見 て・さ わ っ て 歴 史 体 験 見 て・さ わって 歴 史 体 験 平成1 9 年7 月2 日 HP 版 編集・発行 U R L 本冊子は再生紙を使用しています。 財団法人 千葉県教育振興財団 文化財センター 〒284-0003 四街道市鹿渡809-2 TEL.043-422-8811 FAX.043-422-8850 http://www.echiba.org/bunkazai_top.html 財団法人 千葉県教育振興財団 は じ め に 財団法人千葉県教育振興財団は埋蔵文化財の調査・研究を行うとともに、文化財保護 思想の普及と涵養を図り、地域文化の充実に寄与することを目的として、設立されました。 1 申し込み方法 広報・普及活動としては、広報誌「房総の文化財」の発行や、発掘調査の成果を発表会・ 見学会でお知らせしています。また、近年は出土品の活用を図るため土器や石器など まがたま の実物資料を教育現場に貸し出したり、勾玉つくりや火おこしなどの実演指導に取り組 んでいます。 電話またはFax 電話受付時間/午前9時∼午後5時 (土・日・祝日を除く) 普及課 043(424)4849(直通) Fax043(424)4811 目 次 2 1 「ドキ宅」申請の手引き …… 2 4 体験学習ガイド……… 7 ∼ 12 2 セットの内容 ………… 3 ∼ 5 (1)火おこし ………………… 7 ∼ 8 受付後、所定の申請書を送付しますので、必要事項を記入して提出 (1)旧石器時代 …………………… 3 (2)玉つくり ……………………… 9 (2)縄文時代 ……………………… 3 (3)石器づくり…………………… 10 していただきます。(ホームページからダウンロードもできます) (3)弥生時代 ……………………… 4 (4)土器づくり…………………… 11 ……………… 4 ∼ 5 (5)縄文クッキーづくり ………… 12 (5)奈良・平安時代 ……………… 5 5 考古学リンク …………… 13 申し込み時に搬入・搬出の方法・日時および出前授業・実演(勾玉つ (6)鎌倉・室町・戦国・江戸時代 … 5 6 インフォメーション ……… 14 くり・火おこし)指導の有無について打ち合わせさせていただきます。 (4)古墳時代 3 搬入・搬出・事前打ち合わせについて また搬入時に出前事業・実演指導の時間や内容について相談させ ていただきます。 ド キ 発掘した本物の土器や石器を学校・公民館などに貸し出します。出土品に直接ふれるこ とができ、社会科・総合的な学習・各種講座で活用できます。また、センター職員が出土 品の解説や体験学習の指導を行います。 ●貸出資料の内容 旧石器時代∼中・近世までの出土品の中から、主だった資料をセットにしてあります。 付属として、体験学習用セット(勾玉つくり、火おこしなど)とセンター制作のビデオラ イブラリー(各時代の概要や出土品などの解説)も用意してあります。 ●貸出期間 2週間程度∼1年間(更新可能) ●費用 材料費 実費 ●搬入出の方法 原則として、センターが行います。搬入の際、資料の活用方法と扱い方について、説 明いたします。 ●その他 出前授業・各種講座の希望がある場合は、ご相談ください。 1 セ ッ ト の 内 容 申請書の提出 3 セットの取り扱い方法 …… 6 「土器ッと古代“ 宅配便 ”」事業内容 ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き 4 展示上の諸注意について 展示場所は施錠可能な部屋か、 ガラスケース。必ず確保してください。 5 出前授業・実演指導について 展示した土器や石器を使用しての出前授業や、勾玉つくり・火おこ しの実演指導を要望があれば行います。 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 体 験 学 習 ガ イ ド 考 古 学 リ ン ク 6 活用後の提出物について アンケートと記録写真を提出していただきます。 2 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 3 1 旧石器時代 弥生時代 今から1,700年から2,300年前の約600年間続 いた時代で、 この時代の最も大きな特色は、水田 稲作が始まったことです。