(平成27年)3月期 決算説明会資料 (PDF:2883 KB)

2015年3月期
決
算
説
明
会
2015年 5月22日
住友精密工業株式会社
本資料で記述されている業績予想並びに将来予測は、現時点で入手可能な情報に基づき当社が判断した予想であ
り、潜在的なリスクや不確実性が含まれています。そのため様々な要因の変化により、実際の業績は記述されて
いる将来見通しとは異なる結果となる可能性があることをご承知おきください。
資料構成
弊社の業容について
P
2
技術と事業の歩み
P
3
2015年3月期 決算
P 6
2015年度見通し - 概要
P
中期計画の進捗状況
P 10
9
航空機関連事業
P 11
産業機器事業
P 17
企業価値の向上を目指して
社外取締役2名の就任
P 21
環境保全の取組み
P 22
<参考資料①>
財務補足データ
~
過年度実績
及び
2015年度見通し
<参考資料②>
主要製品群と当社の強み
P 25
P 31
弊社の業容について
~ 初めてご参加の方に
販売構成 (2014年度実績)
グループ合計 471億円
その他
マイクロテクノロジー
環境システムなど
54
(1割強)
熱交換器
124
(3割弱)
産業機器
178
(38%)
油圧制御機器
(1割弱)
脚システム
(4割強)
航空宇宙
293
(62%)
•
航空宇宙関連と産業機器の2つの事業セ
グメント
•
高強度金属材料の精密加工・熱マネジメ
ント・金属材料接合 等の技術に強み
•
航空宇宙では、脚システム、熱制御シス
テム等を世界に提供。事業の軸足を、民
間航空機用途に大きく転換中。
•
プレートフィン型熱交換器・LNG気化装
置などで世界トップクラスのシェア。資
源・エネルギー用途にも展開拡大中。
熱制御
システム
(1割弱)
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
2
技術と事業の歩み
ジュラルミン研究
~ 航空機関連技術を軸に発展
プロペラ油圧技術転用で、
民間油圧機器事業へ
プロペラ一貫生産開始
航空機用熱交換器技術から、
産業用熱交換器の事業へ
航空機用降着装置・
熱交換器の事業へ
オゾン発生装置を
商品化し、環境システム事業へ
開発部門で新規事業
開拓・研究開発
真空ポンプ
技術を導入
液晶
液晶製造装置事業へ
プラズマ
エッチング
技術を傘下に
半導体/MEMS
製造装置事業へ
MEMS製造装置を
利用してセンサ事業へ
各技術を結集し、燃料電池事業へ
1900
1950
2000
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
Future
3
主要製品群と当社の強み
~
航空機関連主要製品
<航空機用熱交換器の機能>
<航空機用脚システムの機能>
FOHE: Fuel Oil Heat Exchanger の例
ボンバルディア
CRJ1000
エンジン・オイル
エンジン・オイルで
ジェット燃料を温める
熱交換
ジェット燃料で
エンジン・オイルを冷やす
ジェット燃料
降着装置
前脚
+
-移動時の進行方向を
離着陸・地上走行時に機体を制御するシステム 変えるステアリング機能
主脚-着陸時の衝撃を吸収
ロールスロイス
Trent 1000 FOHE
主脚ブレーキ制御システム
前脚ステアリング・システム
脚揚降システム
等
<当社のコア・コンピタンス>
⇒
高強度金属材料の精密加工技術
熱マネジメント技術 及び
金属材料の接合技術
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
4
主要製品群と当社の強み
<熱交換器の機能>
~
効率的な加熱・冷却
排熱回収
etc.
