6月号 - 聖心女子学院

平成27年6月1日
聖心女子学院初等科
校長 大山 江理子
2015年6月号
イエスのみこころ 本物との
本物との出会
との出会い
出会い
校長 Sr.大山
Sr.大山 江理子
校内の宗教画について説明していると、時々子どもたちから「これは本物で
すか?」と問われて、返答に困ります。名画でもレプリカだからです。
子どもたちが本物に出会うとは、どのような瞬間でしょうか。今年の創立者
の祝日のご絵は、少女時代のソフィが描かれたものです。この絵はフランスの
ジョワニーにあるソフィの生家で見ることができます。ソフィの時代の子ども
たちはこのような服装だったのかと楽しい想像が膨らみます。そして、ソフィ
が見つめる先には、イエスのみこころのご絵が光を放っています。
ソフィは少女の時に、兄から贈られた絵によってイエスのみこころを知りま
した。イエスのみこころの愛とやさしさに触れる、生涯を貫く本物との出会いでした。いわゆ
る名画ではありません。しかし、イエスのみこころの絵は、神についての新しい捉え方を示し、
ソフィは一生かけてイエスのみこころについて少しずつ学び、祈り、経験を通して実感して行
きました。おそらく初めは形の定まらない憧れや魅力を感じていたものでしょう。それが次第
に明確な確信となり、ソフィの心を広げていきます。
イエスは「わたしは柔和で謙虚な者だから」、自分のもとに来て学ぶようにと招かれます。キ
リストの愛は、「広さ、長さ、高さ、深さがどれほどであるか」、「人の知識をはるかに超える」
もの、と聖書にあります。だから、少しずつ学んでいくのです。
本物は感性を研ぎ澄まし、理解を深め、心の深みに至る力をもち、より良いものを妥協せず
に求める力をもつものです。先月の運動会に向け、子どもたちは練習と準備を重ね、当日には
思い切り身体を動かし、友達と力を合わせました。その時の子どもたちの目には本物を求める
輝きがありました。開会式で唱えた「やさしさ、思いやり、人に尽くす心」は、聖マグダレナ
・ソフィアがつかんだイエスのみこころの本物です。学校生活の小さな場面から、子どもたち
は本物へと導かれます。ひとつ一つのことを丁寧に取り組みたいものです。
6月の予定
1日(月) 1年、転入・編入生保護者会
2日(火)~5日(金) 5年校外学習(清里)
3日(水) 母の会代表幹事会
5日(金) 家庭学習日(私学一日研修会)
9日(火) 1日学校参観日
下校グループ親子集会(4限)
13日(土) 学校説明会
聖心女子大学震災復興支援
チャリティデー (自由参加)
15日(月) 2年保護者会(3限)
~みこころの月~
17日(水) 6年まとめのテスト①
5・6年不審者対応訓練
18日(木) 初中高合同避難訓練
19日(金) みこころの祝日行事・ミサ
24日(水) 初1年入試・初5年転編入試
対象授業公開
26日(金) セカンドステージ朝礼
27日(土) 保護者講演会・学級懇談会
転編入帰国生対象学校説明会
29日(月) ハイチデー①
5・6年水泳開始
◎カトリック教会では、今年のみこころの祝日は6月27日(金)です。初等科では学校行
事の中で、20日にお祝いをいたします。20日のごミサは、1年生と各学年の転編入生
の希望される保護者の方のみの参加となります。ご了承ください。
心と身体を
身体を鍛えて
教頭 中塩 百合
雲ひとつない晴れ渡った青空のもと、初等科運
動会が行われました。4月に入学したばかりの1
年生から、今年度が最後となる6年生までが、競
技・演技に真剣にそして精一杯取り組みました。
保護者の皆様には、温かいご声援とたくさんのご
協力をいただき、本当にありがとうございました。
初等科の運動会は、創立者「聖マグダレナ・ソフィア・バラ」を
記念して行われますので、開会式に先立ち児童皆で唱える創立者の
言葉「いつの世も決して変わらないのは神様の愛です。・・・やさし
さを、思いやりを、人に尽くすことを・・・・」を運動会の様々な
場面で見ることができ、児童が聖心の子どもとして成長しているこ
とを実感します。
4、5、6年生は特に競技・演技だけでなく係活動をしながらの
運動会です。先生たちに支えられながら、自らの役割に対して責任
をもって積極的に取り組む姿は、聖心の運動会の大きな特徴であり、
子どもたち一人ひとりの自主性を養うことをねらいとする行事の意
味を感じる瞬間です。終了後も友達の椅子を2つ、3つ持ちながら
少しふらふらしている4年生に声をかけましたが、皆の「大丈夫で
す。がんばれます。」の言葉に、最後までやり遂げようとする気持ち
の強さと責任感を感じました。疲れた顔に、逞しさと誇らしさを見
た気がします。昨年までただ参加することで精一杯だった子どもた
ちが、場を与えることでこんなにも心身が強くなることに感動を覚
えました。「Learn to be learners.」としての本領発揮です。
また、今年は最後まで赤白どちらが勝つか勝敗が拮抗しましたが、
終わった後には悔しい気持ちをもちつつも、互いの頑張りを称え、
スポーツマンシップを発揮できたことも嬉しく思いました。自分の
勝ち、負けに固執することなく頑張った相手には、「良かったね。」
そして、「頑張ったね。」と健闘を称える言葉をかけられる子どもた
ちを見て、金子みすゞさんの詩を思い出しました。
どんな時にも相手を思いやる気持ちを忘れない、そんな子どもで
いて欲しいと願った一日でした。
聖心女子大学
達磨おくり
金子みすゞ
白勝った、
白勝った。
揃(そろ)つて手をあげ
「ばんざあい」
赤組の方見て
「ばんざあい」
だまつてる
赤組よ、
秋のお昼の
日の光り、
土によごれて、ころがつて、
赤いだるまが照られてる。
も一つと
先生が云ふので
「ばんざあい。」
すこし小声になりました。
震災復興支援チャリティデーのお知らせ
6月13日(土)12:30~16:00聖心女子大学マリアンホールにてバザーがありま
す。「東北を忘れない。これからも、ずっと。」という思いのもとで行われている長期的な復興
支援の一環として、被災地の現状を共有し、支援活動の資金を得るために2012年より行わ
れているバザーです。収益は、震災復興支援活動等のために使われます。
当日は、聖心姉妹校、卒業生、聖心会などによるミニバザー、震災に関する展示、東北物産
展、公演などが行われます。初等科からは福島県南相馬市の仮設住宅や、南相馬市に住む小学
生との手紙を中心とした交流について展示発表があります。また、今年は手話クラブが、中高
手話サークルと共に公演発表をします。公演時間は14:15~14:45頃の予定です。
ご都合のつく方はぜひご参加ください。初等科生は制服を着用し、保護者同伴でお願いいた
します。
6月の生活目標
持ち物のルールと記名
のルールと記名の
記名の徹底
児童手帳をよく読み確認しましょう。
みこころの月のプラクティス 心をつないで —だれとでも—