「中央職業能力開発協会編」 禁転載複製 平成25年度 前期 ビジネス・キャリア検定試験 生産管理分野 2級 生産管理オペレーション (購買・物流・在庫管理) 試 験 問 題 (15ページ) 1.試験時間 110分 2.注意事項 (1) 試験問題は、係員の指示があるまで開かないでください。 (2) 試験問題は、40題あります。 (3) 試験問題の配点は、次のとおりです。 問題1~問題40 各2.5点 合計100点 (4) マークシート(解答用紙)には、①試験単位名、②氏名、③受験番号を正確に記入 してください。 なお、受験番号の最後の桁は、アルファベットですので、数字と間違えないように 注意してください。 (5) マークシートにマークする際には、HB又はBの黒鉛筆又はシャープペンシルで はっきりとマークしてください。 なお、訂正する場合は、採点の際にマークシートの誤読の原因となることがあり ますので、きれいに消してください。 (6) マークシートには、所定の事項以外は絶対に書き込まないでください。 なお、計算等が必要な場合は、問題用紙の余白又は裏面を使用してください。 (7) マークシートにはア~オまでマークする欄があります。問題番号及び問題文に従っ て正解と思われるものを1つだけ選んで間違えないようにマークしてください。 (8) 試験問題の内容に関する質問には、一切お答えできません。 (9) 試験中にトイレへ行きたくなった場合は、黙って手を挙げて係員の指示に従ってく ださい。 (10) 試験終了時刻前に解答が済み、退出する場合は、黙って手を挙げて係員の指示に 従ってください。ただし、試験開始後30分間及び終了前10分間は、退出できません。 なお、退出する場合は、周りの受験者に配慮して、静かに退出してください。 (11) 試験終了の合図があったら速やかに筆記用具を置き、係員の指示に従ってください。 (12) 試験終了後、マークシートを必ず提出してください。ただし、試験問題は、持ち帰 ることができます。 なお、マークシートが提出されていない場合は、失格となります。 (13) 試験問題の転載、複製などを固く禁じます。 3.その他 この試験については、電子式卓上計算機(電池式又はソーラー式で、四則計算、√、%、 メモリ(MR、M±)等の標準的な機能を有するもの)を使用することができます。ただし、 電子手帳等、文字や文章の記憶機能を有する機種は使用できませんので注意してください。 H25前-042A02-表紙 問題文中、次の法令名は略称で記載されています。 ・ ・ ・ ・ ・ 問題1 私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律 → 独占禁止法 下請代金支払遅延等防止法 → 下請法 下請中小企業振興法 → 下請振興法 エネルギーの使用の合理化に関する法律 → 省エネルギー法 化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律 → 化審法 資材管理業務に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.共通な材料や常備品材料が多い場合には、一般に生産管理部門よりも購買部門が、 資材管理を担当する。 イ.製作品種ごとに分けて資材管理を行う組織形態は、縦割式組織である。 ウ.横割式組織では、企業規模が大きくなるほど、資材管理についての事務処理速度は 速くなる。 エ.購買管理機能の重要度があまり高くない場合には、生産管理部門が担当することが ある。 オ.資材管理組織の在り方の1つとして、発注量の決定、納入品の検査、現品の保管等 けんせい の業務を分離し、別の者に担当させる内部牽制 制度がある。 H25前-042A02-1 問題2 [Ⅰ群]に示す購買方式、[Ⅱ群]に示す説明及び[Ⅲ群]に示す対象適用例の組合わ せとして適切なものは、次のうちどれか。 [Ⅰ群] A.見積合せ方式 B.長期契約方式 C.随意契約方式 D.思惑買い方式 E.即納契約方式 [Ⅱ群] 1.価格変動のある品目を、最適と思われる時期に、多量にまとめて購入する方式 2.事前に単価を決めておき、電話、FAX等により納入させる方式 3.事前に購買先に内示し、納入は発注側の要求日に分納させる方式 4.指名した2社以上から見積書を取って、最も有利な条件の購買先から購入する 方式 5.購買先が数社に限定される場合、担当者が交渉した後に、最も有利な条件の購 入先から購入する方式 [Ⅲ群] a.特殊品や交渉によって、価格低減が容易な品目 b.高価格や特別な仕様で、複雑な品目 c.農水産物等の品目 d.自社における規格品の常備品、一般部品等の品目 e.