<プレート・フィン型熱交換器>
構
造
産業用熱交換器主要製品
<オープンラック式 LNG気化装置>
(例)空気分離装置用熱交換器
構
造
(例)LNG気化装置
<当社のコア・コンピタンス>
⇒
熱マネジメント技術
及び
金属材料の接合技術、各種装置の設計技術
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
5
2015年3月期の総括
• 2期連続の増収増益であり、2020年ありたい姿に向け近づいては
いるが、中期計画の目標値に対しては遅れており、課題が残る。
• 航空宇宙関連事業では、開発中Tier1案件(MRJ、ホンダ
ジェット)は量産に向け着実に進捗、脚メンテナンス事業の買収によ
る体制整備、海外新規案件の獲得、など、目指す姿Global Tier 1に向
け、順調に進んだ1年。生産性の改善が課題。
• 産業機器事業では、熱交換器事業において大型プロジェクト(C-G
TL案件)の受注が遅れていることが懸案。本件は、商用化に向けプ
ロジェクト自体は前進しているものの、最終の受注タイミングを当社
ではコントロール出来ず、対中期計画では変動要因に。
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
6
2015年3月期 決算
◆
◆
◆
◆
◆
◆
売上高
営業利益
経常利益
当期純利益
EPS
ROE
~ ハイライト
<通期実績>
471億円
15.9億円
20.2億円
14.5億円
27.4円
4.3%
増加率
(前期実績) 5%
(450億円)
66%
(9.6億円)
47%
(13.8億円)
148%
(5.8億円)
148%
(11.0円)
(1.8%)
 販売面では航空機エンジン用熱交換器等の堅調、全日空より事業買収したメ
ンテナンス(MRO)事業の連結編入も寄与し21億円の増収
 海外売上高は13%増の230億円(構成比は45%から49%に上昇)
 利益面では拡販に加え円安効果もあり、営業利益の他、各利益とも増益
 SPTS社株式譲渡により、特別利益5億円計上
配当(通期)
年7円継続
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
7
2015年3月期 決算
航空宇宙
: 対前年度
対直近予想
産業機器
: 対前年度
対直近予想
- 業績
エンジン用熱交換器・中国向他油圧機器好調、買収したMRO
事業の 連結編入に加え、為替円安効果もあり増収増益
販売未達も為替円安・経費圧縮等で損益維持
マイクロテクノロジー期末案件翌期ずれ・中国環境システム
立上り遅れ等で減収も、諸改善にて固定費増加もカバーし若干増益
減収を吸収しきれず、損益未達
(億円) <参考>
<対米ドル為替水準>
<99円>
2014年3月期
売上高
航空宇宙関連
産業機器
<110円>
2015年3月期
<101円>
対前期
直近
上期
下期
通期
上期
下期
通期
通期
予想
実績
実績
実績
実績
実績
実績
増減
通期
268
450
211
260
471
21
520
182
114
152
266
128
165
293
27
320
68
116
184
83
95
178
-6
200
-9.1
18.7
9.6
-1.5
17.4
15.9
6.3
20.0
注:熱交換器+その他産業機器等
営業利益
2.1%
航空宇宙関連
-1.4
9.4
8.0
3.4%
2.7
10.8
3.0%
産業機器
注:熱交換器+その他産業機器等
-7.7
9.3
1.6
13.5
4.6%
-4.2
0.9%
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
6.6
2.4
1.3%
1.2%
5.5
1.6%
0.8
0.5%
3.8%
13.0
4.1%
7.0
3.5%
8
2015年度(2016年3月期)見通し
~ 概要
対前期では増収・増益傾向を継続するも、中期計画対比では
航空宇宙関連 : 新規案件対応を主体とした生産性改善等に遅れ
産業機器
: 熱交換器C-GTL社案件 受注遅れ
(億円)
<対米ドル為替水準>
<99円> <110円> <115円>
2014年 2015年 2016年
対前期
売上高
<参考>
<100円>
2016年3
3月期
3月期
3月期
通期
月期 中期
実績
実績
予想
