「作り手の真心」 福島県産品には、 それが詰まっています。

「作り手の真心」
「作り手の真心」
福島県産品には、
福島県産品には、
それが詰まっています。
それが詰まっています。
福 島
福県
島知
県事
知 事
内内堀堀雅雅雄雄
皆様には、
いつも
「ふく
しま」
を応援いただきまして、
皆様には、
いつも
「ふく
しま」
を応援いただきまして、
誠にありがとうございます。
誠にありがとうございます。
多くの方々から寄せられた温かい御支援のおかげで、
多くの方々から寄せられた温かい御支援のおかげで、
県内各地から復興の光が少しずつ見えてきました。
県内各地から復興の光が少しずつ見えてきました。
この光を大きな輝きに変え、
美しく豊かで、
この光を大きな輝きに変え、
美しく豊かで、
希望と笑顔に満ちあふれた
「新生ふく
しま」
を築いていきたい、
希望と笑顔に満ちあふれた
「新生ふく
しま」
を築いていきたい、
そう強く思っています。
そう強く思っています。
福島県の広い県土が織りなす多彩な自然と
福島県の広い県土が織りなす多彩な自然と
四季の変化に富んだ気候は、
豊かな農林水産物を育みます。
四季の変化に富んだ気候は、
豊かな農林水産物を育みます。
また、
真面目で粘り強い福島県人は“ものづく
り”にも高い理想を持ち
また、
真面目で粘り強い福島県人は“ものづく
り”にも高い理想を持ち
歴史と伝統の中で受け継がれた技術を磨き上げ
歴史と伝統の中で受け継がれた技術を磨き上げ
未来を見据えた研鑽を積み重ねています。
未来を見据えた研鑽を積み重ねています。
そんな福島の
「風土」
と「人」
が生み出す様々な
「福島県産品」
は は
そんな福島の
「風土」
と「人」
が生み出す様々な
「福島県産品」
どれも作り手の真心が伝わる逸品揃いです。
どれも作り手の真心が伝わる逸品揃いです。
正に福島の誇りともいうべき品々が
正に福島の誇りともいうべき品々が
このカタログを通じて、
皆様により身近なものとなることを
このカタログを通じて、
皆様により身近なものとなることを
心から願っております。
心から願っております。
福島はこれからもチャレンジを続けてまいります。
福島はこれからもチャレンジを続けてまいります。
どうか引き続き福島県の復興に御理解と御協力を賜ります
ようよう
どうか引き続き福島県の復興に御理解と御協力を賜ります
よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
磐梯
梯山と猪
山と猪苗代
苗代湖
湖
磐
2
contents
特 集 福島からのチャレンジ ~生産者インタビュー~
04 福島からのチャレンジ 日本酒
仁井田本家 仁井田 穏彦さん
大和川酒造店 佐藤 和典さん 05 福島からのチャレンジ 米
「天のつぶ」生産者 武島 竜太さん 06 福島からのチャレンジ 果物
「あかつき」生産者 相原 泰之さん
07 福島からのチャレンジ 工芸品
野沢民芸品製作企業組合 早川 美奈子さん
磐城高箸 髙橋 正行さん
08 福島からのチャレンジ 銘菓
岡昇 岡崎 昇・綾子さん
福島からのチャレンジ
食
鈴畜中央ミート 大沼 由弘さん
商品のご 案内
09 果物
15 銘菓
23 食
41 酒類・飲料
51 米
55 工芸品
ご 利用案内
68 掲載事業者一覧
70 カタログのご利用について
付録 特撰カタログお申込書
3
土
自
福島からの
チャレンジ
日本酒
仁井田本家
自然酒と書かれた大きな樽が迎えてくれたのは、日本の田んぼを守る酒蔵を目
指し、米作りから酒造りを考えた金寳酒造仁井田本家。自然米100%、純米
100%、天然水100%というこだわりは“酒は健康に良い飲み物でなければならな
い”という信条を代々受け継いできたもの。仁井田本家1711年の創業から300年
の節目の年に東日本大震災は起きた。
仁井田本家十八代蔵元で杜氏、仁井田穏彦さんに話を伺った。
「震災後、県内有機農家の皆さんから、米を買ってほしいと話が多かったんで
