事業の状況について - 株式会社アルファシステムズ

2015年3月期決算説明会
事業の状況について
2015年5月15日
代表取締役社長 黒田 憲一
目 次
„ 2015年3月期の総括
¾ 2015年3月期の業績
¾ 事業区分別の売上高・受注高
„ 2016年3月期の見通し
¾
¾
¾
¾
¾
¾
¾
当社からみたマーケットの動向
事業区分別売上高の推移
基幹系通信システムの状況
オープンシステムの状況
経営戦略と取り組むべき課題へのインパクト
課題への取り組み状況と加速にあたっての留意点
2016年3月期 事業区分別の見通し
„ 参考
1
2015年3月期の総括
2
2015年3月期の業績
オープンシステムの大幅拡大により増収を達成
(百万円)
実績
前期
実績
対前期
増減
計画
対計画
増減
ノード
3,117
4,288
△1,171
4,000
△882
モバイル
3,721
3,683
+37
3,400
+321
NMS
6,795
8,115
△1,319
8,300
△1,504
基幹系通信
13,634
16,088
△2,453
15,700
△2,066
オープン
8,632
6,332
+2,299
7,000
+1,632
組み込み
1,535
1,265
+270
1,400
+135
プロダクト
1,020
786
+233
900
+120
24,822
24,472
+350
25,000
△177
営業利益
1,988
2,130
△142
2,200
△212
経常利益
2,080
2,230
△150
2,280
△200
純利益
1,753
1,287
+466
1,400
+353
売上高
¾基幹系通信システム分野はNGN・
光化投資の一巡、通信事業者の開
発投資抑制等から予想を超える大
幅な減収
¾オープンシステムへのシフトが順調
に進み大幅増収
¾不採算案件なし
¾一部案件で、開発開始時期の遅延
による空稼動、コストダウンプレッ
シャー、初物効果が発生
基幹系通信・・ノードシステム、モバイルシステム、
NMS(ネットワークマネジメントシステム)
オープン
・・オープンシステム
組み込み
・・組み込みシステム
プロダクト・・プロダクト・サービス(“その他”事業)
3
事業区分別の売上高・受注高
+350
(+1.4%)
エネルギー関連
の受注が順調
積極拡大策を維持し
た結果、大幅増収
+271
(+21.4%)
モバイル
24,472
オープン
組み込み
オープン
△1,172
(△27.3%)
+38
(+1.0%)
NMS
△1,320
(△16.3%)
+2,300
(+36.3%)
NGN・光化投資の一巡
通信事業者の開発投資抑制等
ノード
+234
(+29.7%)
文教ソリュー
ションで大型
案件
モバイル
24,822
(+1.4%)
2015.3
実績
+442
(+38.0%)
△1,460
(△33.5%)
+229
(+6.5%)
2014.3
実績
+511
(+80.8%)
26,047
(+7.2%)
+2,632
(+39.2%)
モバイル
+667
(+10.5%)
24,472
25,000
(+2.2%)
2014.3
実績
2015.3
計画
¾ オープンシステムの積極拡大策を維持した結果、上
述の要因もあり大幅増収(受注は前期比4割弱増加)
¾ 組み込みシステムはエネルギー関連の売上が順調
に伸び上振れ(受注は前期比4割弱増加)
NMS
△604
(△7.6%)
+185
△284
(+2.3%)
(△7.7%)
¾ ノードシステム及びNMSが、大型案件の終息に加え、
通信事業者の投資抑制傾向が顕在化して、大幅減
少、NMSは増加計画に反しての大幅減
組み込み
オープン
NMS
+114
+135
(+14.5%)
(+10.6%)
売上計画
プロダクト
ノード
△289
(△6.7%)
売上高
+1,750
(+7.2%)
24,297
組み込み プロダクト
プロダクト
ノード
2014.3
実績
+528
(+2.2%)
受注高
2015.3
実績
¾ プロダクトサービスは文教ソリューションで大型案件
の受注が重なり上振れ(受注は前期比8割増加)
4
2016年3月期の見通し
5
当社からみたマーケットの動向
経
済
の
概
観
通
信
市
場
の
動
向
開ソ
発フ
のト
ウ
変ェ
化ア