増減
計画の値
450
471
550
79
600
航空宇宙関連
266
293
340
47
325
産業機器
184
178
210
32
275
9.6
15.9
20.0
4.1
39.0
注:熱交換器+その他産業機器等
営業利益
2.1%
航空宇宙関連
3.4%
8.0
3.0%
産業機器
注:熱交換器+その他産業機器等
経常利益
3.6%
13.5
4.6%
1.6
0.9%
0.3%
13.5
4.0%
2.4
1.3%
6.5%
0.0
-0.6%
6.5
3.1%
4.1
1.7%
15.0
4.6%
24.0
8.7%
13.8
20.2
17.0
-3.2
35.0
5.8
14.5
10.0
-4.5
20.0
EPS(円/株)
11.0
27.4
18.9
-8.5
37.8
ROE
1.8%
4.3%
2.8%
-1.5%
5.6%
7.0
7.0
7.0
当期純利益
配当 (円/通期)
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
-
9
中期計画の進捗状況 ~ 足許の概況
1000
その他産業機器
900
熱交換器
航空宇宙
800
営業損益
売上高内訳
<2020年 ありたい姿>
連結売上高 1000億円規模
売上高営業利益率8%以上
航空宇宙事業の軸足を民需にシフト、
及び 熱交換器事業の強化拡充
海外比率
50%水準へ
700
600
熱交換器大型プロジェクト
(C-GTL案件)の
受注遅れが影響
80
70
60
50
500
400
90
40
海外比率
30%以下
30
300
20
200
10
100
0
0
売上高
(億円)
(注)2011年8月SPTS社事業譲渡(グラフは譲渡事業分の実績を除く)
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
-10
現中期計画
営業損益
(億円)
(2014年5月発表)
10
~
中期計画の進捗状況
<航空宇宙関連事業>
航空宇宙関連事業
進展 及び 今後の取組み
現時点までの中期主要課題の進捗
[達成課題]
• 海外 Tier 1(Dornier社案件) 受注
• HA-420 Honda Jet 脚システム
量産開始
• MRO体制 拡充
[未達課題]
• 事業構造変化に対応する
生産性の改善に遅れ
• 一部新規品の
立上げ遅れ
(億円)
<為替>
<100円> <115円>
2016年3月期
中期計
予想
画の値
主たる差異要因
差異
2016年度に
向けた取組策
売上高
円安効果に加え既存品での増
航空宇宙関連
325
340
15
加あるも、 新規品に遅れあり実
質横ばい
MRJ他新規案件の確実な立
上げ、及び受注の前倒し拡大
営業利益
航空宇宙関連
15.0
13.5 ▲ 1.5
円安効果あるも、
生産性改善に遅れ
新規案件を主体とした
着実な量産化と生産性向上
4.6% 4.0% -0.6%
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
11
中期計画の進捗状況
500
<
~
事業のステージアップで確実な成長を目指す
民需
>
有りたい姿
Global Tier 1
サプライヤーへ
量産
2014年12月
D社Seastar脚受注 開始予定
早期量産化へ
官需
2008年1月
MRJ脚開発受注
2006年7月
HJ 脚開発受注
400
航空宇宙関連事業
各種開発プログラム本格化
量産開始
2012年4月
カナダ体制構築開始
300
海外も含めたTier 1 サプライヤーへ
熱制御システム 開発/量産サイクル
民需用途本格化
200
117 120 128
176 209
脚システム・インテグレーターへの成長
熱制御システムの多様化
240
官需用途
民需向部品納入(Tier 2)
100
売上高
95 85 90 90 84 100
(億円)
0
98.3
99.3
00.3
01.3
02.3
03.3
04.3
05.3
06.3
各製品群の販売規模
油圧制御機器
熱制御システム 約15%
08.3
09.3
10.3
営業利益率
11.3
11.3
0.6%
12.3
13.3
14.3
15.3
16.3予
2020年
15.3 16.3
4.6% 4.0%
•
官需で築いたコア・コンピタンスをベースに
事業の軸足を官需から民需にシフト
