メンバーズ倶楽部通信 第30号 - 公益財団法人新宿未来創造財団

新宿歴史博物館
林芙美子記念館
佐伯祐三アトリエ記念館
メンバーズ倶楽部通信
第30号
平成23年1月15日 新宿歴史博物館 発行
〒160-0008 新宿区三栄町22番地 TEL:03-3359-2131 FAX:03-3359-5036
URL http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=372
尾崎 紅葉
新宿を代表する企業のひとつとして、その名
を 知 ら れ る 新 宿 中 村 屋。創 業 者 の 相 馬 愛 蔵・
こっこう
黒光 夫妻は、店の経営を行う傍ら、芸術や文化
への理解・関心を示し、多くの才能を秘めた芸
術家や文化人たちをサポートする良き支援者で
あ り、こ の 相 馬 夫 妻 を 中 心 と す る 交 流 の 世 界
は、「中村屋サロン」と称されました。そして
この中村屋サロンを舞台に、様々なドラマと芸
術・文化が生まれました。
新宿の現在地に移転した中村屋(明治42年)
明治・大正・昭和にかけての動乱期に、戦争
と平和、プロパガンダと純粋芸術といった近代
思想の形成や相克の美が、新宿の地で渦巻いて
いたのです。
今回の協働企画展では、地元・新宿で花開い
た中村屋サロンの芸術家、文化人たちと、その
作品にまつわるドラマをご紹介します。
創業者
相馬愛蔵・黒光夫妻
【日 時】 2011年2月19日(土)~4月10日(日)
【開館時間】 9時30分~17時30分(入館は17時まで)
毎週水曜日は夜間開館20時まで(入館は19時30分まで)
【休場日】 第2・4月曜日
【観覧料】 一般300円(常設展とのセット券は500円)
団体割引20名以上で1名150円/中学生以下無料
【会 場】 新宿歴史博物館 地下1階企画展示室
【主 催】 公益財団法人新宿未来創造財団【協働企画】株式会社中村屋
【共 催】 新宿区・新宿区教育委員会
【協 力】日本通運株式会社・日本興亜損害保険株式会社
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協働企画展
「新宿中村屋に咲いた文化芸術」 みどころ
~近代日本の文化芸術に影響を与えた中村屋サロン~
1.新宿に花咲いた芸術・文化発信基地「中村屋サロン」
カリーライスや中華まん、月餅などで全国的に有名な新宿中村屋。
明治34年(1901)パン屋として創業し、明治42年から現在の新宿三丁目を
本店として営業しています。
創業者の相馬愛蔵・黒光夫妻は、新しい芸術創造に燃え、若く貧しい
芸術家たちを家族のように受け入れ、支援しました。中村屋には多くの
芸術家や文化人が集い、「中村屋サロン」とも称されるその交流の中で、
さまざまなドラマと芸術・文化が生まれたのです。
明治42年に新宿三丁目に移転した中村屋
2.創業者・相馬夫妻の深く広い人的交流
明治から昭和にかけて、中村屋サロンには芸術、文化、政治など、あらゆるジャンルの人々が集まりました。
彼らはその分野や思想、国籍をも超えて相馬夫妻を中心に交流を図りました。
ふ せつ
今回の展示作品の一部を挙げても、荻原碌山、高村光太郎、中村彝、中村不折、鶴田吾郎、社会運動家木下
尚江、歌人會津八一、インドの独立運動家ラス・ビハリ・ボース、アジア主義者頭山満や政治家犬養毅などが挙
げられます。実に多彩な面々が中村屋サロンを形成していたことが伺われます。
3.作品にまつわるドラマ
フランスでロダンに学んだ荻原碌山は、彫刻の目的は外形の写実ではなく、一種の
内的な力を表現することにあるとし、それまでの日本彫刻界の価値観を一変させた人物
ですが、その作品の原動力には相馬黒光の存在がありました。黒光への叶わぬ思いを
制作へと向け、『文覚』、『デスペア』、『女』などの作品を生み出します。碌山の絶作『女』
像を見て、黒光の子供たちは「カアさんだ!」と叫んだと言います。後手に跪き、しかし
天を仰いで立ち上がろうとする女の姿は、内から力が溢れるようで、日本近代彫刻の傑
作と言われています。
荻原碌山『女』中村屋蔵
中村彝は中村屋裏のアトリエに住んでいたとき、相馬夫妻の長女俊子に恋愛感情
を抱き、彼女をモデルにした絵を何作も描きました。彝は夫妻に結婚を申し込みますが、彼が結核を患っていた
ことなどから反対され、失意の彝は中村屋を去ります。俊子の気持ちについては、本人の記録が残っていないの
