・ 研究成果の事業化を志す研究者、技術者、アントレプレナー ・ 新規事業、戦略企画、マーケティング、技術アセスメント担当者 ・ 産学連携、技術移転、知的財産 実務者、リサーチアドミニストレータ ・ ベンチャー企業設立 / 支援 / 投資 担当者 におすすめの研修プログラムです。 科学技術をイノベーションに導くグローバル人材になる 米国ビジネススクール講師 /AUTM 元会長に学ぶ、実践型・短期集中研修コース G-TEC ボストン発・成功する研究開発のテクノロジー / ベンチャーアセスメント 中 集 募 者 受講 (5 期生) News G-TEC 受講者の澤村さんが、2013 年 10 月、膜分離システムの 設計・開発等を行うベンチャーを起業しました。 G-TEC2011 の演習を通じて特許戦略が見出された 「超短光パルス計測装置」が事業化されました。 ・ 2015 年 3 月 ロサンゼルスで開催された国際展示会(OFC)で実機を展示 ・ 2015 年 4 月23 日 日経産業新聞(朝刊)に掲載されました。 ・ 2015 年 4 月27 日 日刊工業新聞(朝刊)に掲載されました。 ̶ 講師 Ashley Stevens, D.Phil(Oxon), CLP, RTTP *1 *1 : 国際認定・技術移転プロフェッショナル 元:ボストン大学 研究担当副学長補佐、北米大学技術マネージャー協議会(AUTM) 会長 現:ボストン大学ビジネススクール 戦略・イノベーション部門 講師 ̶ 日程 【 テクノロジーアセスメントコース(前半 6 日間)】 2015 年 8 月17 日 ( 月) ∼ 22 日 ( 土 ) 【 ベンチャーアセスメントコース(後半 6 日間)】 2015 年 8 月24 日 ( 月) ∼ 29 日 ( 土 ) ̶ 会場 大阪大学吹田キャンパス ̶ 募集期間(一般枠のみ) 2015 年 6 月29 日 ( 月)まで 2015 The Global Technology Entrepreneurship and Commercialization 【 講師略歴 】 Ashley Stevens, D.Phil(Oxon), CLP, RTTP*1 *1: 国際認定・技術移転プロフェッショナル 1982 年 BioTechnica International 社の上場に参画し、投資家等から1.2 億ドル超の投資を受けることに成功。また、同社 において、スピンアウト企業 3 社の設立に貢献。1995 ∼ 2012 年、ボストン大学技術移転・技術開発オフィスの Executive Directorとして、InfoLibria 社及び Symphogen A/S 社に対して共に1 億ドル超の投資をVC からもたらした他、50 社以上 のスピンアウト企業を創業に導く。2010 ∼ 2011 年、AUTM(Association of University Technology Managers:北米大 学技術マネージャー協議会 ) 会長。2010 ∼ 2012 年、ボストン大学 研究担当副学長補佐。2006 年∼現在、ボストン大学ビ ジネススクールにおいて、Technology Commercialization Course(科学技術商業化コース)を開講。2012 年∼ Focus IP Group, LLC代表。大阪大学招へい教授として、G-TEC 2011 ∼ 2014を開講。博士(英オックスフォード大学・物理化学)。 【 本コースの特長と概要 】 なぜ、優れた技術であっても、新事業・起業・技術移転の成功には結び つかないのか?答えとして、競合技術に対して実用面での優位性がな かった、知財として守れていなかった、さらに市場創出可能性の分析が 適切でなかった等の理由が考えられます。特に、大学等で生まれた科学 技術は一般に、用途や市場創出可能性が不明確であるのみならず、技 術的課題が多く残された未成熟なものであるため、これらの課題を解決 して事業化へと導きイノベーションにつなげることが非常に困難です。ア メリカでは、こうした未成熟な段階の科学技術を事業化に導くうえで有 効な技術アセスメントの標準ツールがオースチンで生まれ、NASA 等の 技術評価に用いられる等、数多くの研究開発を事業化成功に導いていま す。本コースでは、こうした標準ツールをAshley Stevens 氏がさらに発 展させた First Look Technology Assessment (FLTA)ならびに技術の 起業化ポテンシャルを測るFirst Look Venture Assessment (FLVA)を 用いて、大阪大学等で開発中のアーリーステージ科学技術を題材とし て、その事業化 / 起業化ポテンシャルを評価。推奨プランを導き出す過 程で、実践的なスキルを獲得します。 さらに、以下の機会を提供します。 ●座学(講義)を通じて、科学技術に基づくアイディアを商業化に導く ための、汎用的なプロセスを理解。 ●異業種によるチームを組み、国内外の企業、専門家、潜在顧客への 直接インタビューを行う、プライマリーリサーチをベースとした演習の 過程で、チームワークの有効性を学ぶ。 ●ハーバード・ビジネス・スクールが提供する、成功事例・失敗事例の ケース・スタディを通じて、科学技術をイノベーションに導くためのキー ポイントを理解。 ※日本人メンターによるサポートのもと、アメリカのビジネススクールと 同様に、講師による講義・指導は英語で行われます。昨年度のシラバ スおよび過去の講義動画を、WEB サイトに公開していますので、ぜひ 参照ください。 ( http://www.uic.osaka-u.ac.jp/gtec/ ) 【 コースの流れと推奨受講パターン 】 日本語での基礎研修:TEC テクノロジーコマーシャリゼーション プログラム ・座学(講義) ・ケース討議 ・グループ演習 ・チーム発表 (6/12 7/31 毎週金曜 18∼21 時) 社会人の受講も推奨 G-TECテクノロジーアセスメントコース(8/17 ∼ 8/22) 座学(講義) 演習(ケース討議・グループ演習・グループ指導・チーム発表) G-TEC ベンチャーアセスメントコース(8/24 ∼ 8/29) 座学(講義) 演習(ケース討議・グループ演習・グループ指導・チーム発表) 募集要項記載の通り、過去の G-TEC 修了状況に応じて様々な受講パターンが可能ですが、基本的には、修了者の評価が高い、全コースセット (少なくとも座学と演習をセット)での受講をお薦めします。一部コースのみの受講を希望する場合は、気軽に本コースの担当者(裏面参照)に 相談ください。昨年度のシラバスは、WEB サイトに公開していますので、本パンフレットと合わせて参照ください。 < 座学(講義)> ベンチャーキャピタル(VC)等に提示する事業計画書の作成方法。 座学(講義)を通じて、科学技術に基づくアイディアを商業化に導 くための、汎用的なプロセスを理解します。 ※ 講義内容は一部変更になる場合があります。 テクノロジーアセスメントコースの講義 ※ ・科学技術の商業化とは何か? ・ビジネスモデル ・科学技術を製品概念化する方法 ・製品単価の設定方法 ・市場創出可能性分析のツールと手順 ・資本政策 ・技術開発、概念実証、ギャップファンド ・製造コストの算出 ・知的財産と先行文献調査 ・ビジネスプラン ・技術・知財の Valuation ・科学技術の事業化戦略の立て方 ・参入障壁 < ケース討議 > ・ハーバード・ビジネススクールが提供する、研究開発の事業化 成功事例・失敗事例のケーススタディを題材に、自分ならばどの ような決断を行うか?など、講師及び他の参加者と活発な議論を 実施。 ・外部環境が時々刻々変化する等、必ずしも正解が一つに定まら ない状況の中で、適切な判断を下しながら研究成果を事業化成 功に導くスキルを養います。 ベンチャーアセスメントコースの講義 ※ 義) 座学(講 ケース討議 < グループ演習、グループ指導、およびチーム発表 > ① 実践的なテクノロジーアセスメント・ベンチャーアセスメントの スキルを獲得する目的で、大阪大学等で開発中の実際の科学 技術(過去の実施例:光の計測・評価、不純物除去、運動評価、 遠隔診断、画像診断、がん治療、有機半導体等)を題材とし、2 つの標準ツール:First Look Technology Assessment 及び First Look Venture Assessment を用 いて、異 業 種 による チームを組み、事業化 / 起業化ポテンシャルを評価。 ② 演習の成果として、対研究プロジェクトチーム、対提携候補企 業、対ベンチャーキャピタリスト等を想定した、推奨プラン(技 術開発戦略、推奨パートナー、必要な資金等)を立案します。 ③ 演習の過程では、特に、国内外の企業、専門家、および潜在顧 客への直接インタビューを行う、プライマリーリサーチに取り組 み、チームワークの有効性を学びます。 ④ 講師およびメンターとの討論(グループ 指導)を通じて、推奨プランをブラッシュ アップします。 ⑤ 各コースの最終日(8 月22 日(土)および 29 日(土))には、グローバルに活躍する ベンチャーキャピタリストらを審査員 に迎え、チーム発表を実施。審査員 グループ 演習 からのフィードバックを得ます。 【 G-TEC 受講者のその後 】 G-TEC 受講者の澤村さんが、2013 年 10 月、 膜分離システムの設計・開発等を行うベンチャーを起業されました。 G−TEC受講前 ( ∼ 2011)と受講後で、ご自身のマインドセットがどうのように変化し、 日常行動やキャリアの変更につながったか、お話しいただきました。 起業前 ̶ G−TEC受講前(∼2011.8)から起業を考えておられましたか? 私はもともと膜の技術者でした。研究したものを会社で事業化する考え で、新規事業に熱心な会社に、研究者として途中入社しました。この時点 では、自分が起業家になることは想定していませんでした。 ̶ G−TEC受講後(2011.9∼2012)、ご自身にどのような変化が ありましたか? G−TEC受講後、いろいろな経営学に関する本(主に原書)を読むように なりました。 MBA的なことは、自分で学べる、と思いました。 これらで得た知識をもとに、今の市場はこういうことなのでこういう攻め 方、をすべきであるというものを会社に提案していき、会社も理解を示し てくれました。 さらに、会社派遣で、米国派遣プログラムに参加できることが出来、実践 的なことでは、どのように新規事業を早くたちあげるか、小さく初めて、 ピボットを繰り返しながら、実践していくことを学びました。 創業者 イーセップ株式会社 代表取締役社長 澤村 健一 氏 ̶ 2013年以降 実際の起業に至った経緯をお聞かせください プログラム後すぐに、シリコンバレーに拠点をおくなどの提案を会社に 行っていきましたが、会社にとっては市場規模が小さく、 「自分自身で動 いた方が良いのではないか?」と思い始めました。 起業するにあたり、 「ビジネスとして20代は実力が不十分、 40代は実力 が伴っているが、家族があり、起業するのにリスクがある。 30代であって、 実力を持ち、最悪であってもキャリアアップにつながる。」と考えました。 ̶ 会社とはどのような話をしましたか? 2013年に会社に起業の件を持ちかけました。下期では起業するという 決意を話しました。 結果的に、個人で起業することになりましたが、資本関係はありません が、会社とは、業務協力は今でもあります。 起業後 ̶ 起業後、現在までの状況をお聞かせください。 