ツインロー播種 資料

グレートプレーンズ
ツインロー コーンプランター
ツインロー播種による収穫量向上
ツインローとは??
種子を1畦に一列に撒くのではなく、およそ10㎝ほど隣にも播種。
面積あたりの播種量が同じでも、 根が競合しにくくなり、作物の成長を早めたり
実の入りを多くしようとする技術で、飼料用トウモロコシと大豆を対象に、アメリ
カで実用化
1畦1列(シングル) 株同士が近く、根が競合する
76㎝
約20㎝
1畦2列(ツイン) 株同士が離れ、根が競合しにくい
1畦2列(ツイン)
株同士が離れ、
根が競合しにくい
播種位置と 根の範囲
76㎝
1畦1列(慣行法)
株同士が近く、
根が競合する
76㎝
約 29 ㎝
(9,000粒/反)
約 14.5 ㎝
(9,000粒/反)
約 20 ㎝
播種量が 9,000粒/反の場合の、ツインロー播種(左)とシングル(慣行法、右)による播種位置
Single
ツインローだと 根の張りが良い
= 栄養分の吸収が良い
= 成長が良い
= 収穫量が多い
Twin
ツインローだと葉が生い茂り、日
光が地面に届かない
= 干ばつに強く、
圃場の利用効率も高い
従来の作業機での作業が可能
約 56㎝
76㎝
2009年、アメリカのコーンベルト地帯で 試験
コーンは5品種。
アイオワ州:2、イリノイ州: 13、インディアナ州: 9、
ケンタッキー州: 5、ミズーリ州: 1、オハイオ州:1、
テネシー州:4 の 6州36件
6,900、8,150、9400、10,600 粒/反 の播種密度で比較
背丈
6,900
8,150
9400
ツイン
シングル (慣行法)
茎の太さ
10,600
(粒/反)
6,900
8,150
9400
10,600
(粒/反)
子実収穫量 (全品種の平均)
(㎏/反)
1,400
+32.7
+30.9
(kg/反)
+55.6
1,350
+3.1
1,300
1,350
1,200
6,900
8,150
ツイン
シングル (慣行法)
9400
10,600
(粒/反)
乾物収量(Kg/10a)
(118)
2000
**
(100)
1600
1200
1400
1200
穂の収量
(119)
62
穂の割合
**
ns.
(100)
000
乾雌穂重割合(%)
全体の収量
雌穂乾物収量(kg/10a)
2400
800
600
400
58
54
50
200
収量調査時(畦5m刈取時)の
雌穂の形状(36B08)
350
300
**
18.6
穂長
25
18.3
*
20
18.0
17.7
17.4
先端不稔割合(%)
Single(慣行区)
400
46
0
雌穂長(先端まで)(cm)
Twin(千鳥播区)
下位第2節間の断面積(mm2)
800
250
16.8
Twin Single
**
15
10
5
17.1
200
穂の先端に
子実がつか
ない割合
0
Twin Single
Twin Single
Twin:ツインロー(千鳥播栽培), Single:慣行区
義平 (酪農学園大学)ら、2013
デイリーマン誌より
ツインロー栽培の増収効果 (2013)
(※ 北海道 千歳市での 例)
ツインロー播種機
アメリカ、グレートプレーンズ製
4畦ツイン・不耕起播種機
ツインロー播種機による播種作業 (北海道南部の酪農家)