•
カナダに構築した推進体制を足掛りに、
一部課題は残るも、2020年のありたい姿である
Global Tier 1サプライヤーに向かって着実に前進
約15%
脚システム
約70%
07.3
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
12
中期計画の進捗状況
~
航空宇宙関連事業
主要施策
<航空機用脚システム>
 成長戦略はありたい姿に向けて着実に進展
課題
前中期
今中期
2020年 ありたい姿
(2011~13)
(2014~16)
(2017~)
▼
Tier-1
三菱リージョナル
ジェット(MRJ)/
技術開発力
Honada Jet(HJ)開発
海外体制
MRJ/HJ量産開始
MRJ Roll-Out
▼
HJ 日本国内初飛行
カナダ拠点設立
新世代(次期・派生向け)技術も開発
・リージョナル用
海外展開推進(Tier 2 → Tier 1 )
脚システムの
▼
Dornier社Seastar CD2
脚開発受注
(現地法人SPPCA)
CFN社買収
~
MRO事業
MRO体制
ビジネス
量産立上げ
拡充
国内メンテナンス事業買収
グローバル
Tier 1
サプライヤー
▼
官需向けに加え、今後は
他のエアラインにも活用
(SPPNECOとして当社傘下に)
海外Lufthansa Tech提携
MRO: Maintenance, Repair & Overhaul
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
13
中期計画の進捗状況
~
航空宇宙関連事業 主要案件
2015 年 4 月
2014 年 12 月
Dornier Seawings 社
Seastar CD2 降着システム受注
HONDA JET
日本初公開
MRJ初飛行見直しも
開発は着実に進展
MRJ 脚 落下強度試験
Honda Jet
Seastar CD2
(従前の試作機)
当社製降着システム販売も
2015年度より量産開始・業績寄与
海外Tier 1 案件 第1号
MRJ・Honda
受注機数推定
100機以上(2015年4月現在)
受注機数
407機(2015年4月現在)
Jetに続く当社単独Tier 1
2012年よりカナダを中心として築いてきた推進体制
これまで防衛省他で積み上げてきた実績
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
を高く評価
14
中期計画の進捗状況
~
航空宇宙関連事業 主要案件
< リージョナルジェット(20~99席) 需要予測 >日本航空機開発協会
機数
6,000
2013年
2014~33年
就航機数
3,508
4,000
2,000
3,435
-4,000
当社現状シェア
15%
目標
30%以上
新
規
納
入
0
-2,000
2033年
就航機数
退
役
-2,615
当社
Tier
4,328
1 ターゲット
CRJ + MRJ + 新規Tier 1

新興国・各国地方都市の経済成長によりハブ空港を拠点とした短距離路線網が拡張

これに伴い汎用性・経済性に優れたリージョナルジェットの需要は拡大の見込み

加えて、経済発展の著しい新興国需要等にも牽引され、ビジネスジェットも大きな
伸び(2014~33年 新規需要30千機程度)が期待される
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
15
中期計画の進捗状況
300
~
航空宇宙関連事業 生産性改善
事業構造の変化
293
海外・民需市場で
拡販・成長
205
国内,
200
海外,
海外,
100
売上高
億円
官需,
97,
民需,
85,
47%
120,
41%
165,
国内,
官需,
108,
84,
53%
民需,
128,
44%
56%
29%
209,
59%
71%
0
2012年3月期
2015年3月期
[直面する課題]
海外展開、民需シフトによる成長・拡大に伴う
事業構造変化に対応した生産性の改善に遅れ
改善タスクフォースによる
「更に踏み込んだ」取組の実施
<基本に立ち返った生産性改善>
長期に亘る工程・生産管理の最適化
多品種に係る総合的な生産対応能力の強化
国内外の最適サプライチェーン構築
以上による棚卸資産削減
・リードタイム短縮
etc.