す。私たちや有機農家さんたちのお客様は素材などの原料に敏感です。ゆえにこ
だわりが強い人達だからこそ風評被害の影響が大きい。そして私たちはその気持
ちがわかる者同士。これまで有機農家の皆さんと協力し合い歩んできました」。
とろりとした甘みと米本来のふくよかな旨味をもつジューシーな仁井田本家の酒
は、蔵こだわりの酒造りと県民同士のつながりが成し得た逸品。
仁井田さんは「表面的に安全安心を伝えるのではなく、実際に来ていただいた
方々から自然に安全安心が広がっていってほしい。だから、私たちは“また来たい
蔵になる”と決めたんです」と語り、酒造りへと戻っていった。
きんぽうしゅぞう
金寳酒造 有限会社 仁井田本家 十八代蔵元・杜氏
やす ひこ
仁 井 田 穏 彦 さん (郡山市)
2
福島からの
チャレンジ
雪深い会津の冬は長い。会津の酒蔵は毎年、雪景色が広がる3月位までは寒
仕込みを行っている。
「あの日もちょうど仕込みの真っ最中でした」と、社長の佐
日本酒
大和川酒造店
藤和典さんは震災当時を振り返る。
「3月なのにとても寒い日でした。本来なら春
の訪れを少しずつ感じられる時期なのですが、あの年はいつまで待っても春は訪
れませんでした」との言葉が、震災がもたらした影響がいかに大きかったかを物
語っている。200年の歴史を持つ大和川酒造は、創業以来地元の米、地元の水
で酒造りを続けている。それが先祖代々の教えであり、伝統を受け継ぐ蔵人たち
の使命でもある。しかし、震災により一時は米作りをも断念しなければいけない
という危機的状況に陥った。それを救ったのが、海外にまで広まった有志たちに
よる復興支援だ。
「県外はもちろん、台湾、アメリカ、カナダといった海外からも
支援して頂きました。皆さんのおかげで、私たちの元にも遅ればせながら春は来
ましたよ」と、安堵する佐藤さん。夏は米を育て、冬は酒を造る大和川酒造の蔵
や
う え もん
人たち。その日々の積み重ねと蔵人たちの一途な心意気が、弥右衛門をはじめと
する銘酒を生み出し、福島の美味しい日本酒を全国、海外の人へと届けている。
合資会社 大和川酒造店 取締役社長
佐 藤 和 典 さん(喜多方市)
4
土
福島からの
チャレンジ
米
天のつぶ
福島県内の中では比較的暖かく、穏やかな気候の浜通り地方。そこで作られて
いるのが県の奨励品種である「天のつぶ」だ。数年前から試験的に栽培を始め、
本格的に作り出した2011年に東日本大震災が起きた。そのため多くの人が天の
つぶ=復興米というイメージを持っているが、生産者の武島さんは「被災地で
作ったお米という同情心を煽るのではなく、お米本来の味をもっとアピールして
いきたい」と、天のつぶの旨さを教えてくれた。
「特徴は米の粒が大きいこと。粒
揃いが良いため、炊き上がりが均一になり、見た目も美しいツヤツヤのお米で
す」。全国の人々に天のつぶを知ってもらい味わってもらうことが、被災地の真の
復興となるはずだ。
「天のつぶ」生産者
武 島 竜 太 さん(相馬市)
畜産農家と連携して堆肥を田に入れる「循環型農業」に
切り換えた武島さん。堆肥を土に混ぜる事によりバクテリア
が発生して土がほぐれて柔らかくなり、地力のある良い土が
出来るという。元来、相馬の土地は水はけがあまり良くな
い。しかし肥え持ちは良いので堆肥を入れる事により土が
更に強くなり、米が多く穫れるようになったそうだ。天のつ
ぶの旨さは、この環境にやさしい循環型農業はもちろん、福
島の自然を愛し、地域との交流・絆を大切にする生産者の
思いによって生み出されている。
復興への
取り組み
必要なのは「安全」
「安心」そして
「旨さ」
現在消費者が求めているのは「旨さ」+「安全」+「安心」。
スクリーニング
検査「放射性物質の全量全袋検査」を行い、安全の証として米袋にはバー
コードラベルが貼られる。そんな安心できる旨い米を皆さんにお届けする
ことが大切だが、一番は、頬張った瞬間に笑顔がこぼれること。
「旨い米づくりに必要なのは、お天道さまと清らかな水、そして
