道路トンネル定期点検要領について

平成27年7月3日
「橋梁等の点検に関する説明会」
道路トンネル定期点検要領について
北海道建設部
一般財団法人北海道建設技術センター
般財団法人北海道建設技術セ タ
道路トンネル点検要領
目 次
1.点検基準
1
点検基準
2.主な変更点
3.適用範囲
4.定期点検の頻度
5.定期点検の方法
6 健全性の診断
6.健全性の診断
7.措置
8.記録
9 新要領における配慮項目
9.新要領における配慮項目
10.点検業務を行う際の留意事項
1.点検基準
点検 準
トンネル
シェッド・シェルター
道路大型構造物点検要領
平成25年5月発行
アンダ パス
アンダーパス
健全性の評価を追加
道路トンネル点検要領を分冊
平成27年5月発行
2.点検要領の主な変更点
点検要領
変更点
定期点検要領の変更点
定期点検要領
変更点
道路大型構造物点検要領
(H25.5北海道建設部土木局道路課)
道路トンネル点検要領
(H27北海道建設部土木局道路課)
点検頻度
5年に1回の頻度
点検方法(初回)
近接目視・全打音調査
点検方法(2回目以降)
遠望目視・必要に応じ近接目視・打音調査等を併用
近接目視・必要に応じ打音調査を併用
判定の単位
覆工アーチ・覆工側壁・坑門アーチ・坑門側壁・内装板・天井板
トンネル本体工・附属物
対策区分の判定
Ⅰ:変状が激しい
↓
Ⅳ:軽微な変状
軽微な変状
Ⅳ:利用者に対し影響を及ぼす可能性が高い
↓
Ⅰ:利用者に対し影響が及ぶ可能性が少ない
利用者に対し影響が及ぶ可能性が少ない
健全性の診断
なし
覆工1スパン単位毎、変状の種類毎に、Ⅰ~Ⅳの判定区分により診
断し、さらにトンネル全体として診断する
3.適用範囲,4.点検頻度
適用範囲,
点検頻度
3.適用範囲
 北海道建設管理部所管の道路トンネルにおける定期点検に適用
• トンネル本体工
• 附属物の取付金具類,アンカー等
附属物の取付金具類 アンカ 等
• 道路トンネルの管理者以外が管理する占用物件については,
別途,占用事業者へ適時適切な点検等の実施について可能
な限り協力を求める
4.定期点検の頻度
 5年に1回の頻度で実施することを基本
 厳密に前回点検実施日から5年後の当日までに点検を行うもの
ではない。
ではない
 初回の定期点検は,トンネル建設後1年から2年の間に実施
(※建設後とは,覆工打設完了後)
5.定期点検の方法
定期点検 方法
 近接目視により行うことを基本
 必要に応じて触診や打音等の非破壊検査等を併用
 うき・はく離部を撤去する応急措置
1)トンネル本体工
トンネル全延長を近接目視
※近接目視とは:肉眼により部材の変状等の状態評価が行える距離
まで接近して点検を行う
覆工表面全面を打音検査(二回目以降は、必要に応じ)
覆 表面全面を打音検査( 回目以降は 必要に応じ)
2)附属物
近接目視
打音検査
手 よる触診
手による触診
点検前の準備
点検前
準備
 トンネル建設方法の把握(在来工法orNATM工法)
 完成図(出来形図)の入手
 地理・地形・地質の確認
 過去の補修箇所・時期・方法の確認
前 点検時 お る注視す き変状 把握
 前回点検時における注視すべき変状の把握
 現地状況を把握し,効果的な点検計画を立案
点検対象部位
※トンネル内附属物は取付状態の確認を行う
点検 法
点検手法
1)近接目視
 トンネル点検車等を用いて,肉眼により部材の変状等の状態を把握し、評価
が行える距離まで接近し,ひび割れ,うき,はく離,漏水の状況,トンネル
内附属物の取付状態を点検する
 覆工表面は,排気ガス等で汚れている場合があり、必要に応じて清掃し変状
の把握に努めることが望ましい
近接目視作業状況
点検 法
点検手法
2)打音検査
 頭部重量100~300g 程度の点検用ハンマーを用いて,
検査を行う。
 初回点検では,変状がなくても全面に行う。
 二回目以降は,必要に応じ打音検査を行う。
回目以降は 必要に応じ打音検査を行う
・近接目視にて新に変状が確認された箇所
・前回点検において変状が確認されている箇所
・対策工が施されている箇所の周辺
・水平打継ぎ目・横断目地部周辺
打音調査作業状況
 附属物を取り付けるボルト,ナット等を打診し,緩
み等の異常の有無を確認
3)触 診
トンネ
 トンネル内附属物の取付状態等については
