平成24年度 事業報告書 - 日立の財団

平成24年度 事業報告書
自
平成 24 年 4月 1日
至
平成 25 年 3月31日
設立:昭和42年3月
目的:青少年の非行防止及び健全育成並びに罪を犯した人々に対する更生援助の諸活動に協力し,
もって社会の福祉に貢献する。
事業:第1号事業 青少年の健全育成を目的とした教育,研修その他の支援事業,並びに矯正施設
に収容されている人々に対する助成事業
第2号事業 青少年の非行や犯罪の予防,並びに矯正施設に収容されている者の教育・補導
に関する文献,資料及び図書の収集
第3号事業 犯罪の予防に関する調査研究
第4号事業 事業目的と同様若しくは類似の事業を行う関連諸機関,団体との連携,並びに
その活動への協力
第5号事業 事業目的に沿った出版活動,講演会の開催
第6号事業 その他目的を達成するために必要と認める事業
東京都千代田区外神田四丁目14番1号
公益財団法人 日立みらい財団
平 成 24 年 度 事 業 報 告 書
(自 平成24年4月1日 至 平成25年3月31日)
平成24年度当財団の事業を「平成24年度事業計画書」に基づいて実施したので、
その概要について報告します。
平成12年4月に「財団法人 青少年更生福祉センター」(昭和42年設立)および「財
団法人 矯正福祉会」(昭和46年設立)を統合し、「財団法人 日立みらい財団」とし
て発足して本年度は13年目であり、「社会を明るくする運動」や「地域活動」を中
心とした民間のボランティア活動を重点支援する方針で事業を推進してきました。
また、平成23年3月24日に公益財団法人として認定され、平成23年4月1日
からは新公益財団法人制度へ移行し、事業を積極推進しました。
平成24年度の各事業の実施状況概要は、以下の通りです。
記
1. 青少年健全育成の教育・研修・その他支援事業 (第1号事業)
第1号事業)
(1)“社会を明るくする運動”推進事業 (子ども・いきいき・ネットワーク事業)
子ども・いきいき・ネットワーク事業)
「社会を明るくする運動」は、平成24年度に62回目を数え、各種事業が全国
的に展開された。
当財団では、下記9地域の行事について助成した。
行 事
開催地
開催日
内
容
等
①オホーツクウッ
ドブロック
北海道
釧路市
8月25日
②第21 回五箇結城
杯ソフトボール大
会
③上松町長杯「ひの
きの里 夏季大会」
木曽選抜招待少年
サッカー大会開催
④親子ふれあい
フェスタ
福島県
白河市
6月23日
長野県
木曽郡
10月29日
~30日
木曽地域は過疎化・少子化がすすんでいるため複数の
市町村で結成した選抜チームと、復興を願い宮城県の
チームを招待し交流戦をおこなった。
富山県
滑川市
7月21日
夏休み期間の親子のふれあいを目的として、熱気球試
乗体験や絵皿制作などで親子で楽しめるイベント。
奈良県
磯城市
22年度から
5ヵ年計画
活動を通じて健全育成を図り、子どもと大人、地域社
会の絆を深め明るい社会づくりに寄与する。
広島県
府中市
11月21日
広島県府中地区更生保護女性会による、ミュージック
ベルとトーンチャイムの演奏、歌と子育てトーク、人
形劇の上映を行い参加者と和やかに過ごす。「おばあ
ちゃんの千恵袋」も編集し配布。
⑤あいさつ運動
-顔を見てあい
さつする中学生
70%に-
⑥子守歌で紡ぐ子
育て支援活動「ねん
ねこキッズ」人形劇
団旗揚げ公演
オホーツクウッドブロックを通じて1人では出来ない
協力する心と思いやりの気持ちを醸成する事とオホー
ツクウッドブロックの楽しさを知ってもらうことを目
的として開催。38名参加。
子どもたちの健全育成を目的。参加者592名
1
⑦親子手作り教室
香川県
高松市
⑧子育て支援事業
「つなごう地域
の輪」
⑨那覇地区BBS
会健全育成スポー
ツ教室
大分県
沖縄県
那覇市
7月22日
7月29日
8月25日
11月 4日
9月13日
10月27日
市教育委員会と更生保護女性会の後援・協力のもと、
押し花・ビーズアクセサリーなどの制作で親子で語り
合いながら親子の絆を深める。
小学生から高校生と地域住民を対象に、子育ての視点
から「食」をテーマとした様々なイベントを実施し、
地域力を高め、子どもの健全育成を図る。
小中学生を対象に剣道教室を実施することで、剣道の