安定した計画生産に使用される資材、部品等の品目 [Ⅰ群] ア. A イ. B ウ. C エ. D オ. E 問題3 [Ⅱ群] 4 3 1 5 2 [Ⅲ群] d e a b c 購買方式に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。 ア.随意契約方式とは、購買先が数社に限定されている場合、順番を決めて購買する方 式のことである。 イ.当用買い方式とは、価格に変動がある資材を相場が低落したと思われる時期に、多 量にまとめて購入する方式のことである。 ウ.系列購買方式では、取引が安定していることから、価格面でも割安になる。 エ.競争入札方式では、数社の購買先から見積書をとり、最低価格の業者から購買する。 オ.特命購買方式とは、得意先から購入して、互いに売上高を増大させる購買方式のこ とである。 H25前-042A02-2 問題4 外注利用の今後の在り方として最も不適切なものは、次のうちどれか。 ア.大規模な工場では、コストの低減と生産能力の調整のために、外注を利用する。 イ.中小規模の工場では、自社にない技術や生産能力の補充のために、外注を利用する。 ウ.外注利用は、設備投資資金の節約、外部の技術力の活用等のために行う。 エ.環境上の規制や労務対策、突発的な事故の対応等から、外注を利用する。 オ.外注利用の購買方針と経営方針との間に不整合が生じた場合には、購買方針を優先 する。 問題5 外注先の管理・指導に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.外注工場に対する実態調査は、一般的には所定の調査表により不定期に行い、調査 項目としては、外注工場の基本的事項の他に、生産実績等がある。 イ.リンク制度は、納期の遵守程度により格付けを行って、納期意識を高めようとする 制度である。 ウ.リンク制度では、格付けランク別に、次回からの発注量を増減したり、必要に応じ て、指導又は取引停止を行うことが一般的に採用されている。 エ.ボーナス・ペナルティ制度は、外注品の納期遅延と品質不良を根絶することを目的 とした金銭的な刺激制度である。 オ.ボーナス・ペナルティ制度においては、発注企業の指定した納期どおりに、良品を 与えた外注先には、ボーナス(賞金)を与える。 問題6 定期発注方式に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.定期発注方式は、差額調整方式とも呼ばれる。 イ.主力製品で、金額の高い需要品目に適用される発注方式である。 ウ.発注周期及び発注量とも、常に一定である。 エ.発注量を計算するための在庫調整期間は、調達期間と発注サイクルを加えた期間で ある。 オ.発注量の算出では、発注時点における未納分の品目数量を考慮しなければならない。 問題7 経済的購入ロットの実務への適用可否に関する記述として最も適切なものは、次 のうちどれか。 ア.資金繰りや代金支払い条件を考慮せずに適用できる。 イ.大幅な販売計画や生産計画に変更のあるものにも適用できる。 ウ.保管中に劣化する品目や陳腐化する品目にも適用できる。 エ.共通資材で年間需要数も安定している資材に適用できる。 オ.EOQの計算単位が納入業者の定める取引単位より小さい品目にも適用できる。 H25前-042A02-3 問題8 資材標準化に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.企業規模や業種に関わらず、生産工場においては、資材標準化は必要である。 イ.資材標準化により、品質は安定し、生産期間の短縮、購入単価の引下げが期待でき る。 ウ.資材標準化を進め過ぎると、市場の変化に対応することが困難となり、販売面でも 不利になりやすい。 エ.新製品開発の設計における資材標準化は、JIS、ISO及び標準数(JIS Z 8601) 等 を 積 極 的 に 利 用 し 、 V E (価 値 工 学 )で の 展 開 は 、 二 次 的 に 考 え る こ と が 望 ま し い 。 オ.資材標準化は、製品企画や開発設計の段階から適用すれば、その効果はより大きく なる。 問題9 資材・在庫管理と電子化に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア . P O P (Point Of Production)で は 、 製 造 現場 に お い て時 々 刻 々 と発 生 す る 生産情 報を採取し、リアルタイムで処理を行い、情報を現場管理者に提供している。 イ . R F I D (Radio Frequency Identification)に は 、 「世 界 共 通 の J A N コ ー ド 」、 「標準物流コードとしてJISで規定されているITFコード」等の規格がある。 