行動倫理規範 贈答品・接待に係る指針 贈答品・接待に係る指針 贈答品や接待の授受は贈答品の価値が妥当で、ビジネスや行動に不 正な影響を与えるという目的でない限り、取引相手への礼儀と尊敬 を 示 す 方 法 と し て よ く 見 ら れ る も の で す 。 本 指 針 は Magna International Inc.並びにその全ての経営グループ、部門、ジョイン ト・ベンチャーおよびその他グローバルの営業拠点(これらを総称 して、以下「Magna」といいます。)に適用されます。本指針はま た、従業員、役員、取締役、コンサルタントおよび代理店を含む、 Magnaに代わって行為するすべての者に適用されるものです。 法律で禁止されている地域を除いて、贈答 o 商品 o サービス o 食事/飲料 o 車両/休養施設の利 用 o 旅費 ます。贈答品や接待は控えめであれば、良 o イベントのチケ ット 好なビジネス関係を築くためには正当なツ o 輸送費 o 現金相当(ギフト 券、商品券など) o 割引 o 懸賞 o 現金 o o 記念品 品や接待の価値が状況に応じた適度な金額 であれば、従業員は取引相手との妥当な贈 答品や記念品、接待の授受が許可されてい ールになります。食事や販売促進用の物品、 スポーツやイベントのチケットを時折、授 受することは特定環境において適切な場合 があります。 一般的に、贈答品や接待は次のような場合、行動 倫理規範の違反として見なされません。 (i) 本指 針を含むビジネス慣行を順守する場合 (ii) 誘引の 目的がない場合 、および(iii) 適用法令を順守し ている場合。特定贈答品授受 の正当性や適法性 について質問がある場合は、グループ若しくはリ ージョナル・リーガル・カウンセルまたは Magnaコンプライアンス・オフィサーに確認し てください。 「贈答品・接待」は次のような価値あるものすべ てです。 Magna International Inc. 工具取引実務に係る指針 o 禁止事項 贈答品と接待については次のようなことがないよ うに絶対に守ってください。 o ビジネスまたは政府機関の意志決定に不 正に影響を与える。 o 他者に不当な圧力と思わせる。 2 o 利害衝突の可能性を作る。 従業員は不適切な行動の疑惑からMagnaの評判 を守るようにしてください。贈答品や接待の授受 の際、Magnaの従業員は会社の最大利益のため に適用法を順守して誠実性を以てビジネスまたは 政府機関の判断が下されるよう注意して行動して ください。 許可事項 しくはリージョナル・リーガル・カウンセルまた はMagnaコンプライアンス・オフィサーの承諾 書がある場合を除いて、公務員への贈答品・接待 は 絶 対 に 提 供 し な い で く だ さ い ( Magna の 賄 賂・不適切な報酬に係る指針参照)。 国が所有又は支配する企業の代表者は賄賂防止法 の目的上公務員として見なされます。例えば、国 内OEM及び中国の業者の大部分は国営企業であ るため、そのような法人の中国人代表者は公務員 と見なされます。そのため、中国の仕事関係者と の贈答品や接待の授受には特別な注意が必要です。 贈答品と接待は次の場合のみ授受できます。 どのような状況においても、Magnaがビジネス を行うサプライヤーや顧客、その他の団体による 贈答品や接待の要求・請求は許可されていません。 o 妥当である o 発生頻度が低い 一般的に、非常に限られた状況、並びに事前承諾 を受けた場合を除いて、現金あるいは同等の贈答 品の授受は許可されていません(以下参照)。 o 適度な価値 o 経費報告書やMagna帳簿記録に正確・透 明に記録 的確な判断 何を受け取るかは判断次第です。贈答品や接待が 公表された場合に、Magnaやその従業員に影響 が及ばないか考慮してください。贈答品や接待が 不正になる設定金額はありません。不正を決める のは現金価値ではなく、提供の意図と目的が問題 です。一般的に、贈答品やもてなしの金銭価値が 高ければ高いほど、また、頻度が高いほど、義務 付けられる透明度も高くなります。どのような種 類の贈答品や接待の授受の際は必ず、法律や地域 のビジネス慣行に従ってください。Magnaのほ とんどの顧客には従業員やサプライヤーが適用す べき、贈答品や接待に関する厳しい行動規範があ ります。顧客の従業員に提供された贈答品や接待 は顧客の適用社内規則で許可されている場合のみ 可能です。 違反 Magnaはコンプライアンス違反を容認しません。 いかなる違反も重大事案として取り扱い、解雇を 含む懲戒処分を課すこととします。 Magnaの行動倫理規範または本指針の違反また はその疑いを認識した場合は、それを(i)上司、(ii) 部門若しくはグループの財務担当役員、(iii)グル ープ若しくはリージョナル・リーガル・カウンセ ル、(iv)Magnaコンプライアンス・オフィサーに 対 し て 、 ま た は 、 (v)Magna の グ ッ ド ・ ビ ジ ネ ス・ラインを通じて、報告しなければなりません。 Magnaは、Magnaの行動倫理規範または本指針 の違反を誠実に報告したことにより、従業員が処 罰、解雇、降格、停職または差別を受けることが ないことを保証します。 役に立つヒント 公務員 公務員に対する贈答品・接待は特別な危険が高ま り、法律で禁止されている場合があります。グル ープあるいはMagnaの上級管理者、グループ若 Magna International Inc. 