調布市スポーツ施設再配置計画(概要版)(358KB)(PDF文書)

調
布 市
スポーツ施設再配置計画
概要版
目
序章
次
計画の基本的な考え方 .................. 2
第1章
スポーツ施設に関する調査 ............ 3
第2章
スポーツ施設に関する課題の整理 ...... 4
第3章
スポーツ施設再配置計画 .............. 5
第4章
計画の推進体制 ...................... 15
平成 20 年3月
調布市教育委員会
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
序章
1
計画 の基本 的な 考え 方
計画の背景と目的
(1)計画の背景と目的
調布市では,「生涯スポーツ社会の実現」に向け,スポーツ環境の整備を進めていく
ため,平成 19 年 10 月に「調布市スポーツ振興計画」を策定した。その中の施策の一
つとして「市立体育施設の充実」が示されている。
現在,調布市には,さまざまなスポーツ施設が市内の各所に配置されている。これ
らの施設は,古いものは昭和 40 年代,平均しても昭和 50 年代につくられた施設がほ
とんどであり,施設の適切な維持・改修が必要となっている。あわせて,特に調布基
地の跡地を中心に新たな施設の整備のあり方の検討が必要とされている。
このようなことから,市全体の視点からスポーツ施設の整備状況を把握するととも
に,今後のスポーツ施設の計画的な再配置や整備の検討を行うことが求められる。
本計画は,本市のスポーツ施設を効率的・効果的に維持管理・運営していくため,
施設利用状況等を踏まえ,サービス水準を公平に保ちながら,望ましいスポーツ施設
の配置について実現を図るために策定する計画である。
スポーツ振興計画の中で述べた課題の解消に向けて,現在,活用可能なスポーツ施
設用地を有効に活用するために,スポーツ施設の再配置計画を策定する。
(2)計画の対象
基本的に,市立体育施設を計画の対象とする。
2
計画の位置づけ
「調布市スポーツ施設再配置計画」は,調布市の全体的な計画である後期基本計画(平
成 19 年度∼平成 24 年度)の内容を踏まえるとともに,調布市スポーツ振興計画で定め
た基本的な方針を受け,スポーツ施設の配置等を具体化させるための計画である。
また,「公共施設見直し計画」などの関連する計画と整合を図りながら,今後のスポー
ツ施設の整備や改修に際しての指針となる計画として位置づけるものとする。
3
計画の目標期間
調布市スポーツ振興計画の計画期間にあわせ,
平成 20 年度∼平成 25 年度
を計画期間として定める(平成 25 年は東京国体開催年)。
2
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
第 1章
1
ス ポーツ 施設 に関 する調 査
スポーツ施設の分布状況
○調布市立体育施設の設置状況
図
番
号
施 設 名
施 設 内 容
住 所
大体育室・
小体育室・
トレーニング室・
室内プール・室内ランニングコース・
会議室(2室)
・喫茶コーナー
市民西調布体育館
体育室2室・
ミーティングルーム
市民多摩川テニスコート 砂入り人工芝コート
4面
市民深大寺テニスコート クレーコート3面
市民緑ヶ丘テニスコート 砂入り人工芝コート
3面
※調布中学校テニスコート 砂入り人工芝コート
3面
市民野球場
軟式野球場1面
野球場6面・
少年野球場3面・
調布基地跡地運動広場
サッカー場3面・多目的広場1面
多摩川児童公園内
少年野球場5面・
ソフトボール場2面・
運動施設
サッカー場2面
南部ゲートボール場
クレーコート1面
北部ゲートボール場
クレーコート1面
かに山ゲートボール場
クレーコート1面
西調布ゲートボール場
クレーコート1面
富士見町ゲートボール場 人工芝1面
染地ゲートボール場
クレーコート1面
緑ヶ丘ゲートボール場
砂入り人工芝コート
2面
若葉町ゲートボール場
クレーコート1面
50mプール・25mプール・
変形プール・
1 調布市民プール
プール
幼児用プール
2 ※調和小学校プール
25mプール・幼児用プール(温水)
