論文記入例:外気功の生理による評価

外気功の生理による評価
(Physiological Evaluation of External Qigong)
町 好雄、劉 超
(Yoshio MACHI, Chao LIU)
東京電機大学大学院工学研究科 人体科学研究室 (日本 東京)
要旨: 中国の伝統医療の一つで外気功を使った治療での気功の生理に関する研究はまだ多く無い。し
かし、近年、米国やヨーロッパ、日本での気功の研究の必要性が高まって来ている。この報告では内気
功と外気功は生理データではどのように異なるのかを明らかにする。あるいは外気功の特徴は、生理的
な面でどのような所にあるかを考察する。あるいは指先から気を出すとすれば、それは何であるのか。ま
た振動的なものを考えるならば、外気功においてそのような振動を見つけようということで調べた。その結
果、GSR のデータから振動のデータが得られた。内気功であっても弱い振動のパワーが見られ、外気功
においてはさらに強いパワーが検出された。この電気的なパワーは外気中で一定ではなく、瞬間的なも
のであることが分かった。このことは外気功時の心拍数の変化や R 点電位の変化と類似していることが分
かった。このパワーを調べることで気功師の外気のレベルを評価することも可能と考えられる。
Keyword: 外気功、内気功、心拍数、R 点電位、GSR、腹部呼吸
Abstract: Scientific study of Qigong is thriving in Japan, USA and China. We believe that the
recognition of Qigong as a medicine complementary to Western medicine has grown, particularly in U.S.A.
Previously we reported on the need for physiological research of internal Qigong both in America, Europe
and Japan. Here we would like to report on external Qigong, using physiological measurements, as an
approach to the essence of Qi in medical treatment. When a Qigong Master treated patients using
external Qigong, what was the low frequency far infrared rays that were emitted from his fingertips? Also,
considering the low frequency vibration phenomenon emitted from the fingertips in external Qigong, we
detected electrical energy of low frequency vibration from a finger instead of far infrared rays this time.
The result was that we were able to get data on the vibration from GSR data. We saw that thought there
was a weak vibration in internal Qigong, the vibration was stronger in external Qigong. We noticed that
the electrical-type of power emitted in external Qigong wasn’t at a set rate but rather a momentary
emission. We understood that this conformed to the change in pulse and R-point voltage in external
Qigong. By researching this power we believe that it is possible to measure the level of a Qi Master’s
external Qi.
Keyword: External Qigong, Internal Qigong, Heart Rate, R point voltage of ECG, GSR, Abdominal
Respiration
1.
序論:
気功の科学的な研究が日本、アメリカ、中国で盛んに
なりつつある。特に米国では西洋医学を補完するため
の代替医療として気功はその認識が高まってきたためと
考えられる。我々は気功の生理について、内気功につ
いて主に国内外で報告を行なって来た。今回は気功師
の外気功における医療行為において生理測定から気
の本質に迫れるかということについて報告したい。我々
は以前に気功医師が治療する場合、手の指先や労宮
などから放出される遠赤外線による電磁波強度に低周
波の変動が存在することを報告した。今回は外気功時
に指先から放出に関係する低周波の振動現象を、遠赤
線ではなく指から電気的に低周波振動のエネルギーを
検出した。
それが気功の重要な要素である呼吸とどのような関
係があるかを示すこと。さらに内気功でそのような電気
的振動エネルギーとどのような関係にあるかを示すも
た。さらに、呼吸の周波数が時間と供に線形に変化する
タイプが一人であった。この様に異なる呼吸の方法であ
ったが、いずれもパワーが強いことが分かった。
それだけではなく、基本腹部呼吸の周波数よりさらに
高い周波数が表れることは非線形効果を有していること
が判る。さらに、この周波数の振動の電気エネルギーも
増大することを示した。このようにして、内気功時、外気
功時さらに安静時に指で観測される電気エネルギーを
比較することできる。
その結果、どの程度の気のエネルギーを放出したのか
が数値で評価できる。
図、グラフ
Fig. 1 図のサンプル
L 師の場合は最初の安静時に比べ、外気功時、内気
功時に 10 倍程度パワーが増大していた(Fig.1)。
参考文献
1)
Table 1 表のサンプル
2)
評価 1
評価 2
評価 3
項目 1
1
2
3
項目 2
4
5
6
しかし検討のところで述べたように、内気功の実験に
おいても種々の内気功を取り混ぜて行った形跡がデー
タからうかがえる(Table 1)。それゆえ Z 師ほど内気功と
外気功に差がでなかったと考えられる。
T 師の場合は純粋な気功師ではないため静功という
ことはできない。従って示したデータは治療におけるデ
ータのみであるが、安静中に比較すると数 10 倍のエネ
ルギーを放出していることになる。
3人に共通なのは治療中に心拍数が上昇することは
共通している。いずれの場合にも交感神経を瞬時に強
めさっとそれを弱めることを行っていることが言える。
しかし、このような方法を用いることで、気功師が外気
を出すことができるかどうかが判定できる。さらに、外気
治療においても、気功師は呼吸の調整で自律神経系
の調節を行なうことが判かった。
そのため、心拍数、R 点電位の変動が内気の場合に
比べ大きいことが特徴であることが分かった。この変動
は腹部呼吸の繰り返し周波数よりさらに高い周波数成
分を発生していることが分かった。これらの周波数のパ
ワーは外気功の場合、内気功に比べて高いこともわか
った。これは気功等による深い呼吸で横隔膜の大きな
振動や心臓、肺などの臓器の振動も加わり、安静時の
腹部呼吸の基本周波数の電気的パワーが特に外気功
を始めると増大することが分かった。
しかし、腹部呼吸の周波数で見ると、2つのタイプが
存在することが分かった。2つのタイプの中で、その周
波数が突然変わるタイプがあり、2人がそのタイプであっ
3)
4)
5)
6)
著者名:論文名、雑誌名、巻(号): pp.開始-終了、年
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著者名:論文名、書名、出版地、出版社: pp.開始-終了、
出版年
著者名:書名、版表示、出版地、出版社: 総ページ数、
出版年
Sakai K.: The effects of abdominal breathing on
autonomic nervous, Japanese Society of Physical Fitness
and Sports Medicine, 50(1): pp.105-118, 2001 (in
Japanese with an English abstract)
林 博史: 心拍変動の臨床応用 ,第1版,東京,医学書
院: pp.1-35, 1999
永田 晟: 呼吸の奥義 ,第1版,東京,講談社: p.189,
2000
写真
20mm
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15mm
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