あいさつ - ブダペスト日本人学校

飛翔
ブダペスト日本人学校
「ドナウの薔薇」「ドナウの真珠」「ドナウの女王」と称されるブダペストはもともとふたつの
異なる町でした。ドナウ川の西側はブダ地区と呼ばれ、ブダ城に代表されるように小高い丘陵地
帯に位置し、政治的軍事的拠点となっていました。また、東側はペスト地区と呼ばれ、平坦な土
地を利に商業が発展しました。経済的拠点です。その2つの街を結んだのがセーチェーニ鎖橋で
す。今では九本の橋が架かっていますが、最も古く世界遺産にも登録されているのがこの橋です。
一つの都市となったブダペストには、世界遺産はもちろんですが、至る所に息を飲むような景観
が広がっています。それらは市民生活に溶け込み、近代化に押し流されそうになりながらも上手
く調和を保っています。
活気溢れる川岸沿いのペスト地区国会義堂あたりからブダ地区へバスで30分ほどいった閑静な
所に本校は位置しています。ブダペストのブダ側12区にあり、現地校Virányos(ヴィーラニョ
ス)校の校地に併設されています。近くには在ハンガリー日本国大使館があり、街の治安もよく、
児童生徒はスクールバス(個人契約)、タクシー及び公共交通機関の利用、保護者の送迎等で通
学しています。
平成17年4月に全日制日本人学校として開校し、本年度開校11年目を迎えます。
開校当初は、全校児童生徒数33名でしたが、その後転入学者数は増加し、100名を超える
時期もありました。近年は大きな変動がなく、平成27年度は小学部58名、中学部16名、総
計74名でのスタートとなりました。
学校教育目標は、
○主体的・意欲的に学び、より良い考えを導き出すことができる児童生徒の育成
○他者を認め、思いやると共に、自律して生活しようとする児童生徒の育成
○自らの健康を大切にし、積極的に体力を高めようとする心身共に健康な児童生徒の育成
○異文化に興味関心を抱き、コミュニケーションを通して積極的に関わろうとする児童生徒の
育成
とし、知育・徳育・体育のバランスがとれた「意」を高める児童生徒の育成を目指しています。
子ども達が心身ともに健やかに育ち、ブダペスト日本人学校で学んだことを糧に輝ける未来に
向け、はばたいてくれることを願っています。
本校スローガンは、「心ほかほか 瞳きらきら 元気もりもり」です。生きる力のキーワード
元気もりもり」
となる「関心・意欲・態度」をこの言葉に込めました。
子ども達は学年の垣根を越え、共に学び合いながら成長しています。上級生が下級生の世話を
することで心も育っています。本校学校教育目標に向け弛まぬ努力を積み重ねて参ります。
本年度も、保護者の皆様方のご理解とご協力、また、学校運営理事会の温かいご支援とご協力
をいただきながら、職責を果たしたいと考えおります。何卒よろしくお願い申し上げます。
尚、本校教育計画につきましては学校要覧に掲載しておりますのでぜひご覧ください。
平成27年 4月
在ハンガリー日本国大使館付属ブダペスト日本人学校
校
長
喜多 祥智