2013年10月1日に起業しました。 起業当初は期待していた補助金利用の当てが外れ、相当に苦労しまし た。まず、補助金では代表者の人件費は補助されません。一番頑張って いても代表者の人件費は補助されません。生きて行くためには、短期的 に利益を上げる必要がありました。また、研究開発に必要な分析機器に ついても、中古品はほとんどの補助金が対象外としており活用できませ んでした。 起業当初は資金不足でしたから、最終的には中古や壊れている機器を 格安で調達し、自分で修理して開発に必要な最低限の機材を揃えまし た。 現在は受注が拡大し、自社の分析機器も充実してきました。自社が利用 していない間は、起業後間もないベンチャー企業に格安で分析機器の貸 し出しも行っています。 本業であるセラミック分離膜事業については、開発した製品「ナノセラ ミック分離膜」は一般社団法人京都産業エコ・エネルギー推進機構の平 成 26 年度京都エコスタイル製品に認定されました。更に、弊社事業「セ ラミック膜細孔径の超精密制御と省エネ機器への応用」は、京都市ベン チャー企業目利き委員会の Aランク(最高ランク)認定を受けました。開 発に成功した分離膜を量産化するための工場・用地も確保し、今年度 10 月には稼働するように準備を進めています。 起業時は「人・物・金」はありませんでしたが、踏ん張って進めているう ちに、だんだん「人・物・金」が後からついてきました。 ̶ 最後に、 G−TEC受講がどのように起業につながったかについて お話しください。 G−TECがきっかけで起業に興味を持ち、出口で米国でのプログラムを 受けることで、起業につながったと思います。 G−TECでは、一つには、お じけないマインドを作ることができました。海外企業へ直接電話すること で、これまでのマインドセットをくずすことができました。さらに、短期で 学習することで大きな飛躍を得たと思います。 講義なども参考にな り、後に経営学の原書で読むことにつながっています。また、現役のG− TEC学生による発表会などの参加による事後フォローも、自分の成果を 確認できるために有益であると思います。 G-TEC 修了者インタビュー ̶ G-TECを受講しようと思ったきっかけ・動機を教えてください。 上司から勧められ、技術移転の分野に入ったばかりで、大学で 創出される技術の芽の評価方法、製品化するための分析方法 を学ぶ必要があり、また技術移転の全体的な視野を得たいと 思いました。 さらに、私の勤務している大学は開学まもなく、技術移転部門 はあるものの、現在体制を作り上げている段階であるため、 G-TEC で得られたものを持ち帰り、体制づくり、改善に活かし ていきたいと思いました。 ̶ 講義・演習の中で、最も印象に残った部分は? ボストン大学で Stevens 先生のコースを修了したある学生が、 TLOのインターンをし、 「発明者からの聞き取り→テクノロジー アセスメント→NCD(Non Confidential Disclosure) 作成→発 明者へのフィードバック…」といった流れを一人で全部行った、 という話を伺ったとき、非常に励まされました。 二人体制の少人数のTLOで働いており、私自身初心者なので、 できることに限界があると思っていましたが、一人でやったひ とがいるのであれば、私にもできるはずで、きちんとテクノロ ジーアセスメントを行えるオフィスになれる!と大変励まされま した。 ̶ 受講して新鮮に感じたことは? ハーバード ビジネススクールの文献から、大学発ベンチャー に関するケーススタディーを行ったことです。これまで、ビジネ スについて勉強したこともなく、あまり関心を持ちませんでし た。生の起業ストーリーを間接的であれ体験することができ、 初めておもしろい!と思い、さらに学びたいと思いました。 ̶ 受講後、自分自身の意識や行動が、最も変化したところは? 市場のニーズを調査するために、国内外の企業にたくさん電話 をかけ、電話での会話に対する苦手意識を、かなり克服するこ とができました。技術移転は営業や交渉が仕事なので、電話を かけることに対するためらいが少なくなったことは、大きな収 穫です。 ̶ G-TEC で学んだ知識や経験を、所属機関の具体的な業務 や研究に活かしましたか? 技術紹介資料(NCD)作成 発明者へのQ&A資料作成 企業と のコミュニケーション ̶ G-TEC の成果を活かした結果、所属機関全体の業務にどの ような効果をもたらしましたか 技術紹介資料(NCD)を、日英で 9 セット作成し、営業ツールを 充実させました。また、NCD のテンプレートを作成して共有し、 他のメンバーも同じフォーマットで作成する仕組みを作ること ができました。知識が増えたので、研究者に技術移転について 自信を持って説明できるようになり、説明資料をいくつか作成 して自分自身やオフィスのメンバーが利用できるようにしまし た。研究者との関係構築に役立っています。企業の方とコミュ ニケーションをとる機会をいただき、G-TEC での電話トレーニ ングが役立っていることを実感しています。現在はメインの仕 事ではありませんが、仕事の幅が広がるきっかけとなり、将来 貢献できると思っています。 ̶ 受講者同士の交流は続いていますか? はい。打ち上げパーティーでチームの皆で group hugし、チー ム名を叫んだこと(笑)は、忘れられないです。技術移転の展 示会、AUTM の年会などで、チームのメンバーと会いました。 また、私の住んでいる地域に旅行に来たメンバーと食事に行っ たりし、 G−TECを通して生まれた絆に感謝しています。 ̶ G-TEC の受講を検討している後輩へのメッセージを お願いします。 