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
16
~ 産業機器事業
進展 及び 今後の取組み
中期計画の進捗状況
<産業機器事業>
現時点までの中期主要課題の進捗
[達成課題]
[未達課題]
• 北米 エネルギー関連熱交換器
• C-GTL案件の事業化遅れ
引合・受注増加
→ 後述
• 各種熱交換器コスト改善
• 中国 環境事業の受注遅れ
→ 引合は増加・営業体制強化を踏まえ
2015年度でのキャッチアップを目指す
(億円)
<為替>
• 新規事業の開発・立上げ遅れ
<100円> <115円>
2016年3月期
中期計
予想
画の値
主たる差異要因
差異
C-GTL案件
売上高
営業利益
275
24.0
210 ▲ 65
6.5
▲ 17.5
・新規事業立上げ遅れ 等
構成改善等有るも販売遅れによ
り後退
2016年度に
向けた取組策
早期受注及び着実な横展開、
新規品開発・事業化の促進
同 上
8.7% 3.1% -5.6%
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
17
中期計画の進捗状況
<
~
産業機器事業
既存各事業分野において、新製品・新市場で確実に成長へ
売上高
500
3.5%
SPTS(譲渡事業)
新規事業 他
環境システム
マイクロテクノロジー(MT)
熱交換器
営業利益率 (譲渡事業を除く)
差別性強化
300
100
1.3%
0.9%
21
22
20
34
16
43
-0.9%
113
109
ありたい姿
各種新規事業
商用化
コスト改善
2.4%
200
3.1%
数量効果
SPTS社譲渡
400
>
9
18
33
13
18
30
9
18
27
20
35
35
123
123
124
120
営業利益率
4.0%
その他
産業機器 3.0%
250
中国 環境事業
2.0%
MT 新規装置
市場投入 等
1.0%
熱交換器
熱交換器
C-GTL社 商用案件
250
海外展開拡大 等
0
億円
億円
200
-2.0%
11.3
12.3
高温工業用
汎用品他
工業用大型品
LNG気化装置
10
5
29
31
28
30
100
50
-1.0%
13.3
14.3
184億円
15.3
178億円
16.3予
210億円
2020年
500億円
[熱交換器内訳]
売上高
150
0.0%
C-GTL商用案件は
16年度から寄与の見込
5
4
3
23
20
24
40
44
55
55
13.3
14.3
10
25
•
収益性では固定費増加も吸収して改善傾向を続け
るも、中期計画に対し拡販で遅れており、この面
でのキャッチアップが喫緊の課題
38
40
59
46
43
11.3
12.3
45
0
15.3
16.3予
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
18
中期計画の進捗状況
~
熱交換器事業
[工業用大型品等]
 工業用大型品 エネルギー関連用途(シェールガス他)
大型品は従来、空気分離装置用途が主体なるも、
今後は資源・エネルギー関連用途が増加
シェールガスをキーワードに、
北米で重点的なマーケティング活動を強化、
受注実績に繋がる
石油化学プラント用熱交換器
•
工業用大型品 需要予測(用途別)
ALPEMA
’03~’13平均
及び
•
LNG製造(液化)プロセス関連・石油化学関連等
引合増加
大型案件を相次ぎ受注(ルイジアナ州他)
当社予測
’15~’16予測
約35%
約50%
エネルギー関連用途
今後は更なる競争力強化のため、
サプライチェーンの構築が課題
空気分離装置用途
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
19
中期計画の進捗状況
~ 熱交換器事業
[高温工業用ステンレス製熱交換器]
 Compact GTL社向け 触媒反応器
- 石油随伴ガスの処理に向けた
世界初の小型GTLプロセスの主要部品
カザフスタン案件
早期商用化
プラント建設向けて進行中
当社高温工業用ステンレス製熱交換器増強新工場
•
2014年2月
当社高温工業用ステンレス製熱交換器増強新工場 建設完了
•
2014年3月
C-GTL社がカザフスタン政府との間でプラント建設に関する協力覚書を締結
•
2014年7月
C-GTL社がカザフスタン案件取り進めのための資金として$50百万の調達決定
•
2015年3月
C-GTL社がKazakhOil Aktobe社とガス供給契約につき合意(*)
* KazakhOil Aktobe社は現地で事業を行う石油掘削会社で、環境規制対応・コスト削減のための随伴ガス対策が急務。
これに対応すべく、C-GTL社は複数の投資家と共に、随伴ガスの供給を受け、設置・保有する処理プラントにて
ディーゼル油に改質し販売する事業スキームを構築中。
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
20
企業価値の向上を目指して
~
社外取締役 2名の就任
期待する役割
企業の枠を超え、将来的な価値向上につながる助言や批判
取締役会の透明性向上・活性化
企業統治に関する外部視点での確認
株主共同利益の確保等に関する客観的な判断
(6月下旬開催予定の株主総会にはかる)
川村 群太郎 氏
【ダイキン工業㈱ 取締役兼副社長執行役員】
白井 文 氏
【前 尼崎市長】
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
21
企業価値の向上を目指して
~
環
環境管理体制確立
環境対策設備の拡充
境
配
1999年11月
ISO14000認証取得