トンネル内附属物の取付状態等については,トンネ
ル点検車等により点検対象物に接近し,直接手で触
れて固定状況や損傷の有無を確認
触診作業状況
応急措置・留意事項
急措置 留 事項
1)応急措置の種類
変状区分
変状の種類
外力・材質劣化
うき,はく離
外 力
路面の変状
大規模な湧水,路面滞水
漏 水
つらら,側氷,氷盤
応急措置
うき・はく離箇所等のハンマーでの撤去
交通規制
交通規制,排水溝の清掃等
交通規制,凍結防止剤散布
危険物の除去(たたき落とし等)
2)応急措置の留意事項
打音検査によりうき・はく離が発見された場合は,点検作業の範
① 打音検査によりうき
はく離が発見された場合は,点検作業の範
囲内で,応急措置としてハンマー等により極力,危険箇所を除去
② 応急対策を適用するまでの間で,安全性が確保されないと判断さ
れた極めて緊急性の高い変状が確認され,応急措置では危険を回
れた極めて緊急性の高い変状が確認され 応急措置では危険を回
避できない場合は,速やかに道路トンネルの管理者に報告する
たとえば、応急措置としてのハンマーでの撤去が困難な程の不安
定なコンクリ ト塊が残存し落下の可能性がある場合など
定なコンクリート塊が残存し落下の可能性がある場合など
定期点検 体制
定期点検の体制
1)点検者



点検作業に臨場して点検作業班の統括,安全管理
利用者被害の可能性がある変状・異常を把握し,応急措置や応急対策,調査の必要性等
を判定
トンネルに関する一定の知識及び技能を有する者
識
技能
者
2)点検補助員

点検補助員は,点検員の指示により変状・異常箇所の状況を具体的に記録するとともに,
写真撮影を行う
3)診断者



点検結果から調査が必要と判断された場合,変状の要因,進行性を推定し,適切な調査
計画を立案
点検・調査結果から利用者被害の発生の可能性や本対策の方針,実施時期を提案,及び
健全性の診断結果を提案する
当面は,以下のいずれかの要件に該当すること
①道路トンネルに関する相応の資格または相当の実務経験を有すること
②道路トンネルの設計、施工、管理に関する相当の専門知識を有すること
③道路トンネルの点検に関する相当の技術と実務経験を有すること
4)交通整理員
対策区分の判定
区分
Ⅰ
定
義
利用者に対して影響が及ぶ可能性がないため、措置を必要としない
状態
Ⅱb
将来的に利用者に対して影響が及ぶ可能性があるため,監視を必
要とする状態
Ⅱa
将来的に利用者に対して影響が及ぶ可能性があるため,重点的な
監視を行い,予防保全の観点から計画的に対策を必要とする状態
Ⅱ
Ⅲ
早晩,利用者に対して影響が及ぶ可能性が高いため,早期に対策を
講じる必要がある状態
Ⅳ
利用者に対して影響が及ぶ可能性が高いため,緊急に対策を講じる
利用者に対して影響が及ぶ可能性が高いため 緊急に対策を講じる
必要がある状態。
6.健全性の診断
 定期点検では,変状等の健全性の診断とトンネル毎の健全性の診
断を行う
1)ト ネ 本体
1)トンネル本体工
変状等の健全性の診断は,下表の判定区分により行うことを基本とする
区
Ⅰ
分
健
状
全
態
利用者に対して影響が及ぶ可能性がないため, 措置を必要としない状態
Ⅱ
予防保全段階
将来的に,利用者に対して影響が及ぶ可能性があるため,監視,又は予防保全の観点から対策を必
要とする状態
Ⅲ
早期措置段階
早晩, 利用者に対して影響が及ぶ可能性が高いため, 早期に対策を講じる必要がある状態
Ⅳ
緊急措置段階
利用者に対して影響が及ぶ可能性が高いため, 緊急に対策を講じる必要がある状態
診断の単位は
・材質劣化の変状
⇒ 変状毎に診断
・漏水の変状
⇒ 変状毎に診断
・外力の変状
⇒ 覆工スパン毎に診断
6.健全性の診断
健 性 診断
2)附属物
下表の判定区分により行うことを基本とする
異常判定区分
異常判定の内容
×
附属物の取付状態に異常がある場合
○
附属物の取付状態に異常がないか、 あっても軽微な場合
 利用者被害を与えるような異常が発見された場合には,応急措置として,
ボルト緩みの締め直し等を行う。さらに、点検の終了後、異常判定結果
を点検記録としてまとめ、早期に報告する。
 異常箇所に対しては再固定,交換,撤去する方法や設備全体を更新する
などの方法による対策を早期に実施する。
などの方法による対策を早期に実施する
変状とその種類
 変状等とは?
