みなさんは、こんな俳句を知っていますか？「しずかさや岩にしみいる蝉の声」「五月雨を集めてはやし最上川」これは、松尾芭蕉という人が作った俳句です。俳句は季節を表す言葉を入れて、五・七・五の言葉で作ります。酒田市では「曾良に向かって」という小学生の俳句のコンクールがあります。この前、一人の小学生が作った俳句を集めた本を買いました。「春の虫踏むなせっかく生きてきた」「捨てられし菜の花瓶でよみがえり」みなさんは、どんな様子が浮かびましたか？この俳句を作ったのは、「小林凛君」という当時小学５年生の少年です。凛君は、幼稚園の人・和･夢実行委員会の方々と植えたチューリップが見事な彩りを見せてくれました。ころから俳句を作ってきました。２００１年の５月、予定よりも３ヶ月も早く、９４４グラムの体重で生まれました。みんなは３０００グラムくらいの体重で生まれたと思いますから、本当に小さい赤ちゃんで、しばらくは保育器の中で育てられました。そのため、体も弱く、何回も病院に通うことになったそうです。また、体も同じ年の子よりも小さく、幼稚園のときから友達に叩かれたり蹴られたり、からかわれたりといじめを受けていたそうです。そこで、一人ぼっちになることが多い凛君はおばあさんから俳句を教えてもらい、散歩をしながらよく俳句を作るようになったのだそうです。こんな俳句があります。「いじめられ、行きたし行けぬ春の雨」先生や友達にいじめをやめるように伝えても、なかなかいじめはなくなりません。そこで、凛君は学校に行けなくなってしまったのです。学校に行きたいけど、学校に行けない悲しい気持ちが「春の雨が心の中に降っている」風景に重なったのだと思います。いじめられてばかりの凛君の辛い気持ちをもう一度考えながら最初に紹介した俳句にこめられた思いを考えてみましょう。「春の虫踏むなせっかく生きてきた」冷たく寒い冬の間、土の中でじっと春を待っていた虫の命が、やっと土の上に出てきたよ。こんなに小さな虫にも大きな命があって、生きているんだよ。だからかけがえのない虫の命を踏まないように優しく見守ってあげよう」という気持ちかなと思いました。「捨てられし菜の花瓶でよみがえり」散歩の途中、捨てられた菜の花を見つけた凛君が、そっと拾っておうちに持ち帰り瓶に刺したんですね。捨てられて今にも枯れてしまいそうな菜の花を花瓶に挿すことで、菜の花が水を吸ってまた生き返ったという喜びと、生きようとする菜の花の姿に勇気づけられたのではないでしょうか。凛君は、人の命だけでなく、花や虫の小さな命の重さをしっかりと感じられる心の持ち主なのです。だからこそ、虫や花をいたわることができたのだと思います。４月１９日に授業参観があり、PTA 総会が５月２２日雨の中５年田植えあり、たくさんのお父さんやお母さんが出席してくれました。そこで、私は今年は絶対にいじめのない学校にしたいという話をしました。みんなのお父さんやお母さんもきっと同じ気持ちだったと思います。友達を何回も叩いたりけったりしたら、「いじめだ」ということは誰でも分かっているし、しないことと思います。でも、「いじめだ」ということがわからないままに、友達に嫌なことを言ったりしたりする子もいるようです。一人一人大切な命をもっていることをしっかりとわかっていること、友達の立場に立って考える思いやりの心を持っているならば、友達をいじめるということはないはずです。去年の 7 月にもいじめについてお話をしました。人をいじめることは、絶対に許されないことだということです。また、いじめを知っていたり見ていたりして、それを「やめなさい｣ととめないことも「一緒にいじめた｣ことになります。学校は、一人ひとりの夢をかなえるためにみんなで助け合い、がんばるところです。みんなが未来の社会に役立つための土台を作るところです。その夢や未来を壊すような行いを先生方は絶対に許すことができません。２年目の平田小学校もいい学校だと本当に思えるように、今何をしたらいいのか、子ども議会に向けて、学級で一生懸命に考え、実行してきましょう。＊＊出典：「ランドセル俳人の五・七・五」小林凛・ブックマン社発行＊＊ ○小体連陸上記録会光ヶ丘陸上競技場５月１８日男子ソフトボール投げ１位記録 61m35（大会新） 6 年小野寺真輝女子走り高跳び記録 1m15 6 年小野寺なつみ女子ソフトボール投げ６位記録 36m54 6 年佐藤伶美５年女子１００ｍ競走６位記録 15 秒 65 ５年富樫４位 ○酒田市体育大会（水泳競技）酒田市屋内プール愛５月２５日女子５０Ｍ自由形３位記録 33 秒 74 女子２００Ｍフリーリレー５位 6 年佐藤倫記録２分 39 秒 27 （富樫優、富樫愛、藤原瑞希、佐藤倫）男子２００Ｍフリーリレー４位記録２分 45 秒 26 （日向啓太、佐々木賢人、庄司尚史、阿部大河）