インストールガイド - ローグウェーブ ソフトウェア ジャパン株式会社

2014.7.2 版
WINDOWS 版 IMSL Fortran ライブラリ Ver. 7.0
インストールガイド
1.対応環境
2.インストール
3.ライセンスの設定
4.環境設定
5.コンパイル・リンク方法と動作確認
5-1.コマンドモードでのコンパイル・リンク
5-2.Visual Studio を使用したコンパイル・リンク
6.オンラインドキュメントほか
7.IMSL 製品に関するお問い合わせ
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別紙:Microsoft Windows Vista 上でのライセンスマネージャ設定
※弊社の他の製品、もしくは IMSL Fortran ライブラリの他のバージョンが
入っているマシンに IMSL Fortran ライブラリ 7.0 をインストールする場
合は、各製品が実行時(Visual Studio 上でのデバッグ実行も含む)に正
しいライブラリを参照するよう、アプリケーション実行毎にバッチファ
イル等を利用して環境変数 Path の設定を行う必要があります。
ほか製品に関する最新の情報については、弊社ホームページ FAQ
(http://www.roguewave.jp/FAQ/FAQ_Release/index.html)をご参照下さい。
ローグウェーブ ソフトウェア ジャパン株式会社
〒102-0084 東京都千代田区二番町 5-5 番町フィフスビル 3F
Tel: 03-5211-7760 / Fax: 03-5211-7769
URL: http://www.roguewave.jp/
1.対応環境
このインストールガイドは、Windows 版 IMSL ライブラリ 7.0 に対応しています。媒体の開発環境は、
次のとおりです。
Hardware
製品種別略称
備考
媒体番号
OS
Compiler
Intel IA-32 (x86-32) Windows XP, Vista, 7 Intel Fortran 11.1
winin111i32
P10713
AMD Opteron
Windows XP, Vista, 7 Intel Fortran 11.1
winin111e64 CUDA3.1 に P10713
(x86-64)
Server 2008 R2
対応
Intel x86-64
媒体番号は DVD の表面ラベルと、DVD ケースの裏側にあります。
※バージョンアップ時の注意事項
IMSL Fortran ライブラリ 7.0 では、リンク用環境変数(%LINK_FNL%など)やリン
ク用のインクルードファイル(link_fnl_shared.h など)の MKL 関連の規定値が、
IMSL Fortran ライブラリ 6.0 以前と変更になっています。
『5.コンパイル・リンク方法と動作確認』での、リンク用環境変数とリンク用イン
クルードファイルの MKL についての説明にご注意下さい。
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2.インストール
1) Administrator の権限を持つユーザーでログインし、DVD-ROM を DVD ドライブにセット
して下さい。
2) 自動的にインストーラが立ち上がります。
インストーラが立ち上がらない場合やダウンロード版の場合は、Explorer を開いて DVD-ROM ドライ
ブ直下にある setup.exe をダブルクリックし、インストーラを実行させて下さい。
※(注) Windows server2003 や 2008, Windows7/8 にインストールする場合は、自動的に立ち
上がったインストーラや、setup.exe のダブルクリックは行わないで下さい。Explorer
の画面で setup.exe を右クリックし、「管理者として実行」を選択してインストーラを
立ち上げて下さい。
3) インストールする製品を選択し、”Next>”をクリックして下さい。
※ここでは 32bit 版の画面で説明
していますが、特に注意書きが
ある場合以外、インストール方
法 は 32bit 、 64bit 版 共 同 じ で
す。
3
4) 64 ビット版の場合は、NVIDIA CUDA についての利用許諾が表示されます。”Yes”をクリックして下
さい。
6) 64 ビット版の場合は、NVIDIA CUDA を使用するバージョンか、使用しないバージョンかを選択
します。マシン環境にあわせて選択したのち、”Next>”をクリックしてください。
7) 環境変数の自動設定について問い合わせがあります。通常のインストールでは ”はい” をクリ
ックして下さい。
4
8) “Next>”をクリックして下さい。
※ ウィンドウのタイトルバーに
表示されるタイトルは、
インストールされる製品によ
って異なります。
9) “Yes”をクリックして下さい。
10) ライセンス番号の入力を求められますが、ここでは”999999” を入力して下さい。
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11) インストール先を選択して、”Next>” をクリックして下さい。インストール先のデフォルトは、
c:\program files\VNI です。
12) インストールが開始されます。
13) インストールが終了したら、”Finish”ボタンを押して下さい。
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3.ライセンスの設定