その他 1 ※調布中学校弓道場
近的5人立ち
調布市総合体育館
ー
体育館 1
関係
2
1
テニス 2
コート 3
4
グ
1
ラ
2
ウ
ン
3
ド
1
ゲ
2
3
ト
4
ボ
5
6
ル
7
場
8
調布市深大寺北町2−1−65
調布市上石原2−4−1
調布市染地2−43−1
調布市深大寺北町4−4−3
調布市緑ヶ丘2−63−1
調布市富士見町4−17−1
調布市染地2−43−1
調布市西町290−3他
調布市多摩川3−75先
調布市染地2−43−1
調布市深大寺北町4−4−3
調布市深大寺南町2−24−1
ー
調布市上石原2−4−1
調布市富士見町3−4
調布市染地3−1−816
調布市緑ヶ丘2−64−1
調布市若葉町3−1−5
調布市染地2−43−1
調布市西つつじヶ丘4−22−6
調布市富士見町3−4
※調布市立学校施設における学校教育活動の使用時以外の使用に関する条例に基づき,広く一般に開放
資料)スポーツ振興課
※地図中の番号は、表の番号と対応しています
3
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
第 2章
1
ス ポーツ 施設 に関 する課 題の 整理
市立スポーツ施設の不足
市立体育施設は,利用希望者に対して施設数が不足している状況である。また,国が高規格堤防(ス
ーパー堤防)整備事業を実施した場合,工事期間中については,多摩川緑地公園内の体育施設が利用
できなくなるため,スポーツ施設不足の拡大が懸念される。
財政状況等の制約の中,抽選方法や休館日,利用時間帯の見直しなど運用面の改善を図っていくと
ともに,スポーツ施設新規建設予定地を適切に整備し,市民のニーズに応えることのできるスポーツ
施設の確保について検討していく必要がある。
2
地区のバランスを考えた配置計画の検討
市民が身近な場所でスポーツ施設を利用できるようにするためには,東西南北の地域区分を考慮し,
どの地域に住んでいたとしても身近でスポーツ活動が可能となるよう,バランスの取れた配置につい
て検討していく必要がある。
3
新規スポーツ施設等の適切な配置の検討
調布基地跡地留保地の「スポーツ施設ゾーン」,旧大町小学校跡地の「球技場」の利用方法が決ま
っていない。また,多摩川緑地公園内体育施設について,多摩川緑地公園内に設置されている市民野
球場等の体育施設は,国の高規格堤防(スーパー堤防)整備事業に伴う移設,再構築等の検討が必要
となっている。
これらの用地を有効に活用し,適切なスポーツ施設機能の配置を検討していく必要がある。
4
既存施設のバリアフリー化
市立体育施設は,だれもがスポーツに親しめる場であることが求められる。しかし,現存する施設
の多くはユニバーサルデザインという考え方が普及する前に建設されたものであり,改修工事等が必
要な施設も残っている。
だれもがスポーツに親しむことのできる環境を整えるため,計画的な施設改修,施設改善の検討が
必要である。
5
新たなスポーツ環境の創出
調布市は,多摩川や野川,深大寺といった都心にはない豊かな自然環境を有している。この豊かな
自然環境を生かした遊歩道やジョギングコース等を整備していくことで,これまでスポーツ施設とし
ては位置づけることのなかった新たなスポーツ環境を創出することが可能となる。
地域が持つ特性や自然環境を生かしたスポーツ環境の創出について,検討していくことが必要であ
る。
4
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
第 3章
ス ポーツ 施設 再配 置計画
調布市スポーツ振興計画の計画目標である「『生涯スポーツ社会の実現』に向けて∼
スポーツ・レクリエーションの振興∼」を施設面から支援するとともに,スポーツ施
設に関する課題を解消し,市民の需要に対応できるスポーツ施設の配置を実現してい
くために,次のとおり基本方針を定める。
【
1
課
題
】
基本方針
】
市立スポーツ 施設
の不足
2
【
1
スポーツ施設の適切な配置
2
新たなスポーツ施設の整備
3
市立学校施設や民間体育施設の活用
4
既存市立スポーツ施設の設備充実
5
新たなスポーツ環境の創出
地区のバランスを
考えた配置計画の
