式辞・公立大学法人青森公立大学 理事長 福士耕司

2015年度青森公立大学入学式式辞
みちのく青森の地にもようやく春の息吹が感じられるようになり
ました。
本日、多数のご父母、ご家族、ご来賓の方々をお迎えして入学式
を挙行できますことは、誠に喜ばしい限りであります。
皆さん、ご入学おめでとう。皆さんを心から歓迎申し上げます。
本学は街の喧騒から離れ、豊かな自然に恵まれた閑静な地にあり
ます。ここで皆さんは自らを鍛え、立派な人間になるべく勉学にい
そしんでいただくことになります。
さて私どもは皆さんをどのような学生に育成していくのか。それ
が問題であります。
本学の教育目的は平成5年の開学以来、一貫して明確であります。
それは「経営経済の専門性を持った教養人の育成」であります。ま
さしくグローバル時代を見据えたものでありますが、これを単なる
スローガンで終わらせては意味がありません。
教員は公募等により全国から選りすぐられた優秀な方々で構成さ
れ、専門科目においてはフィールドワーク、いわゆる実社会での調
査研究を取り入れながら、徹底した教育を受けていただきます。
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また教養系の科目では表面的な知識を修得するのではなく、本質
に迫った学びを経験していただきます。例えば選択必修の芸術は、
今年度から本格的なカリキュラムに組み入れ、東京芸術大学の現役
教員の指導による人物デッサンを行っていただきます。
ご承知のように本学では、成績が一定の期間、一定の基準をクリ
アできなければ、退学していただく制度を採用しております。本学
の根本精神は「学生の本分は勉学にあり。」ということであります。
学問の道は厳しいのであります。しかしそれは教える側にも言え
ることであります。今年度からこれまでの職員に加え、教員も毎年
勤務評価を受けます。とりわけ、教員には常に授業のスキルアップ
に励んで頂くべく、評価項目の中に学生による授業評価を取り入れ
ます。その趣旨は教える側も教えられる側も切磋琢磨してお互いを
高め合っていこうという所にあります。学ぶことは楽しいことでも
あります。積極的に知の冒険へ飛び込もうというものにとっては、
これからの学生生活は今までとは異なり、自由で楽しく可能性に満
ちたものとなるでしょう。4年間の様々な経験を経て卒業というゴ
ールに到達した時、皆さんには輝かしい未来が待っております。皆
さんの先輩は既に6千人を数え、社会の各方面で活躍しております。
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本学に対する社会の評価も年々高まっており、それは今年度の就
職内定率が99.3パーセントという数字に端的に表れております。
このことは先輩たちが社会に出て実力で勝ち得た成果であるともい
えます。
より多く生きることはよりよく生きることにつながると申します。
これからの学生生活が、勉学はもとより多くの書物や人との出会
いを通じて充実したものとなりますよう祈念申し上げ、式辞といた
します。
平成27年4月4日
公立大学法人青森公立大学理事長 福士耕司
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