2015年6月16日 名簿売買時代のマイナンバー

小栗キャップの News Letter
税理士法人オグリ 代表社員・税理士 小栗 悟
2015 年 6 月 16 日(火)
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名簿売買時代のマイナンバー
住民票データ公開の時代から
住民票は、2006 年 10 月までは、公開情
報でした。選挙民のデータやダイレクトメ
ール宛先データとして、自由に閲覧・複写
が許されていました。
このデータをもとに、名簿業者は、企業
や団体の住所録や紳士録、あるいは高額所
得者リストとか消費者金融顧客リストとか、
様々な名簿を付け加えて、名寄せをし、特
定の人々の詳細なデータを集積し、さらに
地域や年齢や社会階級や消費嗜好や病歴な
どなどと様々に分類して、売却価値の有る
名簿商品を作っています。
現金よりカード
カードで購入すると割引があるけれども、
現金で買うと何の割引もない、というのは
今では当たり前です。後払いの場合でも、
ポイントやショッピング保険がつくため現
金払いよりもカード有利になっています。
カード利用者は買物好きになるから、と
言えたとしても、それ以外に、明らかにカ
ードに集積される個人データに価値がある
ので、企業としては、カードの利用を推進
するための費用負担をしているのです。
ネットはすべてを知っている
スマホは、手のひらサイズのコンピュー
ターとして、メールのやりとり、WEBペ
での買物、お財布ケータイ、モバイル定期
券、などなど朝から晩までの行動の記録を
残し、それがネットを介してサービス提供
会社に提供されています。
本人特定ができれば、他の種々のカード
情報とも、ネット上でひも付けされ、特定
個人に関する情報は本人自身の自覚以上の
本人に関する正確なデータになります。
マイナンバーは情報ひも付け役
マイナンバーは、国や自治体による税や
社会保険料の徴収などに役立てることから
はじまり、投資口座・預金口座の管理、そ
して戸籍事務、旅券事務、医療・介護・健
康情報の管理・連携、自動車検査登録事務
の各分野での利用に拡大していくことが検
討されており、マイナンバーカードの身分
証明書機能から、クレジットカードの機能
も持たせることも検討に含まれています。
こう見てくると、永久不変のパスワード
としてのマイナンバーが、種々のカードや
スマホ、ネット情報の中心的なひも付け役
になっていく可能性の大きさに身震いしそ
うです。
マイナンバーの
登場で売買名簿
の情報の精度と
量は飛躍的に増
大しそうだね。