検討
3
新規スポーツ 施設
等の適切な配置の
検討
4
既存施設のバリア
フリー化
5
新たなスポーツ環
境の創出
5
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
1
スポーツ施設の適切な配置
施設の効率的利用と適切な水準での整備検討の目安とするため,スポーツ施設の位
置づけを,市レベルまたはそれ以上の利用圏域を想定した「全市対象施設」,東西南北
の地域レベルの利用圏域を想定した「地域型施設」に区分し,適正な機能分担のもと
施設機能に応じた配置及び整備を検討していくものとする。
(1)全市対象施設
全市民を対象とするスポーツ活動の場であり,市民が「する」「みる」スポーツの場と
して,市民団体利用からレベルの高い競技スポーツ大会等開催への対応までを想定す
る。
市立体育施設のうち,テニスコート,ゲートボール場以外を全市対象施設として位
置づける。
(2)地域型施設
地域住民を対象とするスポーツ活動の場であり,市民が日常のスポーツ活動を楽し
んだり,ふれあえる場として,地域のバランスを考慮しながら配置を検討する。
市立体育施設のうち,利用度が特に高いテニスコート及び身近で利用を図っていく
べきゲートボール場を地域型施設として位置づける。また市立の学校施設についても
地域型施設の一環と位置づけ,市民が利用しやすい環境整備等を図っていく。
2
新たなスポーツ施設の整備
新規のスポーツ施設及び再配置の検討が必要なスポーツ施設は,4箇所である。前
項のスポーツ施設の機能分担を踏まえ,新たなスポーツ施設機能の配置方針を次の通
りとする。
(1)調布基地跡地留保地
調布基地跡地留保地(6ha)のスポーツ施設ゾーンに,野球場とテニスコートを
整備する。
施設名
スポーツ施設ゾ ー
ン
使用水準
全市対象施設
地域型施設
配置機能
硬式野球場1面
テニスコート
○スポーツ施設の配置にあたっては,平成19年度中に策定する「調布基地跡地留
保地利用計画」に基づくゾーニングや都市公園としての要件を踏まえたものとす
る。
6
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
○施設の検討,整備にあたっては,航空法や用途地域等の都市計画の規定内容等を
踏まえ適切に対応する。
○スポーツ施設の整備スケジュールは,「調布基地跡地留保地利用計画」に基づき,
設計等は平成22年から24年まで,施設整備は平成25年以降を予定している。
また,施設の活用や管理運営方法などについても,民間活用を含めて多角的に検
討を行う。
《
背
景
》
・多摩川緑地公園における国の高規格堤防(スーパー堤防)整備事業に伴い,将来
的に市民野球場・多摩川テニスコート等の移設,再配置が必要になる。代替的な
施設としての性格。
・テニスコートは,市内西部地域には少ない施設であり,市全体としても利用度が
高い。
・調布市では,古くから野球,特にリトルリーグが盛んで,公式試合にも使用可能
な野球場の整備に対する要望が高い。
《
今後の施設整備に向けて
》
これまでの調布市スポーツ振興審議会での意見を踏まえ,今後の施設整備に向けた
検討を進める。
(調布市スポーツ振興審議会での主な意見)
・野球場は,リトルリーグなどの伝統への配慮と,現在の多摩川緑地公園内市民野
球場の代替的な施設として整備することを踏まえ,照明施設を備えた公式試合に
も対応できる施設の整備を目指す。
・テニスコートは,利用可能な土地の状況,施設需要,周辺民間スポーツ施設の状
況などに配慮し,その整備数を決定する。
・野球場,テニスコートの整備にあたっては,スポーツの多様化に対応するととも
に,稼働率を上げることができるよう,できるだけ他のスポーツの利用にも配慮
した整備を行う。
・コミュニケーションをコンセプトに,いろいろな世代,特に今後増加が予想され
る高齢者に配慮し,世代間交流できる施設や空間として整備を行う。
・管理棟とあわせ,スポーツ後に休憩したりスポーツを通じてコミュニケーション
を高めたりできるよう,更衣室,シャワー施設,会議室,簡単な飲食ができるス
ペースなどを備えた「クラブハウス」的な機能の配置を検討する。