工具取引実務に係る指針 厳守事項… 贈答品・接待の理由が適当で、頻度が低く、 3 適度な価格、適用法規並びに地域の慣習に適 合する。何が「適当」かを決めるときは分別 を使用し、何が「適度」かは地域の価値や地 域の平均的生活水準および慣習を踏まえる。 × ビジネスまたは政府機関の決定に影響を与え るために贈答品・接待を提供する。 × 贈答品・接待を受け取ることにより公正で客 観的な判断が難しくなる場合。適度な金額を 超え、あるいは実務上一般的に認められてい る程度を超えている場合。 × 次のような贈答品・接待を授受すること。 贈答品・接待の適度な金額を超える、または 不適切と思われるものを提供する、あるいは 提供されそうな場合は、上司、グループの上 級管理者、グループ若しくはリージョナル・ リーガル・カウンセルまたはMagnaコンプラ イアンス・オフィサーのアドバイス並びに事 前承諾を得る。 o 現金(下記の限定例外)あるいは個人の 小切手 贈答品・接待は可能であれば、個人ではなく 団体に提供する。旅行や接待が個人に提供さ れる場合は旅行の目的が実際に実行され、旅 行と滞在期間がビジネスの誠実な理由により 正当化されるものであるようにする。 o 全従業員が入手できない製品、あるいは サービスの割引 公務員への贈答品・接待にはより高い基準と o 不適切な種類、あるいは不適切な会場の 贈答品・接待 厳しい規制が適用されることを忘れない (Magnaの賄賂・不適切な報酬に係る指針参 照)。 o ビジネスの有効目的あるいは関係を促進 しない贈答品・接待 贈答品・接待を提供する前に、会社あるいは メディア関係者が公務員あるいは従業員であ るかを確認する。 × 形はどうであれ、Magnaがビジネスをするサ プライヤー、顧客、パートナー、他の団体か ら贈答品・接待を要求・請求する。贈答品・ 接待の直接要求、並びに贈答品・接待の提供 は適切・望ましいという印象を与えることも 含む。 × Magnaの行動倫理規範または本指針の順守事 項の適用を避けるため贈答品・接待費用を個 人で払う。 贈答品・接待の授受の場合、利害対立の可能 性を評価する。 Magnaの行動倫理規範及び本指針に合わない 贈答品あるいはもてなしは丁重に断るつもり でいる。 仲介者あるいは第三者を通して受け取った贈 答品・接待は直接与えられたものとして見な される。 贈答品・接待の承諾または謝絶、目的、団体 の名前、並びにその価値と特質を記録する。 招待者の組織から同様の承諾が必要か、考慮 する。 注意事項… Magnaの競争相手の代表者と贈答品・接待を 授受し合う。このような行為は実際に利害対 立になったり、見なされたり、あるいは反競 争的行為の印象を与える場合がある。 禁止事項… × 法律で禁止されている地域で贈答品・接待を 提供する。 Magna International Inc. 工具取引実務に係る指針 4 入 札 、 交 渉 ま た は 指 名 ( 例 え ば 、 RFQ 、 REP)の期間中に個人または法人から贈答品 または接待を受け、または提供すること。こ れにはMagnaのアドバイザーまたはコンサル タントとの食事を含まない。 贈答品として現金(あるいは、現金同等)を 授受することは非常に限られた状況の場合の み許可される。現金の授受はその頻度が低い 場合、以下の基準をすべて満たす場合のみ許 可される。 o 上司に書面にて提案現金について通知し た、あるいはそのために上司から事前許 可書を受け取った o 現地通貨でUS$100相当額を超えない金 額であること。但し、当該地域の責任者 たるGroup若しくはエグゼクティブ・マ ネジメントのメンバー、または、グルー プ若しくはリージョナル・リーガル・カ ウンセルが承認した場合は、US$500以 下の適切な金額であること。 o 上記の制限内で提案された額は地域の慣 習に従っており、過剰とは見なされない o Magnaの従業員がイベントに正式な招待 を受けているか、その合理的な期待があ り出席に関連して直接的に金銭を提供す る 務を負う。 o 提供された全額と受取人の特定が明確で、 適用グループや部門、ビジネス単位の財 務記録に読み手が関係する金額を特定で きるように正確に記録されている o 本指針に従って別途承認されない限り、 文化慣習に関係して個人ひとりに提供で きる年間現金総額はいずれの会計年度に おいてもUS$200を超えてはならない 詳細: 詳細や助言に関してはグループ若しくはリージョ ナル・リーガル・カウンセル、Magnaコンプラ イアンス・オフィサーまたはMagnaの倫理法令 順守担当ヴァイス・プレジデントまで問い合わせ てください。 発効日:2014年5月1日 責任者:倫理法令順守担当ヴァイス・プレジデ ント 改定日:2015年5月1日 o 地域の慣習では現金以外に取って代わる ものがなく、同様に承諾される o 地域の法律では(金銭の)提供は禁止さ れていない o (金銭の)提供がある種の誘引を目的と しない o いかなるレベルにおいても政府職員(含 む政府管理会社の社員)へ金銭の提供を してはならない。提供しようとする Magnaの従業員は受取人が政府管理会社 の社員でないことを確認する積極的な義 Magna International Inc. 工具取引実務に係る指針 5
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