慮
企業理念である
「環境との調和、共存」を経営の
最重要課題の一つとして実現を目指す
製
型
品
群
(
含
<日々の企業活動の中で>
地球環境問題への貢献
地球温暖化防止
オゾン層保護
化学物質管理 等
環境保全の取組み
<熱交換器事業>
LNG受入基地の気化装置
省エネルギー・低環境負荷等をサポートし
地球環境に貢献する製品群
LNG気化装置
低環境負荷型発電用熱交換器
(高効率・CO2削減)
C-GTL社向触媒反応器
水素ステーション用熱交換器 他
→ 当該分野の約50%の販売高
<その他産業機器事業>
環境貢献を目指した製品群
水処理システム
燃料電池
AOP 水処理装置
エコウィザード
(エネルギー見える化システム)
プラズマ・プロセス装置
(パワーデバイス・LED等
省エネ機器用デバイスの加工向け)
→ 当該分野の約40%の販売高
開
発
案
件
)
<航空宇宙関連事業>
独自の切り口で環境貢献を目指した製品群
HSポンプ
省エネ・低騒音 油圧ポンプ
省エネ型エンジンにも対応する熱交換器
更に、静音型脚システム開発中
→ 次世代リージョナルジェット
への採用を目指す
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
22
企業価値の向上を目指して
~
静音型 脚システム 開発
JAXAのFQUROH(機体騒音低減技術の飛行実証)プロジェクトへ参画
FQUROH : Flight demonstration of QUiet technology to Reduce nOise from High-lift configurations
<航空機
<社会環境>
空港周辺騒音問題
国 際 規 制 強 化
開発>
主たる騒音源であるジェットエンジン
離陸時:パワーを要するが低騒音化は進展
着陸時:パワーを絞るため、そもそも低騒音
離着陸時間帯制限
空港離発着料への反映 etc
着陸時の脚周辺から生じる騒音を計測
着陸時は、揚力を発生させるフラップや
着陸のための脚システムによる
風切音の低減が新たに大きな課題化
静音型脚システム開発着手
→次世代リージョナルジェットへの
採用を目指す
騒音発生源を数値解析により分析・改善設計
資料提供:JAXA
http://www.aero.jaxa.jp/research/ecat/fquroh/
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
23
以下
参考資料
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
24
<参考資料①>
財務補足データ
~ 過年度実績
及び 2015年度見通し
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
25
2015年度 見通し
~ 売上高
(億円)
<対米ドル為替水準>
事業分野
● 航空宇宙関連
<110円>
2015年3月期
<115円>
2016年3月期
上期
下期
通期
実績
実績
実績
<参考>
上期
下期
<100円>
対前期
通期
通 期
予想
増 減
2016年
3月期
中期計
画の値
128
165
293
160
180
340
47
16%
325
● 熱交換器
67
57
124
40
80
120
-4
-3%
175
● その他産業機器等
16
38
54
30
60
90
36
67%
100
マイクロテクノロジー
6
21
27
10
25
35
8
30%
40
環境システム
7
11
18
10
25
35
17
94%
35
新規事業 他
3
6
9
10
10
20
11 122%
25
211
260
471
230
320
550
計
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
79
17%
600
26
2015年度 見通し
~ 業績
(億円) <参考>
<対米ドル為替水準>
<110円>
2015年3月期
売上高
航空宇宙関連
産業機器
<115円>
2016年3月期
上期
下期
通期
実績
実績
予想
260
471
230
211
上期
下期
<100円>
対前期
2016年
3月期
通期
通期
予想
増減
320
550
79
600
中期計
画の値
128
165
293
160
180
340
47
325
83
95
178
70
140
210
32
275
-1.5
17.4
15.9
-10.0
30.0
20.0
4.1
39.0
注:熱交換器+その他産業機器等
営業利益
3.4%
航空宇宙関連
2.7
10.8
13.5
3.6%
-1.5
15.0
4.6%
産業機器
注:熱交換器+その他産業機器等
-4.2
6.6
2.4
-8.5
1.3%
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
15.0
0.3%
13.5
0.0
4.0%
-0.6%
6.5
3.1%
4.1
1.7%
6.5%
15.0
4.6%
24.0
8.7%
27
2015年度
見通し ~ 受注残高
(億円)
400
その他産業機器
熱交換器
航空宇宙関連
380
内、SPTS 65
350
316
300
282
C-GTL案件
345
300
291
14.3
15.3
247
250
200
150
100
50
0
11.3
12.3
13.3
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
15.9
見通し
16.3
見通し
28
2015年度
(億円)
見通し ~ 設備投資及び資金調達
設備(検収)
減価償却費(有形)