野球場,テニスコートの配置については,概ね下図のゾーニングを基本とし,施設
内容の具体的な検討については,今後設計段階において検討していくものとする。
7
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
図
調布基地跡地留保地における野球場,テニスコートのゾーニング
(2)旧大町小学校跡(「球技場」の部分)
「球技場」の部分について,特定の競技に限定をせず,多様な球技や運動(テニス・
フットサル等)ができる施設として,平成20年度に整備を行う。
施設名
多目的グラウンド
体育館
球技場
使用水準
全市対象施設
全市対象施設
地域型施設
配置機能
多目的グラウンド
体育館
多目的球技場
○テニス,フットサルなどに利用できる人工芝を敷いた,できるだけ自由度の高い
多目的球技場の整備を行う。
○料金設定など運用方法については,旧大町小跡に設置するスポーツ施設(体育館,
多目的グラウンド,クラブハウス,球技場)全体で検討を行い,平成 20 年度中に
決定する。
○近隣住宅への配慮から,防音壁を設置し,照明施設は設置しない。
○多目的グラウンドは天然芝を敷き,ソフトボールやグラウンドゴルフ等,様々な
使用目的に対応可能な整備を行う。
○体育館は,既存施設を改修する。
8
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
《
背
景
》(球技場部分)
・土地の広さに制約がある。(
約50m×約30m
)
・住宅街に位置し,騒音等近隣住民の方々に配慮した施設整備を考えなければなら
ない。
・現在,調和SHC倶楽部が活動拠点として暫定使用しており,利用者も高齢者か
ら幼児までと幅が広く,多様な球技(運動)へのニーズがある。
・平成19年2月に策定した「調布市旧大町小学校跡活用計画」では,「スポーツ健
康交流ゾーン」を,スポーツなどを通じた健康づくりや世代を問わない交流に資
する機能を整備する場所と位置付けている。その趣旨から,できるだけ様々な層
の利用者が,多様な形態で利用ができ,稼働率も高くなる施設整備を考えたい。
《
審議経過等
》
調布市スポーツ振興審議会での主な意見
・テニス,フットサルなどに利用できる,できるだけ自由度の高い多目的球技場の
整備を行う。
・近隣住宅への配慮から,照明施設は設置しない。
・調和SHCクラブの拠点として利用されているエリアである事を踏まえ,多様な
世代,多様なスポーツが交流できる整備を行う。
図
旧大町小学校跡の利用イメージ
体育館
多目的グラウンド
テニス,フットサルなどに利用でき
る,人工芝を敷いた,できるだけ自
9
由度の高い多目的球技場
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
(3)都立武蔵野の森公園スポーツ施設(既決定)
「調布基地跡地利用計画」に基づき,サッカー場1面(平成 20 年度整備予定)少年
野球場2面(平成 22 年度整備予定),軟式野球場1面(平成 22 年度整備予定)を整備
していく計画となっている。
施設名
使用水準
都立武蔵野の森 公
園スポーツ施設
《
背
景
配置機能
全市対象施設
少年野球場2面
軟式野球場1面
サッカー場1面
》
・調布基地跡地運動広場は,暫定施設として都有地に設置しているものであること
から,「調布基地跡地利用計画」(平成5年決定)に基づき,現行のスポーツ施設
の面数を確保することを基本に,整備を進めていくこととしている。
(4)多摩川緑地公園内運動施設
国の高規格堤防(スーパー堤防)整備事業に合わせ,「家族連れや初心者が気軽にス
ポーツを始められる拠点」をコンセプトにした,スポーツ施設整備を検討していく。
《
配置検討が必要な施設
・市民プール
》
・テニスコート
・ゲートボール場
・多目的広場
・多目的球技場(ソフトボール,少年野球等)
《
背
景
》
・多摩川緑地公園内運動施設は,多摩川の水防対策として計画されている国の高規
格堤防(スーパー堤防)整備事業の計画地に所在しており,今後,事業の推進に
合わせ,スポーツ施設の整備などが課題となる。
・国の高規格堤防(スーパー堤防)整備後も,現状のスポーツ施設用地面積を確保
