東毛ワイルドナイツラグビースクール 2015 年度 中学生チーム運営方針 [成田] 1 1 指導理念 「心身ともに 心身ともに健全 ともに健全で 健全で社会性のある 社会性のある人間 のある人間を 人間を育成する 育成する」 する」 (解説) ラグビーは何かを生み出す生産性や、人々の暮らしを便利にする利便性があるわけではありません。 この世の中からラグビーがなくなったとしても人々が暮らしてゆくうえでは何も困ることは無いのです。 また頑張ってラグビーのプロ選手になったとしても野球やゴルフなど、他のプロ選手のようにそれだけで生涯豊かな暮 らしが出来るほど優遇されたものでもありません。 つまりラグビーはそれ自体で社会的に認知されたり、生活を送ってゆくための礎となりうるものではないのです。 しかしラグビーは「陣地を取る」と言う他の競技にはない特殊な競技性により、人生において必要な、また社会におい て必要な様々な要素を教えてくれます。 そのため我々はラグビーと言う競技を指導することはもちろん、その先にある選手の内面的な部分を育成するよう心 がけてください 2 指導方針 2.1 ラグビーを正しく理解させる 形式的にラグビーを理解させるのではなく、ラグビーを概念から正しく理解させ、ラグビーという競技を通じて、ラグ ビーの持つ精神性を学ばせます。 2.2 安全に競技すること 気合・根性といった曖昧さを排除し、安全な競技方法を論理的に理解させることで選手自らが危険を察知し回避 できるよう指導を行います。 2.3 マインド(考え方・精神)を育成する 組織プレーを通じて社会からも認知される選手の育成を行います。 2.4 勝敗の先にあるものを学ばせる 勝利至上主義とまでは言いませんが、勝ちには純粋にこだわってゆきます。 中学生ともなれば勝敗に対して執着心を抱くことは悪いことではありません。しかしそこには多種多様な選手が参 加することになるので、そのときに生じるジレンマやコンフリクトをどのように解消するかが、選手の精神的・人間的 な向上に寄与すると考えます。 3 指導イメージ 3年生のグリーンカップで目的レベルに到達できるよう指導を行います 中学1年生のグリーンカップは中学での実力を測る試金石とします 東毛ワイルドナイツラグビースクール 2015 年度 中学生チーム運営方針 [成田] 4 2 指導について意識していただきたいこと 4.1 段階的な指導を心がけてください 目で見たものをそのまま体現(表現)できるというのは非常に稀な才能といえます。 私たちはそういう選手を目の当たりにすると「センスがいい」と賞賛し、その選手にばかり注目してしまうきらい があります。 しかし我々は「指導をする」と言うことが目的であって、センスのいい選手ばかりに注目をすることが目的では ありません。センスがよくない選手であっても、その選手のレベルに合ったところから段階的、効果的に指導を 行い、練習を重ねてゆくことが出来れば、どんな選手でも必ず出来るようになります。出来るようになるまでの 時間が短いか長いかだけのことですので、辛抱強く、根気強く何度でも指導を行ってあげてください。 4.2 ほめてあげてください 「出来るのにやらない」「やろうとしない」と選手に怠ける気持ちが見えたときにはどんどんと叱ってもらって結 構ですが、やる気が見えるにもかかわらず「わからない、うまくいかない」そんなときに叱られては選手のモチ ベーションが薄れてしまいます。「出来ないのは自分の指導力の問題」と置き換え、選手の心象風景に立って選 手と一緒に悩んで解決にあたってください。 そして頑張っている姿が見えたとき、また、どんなに小さなことでも出来なかったことが出来るようになったとき、 声や体を使って思いきりほめてあげてください。 選手は皆さんにほめて貰いたくて一生懸命頑張っています。 4.3 トレーニングの分類 トレーニングにおいては以下のことを意識して指導にあたってください。 往々にして以下のことがごちゃ混ぜになっていることがありますが、これらの組合せ・分解を意識して指導をす ることが必要です 運動能力 体の動かし方・体の使い方 体力 瞬発力・持久力・心肺能力 知識力 競技の知識・ルール・経験 また、各指導においては以下の段階を意識して指導を行うようにしてください LEVEL1 LEVEL2 LEVEL3 LEVEL4 スピード とまって 歩いて ジョックで TOPで 人数 個人で 二人で ユニットで チームで 4.4 徹底させるべき基礎 ラグビーはルールや時代の流れによってどんどんと変わってゆきます。 小手先のテクニックなどは選手が大人になってプレーするころには陳腐化してしまう可能性があります。 しかし「基礎」は選手たちがどんな段階でラグビーをすることになっても(高校・大学・社会人)陳腐化することがあ りませんので、その「基礎」を徹底的に植え付けてあげることが選手にとって何よりの財産になるはずです 「プレーする」うえでの基礎 # 項目 1 Ball in Two Hands 2 Run Straight 3 Body Height Row 4 Hard Hit 5 Quick Pass 解説 ボールは両手で持つ まっすぐ走る 体を低くする 激しく当たる 早くパスをする 東毛ワイルドナイツラグビースクール 2015 年度 中学生チーム運営方針 [成田] 「プレーを考える」うえでの基礎 # 項目 1 Support サポートする 2 Go Forward 前に出る 3 Continuity 継続する 4 Pressure 圧力をかける 5 3 解説 県協会活動への参画 5.1 県協会活動 群馬県協会では以下の活動を行っています。 # 項目 解説 1 県内公式戦 公式戦としては 4 月のグリーンカップと 10 月の中学生大会の 2 回があります 対象は1~3年生が対象となります 2 近県との交流戦 9 月に関東近県のスクールを集めて行う関東甲信越ラグビースクール交流大 会があります 試合の対象は 3 年生のみとなります 3 合同練習会 選抜チーム結成に向けて県内ラグビースクールの交流を図るために合同練習 会が行われます。時期や回数は不定です 4 選抜チーム運営 全国ジュニア大会(大阪・花園)に向けて選抜チームを結成します。 春の段階で 1 次選抜を結成し、夏の菅平ジャンボリーに参加します その後一旦解散し、秋に最終メンバーを結成して全国大会に向けて活動します 5.2 選抜チームへの帯同について 選抜チームの練習及び大会への参加がある場合、基本的に各チームから 1 名の帯同を行っています。(明確に義 務付けされているわけではありませんが)しかしながら 9 月の最終セレクション以降は毎週のように練習や試合 が行われるため、一人で担当するには負担が大きすぎます。そのためチームとしてはなるべく分担して帯同するよ うにしますので皆さんの積極的な参加を是非ともお願いします。 6 その他 チームとしての県外遠征は基本的に行いません。 「試合をすること」イコール「強くなること」ではありません。学校が授業の効果を確認するためにテストをしているように 指導の効果を確認するために試合があるといえます。 しかしその試合も年に 2 回の公式戦で基本的に十分な量といえますので、負担を強いてまでの練習試合や県外遠征 は不必要と考えます。 ただし、各協会による選抜メンバーについては、本人及び家族の同意があればこの限りではありません。
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