普及と発展ならびに心身の鍛錬と相互の親和を図り青
少年の健全育成と地域住民の交流と地域づくりを図
る。
毎週土曜日
2時から4時
これらに要した費用は252万円。
(2) こども・みらい・サポート事業
本事業は、平成12年度までのボランティア研修キャンプ事業に替わる新たな事
業として、平成13年度より計画・実施している。従来のボランティア研修キャン
プ事業は全国BBS会員の研修が主目的であるのに対し、こども・みらい・サポー
ト事業は地域の子ども達の健全育成活動を実践することを主目的とし、BBS会員
がこの活動を実践することでBBS会員の研修も兼ねた事業とした。
第12回である本年は、8月24日~26日まで滋賀県近江八幡市の琵琶湖湖畔
で開催され、「Together Lake ~冒険しよう!みんなのびわこ~」のイベントを開催
し、いかだ体験・キャンプ・よし笛作りを行った。子供たちは、非日常の体験と世
代間の交流を通して、助け合いの気持ちを学んだ。
小学生・BBS会員スタッフ等合計156名が参加し、盛況に事業を終えた。
これに要した費用は215万円。
(3) 更生保護奨励賞事業
更生保護事業推進の一助に「更生保護奨励賞」を設け、法務省の推薦する功績が
顕著であった更生保護女性会及びBBS団体に奨励賞盾と副賞を贈呈している。
平成24年度は、下記8団体に贈呈した。
(副賞は1団体10万円+賞牌)
都道府県名
団 体 名
功 績 の 概 要
北海道
旭川 BBS 会
秋田
秋田県更生保護
女性連盟
栃 木
足利市更生保護
女性会
愛
知
岡崎保護区更生保護
女性会
ともだち活動やグループワーク等を通して、地域におけ
る青少年非行防止に関する活動を積極的に行っており、
その功績は顕著である。
昭和40年に発足し会員2009名の組織は、県内の更生保護
女性会活動をリードする存在として、功績は顕著である。
少年院や刑務所の慰問活動を継続して行い、更生保護
施設で食料等を提供。保育ボランティアで母親支援活動
をしており、その功績は顕著である。
県下の更生保護女性会活動の牽引者として手作りのぬく
もりの、ぬくもりあふれる活動ら従事しており、その功
績は顕著である。
2
奈 良
奈良県更生保護
女性連盟
山口
山口市小郡地区
更生保護女性会
愛媛
新居浜地区更生保護
女性会
大 分
別府 BBS 会
少年院における矯正展へ協賛出店をし全収益を矯正施設
や更生保護へ配分しており、その功績は顕著である。
更生保護施設を慰問し「やさしさ」「いたわり」の気持
ちを大切にその功績は顕著である。
明るく住みよい社会づくりを柱として運動会等の各種行
事に参加し、その功績は顕著である。
地域児童(不登校児)を対象に公民館や体育館においてレ
クリエーション活動や学習指導を実施し、その功績は顕
著である。
これらに要した費用90万円。
(4) 矯正施設被収容者の福祉援助
① 少年院対抗競技大会・文芸行事
各矯正管区内で行われる少年院対抗の各種スポーツ大会、コーラス大会、レクリ
エーション大会、文芸コンクール行事などにその運営費を助成している。
平成24年度は、下記6件の行事に助成した。
管 区 名
行
事
内
容
実 施 日
札
仙
東
広
高
福
幌
台
京
島
松
岡
管内被収容者美術・文芸等コンクール
第38回東北ブロック書画コンクール
管内矯正施設文芸等作品コンクール
第41回管内被収容者文芸作品コンクール
管内矯正施設文芸作品コンクール
管内文芸作品コンクール
6月
10月
8月
6月
8月
9月
4日
~10月
~11月
~12月
これらに要した費用64万円。
② 被収容者の文芸作品集発行
各矯正管区ごとに行われている被収容者の絵画、随筆、詩歌などのコンクール作
品集の編集、印刷に対し助成した。
管 区
札 幌
仙 台
東 京
名古屋
作 品 集
「どさんこ」 第36号
(成人編)(少年編)
「みちのく」
(第33号成人編)(第34号少年編)
「文芸等作品コンクール入賞作品集 」
(成人の部)(少年の部)
「わらく」
(成人編)(少年編)
管 区
大 阪
広 島
高 松
福 岡
作 品 集
「文芸作品集2012」
「教育作品集2012」
「中国路」 第36号
(成人編)(少年編)
「海」
第36号
(成人編)(少年編)
「文芸コンクール入選作品集」
(成人編)(少年編)