トンネル内に発生した変状※1と異常※2の総称をいう
※1 変状:トンネル本体工覆工,坑門,天井板本体等に発生した劣化の総称をいう
※2 異常:トンネル内附属物やその取付金具に発生した不具合の総称をいう
)
1)外
力
トンネルに外部からの作用する力であり,緩み土圧,偏土圧,地すべり土圧,
膨張性土圧,水圧,凍上圧等の総称をいう
2)材質劣化
使用材料の品質が時間の経過とともに劣化が進行するものであり,コンクリー
トの中性化,アルカリ骨材反応,鋼材の腐食,凍害,塩害,温度変化,乾燥収
縮等の総称をいう
3)漏
水
覆工背面地山の地下水が,覆工コンクリートに生じたひび割れ箇所や目地部を
通過し,トンネル坑内側に流出する変状をいう
健 性 診断例
健全性の診断例
(診断の参考事例)「うき・はく離」
ひび割れ等によりうき,はく離の兆候
があり,将来的に落下する可能性があ
るため,監視又は予防保全の観点から
対策を必要とする状態
ひび割れ等により覆工コンクリート等
ひび割れ等により覆
ンクリ ト等
のうき,はく離等がみられ,落下する
可能性があるため,早期に対策を講じ
る必要がある状態
ひび割れ等により覆工コンクリート等
ひび割れ等により覆工
ンクリ ト等
のうき,はく離等が顕著にみられ,早
期に落下する可能性があるため,緊急
に対策を講じる必要がある状態
判定区分
Ⅱ
判定区分
Ⅲ
判定区分
Ⅳ
健 性 診断例
健全性の診断例
(診断の参考事例)「漏 水」
覆工のコンクリートのひび割れ等から,
漏水が滴下または浸出し,そのため将来
的に,利用者の安全性を損なう可能性の
あるため 監視又は予防保全の観点から
あるため,監視又は予防保全の観点から
対策を必要とする状態
コンクリートのひび割れ等から,漏水
ンクリ トのひび割れ等から 漏水
が流下または滴下し,そのため利用者
の安全性を損なう可能性のあるため,
早期に対策を講じる必要がある状態
コンクリートのひび割れ等から,漏水
ンクリ トのひび割れ等から,漏水
が噴出し,そのための利用者の安全性
を損なうため,緊急に対策を講じる必
要がある状態
判定区分
Ⅱ
流下
判定区分
Ⅲ
噴出
判定区分
Ⅳ
健 性 診断例
健全性の診断例
(診断の参考事例)「圧ざ・はく離」
ひび割れがあり,将来的に構造物の機
能が低下する可能性があるため,監視
又は予防保全の観点から対策を必要と
する状態
ひび割れが密集している,またはせん
ひび割れが密集して
る またはせん
断ひび割れ等があり,構造物の機能が
低下しているため,早期に対策を講じ
る必要がある状態
ひび割れが大きく密集している,また
はせん断ひび割れ等があり 構造物の
はせん断ひび割れ等があり,構造物の
機能が著しく低下している。または圧
ざがあり,緊急に対策を講じる必要が
ある状態
判定区分
Ⅱ
判定区分
Ⅲ
判定区分
Ⅳ
健 性 診断例
健全性の診断例
(診断の参考事例)「附属物」
【取付金具】
判定区分
照明取付金具の腐食・欠損
×
落下の危険性がある
【ボルト ナ ト】
【ボルト・ナット】
ボルト・ナットの腐食
落下の危険性がある
判定区分
×
【照明本体】
照明取付金具の腐食・遊離石灰の付着
落下の危険性がある
判定区分
×
トンネル毎の健全性の診断
毎 健 性 診断
覆工スパン毎及びトンネル毎の健全性の診断は,下表の判定区分により行う
区
Ⅰ
分
健
状
全
態
構造物の機能に支障が生じていない状態
Ⅱ
予防保全段階
構造物の機能に支障が生じていないが, 予防保全の観点から措置を講ずることが望ましい状態
Ⅲ
早期措置段階
構造物の機能に支障が生じる可能性があり,早期に措置を講ずべき状態
構
物 機能 支障
能性
,早期 措置 講ず
状
Ⅳ
緊急措置段階
構造物の機能に支障が生じている, 又は生じる可能性が著しく高く,緊急に措置を講ずべき状態
1)判定区分