講義で学び、さらに演習を通してチーム一丸となって取り組ん だプロセスは、頭、体、心にしっかり残り、長期にわたるインパ クトをもたらしてくれます。 TLOの方だけでなく、社会貢献への 意識の高い研究者の方にもおすすめです。猛烈な一週間(も しくは二週間)となりますが、思い切って挑戦してみてください! リー仲宗根尚子 さん 沖縄科学技術大学院大学 技術移転セクション Administrative Assistant 2013 Technology Assessmentコース G-TEC 修了者インタビュー ̶ G-TECを受講しようと思ったきっかけ・動機を教えてください。 知識や考え、固定概念ともいえるものも、彼らの純粋な好奇心 大学と産業界の橋渡しとして技術移転を業務としていますが、 の前にあらためて見直すきっかけとなりました。 大学の技術にしても企業にしても、いずれも同じケースという ものはなく、以前の考えが通用しないことがほとんどで、その ̶ 受講後、自分自身の意識や行動が、最も変化したところは? 中で双方が Win-Win の関係になるようにビジネスプランを考 講義で知識を得て、他の受講者からの刺激を受けて、当たり前 えなければなりません。 と思っていた考えを改めたり、 そのために、自分の中の 引き出し を増やしたかったことと、 「もっと良い方法や違うアプローチはないのか」と、広い視野で 価値観の異なる他の受講者からの 刺激 を受けたかったから 物事を考えるきっかけになりました。 です。 ̶ G-TEC で学んだ知識や経験を、所属機関の具体的な業務 ̶ 講義・演習の中で、最も印象に残った部分は? や研究に活かしましたか? ケース討議が印象に残っています。あらかじめ宿題として渡さ 技術移転業務の中で、自分の経験則に基づいて、感覚で判断 れたケーススタディは英語の資料であり、当然、ディスカッショ し活動していたが、講義で教わった知識をロジックにあてはめ ンも英語。予習と復習に苦労し、ディスカッションもスムーズで るといった論理的思考の一助にすることができるようになりま はありませんでしたが、トレーニングになりました。何より、 「こ した。 んな考え方もあるのか」と他の受講者の物事の捉え方に感心 することが多く、勉強になりました。 ̶ G-TEC の成果を活かした結果、所属機関全体の業務にどの ような効果をもたらしましたか ̶ 受講して新鮮に感じたことは? 講義で学んだ知識や経験を所属チームに反映することで、ノウ 阪大生も参加しており、彼らとのグループワークやディカッショ ハウの共有ができました。 ンは大変刺激になりました。 また、チームのメンバーがどのように案件を考えるのかなど、 技術移転を業務としている自分自身が、当たり前と思っている 思考トレーニングや考え方の共有のために、ケース討議を設定 し、意識の向上を図る勉強会の参考になりました。 ̶ 所属機関において、具体的な業務や研究以外で、最も役に 立ったことがあれば記載してください。 社内勉強会などを行うきっかけになりました。 ̶ G-TEC の受講を検討している後輩へのメッセージを お願いします。 技術移転を業務にしている方は、受講して頂きたいですが、そ うでない方も前向きに検討してほしいと思います。 ただ、何も考えずに受けることはもったいない。講義内容は、 盛りだくさんであるため、消化することは大変ですが、抱えて いる課題解決やこれから注力すべきポイントの参考となる知識 や経験を学ぶことができます。他の受講者と積極的にディス カッションしながら、楽しんでほしいと思います。 橋本和彦 さん 関西ティー・エル・オー株式会社 アソシエイト 2013 Technology Assessmentコース G-TEC 修了者インタビュー 金川 俊介 様 Hitz 日立造船 ( 株 ) 研究員 Administrative Assistant 2013 Technology Assessmentコース ̶ 受講後、自分自身の意識や行動が、最も変化したところは? 研究者として、研究に対する姿勢が変化しました。 よりシンプルに、かつ緻密に結果を考察するようになっただけでな く、顧客視点を持ちながら研究開発に取り組むことができるようにな りました。また、所属企業においてこのような貴重な経験をした数少 ない研究員として、どのように他の研究員に伝えて行くか、自分が出 せる持ち味は何か、について考えるようになりました。 ̶ G-TECを受講しようと思ったきっかけ・動機を教えてください。 前年に会社の先輩が受講しており、産学連携について考えたり、語 学力を試す場としてとても有意義なコースであると伺い参加を決め ました。 また、海外研修を直後に控えていたため、当時の自分の弱点を洗い出 し、研修で得たいことを明確にすることも目的にしました。 最後に、同世代の参加者と交流し、お互いに刺激しあえる関係とな れることを期待していました。 ̶ G-TECで学んだ知識や経験を、 所属機関の具体的な業務や研究に活かしましたか? 顧客視点、市場ニーズに基づいた技術営業に活かすことが出来たと 思います。 G-TEC の1週間後、海外研修で弊社の NY 事務所に3ヶ月滞在しまし た。その研修の中で、EXPO や ASME の年次大会に参加した際、技 術ありきの考え方に基づいて話をするのではなく、顧客が何を求め ているか、我々が持つ技術で解決出来る課題が無いか、という視点 を持ち、海外の技術者とのコミュニケーションに生かすことが出来ま した。 ̶ 受講にあたり、障害となることがあった場合、 それをどのように解決しましたか? 語学力に自信がなかった分を、グループのメンバーに補ってもらい ました。正直参加する前は、自分の英語力がどの程度通用するか不 安でした。