『愛情』
と
いう名の肥やしです」
と笑う武島さん。
その笑顔からは天のつぶへの自信と
復興に向けた着実な手ごたえが感じられた。
全量全袋検査の様子
5
福島からの
チャレンジ
果物
夏
民
あかつき
桑折町のシンボル、半田山を背に広々と続く桃畑。甘くて美味しい「あかつき」
がここで収穫されている。農業一筋20年の相原さんは「良い物を作り続ける」を
モットーに桃作りに邁進。農協への出荷はもちろん、ネット販売にも取り組み、
全国へ「あかつき」を届けている。
「毎年、全国から多くの注文を頂きますが、震
災の年の売上は落ち込みました。皮肉な事にあの年は出来が良かったのですよ
…」と当時を振り返る。
「それでも、福島を応援したい!福島の美味しい桃の味が
忘れられない!という方々のおかげで、売上は以前の状態に戻りました。風評被
害等も周りから聞こえてきますが、私自身は気にしていません。それよりも福島
の美味しい桃を皆さんに届けるという事に集中しています」と前向きに語る相原
さんの瞳には、桃への愛情と美味しさへの自信が感じられる。
「あかつき」生産者
相 原 泰 之 さん(桑折町)
あかつきは、
「色」の鮮やかさ、果実の大きさ、口に広がる
「甘さ」の3拍子揃った福島を代表する品種。7月下旬~お
盆前の時期が最も食べ頃で、数ある品種の中でも1番好まれ
ている。ここ桑折町はかつて阿武隈川だったため、水はけの
良い砂質土壌が多く、桃作りに適しているとのこと。農作物
は天候によってその年の「出来」が左右されるが、中でも桃
は収穫の1週間前からが勝負。最も美味しい状態で消費者
に届けるために、収穫時期を見極めるのがポイントだ。
復興への
取り組み
震災直後、地域を上げて除染作業をスタート
桑折町では、震災の年の12月から樹園地の除染をスタート。町と
農協が主体となり、チームを作って細やかな作業を早急に推し進め
た。
また、放射性物質検査をはじめとする検査体制も整備。相原さん
が「震災以降、私達福島県の農家が1番『安全・安心』に敏感になり、
細心の注意を払って農作物を出荷しているはずです」
と相原さんは
胸を張る。
6
放射性物質低減対策のための除染作業
民
福島からの
チャレンジ
工芸品
野沢民芸
「工場は休まずやろうと決めました。私たちには幸いにも現場が残っている。
そして“震災後も続けている会社がある”ということを、こんな時だからこそ伝えな
ければいけないと思ったのです」。震災直後の気持ちをこう語るのは野沢民芸の
専務理事で絵付師でもある早川美奈子さんだ。震災後10分の1にまで落ち込ん
だ注文。しかし、やり続けることが大切だと感じた早川さんは、
「続けることが私
の使命」だと決心した。
震災から半年~1年が経った頃、全国的に復興支援のムードが高まると、復興
のシンボルとして赤ベコや起き上がり小法師が注目された。
「復興関連の仕事は
民芸品の新たな可能性を生み出すきっかけとなったのです」という早川さんの言
葉が示すものは、様々なコラボ商品である。有名なキャラクター達と赤ベコや起
き上がり小法師がコラボし、復興支援商品として全国的に販売され、民芸品の新
しいものづくりがスタートした。
「今後は記念品や個人のオリジナル人形などの小
ロットにも対応し、お客様一人ひとりの“作ってもらいたい”という気持ちに応えて
いきたいです。そして民芸品を好きな方が増えていくと嬉しいですね」全国から
の温かい気持ち、人を思う気持ちが復興への歩みを加速させた。
野沢民芸品製作企業組合 専務理事・絵付師
福島からの
チャレンジ
工芸品
磐城高箸
奇
早 川 美 奈 子 さん(西会津町)
いわき市の山々には無数の杉の木が広がっている。しかし年々林業は衰退。荒
れ果てた山を見て「杉の木を有効活用して林業を復活させたい」と、2010年、杉
間伐を使用した割り箸会社を立ち上げた代表の髙橋正行さん。試験製造も順調
に終わり、いざ本格始動という時に震災に見舞われた。
「いわき市は余震も多