変状等の健全性の診断をもとに,覆工スパン毎の健全性を診断し,その結果を総合してトンネル毎
変状等の健全性の診断をもとに
覆工スパン毎の健全性を診断し その結果を総合してトンネル毎
の健全性の診断を行う。
判定区分は,変状等の状態判定の健全性の診断と同じ「Ⅰ」から「Ⅳ」までの4 区分とする。
2)診断の方法
 覆工スパン毎の健全性
変状単位及び覆工スパン単位に得られた材質劣化,漏水,外力に関する各変状のうちで最も評価の厳し
い健全性を採用し,その覆工スパン毎の健全性とする。
トンネル毎の健全性
各トンネルの覆工スパン毎での最も評価の厳しい健全性を採用し,そのトンネル毎の健全性とする。
3)診断時の留意事項
変状等の健全性がトンネル全体の健全性に及ぼす影響は,環境条件や当該トンネルの重要度等に よっ
ても異なるため,変状等の健全性の診断の結果を踏まえて,トンネル毎で総合的に判断することが必
要である⇒管理者と十分な協議の上決定する
健 性 診断 流
健全性の診断の流れの例
例
健 性 診断 流
健全性の診断の流れの例
例
7.措置,8.記録
措置,
記録
7.措 置
健全性の診断に基づき,道路の効率的な維持及び修繕が図られるよう
必要な措置を講ずる。
必要な措置を講ずる
点検・調査の結果に基づいて,トンネルの機能や耐久性等を回復させるための最適な対応
を道路トンネル管理者が総合的に検討する。
なお 措置は 適用する対策の効果と持続性 即応性 点検後に行われる調査の容易性等
なお,措置は,適用する対策の効果と持続性,即応性,点検後に行われる調査の容易性等
から,対策(応急対策及び本対策),監視に区分して取り扱う。
変状の種類
代表的な対策工例
健全変状,移動,沈下
内面補強工,内巻補強工,ロックボルト工
圧ざ,ひび割れ
ひび割れ注入工,内面補強工,内巻補強工,ロックボルト工
うき,はく離
はつり落とし工,断面修復工、金網・ネット工
当て板工(形鋼系) 補強セントル工
当て板工(形鋼系),補強セントル工
漏水
側氷,土砂流出
線状の漏水対策工,面状の漏水対策工,地山注入工
地下水位低下工,断熱工
※上記は例であり,実際の対策に際しては状況に応じて適切な対策を行うこと。
8 記 録
8.記
定期点検の結果は,維持・補修等の計画を立案する上で参考とする基礎的な情報であり,
適切な方法で記録し蓄積しておく必要がある。
また 定期点検後に 補修補強等の措置が行われたり その他の事故や災害等により道
また,定期点検後に,補修補強等の措置が行われたり,その他の事故や災害等により道
路トンネルの状態に変化があった場合には,必要に応じて「健全性の診断」をあらため
て行い,措置及びその後の結果を速やかに点検結果の記録に反映する必要がある。
点検表

将来的には、データベースで点検表の管理を実施
様式番号
様式A− 1
様式A− 2
様式A
記録内容
トンネル
台帳
帳
トンネル諸元、非常用施設諸元
トンネル情報一覧表
トンネル情報
覧表
様式B
トンネル変状・異常箇所写真位置図
様式C− 1− 1
点検・診断結果総括表(トンネル本体工)
様式C− 1− 2
点検・診断結果総括表(トンネル内附属物
の取付状態)
点検・診
断調書
様式C− 2
点検・調査・措置の履歴
様式D− 1
変状写真台帳
様式D− 2
トンネル全体変状展開図
※配布されたフォームは,そのまま使用し勝手に変更しない
点検表様式(記入例)
点検調書
フリガナ
名
トンネル変状・異常箇所写真位置図
○○トンネル
路線名
○○トンネル
称
【様式B】
主要(一般)道道○○
○○建設管理部○○出張所
管理者名
緊急輸送道路
あり
代替路の有無
あり
自
北海道○○郡○○町字○○
点検業者・点検者名
点検業者
点検者名
○○・○○
○○
○○
点検年月日
2014年1月15日
トンネル延長
至
北海道○○郡○○町字○○
調査業者・調査技術者名
○○・○○
調査年月日