市内の英会話カフェなどに通い、会話力はある程度身に 着けていたつもりですが、講義で出てくる単語や言い回しを知らな かったり、先生の講義のスピードに圧倒されるなど、実力不足だった と思います。 グループワークでは、それぞれの得意分野があり、私は技術の分野 と電話インタビューに力を入れた一方、英語のレポートや発表原稿 などは他のメンバーにアドバイスを受けました。 ̶ G-TEC の成果を活かした結果、 所属機関全体の業務にどのような効果をもたらしましたか? NY 事務所の営業活動において、ただ自社の技術を売るだけでなく、 本当に売れる製品、市場が求めている技術を様々な視点で議論出来 るようになったと感じました。 また、帰国後にチーム内で研究開発の議論をする際、我々の課題を 解決してくれる研究者、現在のスペックでも十分製品となりうる市場 などの情報をより多く集めるようになり、外に対して開かれたチーム へと変化し始めたと感じます。 ̶ 講義・演習の中で、最も印象に残った部分は? 電話インタビューです。 大阪大学の産学連携本部の担当者として、ある技術に関係のありそ うな企業に電話をかけましたが、担当者の産学連携に対する姿勢か ら、企業風土を感じたことが印象に残っています。 「その技術面白そう!」という反応をしていただいた企業さんには、何 かしらアクションを起こしてみようかな、という気持ちにさせられまし た。 また、大学の技術がどう顧客満足につながるか、自分の考えとは違 う視点や市場における技術の流れなどを教えていただけたので、大 学からの電話を待つのではなく、企業側から積極的に働きかけるこ との必要性も感じました。 ̶ 受講して新鮮に感じたことは? チームには2人の大学生がおり、朝から夜中まで、講義や課題に精 力的に取り組み、我々社会人を引っ張ってくれました。 G-TEC にはアジアの学生・社会人も参加していて、多少の違いはあ るものの、考え方や行動パターンに似ている点が多く見られ、親近感 が湧きました。 電話インタビューでは、声のトーンや口調で作られる前向きなコミュ ニケーションの重要性、相手から情報を引き出すための win-win の 情報提供など、通常業務では得られない経験が出来ました。 ̶ 所属機関において、具体的な業務や研究以外で、 最も役に立ったことがあれば記載してください。 社内勉強会で、G-TEC や海外研修について若手メンバーと話す機 会があり、世界的な研究開発の感覚を共有することが出来ました。 同じ目標を持って前向きに物事を進めるメンバー集めが非常に重要 であり、今後社内での未来技術提案活動や産学連携活動を推進す る上で、芯となるメンバーを集めることが出来たと思っています。 ̶ 受講者同士の交流は続いていますか? メンバーの数人と情報交換をしております。一人は舞台などにも積 極的な方で、先日会社の同僚と観劇に行きました。別の方は海外で 活躍する企業に入社されるとのことで、いずれどこかで一緒に仕事 が出来ると良いなと思っております。Linked in や facebookなど、 SNSを使って受講後も近況を知ることが出来るのはいいことだと思 います。密度の濃い5日間を過ごした仲間なので、今後も切磋琢磨 していきたいです。 ̶ G-TEC の受講を検討している後輩への メッセージをお願いします。 本当に密度の濃い5日間を過ごすことが出来ました。ある程度の英 語力は必要ですが、熱意があれば、多少英語が分からなくても、得 るものは大きいと思います。 産学連携を推進し、社会のためになる製品を生み出したい、という 社会人の方、企業がどのようなことを考えて開発をしているか知りた い、という大学生の方、興味を持ったらまずは参加をオススメします。 どなたにとっても、きっと新たな発見があるはずです。 Q&A with G-TEC Instructor : Q1: What is G-TEC? A1: G-TEC2015 will build on G-TEC series in the past. We take the feedback from the students from previous years and incorporate it to try to make the course better going forward. The course at G-TEC is a concentrated version of the course I have taught at Boston University for, I guess, coming up 10 years now, and it is all about the commercialization of early stage technology. What do you do when you get a very new, raw technology coming out of the laboratory? We teach the fundamentals of evaluating and assessing a technology, of licensing a technology, and then we spend a good deal of time on commercializing a new technology by starting a new company: the business planning, the business analysis, the business model, how you finance it, how you make money from it. And then, of course, most importantly, it’ s not just lectures and case studies