平成27年4月14日 舶 工 2 7 第 9 号 会 員 各 位 一般社団法人 日本

平成27年4月14日
舶 工 2 7 第 9 号
会
員
各
位
一般社団法人 日本舶用工業会
専 務 理 事
北
村
正
一
(公印省略)
平成28年度「新製品開発助成事業」の実施課題募集について
拝啓
時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より当会の事業運営につきましては、格別のご高配とご協力を賜り厚くお礼
申し上げます。
さて、当会では、新製品開発活性化のため、公益財団法人日本財団の助成を得て
「新製品開発助成事業」を実施しております。
この度、平成28年度の「新製品開発助成事業」実施課題を募集しますので、応
募を希望される方は、別添1の募集要項をご覧の上、来る6月30日(火)迄にご
応募下さいますようお願い申し上げます。
また、事業計画書の書式は、電子データ(MS ワード)を用意しておりますので、
ご希望がございましたら E-mail 等にてお送りいたします。
なお、本件についてのご質問がございましたら、担当者までお問い合わせ下さい。
敬具
連絡先
〒105-0001
東京都港区虎ノ門1-13-3
一般社団法人
日本舶用工業会
TEL 03-3502-2041
(虎ノ門東洋共同ビル
5階)
技術部
FAX 03-3591-2206
主任担当者
小玉(こだま)
E-mail:[email protected]
担当者
文屋(ぶんや)
E-mail:[email protected]
以上
(別添1)
平成28年度「新製品開発助成事業」募集要項
平成27年4月14日
(一社)日本舶用工業会
平成28年度「新製品開発助成事業」について下記の要領で募集いたします。
記
1.募集対象者
新製品開発助成事業の募集対象者(応募者)は、当会会員企業とします。
2.開発課題
(1)会員提案型」又は「
(2)
開発課題は商品化を目指したものを対象とし、次の「
ユーザーニーズ型」のいずれかとします。
(1) 会員提案型
次の①又は②の観点に基づく開発課題。なお、(※)に掲げる実施体制により実施
されるものは4.の「
(1)課題の選考」において有利となります。
① 産業戦略の観点
(ⅰ) 国際的な差別化に資する技術開発
(ⅱ) IMO等における国際標準化を目指した技術開発
(ⅲ) 新規需要開拓のための技術開発
② 社会ニーズの観点
(ⅰ) 環境保全
(ⅱ) 航海安全
(ⅲ) 省エネ・高効率(新技術)
(※) 実施体制
(ⅰ) 船主、造船所等のユーザーと共同での実施
(ⅱ) 大学、研究所等との産学連携での実施
(ⅲ) 同一業種間(業種別部会)の連携での実施
(ⅳ) 異業種間の連携での実施(パッケージ、システム)
(2) ユーザーニーズ型
別紙に示す開発課題。
3.開発実施期間
平成28年4月1日から平成29年2月末日まで。
また、事業が年度を跨ぐ継続実施の場合は、最長3年間を限度とします。
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4.新製品開発助成事業の実施概要
(1) 課題の選考
応募課題は、学識者及びユーザー業界識者よりなる当会の「技術開発評価委
員会」で審議して選考します。選考に当たっては、本年9月頃に開催する同委
員会において応募者より提案説明を行っていただきます。委員会では、次の①
~⑤の評価項目毎に、提出された課題について採点を行い、その合計点により
応募課題の順位を決め、10月の当会の理事会にて日本財団へ申請する助成事
業を決定します。委員会での審査結果は応募者に御連絡します。
①課題の妥当性
②事業化の可能性(ニーズの把握)
③独創性・先進性(従来技術と比較評価)
④実施体制の妥当性(産学官連携・実施能力)
⑤計画内容の妥当性(目標値・実施方法等)
なお、採用後も委員会による中間と事後の評価があります。
(2) 契約及び開発費
本事業は、ボートレースの交付金による日本財団の助成金を受けて実施しま
す。応募課題が日本財団の助成事業として採用された場合は、当会と応募者と
の間で開発委託契約を締結し開発を開始するものとします。日本財団からの助
成額は、最大で開発費の8割の助成となる予定です。応募者には、本事業で得
られる成果の利用並びに知的財産権を当会と共有する権利を得ることの対価と
して、総開発費と助成額との差額を負担していただきます。
開発費は、この開発に直接必要な費用のみとし、以下の費用は対象外としま
す。
・ 旅費等の間接費
・ 製造設備、試験設備等の施設費
・ 備品類、汎用品類等他にも使いまわしのできる備品・設備費
(3) 開発の終了
開発が終了次第、完了報告書及び決算報告書を御提出いただきます。事業が
年度を跨ぐ継続実施の場合は、年度毎に年次報告書及び決算報告書を御提出い
ただくことになります。
また、開発が最終的に完了(複数年の継続事業の場合は最終年度が終了)した
後には、商品化に向けた活動状況報告を5年間、商品化に至った場合には商品
化の報告並びに売上額の御報告をしていただくことになります。