これらに要した費用392万円。
(5) 少年少女スポーツ育成大会の開催
第35回「竹内亀次郎記念杯 日立市少年少女スポーツ育成大会」を平成24年
8月18~19日の2日間、日立市市民運動公園陸上競技場他9会場において開
催した。少年野球、サッカー、バレーボール、ミニバスケットボール、バドミン
3
トンの5種目に合計1,055名が参加した。
平成13年度から、日立市の社会を明るくする運動実施委員会・保護司会にも
後援をいただき、法務省が主唱し全国的に展開される「社会を明るくする運動」
と協調した大会とした。
大会に要した費用206万円。
2.関連諸機関との連携・協力・支援事業
2.関連諸機関との連携・協力・支援事業(
関連諸機関との連携・協力・支援事業(第4号事業)
第4号事業)
(1) 地域活動推進事業
① 更生保護女性会地域活動強化地区事業
更生保護女性会地域活動強化地区事業
平成23年度より、従来の「ミニ集会モデル地区事業」から改称。
更生保護女性会が全国的に行う地域活動強化地区事業に助成している。
平成24年度は、日本更生保護女性連盟が選定した下記28モデル地区に助成
した。
地 方
都道府県名
地 区 会 名
北海道
東 北
関 東
中 部
近 畿
中 国
四 国
九 州
札 幌
釧 路
岩 手
宮 城
福 島
茨 城
東 京
神奈川
新 潟
山 梨
長 野
静 岡
富 山
石 川
三 重
京 都
大 阪
兵 庫
和歌山
鳥 取
岡 山
山 口
徳 島
香 川
福 岡
熊 本
大 分
宮 崎
美唄更生保護女性会
厚岸町更生保護女性会
遠野地区更生保護女性の会
黒川地区更生保護女性会
伊達地区更生保護女性会
東海村更生保護女性会
港区更生保護女性会
金沢区更生保護女性会
燕地区更生保護女性会
甲州地区更生保護女性会
北佐久地区更生保護女性会
浜松市中区更生保護女性会
砺波市更生保護女性会
加賀地区更生保護女性会
尾鷺紀無北更生保護女性会
左京北地区更生保護女性会
旭地区更生保護女性会
三木地区更生保護女性会
有田川町更生保護女性会金屋分会
浜田地区更生保護女性会
和気地区更生保護女性会
岩国市久河町更生保護女性会
川島地区更生保護女性会
三豊地区更生保護女性会
宮若市宮田更生保護女性会
龍ヶ岳町更生保護女性会
下毛地区更生保護女性会
宮崎地区更生保護女性会
これらに要した費用は270万円。
4
② BBSモデル活動事業
全国のBBS活動のうち、将来のBBS活動の指針となり、かつ青年ボランテ
ィアとしての特色を生かしたユニークな活動に対して助成している。
平成24年度は、日本BBS連盟が推薦した下記の18団体に助成した。
組 織 名
活 動 名 称
活 動 内 容 等
札幌 BBS 連盟
第43 回児童養護施 海から距離のある寿都郡黒松内町の、養護施
小樽 BBS 会
設「黒松内つくし 設つくし園の小学生を小樽に招待(一泊旅
園」園児小樽一泊 行)し BBS 会員と楽しい交流の時間を持つ。
招待旅行
山形県 BBS 連盟 青少年育成プロジ 古代米作りを活動の中心に据え、きれいな水
米沢 BBS 会
ェクト大作戦 (複 の重要性から環境ボランティア、収穫した古
数年実施予定 1 年 代米を施設に届けることから福祉活動に繋
げる。この活動を地域の子ども達と取り組む
目)
ことにより青少年の成長に寄与する。
第 10 回こども・みらい・サポート事業で使
千葉県 BBS 連盟 カプラで遊ぶ
市川 BBS 会
用した「カプラ」を使って地域の子ども達と
遊び、「カプラ」の活用方法を考えたい
静岡県 BBS 連盟 卓球・木工などを 少年達の卓球への関心を広めることに苦慮
盤田地区 BBS 会 通じた社会不適応 しており、卓球の他に木工(施設側の助言)
少年との交流
にも取り組み、少年達のニーズに答えたい。
(複数年実施予定 2
年目)
岐阜県 BBS 連盟 BBS バスケットボ 少年達と共に毎月曜日に実施している「みん
大垣市 BBS 会
ール
なのスポーツ」をバスケットを中心により活
発化させ、練習試合等にもとりくみたい。
岐阜県 BBS 連盟 自然と親しむ米づ 保護観察対象少年や、地域の子ども達が、農
加茂 BBS 会
くり
業体験を通じて日本の伝統文化に触れ、豊か
な心をはぐくむことに役立てる。
愛知県 BBS 連盟 みんなで四季を楽 保護観察対象少年と共に、季節に合わせたメ