で残念ながらわかりません。俊子は後にインドからの亡命者で、中村屋に匿われていたラス・ビハリ・ボースと結
婚し、2子をもうけますが、28歳で早世しました。
4.注目の出品作品
右の2作品は、どちらも中村屋に寄寓していたロシアの
盲目詩人エロシェンコを描いた肖像画です。落合にある
中村彝のアトリエで競作されたもので、①の『エロシェンコ
氏の像』は中村彝が、②の『盲目のエロシェンコ』は鶴田吾
郎が描きました。
このアトリエにエロシェンコを連れて行った黒光は、①を
詩人らしいエロシェンコ、②を自我的で野性的なエロシェ
ンコと評し、図らずも二人の芸術家がその性格の半面ず
つを表現していると述べています。
今回の展示ではこの2点の作品が並びます。是非当時
の光景を思い浮かべながらご鑑賞下さい。
2
①『エロシェンコ氏の像』中村彝画
1920年(大正9)
重要文化財・東京国立近代美術館蔵
②『盲目のエロシェンコ』
鶴田吾郎画
1920年頃(大正9)
中村屋蔵
メンバーズ倶楽部会員、博物館ボランティアの皆様を内覧会にご招待致します。主催者・来賓からのご挨拶と
担当学芸員による展示解説を行います。
【日 時】 2月18日(金) 12時~13時 (受付開始 11時30分)
【会 場】 (式典)当館2階 講堂 (展示解説)地下1階企画展示室 【参加料】 無料
【申込み】 不要。直接会場にお越し下さい。
※メンバーズ倶楽部会員証、またはボランティアの名札を受付にご提示下さい。
○新宿歴史博物館 常設展示室
・特設コーナー 「中村屋看板」(2月19日(土)~4月10日(日)まで)
協働企画展「新宿中村屋に咲いた文化芸術」の展示品・會津八一、
中村不折による中村屋の看板を展示しています。
新宿中村屋看板(會津八一 )
○佐伯祐三アトリエ記念館
・ミニギャラリー展示替え「中村屋サロンと落合の文化人たち」(展示中~3月31日(木)まで)
落合に住んでいた「新宿中村屋サロン」ゆかりの文化人達を紹介するパネル展示を行います。
記念講演会①
「大正期の美術と中村屋サロン」
【日 時】 2月20日(日)14時~16時
【講 師】 蔵屋美香氏(東京国立近代美術館美術課長)
【申 込】 2月4日(金)必着。
記念講演会②
「中村屋に集った人々 ~明治大正の文化芸術と中村屋~」
荻原碌山一周忌に集まった芸術家たち(1911)
【日 時】 3月13日(日)14時~15時30分
【講 師】 吉岡修一氏(中村屋CSR推進室長)
【申 込】 3月4日(金)必着。
※記念講演会①②とも、それぞれ別の往復はがきに記載例(8面)のとおり記入し、当館へ。
中村屋サロンへようこそ~エロシェンコ童話の世界を描く~
親子参加も大歓迎!
中村屋サロンに寄寓していたロシアの盲目詩人エロシェンコの童話の朗読を聞き、その世界を描きます。休憩
時間にはロシアンティーをサービス。出来上がった作品は、会期中博物館ホワイエに展示します。
【日 時】 3月6日(日)14時~16時
【会 場】 新宿歴史博物館2階講堂 【定 員】 40名(多数抽選)
【参加料】 300円
【申 込】 2月15日(火)必着。往復はがきに記載例(8面)のとおり記入し、当館へ。
サロンコンサート(申込不要・参加無料)
エロシェンコがよく弾いていたというロシアの民族楽器、バラライカの音色を楽しみます。
【日 時】 3月5日(土)13時~13時30分
【会 場】 新宿歴史博物館地下1階ホワイエ
【演 奏】 アンサンブル・ラーラ(東京バラライカアンサンブル)
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シニア野菜ソムリエとしてご活躍中の武田由季先生から、みんなが大好きな
カレーをより美味しく味わえる秘訣や、カレーの歴史について、講演いただきます。
あわせて協働企画展「新宿中村屋に咲いた文化芸術」の見どころも紹介します。
【日 時】 3月19日(土)13時~16時
第1部 「新宿中村屋に咲いた文化芸術」展の楽しみ方
講 師 当館学芸員
第2部 「みんな大好き!カレーをさらに美味しくする秘訣」
講 師 武田由季氏(シニア野菜ソムリエ)
【会 場】 新宿歴史博物館 2階講堂
【定 員】 100名(多数抽選) 【参加料】無料
【申込み】 3月4日(金)必着。往復はがきに記載例(8面)のとおり記入し、当館へ。
※1応募につき1名。
【共 催】 東京新聞
※受講者の方には、東京新聞主催の展覧会の招待券を1枚進呈します!