ウ.LANとは、建物構内や企業・組織内に敷設されたコンピュータネットワークのこ とであり、ケーブルを利用するだけでなく、無線のものも増加している。 エ.ERPは企業資源計画とも呼ばれ、MRPさらにはMRPⅡ(製造資源計画)から発 展した全社統合業務システムである。 オ.ERPは、基幹業務を包括的にカバーする一元化されたデータベースを用いて、企 業内の部門間にまたがるデータを整理し、各種意思決定に利用されている。 問題10 外注取引契約に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.取引契約は、公序良俗に反しない限り有効ではあるが、独占禁止法、下請法、下請 振興法等に違反しないように、取引の適正化を図る必要がある。 イ.取引契約においては、両者が相応の取引条件で合意し、その上で、書面による契約 書を作成するのがよい。 ウ.取引に当たっては、基本契約と個別契約を結ばなければならないという義務付けは ないが、トラブルを防止する上でも締結することが望ましい。 エ.取引の対象範囲は、売買契約及び製作物供給契約の2つに大別される。 オ.親事業者は、同一内容の注文書と注文請書とを同時に作成・送付するが、実務上は、 みなし規定を適用し、注文請書を省略することが多い。 H25前-042A02-4 問題11 トラック輸送の省エネルギー推進に関する施策として不適切なものは、次のうち どれか。 ア.環境に配慮した、過度のジャストインタイム体制の見直し イ.トラック輸送と鉄道輸送の組合わせ ウ.大型トラックから小型トラックへの転換 エ.トラックの積載率向上 オ.トラックの帰り便の荷物(復荷)確保 問題12 VMI(Vendor Managed Inventory)の特徴として最も不適切なものは、次のうち どれか。 ア.セットメーカーから部品メーカーへの日々の発注処理がない。 イ.調達物流と位置付けることができる。 ウ.セットメーカーでは、一定期間ごとに、製品組立てに使用した数量分についてのみ、 部品メーカーに代金を支払う。 エ.セットメーカーでは、部品メーカーに生産計画を提示し、部品の補充計画を立案さ せる。 オ.大ロット生産のセットメーカーに適している。 H25前-042A02-5 問題13 物流会社において、提供する物流サービスレベルの向上による売上げとコストの 変化に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。 ア.物流サービスを向上させると、コストが増加するが、受注が増えることにより、売 上げも増加することから、物流サービスは、可能な限り高いレベルに設定する必要 がある。 イ.物流サービスを向上させると、売上げは当初は増加するが、競合他社が同様のサー ビスで追随してきた場合、売上げは次第に元に戻ることから、物流サービスの向上 は、短期的な売上げ増加策として行う必要がある。 ウ.物流サービスを向上させると、売上げが増加するが、物流コストは売上げの増加以 上に増加することから、物流サービスは、できるだけ低いコストで行う必要がある。 エ.物流サービスを向上させると、売上げと物流コストが増加するが、売上げの増加は、 コストの増加に対して次第に頭打ちとなることから、費用対効果を考慮して設定す る必要がある。 オ.物流サービスを向上させると、売上げと物流コストが増加するが、コスト増加の割 合が売上げ増加の割合と比べて低いことから、物流サービスは、可能な限り高いレ ベルに設定する必要がある。 問題14 納品代行に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.納品代行事業者では、トランスファーセンターを設けて、納品元と納品先とをつな ぐ場合が多い。 イ.納品代行のメリットは、個々の納品業者が納入する場合と比べ、納品する荷物をま とめることにより、輸送費が削減できることである。 ウ.納品代行事業者では、納品元及び納品先との間の円滑な情報のやりとりをするため の仕組みの構築が必要である。 エ.納品代行事業者では、一般的に納品元からの商品の買取り、納品先への販売といっ た商品の売買には関わらず、納品業務だけを請け負う場合が多い。 オ.納品代行事業者では、トランスファーセンターと配送用車両とを、自社で保有する ことが必要である。 問題15 物流拠点の種類に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。 ア.プロセシングセンターで行う物流業務を、クロスドッキングという。 イ.ディストリビューションセンターは配送拠点であることから、在庫品の保管機能を 持たない。 ウ.