• アベノミクス効果による産業界活性化(金融緩和、公共投資)
• 国内IT市場の拡大(大手企業の上期決算は総じて前期比プラス、
経産省 特サビ動態統計「受注ソフトウェア」は16か月連続で前年同月比プラス)
• 2015年問題(技術者不足)
• ICT活用領域の拡大(IoT、東京オリンピック、高齢化社会、農業)
開発需要は拡大基調
• データ通信トラヒックの爆発的増加に伴い、通信インフラ増強の潜在ニーズは大
• スマートフォンの国内市場はピークアウトも、代わってIoTやビッグデータ活用へ
• SDN・NFVの潮流。ICTインフラ全体をソフトウェアで制御する時代へ
• NTTが光回線の卸売事業を開始、FVNO活性化へ
• NTTが東京オリンピックのゴールドパートナーに
• ドコモ2020年までに5G商用サービス開始へ
新たな動きはあるも
開発需要としての顕
在に至らず
• クラウドコンピューティングに代表されるソフトウェアのサービス化
• グローバル化の進展によるベンダー間での競争激化
• 低価格化を狙ったオフショア開発の活用、技術のオープン化の潮流継続
コスト低減圧力は
依然として継続
I CT市場の拡大基調は継続、通信インフラ市場での
潜在需要は大きいものの具体的な計画不透明
6
事業区分別売上高の推移
事業区分別売上比率の推移
事業区分別売上高の推移(百万円)
100%
9,166
ネットワークマネジメント
8,632
90%
4%
6%
80%
6,700
オープンシステム
6,795
70%
35%
60%
5,132
モバイルネットワーク
3,630
ノードシステム
組み込みシステム
1,063
981
50%
3,721
40%
3,117
30%
1,535
1,020
プロダクト・サービス
2009.3 2010.3 2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
20%
10%
27%
15%
13%
0%
2009.3 2010.3 2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3
基幹系通信システム(ノード・モバイル・NMS)の減少を
オープンシステム他でカバー
7
基幹系通信システムの状況
事業環境
基幹系通信システムの売上高推移
¾ NGN・光化投資は一巡、次の大型投資待ち
¾ 通信事業者の国内収入頭打ちが続く中で事業
者間の厳しい競争環境が継続、開発予算が値
引きの原資へ(大型案件の減少、計画の延伸・
縮小、OSS活用等安価なアプローチの増加)
計画 157億円
実績
136億円
想定よりも
減少
2014.3 2015.3
¾ 次世代ノードシステム(NFV)では、ハードウェア
はコモディティ化、ソフトウェアはOSSとなり、開
発量が減少
¾ NMSは、データ通信トラヒックの増加に対応する
新装置対応以外は老朽化対策に留まり、新
サービス・差別化に向けた投資は、先送り・支出
抑制傾向
¾ 国内スマホ市場におけるiPhoneの独り勝ち、
MVNO&格安スマホのシェア拡大により、携帯
端末開発の国内市場は縮小傾向
¾ モバイルインフラの4G化、5G化に向けた開発ボ
リュームは不透明
減少トレンドを前提とした事業の舵取りが必要
8
オープンシステムの状況
オープンシステム売上高推移
基幹系通信システム期首時点での予想
オープン
システム
事業環境
¾ ICT市場は拡大基調にあり、企業向けや官公
庁案件は、良好な環境がしばらく継続
基幹系通信システム現在の見通し
¾ 通信事業者の投資もアプリケーションやサー
ビス開発に力点
¾ 技術者不足の顕在化から新規参入余地が大
予想以上に早いペースで
オープンシステムへのシフトが進行
¾ 既に参入しているところの評価も良く、それら
を核としてさらに新しい業種・顧客への展開が
可能
2015.3
マーケットとしては十分、技術者の動員力不足が事業拡大の
ボトルネックになることも考えられ、そのための備えが急務
9
経営戦略と取り組むべき課題へのインパクト
経営戦略
„ システム開発事業の基盤拡大
„ 新たな収益源となるビジネスの創出
取り組むべき課題
„
„
„
„
„
事業領域のシフト
人的パワーの拡充
生産性の向上
リスクマネジメントの定着
プロダクト・サービスビジネスの拡大
現状を踏まえると
課題への取り組みにさらなる加速が必要!