シニア野菜ソムリエ
武田由季
3月19日(土)から5月8日(日)まで世田谷美術館にて開催される、
特別展「白洲正子 神と仏、自然への祈り」の見どころや楽しみ方を
紹介する講演会です。
【日 時】 3月21日(月・祝)14時~15時45分
【講 師】 村上由美氏(世田谷美術館 主任学芸員)
【会 場】 新宿歴史博物館 2階講堂
【定 員】 100名(多数抽選)
【参加料】 無料
【申込み】 3月7日(月)必着。往復はがきに記載例(8面)のとおり記入し、当館へ。
※1応募につき、1名。
【連 携】 NHK 視聴者事業局 事業部
※受講者の方には、上記特別展の招待券を1枚進呈します!
「かくれ里」の取材で訪れた
宇治田原にて 昭和45年
写真提供:新潮社
協力:旧白洲邸 武相荘
西落合の静かな大地に秘められている文化財を訪ねます。故・井上円了博士が
精神修養の場として創立した哲学堂、ドーム型の屋根がユニークな野方配水塔(国
指定史跡)、招き猫が迎え入れる大田道灌ゆかりの自性院など、落合に残る魅力的
な文化財や史跡などを訪ねます。
新宿歴史博物館ボランティアガイドが同行、解説します。
【日 時】 3月6日(日) 9時~12時 雨天決行
【コース】 新井薬師前駅集合(南口)~哲学堂公園~蓮華寺~野方配水塔~
葛谷御霊神社~自性院~林芙美子記念館
【定 員】 60名(多数抽選)
【参加料】 400円(入館料・資料代含む)
【申 込】 2月25日(金)必着。往復はがきに記載例(8面)のほか同伴者
(2名まで)の氏名、年齢を記入し、当館へ。
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野方配水塔
第11回 『江戸名所図会』を歩く-角筈・淀橋-
第11回目の歴史文化探訪は、江戸時代のベストセラー『江
戸名所図会』をもとに、角筈・淀橋周辺を訪ねます。『江戸名
所図会』の挿画を見ながら歩くと江戸時代の角筈・淀橋地区
に、今も生きる江戸の文化を見つけることが出来るかもしれま
せん。また、中野長者伝説ゆかりの地も訪ねます。
【日 時】3月12日(土)9時~12時(雨天決行)
【締 切】3月 4日(金)必着
淀橋水車『江戸名所図会』
【見学地(予定)】 新宿中央公園・水の広場(集合)
新宿中央公園内→熊野神社→十二社の池跡→
西新宿庚申塚→西新宿遊歩道→中野長者橋→成願寺→淀橋→かんかん地蔵→
成子天神社(解散)(行程約4km)
第12回 桜の神田川と大名庭園
神田川の桜並木を歩きながら、周辺の史跡を解説とともに
見学しましょう。大名の下屋敷であった椿山荘、新江戸川公園も
訪れます。
【日 時】3月26日 (土) 9時~12時(雨天決行)
【締 切】3月18日(金)必着
【見学地(予定)】江戸川公園(集合)→神田上水跡碑→
椿山荘→新江戸川公園→山吹の里碑
(面影橋)→目白不動・金乗院(解散)
(行程約3.5km)
神田川の桜
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各 回 共 通 事 項 ☆
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【料 金】400円 (資料代込み) 【担 当】新宿歴史博物館史跡ガイドボランティア
【定 員】80名(多数抽選)
【申 込】往復はがきに記載例(8面)の他同伴者(2名まで)の氏名・年齢を記入し、当館へ。
新宿歴史博物館の中庭(サンクンガーデン)でお茶会を開催します。
どなたでもお気軽に参加いただけるお茶会です。お菓子は、2月19日
(土)から開催します協働企画展「新宿中村屋に咲いた文化芸術」の中
村屋さんのお菓子です!コヒガンザクラ舞う博物館の庭園でホッと一息
お茶をお楽しみください。
【日 時】 3月27日(日)10時~15時
【会 場】 新宿歴史博物館地下1階中庭
【参加料】 300円(お菓子付)
コヒガンザクラ
【定 員】 50名
【申込み】 不要。直接会場へお越しください。※お茶・お菓子がなくなり次第終了となります。
【協 力】 藤の会(江戸千家流)
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建築家・山口文象設計による和風数寄屋造りの林芙美子記念館をご堪能下さい