また、もうひとつの特 色として大陸からの鉄器や青銅器の生産技術が 伝わり武器や鏡・銅鐸などの金属製品が使われ るようになりました。 弥生時代は米作りを中心としたムラ同士の水 田や用水の取り合いから戦争が起こり、いくつも のムラがより大きなムラに統合されていきました。 今から13,000年から30,000年前の時代で、 氷河の発達した寒冷な時代です。氷床の拡大と ともに海水面は大幅に低下しました。瀬戸内海や 東京湾などの浅い内湾は陸化しました。この時 代の日本列島には、ナウマンゾウ・オオツノジカ・ ヘラジカなどの大型草食動物が棲息し、当時の 人たちはこれらの動物を狩猟しながら移動生活 を送っていたと考えられています。 弥生土器 せきそう せんとうき 石 槍 尖頭器ともいいます。槍の先に付ける石器。 ナイフ型石器 やり 肉を切ったり木を削ったりする道具。 小銅鐸 壺は液体や種籾を入れたり、高杯は食べ物を盛るための器として使われました。また土器の 文様は西日本では縄目文様はなくなりますが、東日本では伝統的な縄文が残ります。縄文土 器に比べると全体的にシンプルになります。 旧石器時代の石器 小銅鐸 4 ぞく 縄文土器 縄目の紋様が付けられた土器が多く、 この時代の呼称にも使われています。 縄文土器 縄文土器にはなかった大小の壺や高杯といった たねもみ 縄文時代 今から2,500年から13,000年前の約10,000 年間続いた時代です。気候は約20,000年前以 降から急激に温暖化に向かい、現在の日本列島 の地形や動植物相の原形ができあがりました。 縄文人は森林生態系に適応した狩猟採集中心の 定住生活を始めました。煮たき用の土器や石皿、 石鏃などの道具類が新しく登場しますが、その多 くは木の実やイモ類の採集や調理加工、中小型動 物の狩りなどに使われたと考えられています。 弥生土器 新しい器形の土器が作られるようになりました。 金属製品 2 ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き 鉄や青銅で作られた金属製品が使われ始めていますが、金属製品が普及していなかったので 石器を主に使っていました。県内では銅鏃、鉄鏃、鉄斧などが少量見つかっています。 青銅製で高さ12cm前後の小型の銅鐸で県内では4カ所の遺跡から5点見つかっています。 その用途は豊作などを祈る祭祀の時などに使われたと考えられています。 土師器と須恵器 せきふ 石 斧 打製石斧 石をうち割って作った石斧。主に土掘り具 として使用。 磨製石斧 硬い石で磨いて作った石斧。打製石斧より 切れ味は鋭く主に木の伐採や加工に使用。 はじ き せきぞく 石 鏃 す え き 土師器と須恵器 縄文土器から続けられている素焼きの土器を土師器といい、次の奈良・平安時代ま で作り続けられました。須恵器は古墳時代の半ば頃に朝鮮半島から伝わった技術で、 縄文土器や弥生時代の野焼きの土器と違って登窯で1,000度以上の高温で焼かれ ました。千葉県内には現在まで53カ所の須恵器窯跡が見つかっています。 石でつくった矢じり。弓矢の先端に装着して使用。 カマドと甑(こしき) 庶民の住まいは縄文時代以来の竪穴住居でした。はじめは床の中央あたりに炉 の使い方 が設けられていましたが、古墳時代半ば頃に住居の端にカマドが作りつけられそこ すりいし 石皿・磨石 石皿にクルミやドングリなどの堅い殻の木の実 を置き、先のやや尖った石(磨石)で砕いて 擂りつぶすのに使用。 こしき 3 す で煮炊きが行われるようになりました。甑はカマドに据えられた甕の上に乗せられ 石皿と磨石 甕の中の湯から立ち上る水蒸気で甑の中の米を蒸すために使われた土器です。 4 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 体 験 学 習 ガ イ ド 古墳時代 今から1,300年から1,700年前の約400年間続 いた時代で、 この時代の特色は全国各地で古墳 が造られたことです。千葉県内だけでも8,900カ 所以上の古墳が確認されています。またこの時 代は日本に成立していたクニが畿内政権の拡大 にともない統合されていき、大和政権によって初 めて全国が統一され日本国が成立しました。 