IMSL の使用前に、ライセンスの設定が必要です。ご契約内容にあわせて、次のとおり設定して下さい。
1) 弊社ホームページのトライアルダウンロードなどで試用する場合
弊 社 か ら お 送 りし た 日付 制 限 つき の ラ イセ ンス フ ァ イル を 、 <MAINDIR>\License フ ォル ダの下
に、”license.lic”の名前で書き込んで下さい。その後は 10 ページの『4.環境設定』にお進み下さい。
※<MAINDIR>=IMSL ライブラリのインストールパス
2) 正式購入したライセンスの場合
(ノードロックライセンス、フローティングライセンス、ランタイムライセンス)
① 『スタート』→『プログラム』→『アクセサリ』からコマンドプロンプトを開き、以下の
コマンドを実行
※【注意事項】デフォルトである C:\Program files 以下にインストールした場合は、コマンドプロンプトを
立ち上げる際に、右クリックして『管理者として実行』を選択して立ち上げて下さい。
cd <MAINDIR>\license\bin
get_hostid_Intel
-----> hostinfo.ホスト名 ほか必要ファイルが作成されます。
② <MAINDIR>\license\bin に作成された”hostinfo.ホスト名”ファイルを弊社までメールでご送
付ください(E-mail:[email protected])。折り返しライセンスファイルを返送致
します。
尚、リモート接続で IMSL Fortran ライブラリを使用する可能性がある場合は、特殊なライセンス
ファイルが必要なため、メールにその旨をお知らせ下さい。
<hostinfo.ホスト名ファイルの内容例>
*********************************************************************
Fri Oct 18 15:24:38 2010
Server host name: [NI1]
Server host id: ["000ae4413e02"]
["DISK_SERIAL_NUM=421814d9"]
This information was extracted from the CPU where the
get_host_info program was run.
*********************************************************************
③ ライセンスファイルを、<MAINDIR>\license パスの下に license.lic の名前で書きこんで下
さい。リモート接続で製品を使用する可能性がない場合と、リモート接続で使用しかつマ
ルチユーザーノードロックライセンスの場合は、ライセンスの設定はこれで終了します。
『4.環境設定』に進んで下さい。フローティングライセンスとリモート接続で使用する
可能性があるシングルノードロックライセンスの場合は④~⑦へ進んで下さい。
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注意事項:Windows VISTA, Windows7 もしくは Windows Server 2008 をお使いの方は、こ
こから先は 20 ページの『別紙:Microsoft Windows Vista 上でのライセンスマネージャ設定』
を読んでから行って下さい。
④ エクスプローラを開き、<MAINDIR>\license\bin\bin.i386nt(または bin.x64nt)\lmtools.exe
をダブルクリック。ライセンスマネージャーツールが立ち上がります。
※ 左 の 図 で は ”Intel License
Manager for FLEXlm”という文字が
見えますが、これは表示されてい
なくても問題ありません。
⑤ ‘Config Services'タブをクリックして各項目を入力して下さい。
lmgrd.exe: <MAINDIR>\license\bin\bin.i386nt(または bin.x64nt)\lmgrd.exe
License Files: <MAINDIR>\license\license.lic
Debug Log File: 任意のファイル名のフルパス
(規定値は<MAINDIR>\license\Debug.log)
尚、”Service name”の項目に何も書かれていなかった場合は、任意のサービス名を直接タイプし
て下さい。
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⑥ 'Start/Stop/Reread'タブをクリックして、”Start server”ボタンを押すとライセンスマネー
ジャー
がスタートします。フローティング契約の場合は、このライセンスマネージャーを走
らせることによって IMSL が使用可能になります。
また、マシン立ち上げ時に自動的にライセンスマネージャーを起動させるには、⑥ の画面で” Use
Service”をクリックし、”Start Server at Power Up” をクリックして下さい。
3) フローティングライセンスでのクライアントの設定
フローティングライセンスで同一ネットワーク上の別のマシンで IMSL Fortran ライブラリを使
用する場合は、サーバー(ライセンスマネージャーを実行しているマシン)と同様に IMSL
Fortran ライブラリをインストールしたのち、<MAINDIR>\license の下に 2)-③の license.lic ファ