トランスファーセンターでは、集荷と配送方面別の仕分け・配送を行う。 エ.プロセシングセンターでは、製造部門が行う工程の前工程を行う。 オ.トランスファーセンターとは、トラックへの貨物の積込み拠点のことをいう。 H25前-042A02-6 問題16 以下に示す<想定条件>を踏まえた場合、A社が構築すべき物流体制の方向付けに 関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。 <想定条件> ①A社は、工場・事務所・店舗等向けの業務用電気器具の製造・販売を行っている。 ②販売は、A社が最終顧客である工場・事務所・店舗等に対して直接行っている。 ③製品仕様は決まっており、自社のカタログに掲載している。 ④顧客はカタログをもとに、A社に注文する。 ⑤製品製造に必要な部品・材料は、予測により予め在庫しており、顧客からの注文 に基づき製造・出荷する。 ⑥ 顧 客 は 全 国 に 数 多 く 広 が っ て お り 、 平 均 し て 1 日 に 大 型 ト ラ ッ ク 20台 分 に 相 当 す る出荷がある。 ⑦個々の顧客からの注文量はさほど多くなく、平均して1顧客当たり軽トラック1 台分程度の量である。 ⑧A社の業績は好調で、今後、販売が高い伸長率で伸びて行くことが見込まれる。 ア.個々の顧客からの注文量がさほど多くないことから、積合せ輸送を行っている輸配 送事業者へ全量を委託するのがよい。 イ.A社が小型・軽トラックを手配し、個々の顧客へ直接配送するのがよい。 ウ.全国の主要地域ごとに積替え拠点を設け、大型トラックにより積替え拠点へ輸送し、 配送先別の小型・軽トラックに積み替え、当該地域内の顧客へ配送するのがよい。 エ.全国の主要地域ごとに在庫拠点を設け、販売予測に基づき製品を在庫し、注文に応 じ、小型・軽トラックにより当該地域内の顧客へ配送するのがよい。 オ.A社から出荷する際に使用する大型トラックにより、担当地域内の個々の顧客へ、 直接、巡回配送するのがよい。 問 題 17 道 路 運 送 法 及 び 貨 物 自 動 車 運 送 事 業 法 に 規 定 さ れ て い る 運 行 管 理 者 の 業 務 と し て最も不適切なものは、次のうちどれか。 ア.乗務記録の作成・保存 イ.運転者の過労防止 ウ.トラックの点検・整備 エ.トラック運転者の選任、点呼 オ.運行指示書の作成 H25前-042A02-7 問題18 以下に示す10トントラックの<運行実績表>において、このトラックの5日間の運 行効率として適切なものは、次のうちどれか。 <運行実績表> 区 分 車両の稼働状況 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 稼働 稼働 稼働 点検整備 稼働 走行キロ(km) 600 400 350 0 450 実車キロ(km) 500 200 300 0 350 10 10 10 0 10 貨物実積載量(トン) ア.48% イ.60% ウ.65% エ.75% オ.80% 問題19 企業における物流情報に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。 ア.ピッキングの指示に関する情報は、主に製品倉庫の作業者が必要とする情報である。 イ.製品倉庫内のピッキングの進捗状況に関する情報は、主に製品倉庫の管理者が必要 とする情報である。 ウ.製品倉庫の運営コストに関する情報は、主に製品倉庫の作業者が必要とする情報で ある。 エ.製品の出荷先に関する情報は、主に製品倉庫の作業者が必要とする情報である。 オ.新たに製品倉庫を設置する場合の運営コストや、作業者の稼働率に関するシミュ レーション情報は、主に経営者が必要とする情報である。 問題20 ピッキングに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.自動ピッキングとは、機械により、商品を配送先ごとに自動で仕分けすることであ る。 イ.リスト方式とは、コンピュータが出力するピッキングリストを使用する方式のこと である。 ウ.カートピッキングとは、ピッキング指示情報をピッキング用表示式台車(カート)の 画面上に表示し、作業者はその指示に従ってピッキングすることである。 エ.シール・ラベル方式とは、プリンタで印刷したシール (値札等)、ラベル (出荷ラベ てん ル)を、ピッキング時に商品に貼 付する方式である。 オ.デジタルピッキングとは、ピッキングすべき保管棚にピッキング個数が点灯し、作 業者はその指示に従ってピッキングすることである。 H25前-042A02-8 問題21 品質管理の考え方に関する記述として最も適切なものは、次のうちどれか。 ア.