セ ッ ト の 内 容 考 古 学 リ ン ク イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン まが ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き うす くだ 勾玉・管玉・臼玉などの玉類 玉類はネックレスやイヤリングなどの装飾品として使われ、 ヒスイ、 メノウ、 コハク、水 晶、滑石、ガラスなどの材質が用いられました。玉類は縄文時代の中頃から作られはじ めました。特に勾玉は大昔の人々にとって他の玉類とは違った意味があったようです。 5 1 奈良・平安時代 710年の平城京遷都以後を奈良時代、794年の平安京遷都以 後を平安時代といいます。この時代は前半と後半では政治体制が 大きく異なり、奈良時代から平安時代の前半までは格と式にもとづ く法治主義の中央集権国家体制、平安時代の後半は貴族や皇室を 頂点とした荘園制の時代でした。 土師器と須恵器 勾玉や管玉を使った 首飾り 古墳時代から引き続いて日常の器として使われました。 かいゆう 灰釉陶器・緑釉陶器 ①資料は直射日光の当たらないところで展示してください。 ②施錠可能な部屋で展示する場合に限り、露出展示が可能です。 ③教室等に持ちだして活用し たあとは、速やかに収納箱 に戻し、施錠可能な部屋で 管理してください。 ④展示台は安定したものを 使用してください。児童・ 生徒の机は不安定ですの で避けてください。 セ ッ ト の 内 容 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 うわぐすり 釉薬がかかった焼き物で、当時中国から輸入されていた青磁 をコピーしたものです。千葉県内では高級品のためかあまり 多くは見つかっていません。 2 ぼくしょ 墨書土器 展示の場所 土師器と須恵器に墨書で文字や記号を書いたもの。一文字や吉祥句の 事例が多いが、なかには人名や地名などが書かれたものがあり、古代史 研究上貴重な資料となっています。 土器の持ち方・置き方 墨書土器 ぼうすいしゃ 紡錘車 6 直径約3cm前後の円形で、中央に穴があき、断面は逆台形をしています。中央の穴に糸を紡ぐための棒を 通して使います。紡錘車は棒に回転を与えるためのはずみ車で、鉄製・石製・土製があり、土器片を再利用し たものもあります。 鎌倉・室町・戦国・江戸時代 1192年の鎌倉幕府成立から1868年の江戸幕府滅 亡までの約700年間、 武士が政権を担っていた時代です。 この時代の遺跡を発掘調査すると中国や国内各地で 焼かれた陶磁器がよく見つかり、出土した陶磁器によっ て遺跡がいつごろ存続していたかがわかります。 せいじ はくじ 瀬戸・美濃窯製品 古銭 中世の陶磁器 そめつけ 青磁・白磁・染付 伊万里焼き (写真1) 中世までは日本で作ることができず、大部分は中国からの輸入でした。千葉県内の遺跡からも見つ かっていますが、一般の集落よりも城館の方が多く出土しています。 現在の愛知県瀬戸市から岐阜県多治見市・土岐市にかけての地域で焼かれた焼き物で、中世では 国内で唯一釉薬が施された陶器を生産していました。この地域は現在でも国内有数の陶磁器生 産地で、中世のみならず近世の遺跡からも多量に見つかっています。 (写真4) 有田焼きともいい、現在の佐賀県で焼かれた磁器です。近世はじめに我が国で初めて磁器生産を開始し たところで、いままで中国製品に頼っていた青磁・白磁・染付の磁器製品がやっと国産化されました。 日本では和同開珎をはじめ皇朝十二銭まで国内鋳造で貨幣を発行していましたが、ほとんど流通することはあり ませんでした。代わりに古代末から中世までは主に中国銭を輸入して使っていました。江戸時代になって約 700年振りに自国で発行するようになりました。 5 3 (写真2) (写真3) ①土器を持ち上げるときは、必ず両手で支え てください(写真1)。その際は、土器本体 の胴部に手を添えてください。口縁部を持 つと破損することがあります。 ②土器を遺物収納箱に納めるときは、原則と して縦置きにしてください(写真2)。 ③底部面積が小さく不安定な場合は、口縁部 を下にして収納する場合があります(写真3)。 ④底部面積が小さく不安定な土器を展示する 場合は、添付した展示補助具を使用してく ださい(写真4)。 