かったので、立ち上げて間もない会社を閉める覚悟でいました。割り箸は直接口
に触れるものですから、検査体制を万全にしても風評被害が出るのが目に見えて
いました」。そんな時に声をかけてきたのがEAT EASTというボランティア団体。
東日本大震災で被害の大きかった福島、宮城、岩手の3県の杉間伐材を使用した
『三県復興希望のかけ箸』の企画が立ち上がった。自然豊かな東北が再び人々
の希望を実らせる場所となるようにとの願いが込められた割り箸は、福島県の復
興とともに徐々に口コミで広がり、グッドデザイン賞やソーシャルプロダクツア
ワードといった数々の賞を受賞する唯一無二の商品となった。
「希望のかけ箸の
お陰で、全国へいわき市の元気な姿をアピールすることができました」と髙橋さ
ん。しかしこれからが本番。真の復興のため、日々新たな商品開発に向けてアン
テナを張り巡らせている。
株式会社 磐城高箸 代表取締役
髙 橋 正 行 さん(いわき市)
7
生
福島からの
チャレンジ
銘菓
岡昇
周囲に漂うフルーツの甘い香りに誘われて入った工場内では、女性スタッフが
丁寧にりんごの皮を剥いていた。
「くだものはとても繊細です。同じ種類でも一つ
ひとつ個性があり、まるで生き物のようです」と教えてくれたのは、代表取締役の
岡崎昇さん。2010年に農林水産省から「農商工連携促進事業」に認定され、国
産果実ドライフルーツ製造体制を確立した株式会社岡昇。翌年の2011年1月に
新工場が完成したが、2ヶ月後に東日本大震災が起こった。
「当時は試作品ばかり
作っていました。本格的な販売に乗り出したのは2年目からです」と振り返る専務
取締役の岡崎綾子さん。ゼロからのスタートではあったが、原料の見極め、加工
工程、独自の味、という裏付けがあったため当初から『売れる自信があった』とい
う。
『くだもの王国ふくしま』という恵まれた環境を生かして、商品のほとんどに
福島産のくだものを使用。県産品販路開拓プロデュース事業により新商品「綾
ファーム」を開発するなど、県の新たな特産品として歩み始めている。
「私たちの
想い・気持ちがブレなければ、県産品の良さ・真の美味しさは多くの人に届くと信
じています。鮮度・糖度ともに申し分のない、香料・着色料不使用のドライフルー
ツです。福島の想いが凝縮された味をお楽しみください」と岡崎専務の笑顔が輝
いた。
岡崎綾子さん 株式会社 岡昇 代表取締役
岡崎 昇さん 専務取締役
岡 崎 昇 ・ 綾 子 さん(福島市)
伝
福島からの
チャレンジ
昭和37年、
「地産地消」を掲げて設立した鈴畜中央ミート。うつくしまエゴマ
豚や麓山高原豚といった福島県産豚を使用しているため、震災でのダメージは相
食
鈴畜中央ミート
当なものだった。
「震災直後は県外の出荷はピタッと止まってしまいました」と振
り返る大沼由弘専務。しかし「立ち止まってもいられない」と、首都圏を中心とし
た百貨店で福島の味をPRし続けた。その結果、福島県産品の安全・安心は消費
者へ伝わったはずだという。これからやるべきことは、商品自体の美味しさ、価値
を伝え続けていくことだ。現在売り出し中の商品は、福島県産の豚ロースを和紙
で包んで味噌漬けにしたもの。県産品販路開拓プロデュース事業で開発したもの
で、味噌にはりんご等のフルーツが加わっており、全て県産品を使用しているとの
こと。畜産農家、果物・野菜農家が丹精込めて育てたものを、製造・加工業者が
丹念に手を加えてカタチにしていく。この流れこそ、本来の県産品のあるべき姿
に感じた。
「震災以降、生産者が一丸となって業界を盛り上げるために力を注い
でいます。今後私たちに必要なのは、この取り組みを消費者へ発信し続けていく
ことです。
『美味しい』という言葉を一人でも多くの人から聞けることを望んでい
ます」と語る大沼専務。福島の味よ、届け、全国へ。
株式会社 鈴畜中央ミート 代表取締役専務
大 沼 由 弘 さん(郡山市)
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