イルをコピーしてください。これらのマシンでは、ライセンスマネージャーを実行する必要はあ
りません。
クライアント側のライセンス設定は通常は上記で終了ですが、できればさらにライセンスファイ
ルを次のように書き換えることをお勧めします。
① ライセンスファイルの一行目の”SERVER”行以外を全て削除する。
② 二行目に”USE_SERVER”と記述する。
クライアントライセンスファイル例:
SERVER HOST1 DISK_SERIAL_NUM=421814d9 27000
USE_SERVER
このような修正を行うと、クライアントは製品の種類や契約内容についてはサーバーの
ライセンスファイルを参照します。それによって今後はサーバーマシンが変わらないかぎ
り、製品の種類や契約内容が変更になってもクライアント側のライセンスファイルは修正
する必要がなくなります。
もしこれらクライアントのマシンからサーバーのホスト名が認識できない場合は、ライセンスフ
ァイルの一行目のホスト名を、IP アドレスに書き換えて下さい。
変更例: SERVER HOST1 DISK_SERIAL_NUM=421814d9 27000
↓
SERVER 10.200.9.153 DISK_SERIAL_NUM=421814d9 27000
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4.環境設定
この項目はデフォルトでインストールをインストール時に環境変数を設定した場合(P4、
2-7)で”はい”をクリックした場合)、は、行わなくて結構です。次ページに進んで下さい。
インストール時に環境変数を設定しなかった場合(P4、2-7)で”いいえ”をクリックした
場合)、次の環境変数の設定が必須です。環境変数は『コントロールパネル』の『システム』
で設定して下さい。
環境変数 path に <MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\lib
環境変数 LM_LICENSE_FILE に <MAINDIR>\license
環境変数 INCLUDE に
DLL リンクの場合は<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\include\dll
Static リンクの場合は<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\include\static
環境変数 VNI_F90_MSG に<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\BIN
※<ENV> は2ページの表の『製品種別略称』を参照して下さい。
環境変数 FNL_VERSION に 7.0.0
環境変数 FNL_LICENSE_NUMBER に 製品の 6 桁のライセンス番号
(不明の場合は 999999 で結構です)
同じ環境変数がすでに存在する場合は、セミコロン( ; ) でつないで値を追加して下さい。
インストール時に設定される環境変数はこれ以外にも多数ありますが、IMSL を使用する際、最低限必
要な環境変数はこの 6 種類です。
上記 6 種類以外の環境変数を確認したい場合は、<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\bin\
fnlsetup.bat および <ENV>.bat を参照して下さい。
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5.IMSL Fortran のコンパイル・リンク方法と動作確認
Windows 版 IMSL Fortran ライブラリのコンパイル・リンクは、コマンドモードと Visual
Studio を使用した方法の二種類があります。ここでは IMSL の例題を使用してそれぞれのコ
ンパイル・リンク方法を説明します。どちらか、あるいは両方の方法で例題をコンパイル・
リンク・実行して IMSL が正常に使用できることを確認して下さい。
コンパイル・リンクの方法は、特に注記がない限り、32bit 版、64bit 版とも同じです。
5-1.コマンドモードでのコンパイル・リンク方法
コマンドモードでコンパイル・リンク・実行を行い、IMSL のインストールとライセンス
の設定を確認します。
1) スタートメニューから、コンパイラのコマンドプロンプトを開きます。
『 ス タ ー ト 』 → 『 プ ログ ラ ム 』 → 『 Intel® Software Development tools 』 → 『 Intel®
Fortran Compiler 11.xxx』→『Fortran Build environment for application running for IA-32
(64bit の場合は INTEL(R) 64)』を選択
2) インストール時に環境変数を設定しなかった場合は(P4. 2-7)で”いいえ”を指定した場合)
、
IMSL Fortran ライブラリの環境変数を設定します。
> cd <MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\bin
※ <ENV> は 2 ページの表にある『製品種別略称』の値を指定して下さい。
> fnlsetup.bat
Setting environment for IMSL Fortran Library と表示され、環境変数が設定されます。
3) 動作確認用プログラムをコンパイル・リンクします。