2014年2月1日
トンネルの分類
L=
L
100
m
所在地
起点
終点
緯度
経度
緯度
経度
43.208229
140.329847
43.207998
140.329054
変状・異常
箇所数合計
トンネル
本体工
材質劣化
漏水
Ⅱ
Ⅱ
1 箇所
1 箇所
Ⅲ
Ⅲ
1 箇所
1 箇所
Ⅳ
Ⅳ
1 箇所
1 箇所
外力
Ⅱ
0スパン
Ⅲ
0スパン
Ⅳ
0スパン
写真-S3-1
トンネル毎
の健全性
Ⅲ
陸上トンネル矢板工法
附属物の
取付状態
写真-S7-1
トンネル変状・異常箇所写真位置置図
写真-S2-1
※全延長分割で記載・スケッチなし・写真位置のみ表記
注1:本位置図は,見下げた状態で記載すること.
注2:覆工スパン番号は横断方向目地毎(矢板工法の場合は上半アーチ
の横断方向目地毎)に設定すること.
注3:写真番号に付する変状番号は,各覆工スパンの変状に対して新た
に確認された場合は順次追加していくこと.
注4:横断方向目地の変状は前の覆工スパン番号で計上すること.
注5:1枚に収まらない場合は,複数枚に分けて作成すること.
×
0箇所
点検表記録様式(記入例)
点検調書
フリガナ
名 称
変状写真台帳
路線名
○○トンネル
管理者名
覆工
スパン
写真
番号
番号
変状
番号
対象
変状
箇所
部位
部位
区分
変状区分
主要(一般)道道○○
○○建設管理部○○出張所
S2
1
覆工
左アーチ
外力
変状種類
健全性
【様式D-1】
○○トンネル
ひび割れ
点検・調査後
Ⅲ
3.5㎜×5m
前回点検時の状態
幅2.0㎜長さ4.5m
調査(方針)
ひび割れ進行調査
実施状況(実施日)
措置(方針)
グラウトアンカー工
実施状況(実施日)
メモ
覆工
スパン
番号
変状
番号
対象
変状
箇所
部位
部位
区分
変状区分
2014年1月15日
調査業者・調査技術者名
○○・○○
調査年月日
2014年2月1日
覆工
スパン
写真
番号
番号
変状
番号
対象
変状
箇所
部位
部位
区分
変状区分
材質劣化
変状種類
ひび割れ
覆工
右側壁
点検・調査後
Ⅲ
措置後
0.8m×1.5m
なし
調査(方針)
なし
実施状況(実施日)
措置(方針)
はく落防止工
実施状況(実施日)
メモ
0.8m×1.5mのうき
覆工
スパン
番号
変状
番号
対象
変状
箇所
部位
部位
区分
変状区分
写真
番号
覆工
左アーチ
漏水
漏水
変状種類
Ⅱ
健全性
措置後
変状の発生範囲の規模
前 点検時 状態
前回点検時の状態
1
前回点検時の状態
2014年2月1日
1
点検・調査後
S3
変状の発生範囲の規模
S7
変状種類
-
措置後
前 点検時 状態
前回点検時の状態
漏水量調査
実施状況(実施日)
措置(方針)
導水樋工
実施状況(実施日)
目地部からの漏水、滴水
点検・調査後
変状の発生範囲の規模
目地部からの漏水、滴水
地部から 漏水 滴水
調査(方針)
メモ
点検年月日
幅3.5mm長さ5.0mのひび割れ
写真
番号
健全性
○○・○○
健全性
措置後
変状の発生範囲の規模
点検業者・点検者名
2014年2月1日
調査(方針)
実施状況(実施日)
措置(方針)
実施状況(実施日)
メモ
9.新要領における配慮項目
点検要領改訂に当たっては,従来の点検業務にて見出された改善が必要とされる項目
を抽出し,今後の点検においてより効率的な点検が運用・実施できるように配慮した。
主な配慮項目は以下のようになる。
■日常点検で変状個所を発見した場合や,継続して点検をしていく
上で基本となる覆工ス ン番号と坑口からの距離を全トンネルに
上で基本となる覆工スパン番号と坑口からの距離を全トンネルに
設置する。番号の設置は,新要領を用いた各トンネル最初の点検
を行う際に実施する。(積算基準:スパン番号・距離標設置)
■従来トンネル点検業務毎に,ゼロから作成していた点検のスケッ