製造工程で品質管理が不充分でも、最終検査工程で全数検査をすれば、品質は充分 に保証される。 イ . 目 的 を 達 成 す る た め に は 、 管 理 の サ イ ク ル で あ る 「計 画 → 実 施 → 処 置 → 確 認 」の ス テップを確実に回していくことが有効である。 ウ.現状を把握したり、原因を究明していくためには、勘や経験は無視して、事実をよ く観察し、データを収集することが最優先である。 エ.問題の要因が分かったら、全ての要因に対し、素早く対策を打つことが大切である。 オ.消費者や後工程等の要求をよく聞いて、自分の仕事の品質を向上させていくことが 大切である。 問題22 抜取検査が適用されるケースとして最も適切な組合わせは、次のうちどれか。 A.検査項目が少なく、簡単に検査ができる場合 B.製品が非常に高価な場合 C.破壊検査の場合 D.ロットの大きさが大きい場合 E.生産者に品質向上の刺激を与えたい場合 ア.A、B、D イ.A、C、E ウ.B、C、D エ.B、C、E オ.C、D、E 問題23 ある母集団から得られた以下に示す<サンプル>に関する各種統計量の記述として 不適切なものは、次のうちどれか。 ただし、計算値については、小数点以下第2位を四捨五入したものとする。 <サンプル> 12、14、16、16、17 ア.平均値は15である。 イ.中央値は16である。 ウ.モードは16である。 エ.標本標準偏差は2.2である。 オ.範囲は5である。 H25前-042A02-9 問題24 チェックシートの活用に関する記述として適切なものは、次のうちどれか。 ア.何のためにチェックをするのかよりも、まず、チェックシートで早くデータを集め ることが大切である。 イ.チェックシートは、定量的なデータの収集には適さない。 ウ.チェックシートは、一時点やある期間だけを対象としていることから、過去の状態 と比較して推移をみることができない。 エ.「きず」のような感覚評価の項目はデータとなりにくいことから、チェックシートに はなじまない。 オ.チェックシートを使うと、異常を早く発見でき、処置が早く取れる。 問題25 作業標準に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.所定の設計品質、原価、工数等により、楽に、かつ、安全に製品を作るための作業 方法を規定したものである。 イ.管理者の作業管理及び作業者の教育・訓練の基本となる。 ウ.標準化を進めることにより、技術の蓄積を図る効果がある。 エ.必ずしも全ての業務を対象とする必要はなく、優先順位を決めて実施していくこと が重要である。 オ.作業標準の内容を遵守することが前提であるが、作業性によっては、QC工程表の 内容と差が生じることがある。 問題26 以下に示す品質保証に関する記述において、( せとして適切なものは、次のうちどれか。 )内に当てはまる語句の組合わ 品質保証は、消費者の要求する品質が充分満たされていることを保証するために、 生産者が行う( A )活動である。 こ れ は 、 ① お 客 様 が ( B )し て 買 う こ と が で き る 。 ② そ れ を 使 用 し た と き に 充 分 な( C )感を持てる。③しかも長期間使用することができる。 こ れ ら の こ と を 保 証 す る た め 、 メ ー カ ー は き ち ん と 品 質 ( D )を 行 い 、 ( E )を行う体制ができている必要がある。 ア.A:管理 イ.A:品質管理 ウ.A:品質管理 エ.A:体系的 オ.A:体系的 B:納得 B:満足 B:安心 B:安心 B:納得 C:安心 C:安心 C:満足 C:満足 C:安心 D:保証 D:保証 D:管理 D:管理 D:保証 H25前-042A02-10 E:クレーム処理 E:アフターサービス E:クレーム処理 E:アフターサービス E:アフターサービス 問 題 27 材 料 費 を 原 価 計 算 上 の 形 態 別 に 分 類 し た 場 合 に 不 適 切 な も の は 、 次 の う ち ど れ か。 ア.素材費(又は原料費) イ.買入部品費 ウ.燃料費 エ.修繕材料費 オ.消耗工具器具備品費 問題28 以下の<想定条件>に基づいた場合、4月1日から4月30日までの1箇月間の材料 消費高として適切なものは、次のうちどれか。 ただし、消費単価の計算は、先入先出法によるものとする。 <想定条件> 日付 商品の取引内容 数量(個) 単価(円) 4月1日 前月繰越高 10 100 4月4日 入庫 40 120 4月5日 出庫 30 4月7日 入庫 30 140 4月10日 入庫 10 110 4月30日 出庫 30 ア.7,100円 イ.7,200円 ウ.7,300円 エ.7,400円 オ.7,500円 問題29 ABC/ABMに関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.