2015 年社長年頭の挨拶 (抜粋 ) 新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましては、新たな気持ちで新年を迎えられたこととお慶び申し上げます。西暦の上では新年を迎えたわけですが、当社グループ会計年度では、 2 014 年度最終四半期を迎えることになります。昨年度末の消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動減や、昨年夏場の天候不順など、国内事業については厳しい環境下にありましたが、国内外での大型新規案件の立上げや M&A の効果も含めた海外事業の大幅な拡大もあり、売上高は当初計画である 6, 550 億円を上回る見通しであります。一方、利益ですが、海外での事業においては、前年比約 3 倍（第 2 四半期累計比）の規模まで拡大してきており、さらにもう一段の頑張りを期待しております。但し、国内物流事業においては新規大型案件立上げ時のコスト増加や、想定以上の反動減による影響､そして昨今の燃油高・人手不足に起因するトラック・労働コスト上昇等により、当初の通期計画を下回る見通しとなりました。結果として、当社グループの利益計画を第 2 四半期決算時に下方修正しております。現在、物流業界において、企業の経営状況に二極化の兆しが出てきております。国内での燃油高・人手不足といった問題は、業界共通の課題ではありますが、「それらを乗り越え、拡大基調にある企業」ともう一つは環境変化に対応できず「飲み込まれてしまった企業」であります。他社とは明らかに違う特徴・強みを持つサービス、国・地域、マネジメント手法など、包含して言えば、競争優位性のある強いビジネスモデルを持つ企業が乗り越えてきたと言っても良いでしょう。当社グループのビジネスモデルであるスマートロジスティクスの標榜から三年が経過しましたが、スマートロジスティクスを具現化し、競争力のあるビジネスモデルを確立することで、当社グループは国内外の市場に挑みます。そのためにも、 Technology（Info rma tion Techno logy・Logistics Techno logy ）と Transformat ion 。この二つの T を 2014 年度及び 2015 年度に完結する必要があります。 Technology では、現在推進している「スマートウェアハウス」「スマート物流コックピット」「スマートロジスティクスコンフィギュレータ」の実装により省人・省力・省コストといった高効率な経営・事業運営を実現させます。また Transfo rmatio n では、事業・収益基盤のグループ会社へのシフトにより、地域密着型営業・事業の展開を図り、地域での競争力を高めてまいります。当社グループは、125 の企業体が 30 の国と地域で事業を展開するグローバル企業であります。その事業基盤は、各地域での活動の積み重ねにより成り立っております。各社が、それぞれの国・地域で競争に勝ち抜き、そして、そこで得た収益を以って、世界に挑んでいかなくてはなりません。 “地域で勝ち抜き、世界で戦い・勝てる物流企業 ” この現在推進中であるビジョン・中期経営計画に連動した社長指針『協創で世界に挑む』に変わりはありません。中期経営計画の最終年度も 4 月から始まりますが、まだ、 2014 年度は終わっておりません。各部署で解決すべき課題も明確になっております。中期経営計画の達成に向けて、 2014 年度に悔いを残すことがないように、当社グループの総力を結集し、各種の課題に正面から向き合い、ともにやりきりましょう。 a 最後になりましたが､本年の皆様のご健勝とご活躍を祈念し､年頭の挨拶とさせていただきます。以上 2015 年 1 月 1 日代表執行役社長中谷康夫