10
課題への取り組み状況と加速にあたっての留意点
課題
総評
状況
留意点
事業領域の
シフト
オープンシステム/ICTイノベーションの起きている新市場への
積極展開
„ 市場動向・顧客ニーズの把握
„ 新しい業種分野・新規顧客の開拓
„ 新規参入における基本動作の徹底(小規
模からの参画、実績作り、横への展開、人
脈作り、中核部分への参画)
„ 新規顧客との協働関係の確立
人的パワー
の拡充
成長するオープン系市場&多様化する開発への対応体制の早
期拡大
„ モバイル技術者のオープン系へのスキル転換
„ プロジェクトマネジメント、ビッグデータ、アジャイル開発
„ 2015年4月入社129名(2014年4月入社82名、今期計画150名)
„ Java、OSS技術教育の推進
„ 一部でレガシー技術の習得開始
„ 採用活動のさらなる強化
リスクマネジ
メントの定着
一層強まるコスト・プレッシャーに対するマネジメント強化
„ アセスメント強化(不採算化の多くは初期見積りと計画の甘さ)
„ リスク監視室の体制強化(顕在リスクの早期発見)
„ 情報システムの機能充実(プロジェクト分析機能の強化)
„ 慣習への挑戦(顧客対応・調整)
„ ソフトウェア開発における基本動作の徹底
生産性の向
上
ソフトウェア開発での卓越性を追求
„ 開発プロセスの標準化・見える化の徹底
„ ソフトウェア開発自動化技術のノウハウ蓄積
„ 技術情報の共有
„ 顧客の開発手法への精通と利用促進
„ 当社開発標準の充実・強化
プロダクト・
サービスビ
ジネスの拡
大
新プロダクト・新サービスの開発加速、既プロダクトの売上拡大
„ V-Bootの性能向上により、これまでより大規模案件への適用
が実現(サーバ1台でPC 500台のネットブートを実現、PC
2,600台規模のPC教室への導入が実現)
„ ヘルスケア・見守りサービス分野への企画営業を積極展開
9 新製品「alpha GoodCare Link」の販売開始(3月末)
„ 既存製品の競争力強化(V-Bootのネイ
ティブブートによる性能向上)
„ アライアンスの推進
„ 次の新プロダクト・新ビジネス開発・開拓
業界トップレベル!!
11
2016年3月期 事業区分別の見通し
事業区分別売上高の見通し(百万円)
10,000
(+15.8%)
„ ノードシステム
¾ SDN・NFV関連業務の着実な受注
„ モバイルネットワークシステム
ネットワークマネジメント
¾ 3G基地局関連、端末関連は減少継続の見通し
¾ 4G・5G関連投資の動向は不明
6,800
オープンシステム
(+0.0%)
„ ネットワークマネジメントシステム
¾ 光卸、リンク系システムの高度化、新サービス対
応等の着実な受注
„ オープンシステム
モバイルネットワーク
3,200
(△14.0%)
ノードシステム
組み込みシステム
2,800
(△11.2%)
1,600
(+4.2%)
1,100
プロダクト・サービス
(+7.8%)
2011.3 2012.3 2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
¾ 金融・エネルギー・官公庁・サービス分野の拡大に
注力
„ 組み込みシステム
¾ 引き続き複合機関連・エネルギー関連に期待
„ プロダクト・サービス
¾ 文教ソリューションは反動減の見通し
¾ ヘルスケア・見守りサービス分野への展開に注力
売上高255億円(前期比2.7%増)営業利益23億円(同15.6%増)
12
事業領域の
シフト
リスク
マネジメントの
定着
人的パワーの
拡充
生産性の
向上
プロダクト・
サービスの
拡大
13
http://www.alpha.co.jp/
<本資料の取扱上のご注意>
業績予想等につきましては、本資料の発表日現在におきまして入手可能な情報に基づき作成したものであり、
実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる場合がありますので、あらかじめ、ご了承願います。
<本資料に関する問い合わせ>
〒211-0053 川崎市中原区上小田中6丁目6番1号 本社(中原テクノセンター1号館)
株式会社アルファシステムズ 経営企画本部 広報室
TEL(044)733-4111(代) E-mail: [email protected]
14
参考
15
2016年3月期 事業区分別の見通し
(単位:百万円)
ノードシステム
7,926
