイクル 各構造物は一定のサイクルで 点検・診断を行い、補修対策後には事後評価を行う。 点検サイクルは5年に1回とする。 点検 再診断 補修実施 診断 補修検討・ 設計 3 点検・診断について 2.各構造物毎の健全性の診断区分(橋梁の例) 構造物毎の健全性は部材単位の健全性のみで判断されるのではなく、構造特性や環境 条件、当該道路の重要度等によっても変わり、「部材単位の診断」及び「維持管理優先順位」 の結果などを踏まえ総合的に判断することが必要である。 区 分 状 態 Ⅰ 健全 道路橋の機能に支障が生じていない状態 Ⅱ 予防保全段階 道路橋の機能に支障が生じていないが、予防保全の観点から措置を講じることが望ましい状態 Ⅲ 早期措置段階 道路橋の機能に支障が生じる可能性があり、早期に措置を講ずべき状態 Ⅳ 緊急措置段階 道路橋の機能に支障が生じている、又は生じる可能性が著しく高く、緊急に措置を講ずべき状態。 3 点検・診断について 3.部材単位の診断(橋梁の例) 「対策区分の判定」と「部材単位の診断」は、あくまでそれぞれの定義に基づいて独立して 行うことが原則であるが、一般に下記の対応とする。 判定区 分 判定の内容 A 損傷が認められないか、損傷が軽微で補修 を行う必要がない。 区分 定義 ⇒ Ⅰ 健全 道路橋等の機能に支障が生じていない状 態。 B 状況に応じて補修を行う必要がある。 M 維持工事で対応する必要がある。 予防保全の観点から、速やかに補修等を行 う必要がある。 ⇒ Ⅱ 予防保 全段階 道路橋等の機能に支障が生じていない が、予防保全の観点から措置を講じるこ とが望ましい状態。 橋梁構造の安全性の観点から、速やかに補 修等を行う必要がある。 ⇒ Ⅲ 早期措 置段階 道路橋等の機能に支障が生じる可能性が あり、早期に措置を講ずべき状態。 Ⅳ 緊急措 置段階 C1 C2 E1 E2 S1 S2 橋梁構造の安全性の観点から、緊急対応の 必要がある。 その他、緊急対応の必要がある。 詳細調査の必要がある。 追跡調査の必要がある。 ⇒ ⇒ 道路橋等の機能に支障が生じている、又 は生じる可能性が著しく高く、緊急に措 置を講ずべき状態。 詳細調査を行わなければ健全性の診断は 出来ない 3 点検・診断について 4.診断結果提出の義務化 各構造物について、点検計画を元に点検し、その診断結果を国へ提出する。 別紙3 点検表記録様式 様式1(その1) 橋梁名・所在地・管理者名等 橋梁名 路線名 管理者名 点検実施年月日 所在地 起点側 緯度 経度 (フリガナ) 部材単位の診断(各部材毎に最悪値を記入) 点検時に記録 変状の種類 判定区分 部材名 (Ⅱ以上の場合 (Ⅰ~Ⅳ) に記載) 上部構造 主桁 横桁 床版 下部構造 支承部 その他 道路橋毎の健全性の診断(判定区分Ⅰ∼Ⅳ) 点検時に記録 (判定区分) (所見等) 全景写真(起点側、終点側を記載すること) 架設年次 橋長 幅員 ※架設年次が不明の場合は「不明」と記入する。 路下条件 代替路の有無 自専道or一般道 点検者 備考(写真番号、 位置等が分かる ように記載) 緊急輸送道路 占用物件(名称) 点検責任者 措置後に記録 措置後の 判定区分 (再判定区分) 変状の種類 措置及び判定 実施年月日 措置後に記録 (再判定実施年月日) 4 システム・マニュアルについて 1)北海道橋梁データベース(新バージョン)は7月下旬 (予定)配布予定、運用は8月を予定 2)その他、構造物のシステムは今年度内を目処に作成 する予定 ご静聴ありがとうございました。
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