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(4) 開発成果の取扱い等
開発の終了後、当会は成果発表会等を開催します。応募者も、当会の承諾を
得て、成果を公表できるものとします。
また、特許等知的財産権に関しては当会と応募者との共有とし、互いの承諾
なしには第三者に譲渡若しくは使用させないものとします。
5.応募方法
(1) 応募書類
所定の書式に従って事業計画書(新製品開発助成用)
(別添2)を作成し、応
募期間内に御提出下さい。当会では、受付け次第、応募内容のヒアリングを順
次行います。
また、計画書を提出する際には、図・表等実施内容を詳しく説明した資料と
開発費の概算見積書を同時に各1部提出して下さい。
なお、応募内容は、部外秘として取り扱います。
(2) 応募期限
応募期限は、平成27年6月30日(火)までとします。
当会事務局必着とします。
(3) 事務局
〒105-0001 東京都港区虎ノ門1-13-3(虎ノ門東洋共同ビル5階)
一般社団法人 日本舶用工業会 技術部
TEL 03-3502-2041 FAX 03-3591-2206
主任担当者 小玉(こだま) E-mail:[email protected]
担当者 文屋(ぶんや) E-mail:[email protected]
以上
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別添1の別紙
平成27年4月
H28新商品開発(H27秋財団申請)に係るユーザーニーズ型技術開発課題
日本舶用工業会
分類
技術開発課題
筒内圧力センサ
エンジ
ン・燃料 燃料流量計
関連
燃料冷却装置
ユーザーの声
運転中のディーゼル機関の各シリンダの筒内圧力をリアルタイムに計測
/モニターできる装置は非常に高価であるので安価なものの開発を望
む。
粘度も併せて計測できる精度の良い燃料流量計の開発を望む。
ECA(排出規制海域)内で使用する低硫黄燃料は(C重油より)粘度が低
い。粘度が低いまま使用すると燃料ポンプが損傷する危険性が高まる。
それを防ぐために低硫黄燃料は冷却して使用される。その際に用いるコ
ンパクトな燃料冷却装置の開発を望む。
C重油から低硫黄燃料油の切替にはタイムラグが生じる。どの時点で硫
燃料油硫黄分含有度
黄含有度が基準値(0.1%以下etc)に切替わったかを把握したい。燃料油
簡易即時分析装置
硫黄分含有度を即時に分析できる簡易な装置の開発を望む。
電気関
各機器毎の電力までは不要だが、消費電力量の時系列変化が把握でき
電力計
連
る装置がほしい。<内航船関連>
清浄機スラッジ、油分の多いビルジ等について、回収時に、その移送ラ
スラッジ・ビルジ有効
インにおいて、軽質油分、水分及び残渣に分離し、それらをそれぞれの
成分回収装置
タンクに移送する装置の開発を望む。
生ゴミ処理装置
船内の生ごみを効率良く処理できる装置の開発を望む。
灰・煤処理
煙突や排ガスエコノマイザーからの煤、焼却炉からの煤・灰は陸揚げし
なければならない。煤・灰を船内で処理できる装置や薬剤等の開発を望
む。
廃油・廃
排ガスエコノマイザーは数ヶ月毎の洗浄作業が大変で、少々初期コスト
棄物処
理関連 排ガスエコノマイザー が大きくなっても、汚れが少なく洗浄の必要のないものの開発、あるい
洗浄
は、海水で洗うにしても、簡単に汚れが落ちる適切な洗浄方法の開発を
望む。
焼却炉の温度センサがよく壊れる。耐久性のあるものがほしい。また、セ
ンサが異常高温を検知して警報が発せられても、炉内温度が均一でなく
局所的に超高温が発生しているせいか、すでに焼却炉のどこかが損傷
焼却炉
していることがある。こうした点を改良した焼却炉の開発を望む。
焼却炉の耐火材(タイル)については、安価なものの開発を望む。
油圧駆動の甲板機械は、故障時の油漏れが怖い。油でなく水と親和性
のある液体を作動流体とする甲板機械の開発を望む。
係船・甲 環境対応甲板機器
電動甲板機械は負荷調整が難しく、ゆっくり下ろすことがやりにくい。こう
板機器
した欠点を改良した電動甲板機械の開発を望む。
関連
係船ロープの張力をモニタする「把張力モニタ」というようなものの開発を
係船機把張力モニタ
望む。
漏電警報が発せられた時、漏電箇所を特定するには大変な作業が伴
漏電箇所探知装置
う。作業の簡素化又は作業時間の短縮に資する装置の開発を望む。
接岸時自船位置・方 マストの先端から自船の位置及び方向をカメラで俯瞰して離着岸作業を
感知・点 位俯瞰装置
支援するシステムの開発を望む。<内航船関係>
検装置
機関室内の水漏れ、異常臭、異常音等の変調を感知し、ハードが損傷
関連
人感センサ
する前に警報を発する装置/ソフトの開発を望む。
ハッチカバー機密性 ハッチカバーの機密性の点検は、現状、チョーク(白墨)を使って行ってい
点検装置
るがこの作業を軽減できる装置の開発を望む。
LNG配管冷却装置 LNG配管冷却装置(荷揚時に陸と繋ぐ配管の予冷装置)の開発を望む。
オフショア用再生可能
その他
オフショアプラントでの再生可能エネルギ回収装置の開発を望む。
エネルギ回収装置
防音・防振
現存船に施工できる効果的な防音・防振(騒音)技術の開発を望む。