土器が破損した場合 当財団にすみやかに連絡して下さい。 6 体 験 学 習 ガ イ ド 考 古 学 リ ン ク イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン ヒモギリ式の場合 1 1 1 火キリ板(火キリ臼)のあなで、 よいあな を見つける。V字カットが、あな(臼)の 中に食いこんでいるものがよい。 2 火起こしの前に、麻ワタのチェックをし よう。大きさは、 テニスボール大で、それ を軽く平らにつぶしておく(ギョウザの 皮のように)。ワタに「ダマ(かたまり)」 があると絶対にダメ。また、ワタにすき 間があると、そこから火種がこぼれてし まうので、注意! 火口をのせる キ リ モ ミ 式 ユ ミ ギ リ 式 ヒ モ ギ リ 式 マ イ ギ リ 式 火打金を強く 石の刃状面に 打ちすべらす 回転摩擦方式の発火法 火打金と火打石による発火法 2 3 ヒモを2回巻く。その際、 ヒモとヒモが重 ならないようにする。 4 ヒモは、できるだけ長く持つ。ワキをしめ て、 うでを大きく引く (短距離走のように) 5 火キリ棒(火キリ杵)の中央にヒモがく るようにする。 6 ハンドピースの押さえ方は、強すぎず・ 弱すぎず。強いと、棒が回りづらいし、弱 いと棒が板からはずれてしまう。はずれ たら、 すぐに元にもどして回転を始めよう。 うす 火キリ板(火キリ臼) ●火キリ板 (火キリ臼) 約4㎝ 1.5㎝ ①長さ40cm、幅4cm、厚さ1.5cmほどの杉板を用意。板材は安価でど こでも入手できる杉が適している。杉板は節が少ない「赤身」がよい。 約 40 ㎝ 「白身」でもよいが、割れやすく消耗も激しい。 ②板に径12mm、深さ2mmほどの円形の穴を3∼4cm間隔であける。 約 12 ㎜ 穴は電動ドリルであけるか、彫刻刀(丸ノミ)で彫る。 ③Vカットを45∼60° の角度で入れる。そのとき必ず穴の中に2∼ 約4㎜ ●火キリ棒 (火キリ杵) 3mmくい込むようにする。 きね 短 く な っ た ら シ ノ 竹 に 棒 を さ し 込 ん で 使 用 。 火キリ棒(火キリ杵) ①2cmほどの杉の角材を長さ40cmに切り、丸く削る。杉の他にアジサイ、 ウツギ、 シノダ ケ、でもよいが、秋∼冬に切ったものを使用。市販のラミン材、 ラワン材の丸棒は不適。 ②片方の先端を径1cmほど尖らす。 約 40 ㎝ *何回も使用して長さが20cm以下になったら使用しずらくなる。 ハンドピース(ヒモギリ式、弓ギリ式で使用) ①長さ15cm、幅4cm、厚さ3cmの角材に加工する。材質 ●ハンドピース (ヒモギリ式、弓ギリ式で使用) はできるかぎり固い木がよい。 7 V字カットの下に黒いコナがたまるよう になったらしめたもの。茶色の粉では、 絶対に成功しないのだ!。煙が出てきて から20秒が勝負。一気に加速しよう! 約15㎝ 火種を移したら、口をとがらせて大きく 息を吹きかけよう。いろいろの角度から 息を吹きかけ、煙が「モクモク」上がる ようになったら、発火は近い(ワタの中 心が赤くなるヨ)! 激しい煙とともに、突然「ポッ」と発火 する。あわてず、火のついたワタを金の バケツに入れよう。 約2㎝ 約1㎝ リースを塗ると良い。 った腕を回す方法」と「手を左右に振る 方法」がある。腕を回すときは、 まわりに 人がいないこと、帽子をかぶる(火の粉 が頭にかかることがあるので)ことを必 ず守ること。 また、腕を激しく回しすぎると、火種が ワタから飛び出してしまうので注意(包 み方が悪いのも原因している)。 ③麻紐でつくったワタ(各班に数個) ①木の枝か竹でつくり、張った状態で長さが45∼50cmにする。 ㎝ 50 ∼ 45 約 ①ジュート麻紐を15∼20cmに切る。 ①火種を包んだワタに息を吹きかけていくと、激しい煙とともに突然「ボッ」とワタ全体が発火する ので、 ワタの端を持って必ずワタに向かって水平に息を吹きかける。 ②ワタに火がうつって発火した場合は、勢いよく燃えるのでヤケドや衣服に火が燃えうつらない様 ②切った紐のよりを戻してテニスボール大の綿にする。 に十分注意すること。 *シュロ縄は発火材には不向き。 ●発火材 (火種を炎にする) 7 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 体 験 学 習 ガ イ ド 考 古 学 リ ン ク 諸注意 ②ひも(ロープ)は市販されている径6∼7mmの「綿金剛打ロープ」か革ひもがよい。 発火材(火種を炎にする) ①金バケツ(班の数・水は不要) *班の人数は4∼6人で構成 ②ツバキ、サザンカ、 クヌギ、 カシなどの照葉樹の木の葉(各班に数枚) ●弓 (弓ギリ式に使用) セ ッ ト の 内 容 10 息を吹きかける方法のほかに「ワタを持 火おこし道具のほかに用意する物 *火キリ棒の押さえに使う。摩耗が激しく熱を帯びるのでグ 弓(弓ギリ式に使用) 9 木のコナから煙が「ツー」と昇ったら、回 転をやめてもだいじょうぶ。黒いコナの 中に「火種」が生まれたのだ。 でも、 ここで安心してはいけない。そ うっと、火種を木の葉にのせたまま麻ワ タに移し、軽く包む。その際、てるてる坊 主を作るようにするとよい。固く包むと、 空気が入らず、火種が消えてしまうし、軽 く包みすぎると、火種が外にこぼれてし 3 3∼4㎝ ②片面の中央に径18mm、深さ1cmほどの穴をあける。 8 ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き 8 イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 3 2 1 形をかく 用意 1 勾玉を作ってみよう! 1 ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き 2 穴をあける 3 服装 など 砥石で形を作る (たたき石) 道具 ハンマーストーンか など ハンマー ツ のシャ 長そで 水中メガネや スキー用の ゴーグル つくる時、破片が とびちるので 長そでを 着よう! かたくて丈夫な にぎりやすい形の 石をさがそう 骨 角 軍手か皮手袋 石 の 表 面に、型 紙を 使ってエンピツで勾 玉の形をかきます。 キリで両側から穴を あけます。 ヒント 水をつけながらキリを 回すと石がわれません。 穴は大きく! ロ布) 皮(ボ の部分を砥石でけずり、 だいたいの形を作ります。 まさつ熱で熱くなると、 石がわれやすくなるの ヒント で、 水の中でけずります。 もいい よ るの てみ がし さ で 原 河 鉄 や 真 ち ゅ う ・ 銅 の棒なども ハンマーに使える 材料の石 石器をつくるのに使われた石はたくさんある。 こくようせき けつがん 黒曜石ほか、頁石・チャート・安山石などが せきぞく 尖頭器や石鏃に利用された。 2 作り方 直 接 打 撃 石 鹿角 間 接 打 撃 はくへん 剥片 4 砥石で形を整える 5 みがいて、仕上げる 6 せっかく 石核 せっかく はくへん 石核 剥片 川原石による 直接打撃 完成品 毛皮 ヒント 紙ヤスリでみがきな がら、全 体 に丸 み を つけます。 穴にひもを通します 出来上がり! の部分を砥石でけずって丸みをつけ、 できるだけ平らな部分がのこらないよう にします 今回使用する石は、中国で採れた「青田石(せいでんせき)」です。 ふつうは、印かん用の石として使われています。 9 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 ひもを通す 台石 の 部分を、下書 きの線にそって砥石 でけずり、形を整えま セ ッ ト の 内 容 体 験 学 習 ガ イ ド 骨・木・角による 直接打撃 角による せんとうき 木葉型尖頭器 3 おうあつはくり そうき 掻器 ナイフ型石器 白滝 注意すること 石器をつくる時 2∼3ミリの細かい 破片がとびちるので つくる場所にも 気をつけよう! あとかたずけも キチンとやろう。 できた破片は かみそりの刃のように するどいよ! 押圧剥離 黒曜石の とれる場所 和田峠 気手 をを つ切 けら てな !い よ う 勝岳 箱根 姫島 10 神津島 考 古 学 リ ン ク イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 4 ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き 5 土 器 の 成 形と施 文 ① 雲 母 、石 英 などの 砂粒を混ぜな がら 、粘 土 を こねる。 