豊田市 BBS 会
しもう!お料理会 ニューで料理を作り、更生保護施設に差し入
(複数年実施予定 1 れる。同時にこの活動の場を広げるために地
年目)
域のネットワーク作りを行う。
愛知県 BBS 連盟 自分と仲間とふれ 23 年度はキャンプを実施しながらエンカウ
ンターグループの研修を受けた。今年度はレ
南保護区 BBS 会 あうキャンプ
(複数年実施予定 2 クリェーション指導に特化した研修を受け
年目)
BBS 会員の力量を強化したい。
路上ライブ等をしている 20 才未満の子ども
三重県 BBS 連盟 BBS ライブ
名張市 BBS 会
達を集め音楽及びパフォーマンスのライブ
を実施する。
大阪府 BBS 連盟 ともだちファーム 初夏と秋の収穫祭をメインに年間を通じた
畑の手入れを、社会不適応少年や、小年を支
茨木地区 BBS 会
える周囲の人たちと共に体験する。収穫した
野菜は自らが食し、土産として家族にも持ち
帰る。
5
奈良県 BBS 連盟
奈良地区 BBS 会
(帝塚山大学サ
ークル)
山口県 BBS 連盟
山口県 BBS 連盟
GO! GO! イケ!イ
ケ! 奈良っ子!
夏休み「無料塾」
!!!
山口こども維新
(仮称)
子ども達の、体力低下防止、学力低下防止、
規範意識の向上、家庭や地域との繋がりを深
める事を目的に、学習塾を中心に、料理作り
やスポーツを組み込む。
平成 23 年度第 11 回こども・みらい・サポー
ト事業で学んだことを活かし、同事業を小規
模化し日帰りで行う。会場を大津島に設定す
ることで、日日常を創り、竹細工を行う。
保育所年長園児と BBS 会員達が手をつない
で地域探索、一緒に遊んだりお弁当を食べた
りして交流を図る。更生保護女性会員も BBS
会員と同数参加、協働活動を試みる。
土佐市内の小中学生を募集し、その子ども達
と共に、県警音楽隊に楽器演奏の指導を受
け、合同合奏会を実施する。
徳島県 BBS 連盟 地域探索!育所園
徳 島 文 理 大 学 児と一緒に
BBS 会
高知県 BBS 連盟 心体(からだ)で感
土佐 BBS 会
じる音楽会
福岡県 BBS 連盟 『ミステリーバス
柳川 BBS 会
ハイク』 グルー
プワークでともだ
ちになろう
目的地を言わず、BBS 会員と少年がバスに乗
り、バスレクリェーションをしつつ目的地
へ。そこで待っている会員と合流、全体交流
と昼食会を行う。この企画は活動を模索して
いる柳川 BBS 会のために、久留米大学 BBS
会・筑紫女学園大学が協力して実施する。
少年達が育てた農作物を調理し大学祭で販
売する。
福岡県 BBS 連盟 『大学祭に BBS 出
店』少年達と一緒
にサービス業体験
佐賀県 BBS 連盟 (ボランティアの
佐賀大学 BBS 会 秋だ!!…共に生
きる、絆)
子ども達が授産施設を 1 日訪問し、障害者達
とふれ合い共に物作り作業体験を行う。この
ことによって、ボランティアを提供されてい
る子ども達が、ボランティアをする人として
の第一歩を踏み出すことへの援助を行いた
い。
芋を育てる過程の、苗植えと、収穫は保護観
察対象者、軽度障害者、地域住民(親子)など
が一緒になって行う。スタッフには高校生ボ
ランティアの参加も呼びかける。
大分県連盟
ふれ愛のいも畑
佐伯地区 BBS 会
これらに要した費用は280万円。
③ BBS
BBS情報共有ワークショップ
平成24年度からの新規開始事業。BBSの各地区会が持っている情報や経験
を共有し、県を越えたレベルでの交流活性化を図り、地区会活動の活性化に繋げ
た。
これらに要した費用は160万円。
6
④ 地域自主活動事業
子ども達の健全育成や地域住民への更生保護活動等のPRをめざし、平成19
年度よりボランティア団体と連携し、自主活動イベントを開催。
東京都八王子市で、凧作り・凧揚げの「親子ふれあい工作教室」を協賛実施し、
12月8日150名、12月9日74名の参加を得た。
また、2月26日には、東京保護観察所立川支部において「紫翠苑公開シンポ
ジウム」を協賛開催し、更生保護ボランティア・関係者、地域の方々などが出席
された。2月下旬には更生保護施設「紫翠苑」にて、ワークショップ(シルバーリ
ング製作)を通じた社会体験事業を開催、被保護者とボランティアスタッフによる