各コンパイラのコンパイル、リンクのメッセージが表示されます。
> cd <MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\examples\validate
> %FC% %FFLAGS% imslmp.f90 %LINK_FNL%
※ IMSL Fortran ライブラリには数種類のリンク方法があります。上記コマンドの環
境変数
%LINK_FNL%を他の環境変数に変更することによって、別の方法でリンクするこ
とが可能です。リンク用の環境変数とそれぞれの内容は次のとおりです。
リンク用環境変数
内容
LINK_FNL
DLL リンクで BLAS、LAPACK 部分に MKL を使用。SMP
によるパラレル化に対応。※(注)
LINK_FNL_STATIC
スタティックリンクで BLAS、LAPACK 部分に MKL を使
用。
※(注)
LINK_FNL_IMSL
DLL リンク。
LINK_FNL_STATIC_IMSL スタティックリンク。
詳細は<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\notes\README.txt をご参照下さい。
一般的に MKL を使用すると性能が向上することがあります。MKL を呼び出すリンク方法は、
各ユーザーの環境で評価の上ご使用ください。
※(注) パラレル化する場合、実行時に環境変数 OMP_NUM_THREADS に使用するス
レッド数を指定する必要があります。環境変数はコマンドラインでは次のように指
定します。
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4 スレッド使用する場合の例 :
set OMP_NUM_THREADS=4
3) 例題を実行します。次の内容が出力されれば正常終了です。”Terminal error”が出力されま
すが、これはエラーメッセージファイルの参照確認のためにわざと発生させたエラーのた
め、メッセージが同じならば問題ありません。
> imslmp.exe
Library version: IMSL Fortran Numerical Library
Customer number: 999999
X
1 - 5 9.320E-01 7.865E-01 5.004E-01 5.535E-01 9.672E-01
*** TERMINAL ERROR 526 from s_error_post. s_/rand_gen/ derived type option
***
array 'iopt' has undefined option (15) at entry (1).
4) NVIDIA CUDA を使用した動作確認
NVIDIA CUDA が使用可能な環境で、”CUDA-enabled versions”をインストールした場合は、
次の手順で CUDA 用例題をコンパイル・リンク・実行して動作を確認して下さい。
> %FC% %FFLAGS% nvidia.f90 %LINK_FNL_NVIDIA%
> nvidia
‘THE NVIDIA DEVICE SGEMM WAS USED’と出力されれば正常動作です。
尚、NVIDIA CUDA を使用するリンクの方法は、上記のみ(static リンク)です。dll リンク
はありません。
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5-2. Visual Studio を使用したコンパイル・リンク方法
Visual Studio を使用して Fortran ライブラリをコンパイル・リンクする方法を説明します。
ここでは Visual Studio 2008 を使用して説明していますが、Visual Studio 2010 および 2005
でも、多少メニューの用語が違うことはありますが、基本的な使用方法は同じです。
1) Visual Studio を立ち上げます。
『スタート』→『プログラム』から、『Microsoft Visual Studio 2008』→『Microsoft
Visual Studio 2008』 を選択。
2) Visual Studio のメインメニューから、『ファイル』→『新規作成』→『プロジェクト』
を選択してクリックして下さい。
3) 下記ウィンドウの『プロジェクトの種類』で、『インテル® Visual Fortran』『コンソー
ル・アプリケーション』を選び、『テンプレート』で『空のプロジェクト』を選択して
下さい。
任意のプロジェクト名を入力し、任意の場所を選んで『OK』を押して下さい。
4)『プロジェクト』→『既存項目の追加』を選択し、
<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\examples\validate の imslmp.f90 を選択します。
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5) ソリューションエクスプローラ内の imslmp.f90 をクリックして、imslmp.f90 のソースを
表示します。
6) メインプログラム imslmp.f90 にリンクパス指定のためのインクルードファイルを追加
します。リンク用インクルードファイルの種類は次のとおりです。
DLL リンク
Static リンク
link_fnl_shared_iimsl.h
link_fnl_static_imsl.h
IMSL BLAS を使用