有利子負債残高
60
50
54
356
42
40
270
30
10
296
303
事業投資
15
23
22
を含まず
20
272
284
(10)
26
9
(1)
20
19
19
25
26
0
11.3
12.3
注)
13.3
14.3
12年3月期はSPTSを除く
( )内 SPTS 上期分
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
15.3
16.3見通
29
2015年度 見通し
~ 財務指標
(億円)
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
3月期
3月期
3月期
3月期
3月期
実績
実績
実績
実績
予想
総資産
726
756
799
819
871
有利子負債合計
270
272
284
296
303
自己資本(純資産)
334
336
332
354
360
0.81
0.81
0.85
0.84
0.84
45.6%
44.1%
41.0%
42.4%
41.3%
0.3%
0.8%
1.8%
4.3%
2.8%
108
-7
-32
-19
-23
D/E レシオ
自己資本比率
ROE
フリーキャッシュフロー
*
*:当期利益については譲渡事業の影響を除外して算出
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
30
<参考資料②>
主要製品群と当社の強み
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
31
主要製品群と当社の強み
航空機用脚システム
~ 航空宇宙事業
高強度金属材料の精密加工技術をコア・コンピタンスとし、
長年にわたり降着装置の設計・開発・生産技術を培う
国内向けには次世代の日本航空機業界を担うMRJ・HJを
含め、そのほとんどの開発に参画
•
•
哨戒機 P1
海外向けTier1案件と
してDornier社より水上飛行
艇用脚システムを初受注
•
MRJ脚システム
航空機用熱制御システム
•
熱マネジメント技術 及び 金属材料の接合技術をコア・コン
ピタンスとし、特に航空機エンジンメーカーのロールス・ロ
イス社とは各シリーズへの大半の供給を通じ、深い信頼関係
を構築
トレント1000®エンジン
[写真提供:ロールス・ロイス社]
Trent 1000 FOHE
油圧制御機器
•
•
HSポンプ
CXポンプ
航空機用の機器に加え、そこで培った技術を活かして、低脈
動・低騒音の特色ある油圧ポンプを輸送機・一般産業装置な
ど様々な用途に向けて販売
特に、中国においては最大の射出成型機メーカーの海天集団
と合弁会社を設立し、強い提携関係に基づき事業展開中
(新型ポンプも販売開始)
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
32
主要製品群と当社の強み
~ 航空機用脚システム
CRJ1000
CRJ700/900/1000 主脚
-着陸時の衝撃を吸収
CRJ700/900/1000 前脚
-移動時の進行方向を
変えるステアリング機能
降着装置
+
装置の作動・機能を制御するシステム
主脚ブレーキ制御システム
前脚ステアリング・システム
脚揚降システム
等
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
33
主要製品群と当社の強み
~ 航空機用脚システム
<降着装置(脚)に求められる性能>
飛行時:
燃費など飛行効率を高める
⇒軽量・コンパクト収納
着陸時:
着陸の衝撃から機体・乗客を守る
⇒強度・衝撃吸収能力
Solution⇒ 高強度金属材料の精密加工技術
(当社のコア・コンピタンス)
高強度や難削材金属母材等を、
溶接を用いず削り出しにより加工・成型
金属材の硬度を高める熱処理、
疲労強度を高めるショットピーニング加工
耐食性を高めるためのメッキ処理 等
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
34
主要製品群と当社の強み
~
航空機用熱制御システム
<Trent1000エンジン(*)搭載 熱制御システム>
*:ロールスロイス社製
ボーイング787用エンジン
エンジン用SACOC
エンジン
エンジン用FOHE
スタータ・ジェネレータ用
AOHE 及び FOHE
SACOC : Surface Air Cooled Oil Cooler
FOHE : Fuel Oil Heat Exchanger
AOHE : Air Oil Heat Exchanger
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
35
主要製品群と当社の強み
<熱交換器の機能>
~
航空機用熱制御システム
FOHE: Fuel Oil Heat Exchanger の例
エンジン・オイル
エンジン・オイルで
ジェット燃料を温める
熱交換
ジェット燃料で
エンジン・オイルを冷やす
ジェット燃料
飛行中(上空)と待機時(地上)で大きな気温・気圧変動が
繰り返される特殊環境下で、安全性能と高い耐久性が求められる
Solution⇒ 熱マネジメント技術
及び
金属材料の接合技術
(当社のコア・コンピタンス)
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
36
主要製品群と当社の強み
熱交換器
航空機用熱交換器で培った技術を産業機器用途へ展開
優れた信頼性・品質をもった当社プレートフィン型熱交換
器は、世界でもトップブランドとして高い評価
オープンラック式LNG気化装置(ORV)は世界No.