共同作業を通じて、青少年の健全育成を支援した。
さらに、少年を対象とした茨城県BBS連盟主催のサマーキャンプを9月22
日・23日で開催した。
これらに要した費用は55万円。
(2)更生保護ボランティア支援事業
① 更生保護女性会中央研修
更生保護女性会は、更生保護女性会活動の一層の発展を願って、法務省の協力
のもとに日本更生保護女性連盟及び日本更生保護事業振興財団と共催し、「更生
保護女性会員中央研修会」を開催している。
平成24年度は、10月16日から3日間、全国から地区会の会長100名が
参加し、東京・渋谷「ホテルフロラシオン青山」において開催し、「更生女性会
活動の充実に向けて」をテーマに講義やグループ形式での活動報告・討議をした。
これに要した費用は100万円。
② 生活基盤確保研究開発費助成事業
従来の「更生保護施設支援事業
更生保護施設支援事業」
更生保護施設支援事業 に代えて、平成24年度からの新規開始事業。
就労・住居の確保は、刑務所出所者等の再犯を防止する上で極めて重要であり、
官民 一体となって効果的な施策を実施していく必要があります。
民間の立場から刑務所出所者等の就労支援等を行う認定特定非営利活動法人「全国
就労支援事業者機構」が、他の支援団体等と連携して行う就労支援・住宅確保支援
の先進的取り組みや研究等に助成した。
これに要した費用は90万円。
③ 更生保護施設経営研究会 (旧 : 更生保護法人等役職員中央研究会)
更生保護法人等役職員中央研究会)
更生保護法人全国更生保護法人連盟では、全国の更生保護法人等の実務を担当
す役職員により、当面する諸問題について協議する実務研究会等更生保護の基盤
整備事業を行っており、これらに助成しています。
平成24年度からは、名称を「更生保護施設経営研究会」へと変更し、法人の経
営や運営のあり方により重点を置いた協議内容とします。
平成24年度は、1月30日に、東京「アルカディア市ヶ谷」において、全国の
更生保護法人役職員104名が参加し、研究協議を実施した。
7
これに要した費用80万円。
(3) 矯正関係団体,学会等への寄付・援助
① 教誨師中央研修会への援助
毎年、(財)全国教誨師連盟が実施する中央研修会を支援している。平成24年
度は、8月22日から3日間、第47回全国教誨師中央研修会が、法務省大会議
室において実施され、全国から合計75名が参加。この運営費に助成した。
これに要した費用100万円。
② 全国篤志面接委員大会への援助
全国篤志面接委員大会開催への支援を行なう予定でしたが、当該団体で寄付金
着服事件が発生し、平成24年4月26日に新聞報道されました。当財団と致し
ましては、助成するのにふさわしくない状況と判断し、助成を辞退しました。
③ 矯正ボランティア支援事業
矯正施設内で活動している矯正ボランティアの指導技術向上・育成に支援を行
なう予定でしたが、当該団体で寄付金着服事件が発生し、平成24年4月26日
に新聞報道されました。当財団と致しましては、助成するのにふさわしくない状
況と判断し、助成を辞退しました。
④ 学会などへの寄付
犯罪に関する各学会の活動やその他の団体に援助を行っている。
平成24年度も次の学会・団体に寄付した。
①日本矯正医学会
②日本犯罪心理学会
③日本犯罪社会学会
④日本矯正教育学会
⑤日本犯罪学会
⑥日本司法福祉学会
⑦日本被害者学会
⑧国際犯罪学会
⑨日本更生保護学会
これらに要した費用100万円。
⑤ ストックホルム犯罪学賞表彰事業への支援
スウェーデン法務省の後援を受けて、犯罪学分野の国際賞「ストックホルム犯
罪学賞」が創設された。この賞は、犯罪研究に優れた業績、もしくは、研究結果
を応用して犯罪の低減と人権尊重に貢献した方に贈られるものです。ストックホ
ルム犯罪学賞の第一回授賞式は、平成18年6月にストックホルム市庁舎で行わ
れた。当財団は、平成18年度に500万円助成支援した。
平成24年度についても、平成23年度と同様に100万円助成支援した。
3.機関誌「犯罪と非行」の発行事業
3.機関誌「犯罪と非行」の発行事業(
機関誌「犯罪と非行」の発行事業(第5号事業)
第5号事業)
平成24年度は、第172号から175号までの4号を発行。
発行部数は、毎号2,900部を発行した。
これらに要した費用1,810万円。
以 上
8