BLAS、Lapack に MKL を使 link_fnl_shared.h ※(注)
link_fnl_static.h ※(注)
用。DLL リンクは SMP パ
ラレルに対応
link_fnl_static_nvidia.h
CUBLAS(CUDA NVIDIA) link_fnl_shared_nvidia.h
※(注2)
(注3)
※(注2)
を使用
一般的に MKL を使用すると性能が向上することがあります。MKL を呼び出すリンク方
法は、各ユーザーの環境で評価の上ご使用ください。
※(注)パラレル化する場合、実行時に環境変数 OMP_NUM_THREADS に使用するスレッド数を指定す
る必要があります。
※(注2)
NVIDIA CUDA が使用可能な環境で、”CUDA-enabled versions”をインストールした場
合のみ使用可能です。このインクルードファイルでの動作を確認する場合は、前ページ 4)の『プロ
ジ ェ ク ト 』 → 『 既 存 項 目 の 追 加 』 で 、 <MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\examples\validate の
nvidia.f90 を選択して下さい。
※(注3) CUBLAS 使用の DLL リンクは Intel Fortran12.1 用の製品のみが対応しています。Intel
Fortran11 用の IMSL Fortran ライブラリではこのリンクは使用できません。
<リンク用インクルードファイルの指定例>
include 'link_fnl_shared.h'
← プログラムの先頭に
! Use files
インクルードファイルの指定を追加
use rand_gen_int
use show_int
! Declarations
real (kind(1.e0)), parameter:: zero=0.e0
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7) 『プロジェクト』→『<プロジェクト名>のプロパティ』→『構成プロパティ』→
『Fortran』→『全般』と選択し、『追加のインクルードディレクトリ』に DLL リンク
の場合は<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\include\dll、 スタティックリンクの場合は
<MAINDIR>\imsl\fnl700\<ENV>\include\static と入力して下さい。
※ <ENV>は 2ペ ージ
の”製品種別略称”
8) 同じ『Fortran』内の『浮動小数点』をクリックして、『浮動小数点例外処理』に” 非数
(NaN)、符号付き無限大、デノーマル結果を生成する”を指定します。
9) 同じ『Fortran』内の『言語』をクリックして、『OpenMP 宣言子の処理』に ” 並列コー
ドの生成 (/Qopenmp)”を指定します。
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10) 『リンカー』→『全般』をクリックし、『追加のライブラリー・ディレクトリー』に
IMSL ライブラリパス\imsl\fnl700\ <ENV>\lib を入力します。
11) 同じ『リンカ』内の『システム』をクリックして、『スタックのサイズの設定』に
60000000 と入力して下さい。
※
メモリを沢山使用するプログラムの場合、適宜 60000000 より大きな値を指定して下さい。
12) 64 ビット版使用の場合のみ下記作業を行って下さい。32 ビット版は 18 ページの 15)に
進んで下さい。
12)-a. プロパティページ右上の『構成マネージャ』をクリックして下さい。
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12)-b. 『構成マネージャ』のウィンドウが表示されたら、左上の『アクティブソリュー
ションプラットフォーム:』をプルダウンし、"<新規作成...>"を選択して下さい。
12)-c.『新しいソリューションプラットフォーム』ウィンドウが表示されたら、"新しい
プラットフォームの入力…”で”x64”を入力して、『OK』をクリックし、『閉じる』
で構成マネージャを終了します。
13) 『OK』でプロパティページを終了します。
14) 『ビルド』→『ソリューションのビルド』を選択し、コンパイル・リンクを行います。
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15) 『デバッグ』→『デバッグなしで開始』でジョブを実行します。
Window が立ち上がり、以下の内容が表示されれば正常動作です。”Terminal error”が出
力されますが、これはエラーメッセージファイルの参照確認のためにわざと発生させ
たエラーのため、メッセージが同じならば問題ありません。
Library version: IMSL Fortran Numerical Library, Version 7.0
Customer number: 999999
X
1 - 5 9.320E-01 7.865E-01 5.004E-01 5.535E-01 9.672E-01
*** TERMINAL ERROR 526 from s_error_post. s_/rand_gen/ derived type option
***
array 'iopt' has undefined option (15) at entry (1).
