MEMR ベラウ・コール社の株式所有に疑問を呈す

インドネシア:MEMR ベラウ・コール社の株式所有に疑問を呈す
5 月 7 日付け地元紙によると、エネルギー鉱物資源省(MEMR)は、間接的にベラウ・コー
ル社を管理している IDX 上場のベラウ・コール・エナジー社(BRAU)の所有株式と運用状況
の変更に対し疑問を呈した。
ベラウ・コール社は東カリマンタン州ベラウ・リージェンシーで炭鉱を運営し、石炭鉱業
事業契約(PKP2B)の第一世代許認可を保有する。1983 年に生産を開始した。PKP2B によれ
ば、同社は生産開始 10 年後に株式の最大 51%を政府あるいは国内投資家に売却しなければ
ならない。
ベラウ・コール社は、Armadian Tritunggal 社が 51%を管理。Armadian Tritunggal 社は
インドネシア企業で、BRAU が 99.99%を所有。BRAU はロンドン証券取引所(LSE)上場
鉱業企業であるアジア・リソース・ミネラル社(ARMS)が 84.74%を管理。ARMS 管理後、
BRAU の運用状況は外国投資スキームに変更された。
MEMR 石炭管理開発局長によると、MEMR は BRAU に対し説明を求める書面を 4 月 23
日付けで送付した。また、BRAU の運用状況を外国投資スキームに変更することは、国内投
資家による管理が規定されているベラウ・コール社との PKP2B 違反につながると述べ、
PKP2B の規定に従わなければ、ベラウ・コール社は操業停止のリスクを負うと忠告した。
BRAU 幹部によると、BRAU は臨時株主総会終了後に、この問題について MEMR と話し
合う予定である。
(石炭開発部
辻
誠)
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