近年、直接費を多面的に管理し、その無駄を見つけるための原価管理方法として、 ABCの導入が注目されてきた。 イ.ABCでは、アクティビティという概念で活動をとらえ、コストドライバーを測定 尺度として原価を算出する。 ウ.ABCによって、間接部門の活動をコストドライバーを用いて測定すると、業務実 態を反映した原価情報を導き出すことができる。 エ.ABMとは、アクティビティの管理に重点を置き、ABCによってアクティビティ ごとに把握された原価情報を活用して、業務改善を行う技法のことである。 オ.ABMを行うに当たって解決すべき点として、アクティビティをどう区分するか、 コストドライバーを何にするか、会計システムとの整合性をどうするか等が挙げら れる。 H25前-042A02-11 問題30 コストテーブル作成に当たっての留意点に関する記述として最も不適切なものは、 次のうちどれか。 ア.コストテーブルは、コストに関わる広範なデータが必要であることから、カバーす る範囲は、可能な限り広げておく必要がある。 イ.コストテーブルは、後から項目を追加できるように、拡張性に配慮しておくことが 望ましい。 ウ.コストテーブルのデータは、修正・改定が常であるため、メンテナンスルールを確 立しておく必要がある。 エ.コストテーブル作成に当たっては、必要に応じて修正をする担当者を決めておき、 担当者以外はアクセスできないようなルールを作っておかなければならない。 オ.コストテーブルは、外部から(場合によっては内部も)アクセスできないような仕組 みをつくり、セキュリティ保持を心掛ける必要がある。 問題31 外注品や購入品の部材調達により、納期遅れが頻繁にあり、作業者の手待ちが発 生していることから、常備在庫品目を増やし、これらを解決したい。常備在庫に 適した部材の選定基準に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.品質の劣化、陳腐化がなく、安全性が高い。 イ.形状的にかさばらず、保管スペースをあまり必要としない。 ウ.金額が高く出庫期日が明確である。 エ.単価が安く、価格があまり変動しない。 オ.出荷数量が比較的安定しており、出庫が継続的に行われる。 問題32 購入品における納期短縮の仕組みであるVMI(Vendor Managed Inventory)に関 する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.VMIは、完成品メーカーが在庫場所を自社の倉庫に確保し、部品メーカーが完成 品メーカーからの需要情報に基づき、欠品が出ないように倉庫に納入する方法であ る。 イ.VMIにおいて、部品メーカーの売上げが発生するのは、完成品メーカーがVMI 倉庫から部品を引き取ったときである。 ウ.一般に、VMI倉庫は完成品メーカーにあることから、VMI倉庫に在庫する部品 の在庫管理責任も完成品メーカー側にある。 エ.VMIにおける完成品メーカー側の主なメリットとしては、在庫品の所有権が部品 メーカー側にあることから、在庫リスクを負わないことと、必要なときに部品を入 手できることから、欠品を防げることが挙げられる。 オ.VMIにおける部品メーカー側の主なメリットとしては、完成品メーカーとの間で 決めた在庫数を下回らなければ、納入時期と納入頻度は自由に決められることから、 輸送コストが下がり、自社の生産計画に合わせた納入計画を立てられることが挙げ られる。 H25前-042A02-12 問題33 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 納期遅延対策において、生産計画面に関する対策の組合わせとして適切なものは、 次のうちどれか。 生産の同期化・ライン化・原則として1個送り生産の確立 営業・設計・生産管理・製造・外注間の情報伝達の円滑化 工程間の仕掛品の削減と、加工及び移動ロットの最小化 受注残及び製品・仕掛品在庫の適正化 生産情報及び資料の継続的・計画的な蓄積と標準化 小ロット生産・一人又は小グループ生産・並列生産の確立 第一線管理者中心の事前準備及び段取りの徹底 生産情報の関連部門への迅速なフィードバック体制の確立 ア.①-②-③-④ イ.①-④-⑤-⑧ ウ.②-④-⑤-⑧ エ.②-④-⑥-⑧ オ.③-④-⑤-⑦ 問題34 現品管理において、データ上に存在しているが、実在しない場合、その原因が現 品管理とは直接関係していないものは、次のうちどれか。 ア.ある物品が必要となり、倉庫台帳又は入出庫記録簿等に情報として記録せず、物品 を持ち出してしまう。 