Press any key to continue
6.オンラインドキュメントほか
「スタート」→「すべてのプログラム」→「Visual Numerics」から、HTML と PDF ファイルの
オンラインドキュメントを参照できます。また、弊社ホームページには上記のドキュメントの
ほか、数種の日本語のドキュメントがあります
(http://www.roguewave.jp/products/imsl/documentation/)
。
また、弊社米国ホームページ(http://www.roguewave.com/)から、White Paper やユーザーフ
ォーラム(英語)もご参照いただけます。
それ以外に、<MAINDIR>\imsl\fnll700\<ENV>\notes の下に、以下のファイルがあります。必要
に応じてご参照下さい。
QuickStart
インストール、使用方法などの概要
README
インストール、使用方法等詳細
README.<ENV> その環境特有の情報について
Release_Notes7.0 新規ルーチン、バグ修正情報など
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7.IMSL 製品に関するお問い合わせ
本インストールガイドに関するご質問及び IMSL 製品のインストールトラブルに関する
ご質問は下記まで、E-mail、FAX、または弊社ホームページの技術サポートフォームより
お問い合わせください。
尚、その際弊社発行のライセンス番号をお知らせくださいます様お願いいたします。
[お問い合わせ先]
ローグウェーブ ソフトウェア ジャパン㈱
カスタマーサポートセンター
E-mail
[email protected]
FAX
(03)5211-7769
技術サポートフォーム http://www.roguewave.jp/forms/tech_sprt_request.html
[受付時間]
年末年始 (12/29~1/3)
、祝祭日、弊社創立記念日(7 月第 2 月曜日)を除く
月曜日~金曜日の 10:00~17:00
[お知らせ頂く内容]
・ ライセンス番号
・ 所属機関、部署名
・ ご担当者名
・ ご連絡先:E-mail、電話番号、FAX 番号
・ お問い合わせの内容、トラブル内容
・ ご使用環境(OS の種類、バージョン)
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別紙:Microsoft Windows Vista 上でのライセンスマネージャ設定
ローグウェーブ ソフトウェア ジャパン株式会社 カスタマーサポートセンター
本書の適用範囲
VNI 製品が採用するライセンス管理機構「FLEXnet」に関する問題のうち、下記に該当する場合
1. フローティングライセンスを利用する設定に失敗する。
2. システム起動時および任意のタイミングでサービスとして起動できない。
背景
Windows XP や Windows Server 2003 とは違い、Windows Vista や Windows Server 2008 はセキュ
リティ面が大幅に強化されています。具体的には、UAC (User Account Control) と呼ばれるシステムに
影響を与えるような変更を不用意に行うことを防止する機能が実装されています。このため、XP や
WS2003 では管理者権限を持つアカウントであれば OS の設定変更を含めすべての操作が許容されま
したが、Vista や WS2008 では管理者権限を持つアカウントであっても再度確認ダイアログが表示される
ことがあります。
弊社製品に同梱される FLEXnet のバージョンとその使い方によってはこの UAC との連携がうまくいかず、
上記のような問題が発生するケースがあります。
対応策
1.
2.
lmtools.exe の起動方法の確認
サービスとして設定する際には、lmtools.exe を利用します。その際、管理者権限を持つアカウントで
のログオンに加え Vista や WS2008 ではさらに本ツールを「管理者として実行」する必要があります。
方法は、右クリックコンテキストメニューから「管理者として実行」を選択・実行してください。再度確認
ダ イ ア ロ グ が 出 ま す の で 、 そ こ で は 「 許 可 (A) 」 を 選 択 し て い た だ け れ ば OK で す 。
これを行わなかった場合、サービス設定内容を保存しようとするとエラーになることがあります
lmtools.exe, lmgrd.exe の権限設定
次回以降マシンの起動時にサービスとして立ち上げる場合は、lmtools.exe および lmgrd.exe のプ
ロパティ(これらの右クリックメニューから「プロパティ」を選択)にて特権レベル設定を行ってください。
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方法は、「互換性」タブの下の方「特権レベル」の中の「管理者としてこのプログラムを実行する」にチ
ェックを入れてください。
それでも問題が解決しない場合
上記を行っても問題が解決しない場合は、FLEXnet モジュールを更新いただく必要がございます。
大変お手数ですがローグウェーブ ソフトウェア ジャパン株式会社カスタマーサポートセンターまでご
連絡いただき、更新ファイル(lmgrd.exe, vni.exe, lmtools.exe and lmutil.exe)の入手後下記を実施して
ください。
1.
2.
3.
4.
5.
プロセスが残っていることによるコピー失敗を防ぐため、一度 Vista を再起動
再起動後すぐに上記 4 ファイルを上書きコピー
lmtools.exe を管理者として実行し、「Config Services」タブのライセンスファイル設定内容を確認
同 じく lmtools.exe の 「 Start/Stop/Reread 」 タブ で「 Start Server 」 ボ タ ン を 押 し 、 "Server Start
Successful"メッセージが出ることを確認(すでにサーバが起動している旨のエラーが出た場合は、一
度「Stop Server」ボタンを押してから再度「Start Server」ボタンを押してください)
もう一度 Vista を再起動し、起動後 IMSL/JMSL/PV-WAVE が正常に使えることを確認
以上
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