1のシェア
高速鉄道用インバーター制御素子冷却器は、日本の各重電
メーカーにメインサプライヤーとして納入
•
•
•
•
LNG受入基地の気化装置(例)
~ 産業機器事業
空気分離装置用熱交換器
マイクロテクノロジー
主力製品であるMEMS等の電子デバイス加工に用いられる
シリコン深堀装置は、独自技術により、パートナー企業で
あるSPTS Technologies社と合わせ、世界需要の90%を
供給
(当社は日本市場メイン)
•
シリコン深堀装置 Predeus
環境システム
•
オゾン発生機を技術のベースとし、難分解性物質分解に最も
適した高度水処理システムを提供
AOP 処理装置
新規事業
燃料電池(SOFC)、センサーネットワーク、
高精度センサ/MEMSデバイス
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
37
主要製品群と当社の強み ~ プレートフィン型熱交換器
「スマレックス」
基本構造
ー
熱交換器内部構造
直交流型→
←向流型
<コルゲートフィンの種類>
•プレートとコルゲートフィンを
交互に積み重ね、一体に接合(ろう付)
•各層は流体の個々の通路となる
•流体の流動方法は基本的には直交流型と向流型だが、
要望に応じてこれらを組み合せた種々の
流動方式も対応可
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
最適なフィン型を選定
し、フィンの高さ、
ピッチ、厚さなどを決
め、所定の伝熱性能を
持つ最適な熱交換器を
設計・製造
38
主要製品群と当社の強み
熱交換器の役割
効率的な加熱・冷却
排熱回収
etc.
~ プレートフィン型熱交換器
「スマレックス」
<スマレックスの特徴>
小型軽量・コンパクト
すぐれた気密性・耐久性
高い信頼性・品質
多様な構成材料

Solution⇒ 熱マネジメント技術
及び
金属材料の接合技術
(当社のコア・コンピタンス)
•コルゲートフィンの設計・加工・成型技術
仕様条件に最適な高性能コルゲートフィンを設計・加工・成型することにより、
高い伝熱性能を得るとともに、小型軽量化・コンパクト化を実現
•ろう付(ブレージング技術)
プレートとコルゲートフィンの多層構造を最適の「ろう付」により接合し、
すぐれた耐圧・気密性を実現
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
39
主要製品群と当社の強み
~
エネルギー関連分野でのプレートフィン型熱交換器用途の広がり
当社プレートフィン型熱交換器の強み
優れた熱効率・気密性・耐圧性・耐久性
工業用大型
(低温・従来型)
<主な用途分野>
・空気分離装置
(鉄鋼・化学等)
・その他プラント用途
[温度領域]
低温
→高温
高温工業用
温度領域 :(極低温)~200℃
材質
:アルミ
[耐圧性]
中低圧
→高圧
<期待される用途分野>
・高圧空気分離装置
(GTL/石炭改質プラント)
温度領域 :200℃~
材質
:ステンレス
<期待される用途分野>
・CGTL触媒反応器
・高温プロセスでの熱回収用途
非在来型エネルギー資源への
関心の高まり
⇒
当社の強みが貢献
Sumitomo Precision Products Co., Ltd.
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