but it’ s experiential learning. We form student teams. The students are given a technology that we think has got commercial potential and then they analyze it throughout G-TEC and they make two major presentations on their findings. Q2: What kind of students are appropriate for taking G-TEC? A2: I think it’ s going to be appropriate for a variety of students. I think researchers can get insight into the commercial aspects of their technology; and equally, business people can start to think about what is unique about very early stage technologies and how to handle those. Obviously, it’ ll be a great training vehicle for people entering technology transfer. It’ s a very intensive course. People are going to have to work very, very hard. This is not a course for wimps. We were looking at the evaluations from last year: 3% said they thought the workload was appropriate, about 40% said it was heavy, and about 50% or 60% said it was too heavy. So this is an intensive course. You do a lot of work, you think very analytically about where your technology fits into the value chain for that particular area. Finally, you will get to work collaboratively on teams under great pressure because with the timing of G-TEC, with the two halves each taking 6 days, then you have to work very collaboratively and there is not a lot of time to get things wrong and have to redo them. Q3: How was your impression of the students of G-TEC? A3: I have been very impressed with them. One of my concerns about G-TEC in the first year was cultural. I had had Asian students do well in America but I was concerned about the Asian tradition and culture of deference to authority. Because sometimes the researchers who invent a technology don’ t have the right ideas about commercializing it, and so was it going to be possible for Asian students to challenge these senior researchers? I found that they were very quickly able to and I would say that the Asian students did just as well as the American students did at Boston University. I should also say that Asian students are extremely hardworking. We have had students who had to do research in the United States, against a 13-hour time difference, work all through the night one night; and many of the students are up very late in the night, the night before the big presentations they do. Previous students work very, very hard. Q4: Would you give a message to potential students of G-TEC? A4: I do hope that you join the course. I think