イ.ある物品の出庫時に、パソコンの操作や入力でミスをしてしまう。 ウ.発注数量のミスにより、現品が不足してしまう。 エ.出庫時に、出庫指示数より多めに出庫してしまう。 オ.購入先からの入荷数量が伝票よりも少なく、数量確認しないで入庫してしまう。 問題35 法令で定めるフォークリフトの作業開始前点検項目として不適切なものは、次の うちどれか。 ア.制動装置及び操縦装置の機能 イ.荷役装置及び油圧装置の機能 ウ.転倒防止装置及びコントローラーの機能 エ.車輪の異常の有無 オ.前照灯・後照灯・方向指示器及び警報装置の機能 H25前-042A02-13 問題36 安全成績と災害対策に関する記述として最も不適切なものは、次のうちどれか。 ア.度数率は、災害発生の頻度を表す指数であり、強度率は、どれだけ被害の大きな災 害が発生したのかという災害の重大性を表す指数で、両者により、自社の大まかな 安全レベルが分かる。 イ.強 度率は、 1,000時間当た りの延べ労 働損失日数 で表される 。この労働 損失日数は、 死亡又は障害を伴う災害の場合、死亡又は障害等級に応じ、一定の日数が定められ ている。 ウ.災害対策には、予算の確保等の諸々の要因により、対策完了までに一定期間を要す るものが存在することから、その間は応急対策を実施する。 エ.災害教訓が活かされず、災害が繰り返されていることに対し、災害発生時の事実関 係 の 調 査 や 要 因 の 掘 下 げ 方 等 の 「災 害 要 因 分 析 力 」の 強 化 を 目 指 し た 研 修 を 企 画 す る ことは有効である。 オ.災害は、不注意により発生するケースが多いことから、まず、管理的対策の見直し 整備を重点に進める。 問題37 労働安全衛生法に定める安全衛生管理体制に関する記述として不適切なものは、 次のうちどれか。 ア.総括安全衛生管理者は、当該事業場においてその事業の実施を統括管理する者を もって充てなければならない。 イ.安全管理者は、原則として、各事業場に専属の者を選任しなければならない。 ウ.衛生管理者は、事業場規模に関わらず1人を選任しなければならない。 エ.常時 10人以上 50人未満の労働者を使用する事業場では、安全衛生推進者 (又は衛 生 推進者)を選任しなければならない。 オ.安全衛生委員会は、毎月1回以上開催し、開催の都度、遅滞なく議事概要を作業場 の見やすい場所に掲示する等の方法により、労働者に周知しなければならない。 問題38 化学物質の環境リスク対策に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.化学物質の「有害性」とは、化学物質が人、生態系等に悪い影響を及ぼす性質のこと をいう。 イ.化学物質の「環境リスク」とは、化学物質が人、生態系等に悪い影響を及ぼす可能性 のことをいう。 ウ.化学物質の「リスク評価」とは、化学物質の有害性を明確にし、実際の暴露量との比 較によりどの程度危険かを確認することをいう。 エ.2009年の化審法の改正により、国内で新たに製造、輸入及び使用される化学物質に 限り、有害性の審査を行うという管理制度が導入された。 オ.PRTR制度として事業者が環境へ排出している、あるいは廃棄物として外部へ移 動した有害物質の量等のデータを国へ届け出ることが規定されている。 H25前-042A02-14 問題39 物流に係る環境問題に関する記述として不適切なものは、次のうちどれか。 ア.自動車による大気汚染の主な原因物質は、窒素酸化物、硫黄酸化物及び粒子状物質 である。 イ.物流に関わる廃棄物、ゴミ問題としては、使用済みの容器・包材、古いパレット等 があり、リサイクルや適正処分で対応する。 ウ.使用済み自動車の廃棄や再生資源化も、環境問題の1つである。 エ.排出ガス及び燃焼性能が優れた環境負荷の小さい低公害車の普及が望まれている。 オ.省エネルギー法では、物流に関し、荷主企業にも、温室効果ガスの排出削減を目指 した対策を採ることが求められている。 問題40 以下に示す環境マネジメントシステムのモデルについて、①~④に当てはまる語 句の組合わせとして適切なものは、次のうちどれか。 ④ ① ② ③ ア.①計画 ②環境方針 ③継続的改善 ④マネジメントレビュー イ.①計画 ②マネジメントレビュー ③環境方針 ④継続的改善 ウ.①マネジメントレビュー ②計画 ③継続的改善 ④環境方針 エ.①環境方針 ②計画 ③マネジメントレビュー ④継続的改善 オ.①継続的改善 ②計画 ③マネジメントレビュー ④環境方針 H25前-042A02-15
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