8,115
6,795
4,203
組み込みシステム
ネットワークマネジメントシステム
(6,800)
4,288
3,117
(2,800)
1,305
2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
モバイルネットワークシステム
1,265
1,535
(1,600)
2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
オープンシステム
その他
8,632 (10,000)
4,314
5,306
3,683
3,721
6,332
(3,200)
773
2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
786
1,020
(1,100)
2013.3 2014.3 2015.3 2016.3
16
当社の強み
„ 圧倒的な支持を得るソフト開発力
¾高い信頼性(キャリアグレードのシステム開発)
¾豊富な経験(通信サービス/通信システム/端末に関する低レイヤからアプリケー
ションまでの業務知識・開発スキル)
¾ローマの重装歩兵軍団(プロパーエンジニア2,200名の動員力とプロジェクト完遂力)
¾ときどきお助けマン(問題プロジェクトの立て直し)
¾ゆりかごから墓場まで
„ 40年以上に及ぶ主要顧客との信頼関係、顧客満足
¾新規顧客のほとんどがリピーター化、好意的に継続・拡大
上質なサービスの提供により競争優位を確立し
持続的な成長と安定した収益基盤を構築
17
介護サービス支援システム「alpha GoodCare Link」
今年3月、新プロダクトの販売開始
平成27年度の介護報酬制度改定により、介護サービス業務の抜本的な効率化を迫ら
れる介護サービス事業者のニーズに応えるヘルスケア&コミュニケーション・システム
• 服薬状況の管理
• 血圧、体重、歩数などの自動計測
• 定期的な安否確認
• タブレット端末利用状況の確認
• 閾値設定による異常検知
• センサやカメラを用いた見守り
• 服薬時刻の自動アナウンス
• 地域イベント情報などの
Twitter配信※
• 生活支援サービスの予約
(地域と連携)
• TV電話
• 手書きメール※
• 音声小説※
• 算数を使った頭の体操
※音声読み上げ機能付
販売ターゲットは大手・中小の介護サービス事業者様
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文教向けパソコン運用管理システム 「V-Boot」
ネットワーク負荷を抑えるイメージの差分更新で、柔軟な運用を実現
「V-Boot」は、ディスクイメージをクライアントPCのHDDにキャッシュし、イメージの差分更新やスケ
ジューリング機能を備えるため、ネットワークブート方式でありながら少数サーバでの運用が可能。
また、WindowとLinuxのデュアルブートが可能であることや、利用イメージの簡単選択画面などが特
長。
主な採用教育機関
雛形機
管理者
V-Bootサーバ
クライアントPC
イメージ
更新
起動中に
バックグラウンドで
差分データを
HDDキャッシュ
差分データを管理
・関西地区私立大学
・立教大学
・都内私立大学
・筑波大学
・東北工業大学
・都内私立大学
・明治学院大学
・大阪府立大学工業高等専門学校
・秋田工業専門学校
・北海道地区私立大学
・秋田大学 工学資源学部
Aキャンパス
サーバ室
既存システム
ブート用サーバ
(マスタ)
認証サーバ
ブート用サーバ
(スレーブ)
DHCPサーバ
サーバ
コントローラ
ファイルサーバ
Bキャンパス
実習室 ①
実習室 ②
検索用端末
無線LAN対応
PCロッカー
ネットワーク負荷が小さく、マルチキャンパスの一元管理が可能
1
2
3
4
5
6
7
8
9
・・
・・
・・
・・
・
・
・
・
・
・
・
クライアント
(雛形機)
(2,600台)
(1,639台)
(1,400台)
(1,209台)
(742台)
(720台)
(410台)
(174台)
(170台)
(165台)
(100台)
10
11
12
13
14
15
16
17
18
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貸出管理・メンテナンスも自動化
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