you will find it a very valuable learning experience. I think previous students have certainly found it to be a valuable experience that they have gained here. We will teach you to think analytically, creatively, and outside the box. I think some of the things that have been most valuable has been looking at where a technology fits into the value chain; how far down the value chain can you go and capture the added value, taking advantage of the unique properties of your technology. I hope that if you take the course, it will change you. If I am a good teacher then you will learn something and you will emerge from the course a different person than you went in. I talk about early stage technologies as being a fog. You will find yourself in a fog of uncertainty and what G-TEC gives you is the tools to systematically blow away the fog and start to get a clear vision of how this technology needs to move forward to realize its full potential in the marketplace. My final message to you is if you think G-TEC may be of interest to you, then don’ t hesitate, sign up for it, do it in 2015. We know that it’ s going to occur in 2015. I don’ t know whether it will occur in 2016 or beyond. So, take advantage of it while it is on offer and I look forward to seeing you, soon! 講師からのメッセージ G-TECに興味を持っていただきありがとうございます。是非、皆さんにこのコースを体験していただきたいと思っています。 非常に貴重な学習体験だと感じていただけると思います。これまでに受講した学生たちは、貴重な経験を得ることができた と思っているはずです。 G-TECでは、分析的に、独創的に、そして既成概念にとらわれない考え方をすることを教えます。重要なことをいろいろ と教えますが、その1つが、バリューチェーンのどの部分にその技術が適合するかを検討することです。バリューチェーンのど こまで下り、そして付加価値を見出せるのか、その技術のユニークな性質をどう生かせるのか、を考えるのです。 このコースを受講すれば、皆さんは変わります。私が良い指導者であるならば、皆さんは何かを学び取り、そしてコースの 終了時にはコースが始まった頃とは別人になっているでしょう。私はアーリーステージにある技術というのは、 「不確定性の霧」 の中にいるようなものだと考えています。G-TECは体系的にそのような霧を吹き払うツールを与えてくれるのです。その技術 が市場で潜在性を十分に発揮するためには、 どう物事を進めるべきなのか、はっきりとした考えが持てるようになります。 皆さんへの最後のメッセージとなりますが、 もしG-TECに興味があるようでしたら、 ためらわずに是非、2015 年のコースに申し込んでください。2015 年は開催が企画さ れていますが、2016 年以降は企画されるかどうかわかりません。ですから、企画され ているうちに是非受講していただきたいのです。 この夏、皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。 【 募集要項(一般枠)】 < 募集人員・受講料:座学と演習セットでの受講(10 万円∼)がお薦め > 一部受講 (5 万円∼)も可。 コース 開講日※1 時間帯 定員 受講料(一般枠)※2 テクノロジーアセスメント 座学 ( 講義 ) 8 月17 日 ( 月) ∼ 21 日 ( 金 ) 午前 50 名 一般:6 万円※3 特別割引:5 万円※3※4 テクノロジーアセスメント 演習※5 8 月17 日 ( 月) ∼ 22 日 ( 土 ) 主に午後 30 名 一般:6 万円※3 特別割引:5 万円※3※4 ベンチャーアセスメント 座学 ( 講義 ) 8 月24 日 ( 月) ∼ 28 日 ( 金 ) 午前 50 名 一般:6 万円※3 特別割引:5 万円※3※4 ベンチャーアセスメント 演習※5 8 月24 日 ( 月) ∼ 29 日 ( 土 ) 主に午後 30 名 一般:6 万円※3 特別割引:5 万円※3※4 ※1: 8 月16 日 ( 日 ) の夕刻には G-TEC 修了者との交流を兼ねた情報交換会を開催予定です。 ※2: 大阪大学の教職員および大阪大学の学生の公募は締切りました。 ※3: 税金および教材費を含む。情報交換会費、交通費、および宿泊費は含まれません。 ※4: 以下に該当する方は、特別割引対象となります。 ①大学技術移転協議会の会員機関またはライセンス・アソシエート研修の修了者の方 ②大阪大学以外の大学における30 歳未満の大学院生 ③ G-TEC2011 ∼ 2014を修了し、G-TEC2015 に紹介いただいた新規受講者と共に申し込む方 ④大阪大学に共同研究講座、協働研究所、協働ユニットのいずれかを設置している企業の方 ※5: 座学を未だ受講していない方は、まずは講義を受講ください。過去の G-TEC において座学を修了した方は、演習のみの受講も可能です。 < 受講申込・選考・免責事項 > ・ エントリーは WEB サイトからできます。 ( http://www.uic.osaka-u.ac.jp/gtec/ ) ・ エントリーによる選考を通じて受講者を決定し、2015 年 7 月6 日(月)ごろまでに受講の可否を連絡します。 ・ 一般枠の応募者が各コース15 名に満たない場合、また天災等やむを得ない事情により、一部のコースまたは全コースが開催されない場合が あります。 < 演習に参加する方へ > ・ 日本語を話せないメンバーが含まれるチームの討議は、英語で行われます。G-TEC には過去、中国、台湾およびシンガポールから実務者の 参加があり、今年度もアジア各国の実務者等の参加が予想されます。 ・ 原則として、コースの全日程に参加ください。事情により一部の開講日に出席できないが、受講を希望する場合は、事前に担当者へ相談ください。 なお、座学(講義)のみ(演習不参加)の場合は、一部日程への参加でも問題ありません。 ・「守秘に関するインフォームド・コンセント」を、WEB サイトからダウンロード・署名し、研修初日に提出ください。 ・ 演習用として、ノートパソコンを持参ください(応相談)。 < 宿泊 > ご宿泊先はご参加いただく受講者ご自身でご予約をお願いします。 ご参考までに、大阪大学近隣・周辺の宿泊施設の一部を下記に掲載します。 ・ 大阪大学春日ハウス :宿泊開始日の前月の同じ日(午前9時)から予約できます。TEL0726-26-6228 http://www.osaka-u.ac.jp/ja/academics/facilities/BandB/kasugaoka_house ・ 千里阪急ホテル TEL 06-6872-2211(代表) ・ ホテル阪急エキスポパーク TEL 06-6878-5151(代表) < 日本語での基礎研修:TEC( 社会人の受講も推奨 )> TECテクノロジーコマーシャリゼーションプログラム 2つのツール「テクノロジーアセスメント」、 「ベンチャーアセスメント」を実践するプログラム ・ 本プログラムは、大阪大学が保有する技術を基に、 です。本学が実施してきた G-TEC の日本語版になります。 TECは、より基本的な知識、ワークを主体とすることで、これまでビジネスに関する 知識がない方が、高度なビジネス知識を要求するG-TECを受講するための導入的な位置づけにもなります。 ・ TEC は 2015 年 6 月12 日 ( 金 ) ∼ 7 月31 日 ( 金 )(毎週金曜日の 18 時∼ 21 時。全 8 回)に大阪大学テクノアライアンス棟で開講する予定です。 詳細は右記 WEB サイトをご参照ください。http://www.uic.osaka-u.ac.jp/EDGE/tec3.html 受講を希望する場合はエントリーフォームの所定欄にチェックを入れてお申し込みください。 (募集期限:2015 年 6 月1 日(月)まで) ・ 受講料 他大学・公的研究機関等の教職員:1 万円、その他:2 万円、学生:無料 < これまでの実績 > ・ 2011 年度の第 1 回から計 4 回を開催 ・ 修了生:233 名 【受講者の所属機関】 企業 大学産学連携本部・TLO 等 その他 JX日鉱日石金属株式会社、帝人ファー マ株式会社、日本 GE 株式会社、日本 電気株式会社、 パナソニック株式会社、 日立造船株式会社、など 大阪大学、岡山大学、沖縄科学技術大学院 大学、九州大学、 京都大学、神戸大学、信州 大学、東京大学、東北大学、 徳島大学、名古 屋大学、北海道大学、東京大学TLOなど 独立行政法人科学技術振興機構、 大阪市、SMBCベンチャーキャピタル 株式会社、特許事務所、法律事務所、 弁護士会 など < テクノアライアンス棟へのアクセス > ・ 阪大病院前駅(大阪モノレール)より徒歩 10 分。 ・ 大阪大学ウェブサイトのアクセスマップ( http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/ )または G-TEC の WEB サイト( http://www.uic.osaka-u.ac.jp/gtec/ )を参照ください。 < 問い合わせ先・申し込み先 > 主催:大阪大学 産学連携本部 一般社団法人 大学技術移転協議会(UNITT) 【お問い合わせ】 大阪大学 産学連携本部 総合企画推進部(担当:加藤) TEL : 06-6879-4206 Email : [email protected] WEB サイト: http://www.uic.osaka-u.ac.jp/gtec/ 〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2番8号 大阪大学テクノアライアンス棟 A201 (右の地図参照) テクノアライアンス棟
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