土器づくりの道具の例 1 材料(クッキー約15枚分) 板切れ クリ …………………… 200g ヘラ(鳥の骨など) 二枚貝 巻き貝 細い縄 セ ッ ト の 内 容 クルミ ………………… 100g ドングリ (マテバシイ)… 100g ②幅2㎝ほどの ひもにする。 ひき肉(ブタ)………… 100g 卵(ウズラ)…………… 適量 塩 ③1本ずつ粘土 をまいて積 み 上 げ 、形 をつくる。 …………………… 少々 復元した縄文土器(浅鉢)で焼いている様子 2 作り方 ①② ゆ ① クリは茹でて中身を取り出す。 ④形を整えたら、表面を指 や道具で平滑にする。 乾 燥しないうちに表 面 に紋様をつける ② ドングリ(マテバシイ)は採集してからしばらく天日に干し、 その後、生のまま外側の果皮を取り除く。クルミは殻を割 縄文土器づくり (想像図) ③ り中身を取りだす。 縄文土器の紋様のつけ方 ③ 生のクルミとマテバシイをすり鉢ですり、粉状にし、クリ 日本で初めて発掘を行った大森貝塚(東京都)で出土した土器には、縄目の紋様がついていま した。そこでその時代の土器を縄文土器と呼んでいます。 縄文土器の紋様は、縄紐を撚りあわせて作ったものを転がして付けた土器(写真①)を基本と して、縄に結び目を作って変化を付けたり (写真②)、棒状の軸に縄紐を巻き付けて付けた土器( 写真③)など変化に富んでいます。 土器に付けられた紋様は、縄目ばかりと思われがちですが、 このほかに竹を半分に割った工具 で付けたもの(写真④)や、貝殻の縁や背中を引いたり、押しつけたりして付けた紋様(写真⑤) もたくさん見られます。 このように縄文土器には、縄だけでなく、竹や木、貝殻など様々な道具 を使って紋様が付けられていたようです。 体 験 学 習 ガ イ ド と混ぜ合わせる。 (石皿とすり石があれば本格的!ミキサ ーやフードプロセッサーでも可) ④ ④ ③にひき肉を入れ全体がまとまる硬さまで卵(ウズラ)を こ 加え、捏ねる。 ⑤ ④に塩を少々加え好みの大きさに丸めて形を作る。 ⑥ フライパン又はオーブンで焼く。 ⑤⑥ (復元した縄文土器の浅鉢を焚き火の中で熱し、その中に 並べて焼けば本格的!) 参考 *堅果類の割合を多くすれば、 クッキーのような(少しパサパサした)食感となり、 ひき肉の割 合を多くすると、ハンバーグに近い味わいとなります。 (肉入り縄文クッキーは、こんな感じで食べたかも?という想像に基づいています) *ひき肉は購入し易いブタを使用しますが、手に入ればシカやイノシシの肉を使用すると本 格的です。 *多くのドングリの類はアク抜きを必要としますが、マテバシイは生のままで食べられます。 (写真①) (写真②) (写真③) (写真④) (写真⑤) 資料提供・木島桂子 11 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 12 考 古 学 リ ン ク イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン 県内の県立博物館、と考古系の主な公立博物館、ホームページがある文化財センターの 所在地・電話番号・URLなどを紹介します。 ◆概要…発掘した土器や石器などを展示し、一般公開しています。また、センター制作のビ 県立房総のむら デオライブラリー(各時代の解説など)もご覧いただけます。 〒270-1506 印旛郡栄町竜角寺1028 TEL0 FAX 0 476-95-3333 476-95-3330 http://www.chiba-muse.or.jp/MURA/ URL ◆対象…一般 セ ッ ト の 内 容 ◆場所…南部調査事務所 県立関宿城博物館 〒270-0201 野田市関宿三軒家143-4 TEL0 FAX 0 4-7196-1400 4-7196-3737 http://www.chiba-muse.or.jp/SEKIYADO/ URL ﹁ ド キ 宅 ﹂ 申 請 の 手 引 き 県立中央博物館 大利根分館 〒287-0816 佐原市佐原ハ4500 TEL0 FAX 0 478-56-0101 478-56-1456 http://www.chiba-muse.or.jp/OTONE/ URL ◆開室日…土・日・祝日・年末年始を除く平日 (その他臨時に休室することがあり ますので、事前にご確認ください。) ◆開室時間…午前9時30分∼午後4時30分 国立歴史民俗博物館 〒285-8502 佐倉市城内町117 TEL0 43-486-0123 http://www.rekihaku.ac.jp/ URL 市立市川考古博物館 ◆入室料…無料 ◆問い合わせ…普及課 〒272-0015 市川市堀之内2−26−1 TEL0 FAX 0 47-373-2202 47-379-2221 http://www.cmsi.jp/home.html URL (財)印旛郡市文化財センター 〒284-0003 佐倉市鏑木町198-3 TEL0 FAX 0 43-484-0126 43-485-9871 http://www.inba.or.jp/index.html URL 県立中央博物館 〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2 TEL0 FAX 0 43-265-3111 43-266-2481 http://www.chiba-muse.or.jp/NATURAL/ URL (財)千葉県教育振興財団 〒284-0003 四街道市鹿渡809-2 TEL 0 FAX 0 43-422-8811 43-422-8850 URL http://www.echiba.org 市原市埋蔵文化財調査センター 〒290-0011 市原市能満1489 TEL 0 FAX 0 436-41-7300 436-42-0133 http://www.city.ichihara.ciba.jp/%7Emibun/index.htm URL 千葉市立加曽利貝塚博物館 〒265-0022 千葉市若葉区桜木町163 TEL0 FAX 0 43-231-0129 43-231-4986 http://www.city.chiba.jp/education/edu/kasori/ URL ◆概要…県内を始めとして、全国の埋蔵文化財発掘調査報告書約3万冊と考古学関 係の本約4万冊の閲覧ができます。 ◆対象…一般 ◆場所…財団本部(1階) ◆開室日…土・日・祝日・年末年始を除く平日(その他臨時に休室することがあります ので、事前にご確認ください。) ◆開室時間…午前9時∼午後5時 ◆入室料…無料 ◆問い合わせ…図書室 セ ッ ト の 取 り 扱 い 方 法 体 験 学 習 ガ イ ド 県立上総博物館 〒292-0044 木更津市太田2-16-2 TEL0 FAX 0 438-23-0011 438-23-2230 http://www.chiba-muse.or.jp/KAZUSA/ URL 県立中央博物館 大多喜城分館 〒298-0216 夷隅郡大多喜町大多喜481 TEL 0 FAX 0 470-82-3007 470-82-4959 URL http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/ 中央博物館分館海の博物館 〒299-5242 勝浦市吉尾123 TEL0 FAX 0 470-76-1133 470-76-1821 http://www.chiba-muse.or.jp/UMIHAKU/ URL 県立安房博物館 〒294-0036 館山市館山1564 ‐ 1 TEL0 FAX 0 470-22-8608 470-22-8696 http://www.chiba-muse.or.jp/AWA/ URL 13 ●交通案内 ◆JR総武本線… 四街道駅北口から徒歩約10分 ◆バス…四街道駅北口 「千葉内陸バス」 (千代田団地行き)または 「ちばグリーンバス」 (京成佐倉駅行き)の 「四街道市役所前」下車、徒歩約5分 「千葉内陸バス」 (バードヒル池花行き)の 「県体育館」下車、徒歩約1分 ◆車…東関東自動車道四街道I.Cから 約10分(駐車場あり) 千葉県教育振興財団 14 考 古 学 リ ン ク イ ン フ ォ メ ー シ ョ ン お知らせ・ご注意 本書は財団主催時に制作したもので、内容は当時のものです。 現在、「土器ッと古代宅配便」は県文化財課が主催しています。
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