近代日本建築を代表するひとりであると同時に和風建築の名手であった建築家・山口文象。林芙美子が
自宅を建築するにあたり山口文象に設計を依頼し、自らも家造りに情熱を傾け完成したのが林芙美子記念
館です。東京都歴史的建造物に指定されている建物の内部を、林芙美子記念館開館の日(平成4年3月
22日)を記念して特別に公開します。是非この機会に、通常立ち入ることのできない建物の内部を、細部ま
で御鑑賞下さい。
※ガイドボランティアによる解説付き
【日 時】 3月22日(火) ①10時 ②11時 ③14時 ④15時(全4回)
所要時間は各回1時間程度。
【入館料】 150円
【定員】 各回20名(事前申込、多数抽選)
【申込み】 3月15日(火)必着。往復はがきに記載例(8面)を記入し、
当館へ。(1応募1名)
参加者全員に新装版『花ごよみ』プレゼント
春の林芙美子記念館は1年を通じて最も華やぐ季節です。ソメイヨシノをはじめニリンソウ・カタクリなど可
憐な花が見頃となります。春色に彩られた庭園はどこか郷愁をかきたてられます。ご参加いただく皆様に
は、庭園の草花を紹介した新装版『花ごよみ』をプレゼントしますので、お手に取りながらゆったりとした時間
を過ごしてみませんか。
庭園鑑賞の後は、散策に出掛けます。神田川遊歩道の桜並木など見所満載となる春の落合散策を満喫
していただきます。好評を博している記念館ガイドボランティアがご案内をしま
す。
【日 時】 3月28日(月) 10時~12時30分
【見学地・予定】 鑑賞会:林芙美子記念館(約1時間30分)
散 策:林芙美子記念館~月見岡八幡宮~
神田川遊歩道~小滝橋バス停神田上水公園(解散)
【参加料】 400円(入館料・資料代)
【解 説】 林芙美子記念館ガイドボランティア
【定 員】 40名(事前申込、多数抽選。)
【申込み】 3月23日(水)必着。往復はがきに記載例(8面)のほか
春の林芙美子記念館
林芙美子や佐伯祐三に関する内容のほか、新宿区の歴史・文化に関する基礎的知識や実践的なガイド
方法について学びます。皆様もガイドボランティアとして活動してみませんか。
【日 時】 2月12日~3月26日の毎週土曜日(全7回) 14時~16時
※3月19日(土)は午前中。詳細は当館などで配布中の要綱をご覧ください。
講座終了後「博物館ボランティア」として活動していただきます。
【場 所】 新宿歴史博物館 2階講堂ほか
【定員】 30名(多数抽選)
林芙美子記念館
【申込み】 2月1日(火)必着。往復はがきに記載例(8面)を記入し、当館へ。
ガイド風景
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◆戸塚地区
展示会「戸塚の遺跡」 【日 時】 1月22日(土)~28日(金) 8時30分~21時45分(最終日は12時まで)
【会 場】 戸塚地域センター 1階ギャラリー 【観覧料】 無料
展示会「さわってドキ?」【日 時】1月24日(月)15時~16時30分 【会 場】戸塚地域センター5階会議室2
講座「神田川と戸塚」 【日 時】1月24日(月)13時30分~15時 【会 場】戸塚地域センター5階会議室1
【受講料】 200円 【申込み】電話またはFAX(3359-5036)に記載例(8面)のとおり記入、当館へ。
◆若松地区
展示会「若松の風景」 無料
昭和時代の写真を中心に、かつての若松の風景をご紹介します。尾張徳川家戸山屋敷(戸山山荘)の絵図
など、江戸時代の資料も併せて展示します。
【日 時】 1月15日(土)~30日(日) 9時~21時45分
【会 場】 若松地域センター 2階ロビー
◆箪笥地区
展示会「江戸の絵図と明治・大正の箪笥」 無料
江戸・明治・大正時代の資料を展示します。近代の箪笥の町並みを、現代と比較してみてください。
【日 時】 1月30日(日)~2月6日(日) 7時30分~22時
【会 場】 箪笥町と特別出張所 1階エントランス
◆四谷地区
写真展「あの頃の四谷」 無料
四谷を撮影した懐かしい写真を集めました。あの日、あの時、あの瞬間、あなたはどこで何をしていましたか?
