2015/4/15修正版 関数電卓の使い方 電気電子情報工学科 工藤 嗣友 ・ 高取 祐介 ※SHARP製EL-520Jを使用します 内容 1. 2. 3. 4. 5. 基本操作 一般計算(小数点表示追加) 関数計算 座標変換(複素数追加) 連立方程式 0. 基本操作 ・電源の入/切 電源の入: ON/C 電源の切: 2ndF OFF ・ 2ndF sin 1 各キーの上側にオレンジ色で 示されている機能が選択 3 などの機能を計算に用いる 1. モード設定 LINEエディタモードの設定 手順① 2nd Fキーを押す 手順② オレンジ色の SET UPキーを押す ① ② 手順③ 数字「2」キーを押す W-VIEWエディターモードもあるが 手順④ 数字「1」キーを押す 本講義ではLINEエディタモードで 行う。 ・ SET UP 角度単位指定、浮動小数点 の指定 度、ラジアン、グラード 0.003など、工学的指数 ・ MODE 目的の計算モードを指定 方程式、行列、統計など 「MODE(モード)」について 本電卓は、6つのモードが用意されている。 1.一般モード(NORMAL) : MODE + 0 2.統計モード(STAT) : MODE + 1 3.方程式モード(EQN) : MODE + 2 4.複素数モード(CPLX) : MODE + 3 5.行列モード(MAT) : MODE + 4 6.リストモード(LIST) : MODE + 5 2.一般モード(NORMAL) : MODE + 0 ・練習1 45+285÷3 キー操作: ・練習2 18 6 15 8 45 + 285 ÷ 3 = 140 (18 6) (15 8) キー操作: ( 18 + 6 ) ÷ ( 15 - 8 ) = 3.428571429 入力修正(その1) (3+2)÷(4-6) を (3+2)÷(4-8) に修正 入力 テンキー操作 左キー1回押す 8を入力して = BSキーで消去 BS : Back Space 入力修正(その2) (3+2)÷(4-6) を (3+2)÷(4-8) に修正 入力 BSキーを2回押す 8と)を 入力して = ・操作1 510 5 5 × 2ndF 10x 5 または 5 × 10 yx 5 ・操作2 (ー) 5 10 5 5 × 2ndF 10x (-) 5 または 5 × 10 yx (-) 5 5 4 (-) 5 + 4 追加スライド 浮動小数点 ・この電卓は2種類の浮動小数表示が設定できる。 結果が以下の範囲を超えると指数表示する。 NORM1(デフォルト): 0.000000001≦|x|≦999999999 NORM2: 0.01≦|x|≦ 999999999 10 yx 10 と 10 yx 9 の結果はそれぞれどうなるか? 追加スライド 表示方式の変更方法 2nd F SET UP 1 で表示方式を変更することができる。 例題1 100000÷3 キー操作 2nd F 2nd F 2nd F 2nd F 2nd F SET UP SET UP SET UP SET UP SET UP モード 1 1 1 1 1 0 1 2 3 4 (FIX) (SCI) (ENG) (NORM1) (NORM2) 表示 33’333.33333 3.33E04 33.3E03 33’333.33333 33’333.33333 3.関数計算 平方根 ・・・・・ 2ndF ボタン 1. 2. 3 3. 5 4. 5 2ndF 30 2ndF 30 5 2ndF 12 145 2ndF 5 30 3 x 30 (別の方法) ( 12 ÷ 145 ) 指数関数 ・・・・・ log ln 10a=X log10X=a log ・・・・・ log10(X)である。底が10の指数関数 ln ・・・・・ loge(X)である。底が自然対数e(=2.71…) (練習)以下を計算せよ (10を何乗したら30になる?) 1. log 30 1.477121255 (eを何乗したら100になる?) 2. ln 100 4.605170186 三角関数 • 関数電卓でできること • 角度の取り扱い • DEG:角度[°] • RAD:弧度[rad] • GRAD:グラード(直角の1/100)[grad] 三角関数 角度の取り扱い DEG RAD GRAD sin 1 x, tan 1 x cos 1 x 90 90 0 180 2 2 100 100 0 0 200 DEG:角度 RAD:弧度法 GRAD:グラード (直角の1/100) 三角関数 ・・・・・ sin cos tan (DEGの計算) 電卓のデフォルト設定は「DEG」 「DEG」以外になっていたら 2nd F SET UP 0 「DEG」を確認したら以下を計算せよ。 (練習) 以下の三角関数の値を求めよ。 1. sin 60° 0.866025403 2. cos 60° 0.5 0 三角関数 (RAD の計算) RADに切り替えのキー操作 2nd F (練習1) SET UP 0 cos 1 3 RADになっていたら、以下のキー操作を行う。 cos ( 2ndF π ÷ 3 ) = 0.5 (練習2) cos 1 0.5 (RADの計算) RADになっていたら、以下のキー操作を行う。 2ndF cos-1 0.5 = 1.047197551 角度単位換算 例題1. 30° DEG→RAD→GRADの換算 キー操作(DEGモードにして) 30 2ndF DEG 「RADモード」 0.523598775 連続して 2ndF DEG 操作して 「GRADモード」 33.333333333 双曲線関数 sin sinh, cosh, tanh hyp + cos tan sinh-1, cosh-1, tanh-1 2ndF + arc hyp sin + cos tan 追加スライド 4.座標変換 y P( x, y) P( r , ) y r x x 直交座標 極座標 追加スライド 直交座標から極座標に変換 r x 4 例題1 y 3 4 , 3 2ndF r 5 36.86989765 →rθ を求める 追加スライド 極座標から直交座標に変換 r 10 x 例題2 35 y 10 , 35 2ndF →xy x 8.191520443 y 5.735764364 を求める 追加スライド 複素数と座標変換 Im iy P( x, i y) Im y P( r , ) r x 直交座標 Re 極座標 電気回路ではフェーザ表示で電卓が必要となる。 Re 追加スライド 直交座標(複素数表示)から極座標に変換 キー操作: MODE 3 (CPLXモード) 例題4 15 j36 を極座標へ ・CPLXモードでの直交座標入力 15 + i 36 = ・入力後 2ndF →rθ r= 39 ∠67.38013505 追加スライド 極座標から直交座標(複素数表示)に変換 例題5 4075.35 を直交座標へ ・CPLXモードでの極座標入力 40 ∠ 75.35 = ・入力後 2ndF →xy 10.11654991 +38.6995532 i D°M’S 5.連立方程式 2元連立方程式(2-VLEモード) a1 x b1 y c1 a2 x b2 y c2 a1 D a2 キー操作: MODE 2 b1 b2 0 2-VLEモードにすると 「a1?」と聞いてくるので、a1の係数を入力し ENT を押すと「b1?」が聞いてくる。 途中で止める場合は、 MODE 0 で終了する。 2 x 3 y 4 を求めよ。 5 x 6 y 7 2 x 3 y 4 (練習) を求めよ。 5 x 6 y 7 MODE 2 0 (参考) a1 x b1 y c1 a2 x b2 y c2 a1 b1 D a2 b2 「a1?」 2 ENT 「b1?」 3 ENT 「c1?」 4 ENT c 「a2?」 5 ENT 「b2?」 6 ENT 「c2?」 7 ENT c ENT x= -1 c ENT y= 2 c ENT det= -3 3元連立方程式(3-VLEモード) a1 x b1 y c1 z d1 a2 x b2 y c2 z d 2 a x b y c z d 3 3 3 3 a1 b1 c1 D a2 b2 c2 a3 b3 c3 キー操作: MODE 2 1 x y z 9 (練習) 5 x 6 y z 17 を求めよ。 14 x 7 y 2 z 42 MODE 「a1?」 「d1?」 「a2?」 「d2?」 2 1 1 ENT 「b1?」 1 ENT 「c1?」 (-) 1 ENT 9 ENT 5 ENT 「b2?」 6 ENT 「c2?」 (-) 1 ENT 17 ENT あとは同じように入力する。 x= , y= , z= , det=
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