チを次回点検に有効に活用できるようCADの生データ(P21・
dwg形式等)を提出する ととした。(特記仕様書 提出成果品)
dwg形式等)を提出することとした。(特記仕様書:提出成果品)
二回目以降は,そのCADデータを基図としてレイヤーを変更し
初回(前回)データへ追加記入していく。
■トンネルデータベースの改修(本年度予定)を実施し,入力方法
を見直すことにより必要最小限の入力による帳票の作成を目指し
入力時の煩雑さとミスの低減を図る。
10.点検業務を行う際の留意点
 前章
前章に挙げた改善点を活かし効率性を上げるためには,点検にあたり以下の
挙げた改善点を活
効率性を げ ため
点検 あた
様な点に配慮が必要となる。
1)スパン番号,距離標は,今後の維持管理に非常に重要な役割を果たすため
1)スパン番号
距離標は 今後の維持管理に非常に重要な役割を果たすため
規則に従い間違いのないように設置する。
2)CADデータを効率的に活用するために作図時のレイヤーをある程度統一
する。
する
3)日常点検を実施する技術者に対する,日常点検方法および変状発見時の対
処法の周知。(変状発見時におけるスパン番号の報告等)
4)ひび割れのチョーキングの際は
4)ひび割れのチョ
キングの際は,その後の調査において伸長状況が分かる
その後の調査において伸長状況が分かる
よう必ず止めの表示をする。
スパン番号・距離標
番号 距離標
【スパン番号・距離標のマーキング方法】(在来工法)
トンネル工
25スパン目
トンネル工
24スパン目
0M
5 20
2
S
S24
15 0㎝ 程 度
S24
5 0㎝
程度
S 25
距離
ス
番号
パン
S 24
S
標
0M
25 20
S 25
S 24
起点
坑口
「
より
20 0M
」地
点
※スパン番号は,アーチ覆工の起終点および左右にマーキングすること。
※スパン番号は 今後の管理で非常に重要な基準となるものなのでテンプレートを
※スパン番号は,今後の管理で非常に重要な基準となるものなのでテンプレ
トを
使用する。
※スプレー塗装色は,
覆工コンクリート面:「白色」
面導水及び内装板面:「赤色」
吹付け用プレートおよびマーキングスプレー
開削
巻出工
上部半断面先進
トンネル工
側壁導坑先進
トンネル工
開削
巻出工
起点側
終点側
PS S1 S2 S3 S4
S66 S67 S68 PE1 PE2 PE3
※方向転換所のス ン番号は、左側起点より
※方向転換所のスパン番号は、左側起点よりL1,L2・・・右
,
右
側起点よりR1,R2・・・とする。
※スプレー塗装にあたっては,覆工壁面に汚れや漏水があると塗
料が十分に付着しないため 事前にデッキブラシ等を使って覆
料が十分に付着しないため,事前にデッキブラシ等を使って覆
工壁面を十分清掃して,スパン番号および距離標を塗装するこ
と。
【作業条件】
・配置人員:2名
・装備:脚立・手押し台車・スプレー・吹付け用テンプレー
ト 噴霧器 デッキブラシ ウェス
ト・噴霧器・デッキブラシ・ウェス
・400m程度の片断面施工(残り判断面は、後日作業)
・内装板があったため,脚立使用
・塗布面の水洗い清掃
【作業実績】
・スパン割付けおよびスパン追加距離計算を含めて,400m
程度の片断面で210分
・スプレー缶は,411m片断面で3缶程度
変状展開図記入例
変状展開図記入例
変状展開図記入例
変状図記入凡例
表
示
凡
目視点検での変状種類
例
表
示
目視点検での変状種類
施工目地
滞水、氷盤、沈砂
(○○ 厚さ cm)
ひび割れ(0.3mm)未満
つらら、側氷
5.0
ひび割れ(0.3mm)以上
数値はひび割れ開口幅(mm)
溶脱物(遊離石灰など)
2.0
段差
矢印側突出、数値は段差(mm)
漏水防止工(導水工)
ひび割れ(遊離石灰析出)
仮設導水工
コールドジョイント