写真を見ながら、昔の記憶を辿ってみて下さい。
【日 時】 1月19日(水)~30日(日) 8時~22時
【会 場】 四谷地域センター 1階プラザ
◆ミュージアムツアー◆ 2月 「荻原碌山の彫刻を間近で鑑賞」
荻原碌山が中村屋創業者の相馬愛蔵に贈るために制作されたと言われる
「灰皿」。昭和2年(1927)に中村屋の喫茶部が開設された当時、実際に
店で使用されていました。この灰皿を展示ケースから出して間近で
じっくりと鑑賞します。(参加料無料)
【日 時】2月12日(土)14時~15時30分
【集合時間】14時(15時30分終了予定)【集合場所】地下1階ホワイエ
この作品のモチーフは、「洗濯する女」?
それとも「たらいでカニと遊ぶ少女」?
○林芙美子記念館
・展示室(アトリエ) 「芙美子の生活器」
平成21年度に林芙美子の親族の方から寄贈されました、芙美子愛用の椀、皿、
猪口、盆などを展示しています。
【期 間】 2月2日(水)~3月31日(木) 【会 場】 林芙美子記念館展示室
・石蔵ギャラリー
林芙美子記念館庭の四季をパネル展示しています。
【期 間】 2月2日(水)~3月31日(木)
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芙美子の生活器
申し込む方の
住所・氏名
8
新宿区三栄町
22番地
新宿歴史博物館 行
①ご希望の事業名
②〒・住所
③氏名(ふりがな)
④年齢
⑤性別
⑥電話番号
⑦会員番号
⑧同伴者氏名
〒160-0008
〒
<往信用ウラ>
<往信用オモテ>
<返信用オモテ>
「江戸時代の新宿」の 最後 を飾って いる「近 世
文芸にみる 新宿」。ここには、新宿ゆかりの文人
たちをパネルで紹介しています。
一人正座しているのは、『南総里見八犬伝』で
知られる滝沢馬琴。馬琴は現在の JR
信濃 町駅付近
に住んでいたことが知られています。
その他の肖像画には、すべて文人名と狂歌が記
されて います。この五七五七七の和歌形式をとり
ながら、社会風刺や皮肉、滑稽を盛り込んだ特徴
があり、江戸時代中期以降盛んになりました。
な か で も よ く 知 ら れ て い た の が「四 方 赤 良」
(よも のあから)。牛込 仲御徒町に 住み、本名は
大 田 覃、南畝、蜀 山 人と も 号 し た、天 明 期( 1772
~ 1789
)の狂歌界を 代表する文 人です。この四方
赤 良 を は じ め、四 谷 忍 原 横 丁 に 住 ん だ 唐 衣 橘 洲
(か ら ご ろ も き っ し ゅ う)が、明 和 年
)
6 ( 1769
に 忍 原 横 丁 の 橘 洲 自 宅 で 初 めて 狂 歌 会 を 開 き ま し
た。天明狂歌の大流行はここから始まったとされ
ています。
あなうなぎいづくの山のいもとせを
さかれてのちに身をこがすとは
この四方赤良の狂歌は、「山の芋うなぎになる」
と い う 諺 に「妹(い も)」を 掛 け、夫 婦 の 仲(い
もとせ)をさかれた上に、恋に身を焦がす 意を、
背をさかれて 蒲焼になりながら、相手を思いこが
れている情けなさを嘆く様子として詠んでいま
す。
天明狂歌は、松平定信の寛政改革を批判したと
さ れ る「白 河 の 清 き に 魚 の す み か ね て も と の 濁
り の 田 沼 こ ひ し き 」の 作 者 が 四 方 赤 良 で は と 疑 わ
れたことなどから、次第に性格が変わっていった
とされますが、その後も四谷、牛込、内藤新宿の
武士や町人の間で、広く親しまれました。
鈴(木靖 学芸課長 )
2月1日(火)より通常開館致します
昨年12月からの空調設備工事により、全館休館となりご不便をお掛けして
申し訳ございませんでした。ようやく2月1日(火)より通常開館致します。
尚、引き続き閲覧室は2月末まで、駐車場は3月末までご利用いただくことが
出来ません。どうぞご了承いただけますようお願い申し上げます。
今後も新宿の歴史・文化をひろく皆様にご紹介するとともに、
地域の発展に努めて参ります。
2011年も新宿歴史博物館をどうぞよろしお願い申し上げます。
① 往復はがき
右図のように必要事項を明記して郵送してください。
☆特に記載がない限り、はがき一通につきお一人様でのお申込みです。
② 歴史博物館ホームページ
HPマークは、歴史博物館ホームページの『イベント』、『講座情報』から申込み可。
( URL http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=372 から当館ホームページにお入りください。)
会員の皆様は、申込みフォームの「備考欄」にメンバーズ倶楽部会員番号を必ず明記してください。