破損、脱落
圧ざ
欠損
半月状クラック
錆
うき、はく離
(ハンマー打診異常個所)
腐食、風化、劣化
はく落(はく落跡)
補修工、補修跡
骨材の露出(豆板部)
舗装ひび割れ
鉄筋の露出
ポットホール
漏水(漏水量
リットル/分)
漏水(漏れている部分)、漏水跡
変状図作成レイヤー一覧
レイヤ一覧(
レイヤ
覧( 案) ( トンネ ル変状図面作成用)
レイヤ名称
色
線種
線幅
主要構造物外形線
白
実線
極太線(0.500)
構造物基準線
白
一点鎖線
太線(0.250)
文字列
白
実線
細線(0.130)
旗上げ
白
実線
細線(0.130)
寸法線、寸法値
白
実線
細線(0.130)
施工目地(縦断目地)
白
破線
太線(0.250)
覆工、路面
施工目地(縦断目地)
白
破線
太線(0.250)
覆工、路面
照明設備
明灰
実線
太線(0.250)
付帯設備
明灰
実線
太線(0.250)
防護柵
暗灰
実線
太線(0.250)
排水設備
暗灰
実線
太線(0.250)
漏水防止板 線導水
漏水防止板、線導水
水
実線
太線(0 250)
太線(0.250)
内装板
白
実線
太線(0.250)
H○○-01 横断方向ひび割れ(0.3mm未満)
赤
点線(中)
太線(0.250)
H○○-02 縦断方向ひび割れ(0.3mm未満)
赤
点線(中)
太線(0.250)
H○○-03 斜め方向ひび割れ(0.3mm未満)
赤
点線(中)
太線(0.250)
H○○-04 横断方向ひび割れ(0.3mm以上)
赤
実線
太線(0.250)
H○○-05 縦断方向ひび割れ(0.3mm以上)
赤
実線
太線(0.250)
H○○ 06 斜め方向ひび割れ(0 3
H○○-06 斜め方向ひび割れ(0.3mm以上)
以上)
赤
実線
太線(
太線(0.250)
)
H○○-07 横断方向ひび割れ(遊離石灰の析出)
青
実線
太線(0.250)
H○○-08 縦断方向ひび割れ(遊離石灰の析出)
青
実線
太線(0.250)
H○○-09 斜め方向ひび割れ(遊離石灰の析出)
青
実線
太線(0.250)
H○○-10 遊離石灰
茶
ZIGZAG
太線(0.250)
H○○-11 うき、はく離
白
実線
太線(0.250)
H○○-12 はく落
白
実線
太線(0.250)
H○○-13 豆板(骨材の露出)
白
実線
太線(0.250)
H○○-14 段差
白
実線
太線(0.250)
H○○-15 圧ざ
桃
実線
太線(0.250)
H○○-16 コールドジョイント
白
点線(短)
太線(0.250)
H○○-17 漏水、湧水、にじみ、つらら、漏水跡
青
実線
太線(0.250)
H○○-18 鉄筋露出、鉄筋すじ、鉄筋錆
青
実線
太線(0.250)
H○○-19 滞水、氷盤、沈砂
滞
、
、
砂
青
実線
太線(0.250)
太線(
)
H○○-20 補修工、補修跡、モルタル
桃
実線
太線(0.250)
H○○-21 破損
赤
実線
太線(0.250)
H○○-22 変形、欠損
黄
実線
太線(0.250)
H○○-23 脱落
赤
実線
太線(0.250)
H○○-24 腐食、風化、劣化
茶
実線
太線(0.250)
H○○-25 舗装ひび割れ
桃
実線
太線(0.250)
H○○-26 ポットホール
H○○-26 ポットホール
白
実線
太線(0 250)
太線(0.250)
H○○-50 ひび割れ文字(0.3mm未満)
白
実線
細線(0.130)
H○○-51 ひび割れ文字(0.3mm以上)
白
実線
細線(0.130)
H○○-52 変状寸法
白
実線
細線(0.130)
H○○-53 凡例
白
実線
細線(0.130)
H○○-54 変状番号
緑
実線
細線(0.130)
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