できる見込みであるが,以下の条件を踏まえ,配置するスポーツ施設を検討して
いく必要がある。
・多摩川児童公園内運動施設(少年野球場,ソフトボール場,サッカー場)が国の
河川改修に伴い,施設の一部もしくは全部が利用できなくなる可能性があり,代
替施設の確保の必要性がある。
・近隣住宅地への配慮から照明施設付きの野球場の再配置は困難な状況である。
・法令(都市計画法等)上の制約から,既存の構造物(プールおよび管理棟)の規
模を超えた建築物を整備することは難しい。
・スポーツ施設の整備時期については,国の高規格堤防(スーパー堤防)整備事業
の実施時期との調整,協議を行うとともに,利用者への配慮や市の財政負担,既
存施設の老朽化の状況等を多角的に検討していくことが必要である。
10
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
《
今後の施設整備に向けて
》
国の高規格堤防(スーパー堤防)事業の進捗に合わせ,スポーツ施設整備の検討を
進める。なお,具体的な施設内容等については,調布市スポーツ振興審議会での審議
等を踏まえ,検討を進める。
(調布市スポーツ振興審議会での主な意見)
・テニスコートは,利用可能な土地の状況,施設需要,周辺民間スポーツ施設の状
況などに配慮し,その整備数を決定する。
・市民野球場は,調布基地跡地留保地に整備するため,本エリアには現状の施設と
同等規模の野球場は設けない。
・幼児用プールは家族連れにとってニーズの高い施設であるため,その機能の確保
を検討する。
・50m プールは市内唯一の施設であり,水泳競技者にとってニーズの高い施設である
ため,再配置後も公式記録が可能な 50m プールの設置を検討する。
・その他のプール施設は,現在と同程度の規模を基本として,設計段階で市民ニー
ズに応じ適切な規模・種類の施設整備を検討する。
・プール施設内で飲食ができるスペースについても検討する。
・プール用地については稼働率を向上できるよう,整備手法を工夫する(例:ビニ
ールハウスの導入によりプール利用可能期間を年 5 ヶ月程度に延長する,ふたか
けをして冬季は別のスポーツ施設として利用できるようにする,など)。
・その他のスポーツ施設は,多様なスポーツ(ゲートボール,フットサル,グラウ
ンドゴルフ,その他ニュースポーツ等)に利用できる多目的広場等の整備を行う。
・高齢者が増えていく状況の中,高齢者に配慮した施設の整備を行う。
・例えば多摩川花火大会の観覧場としても利用できるような融通の利く施設整備を
検討する。
・家族連れが自由に楽しめるような施設(例:バーベキュー広場,子供が遊べる遊
具,自由広場など)の整備を検討する。
・管理棟とあわせ,スポーツ後に休憩したりスポーツを通じてコミュニケーション
を高めたりできるよう,更衣室,シャワー施設,会議室,簡単な飲食ができるス
ペースなどを備えた「クラブハウス施設」の整備を検討する。また,すべてのス
ポーツ施設利用者が使いやすく交流できるよう,その配置についても工夫する。
・多摩川のサイクリングロードとの連携に配慮し,ジョギングやウォーキング,サ
イクリングの拠点としても使用可能な施設としての整備を検討する。
・駐車場は,スポーツ施設の規模に応じた適切な駐車台数の確保を検討する。
・スポーツ施設,駐車場について,施設の維持管理費が賄える程度の適切な利用料
金の設定について検討する。
11
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
(5)新たなスポーツ施設整備後の全市のスポーツ施設機能分担
現況と将来(高規格堤防事業及び新たなスポーツ施設整備後)の全市のスポーツ施
設の機能分担を比較すると、以下のとおりとなる。
表
市立スポーツ施設の機能分担(現状)
地域型施設
全市対象施設
東
総合体育館
体育館
市民西調布体育館
△市民野球場(1 面)
野球場
調布基地跡地(6 面)
調布基地跡地(3 面)
少年野球
多摩川児童公園内(5 面)
ソフト 調布基地跡地(1 面)
ボール 多摩川児童公園内(2 面)
調布基地跡地(3 面)
サッカー
多摩川児童公園内(2 面)
△調布市民プール
プール ※調和小学校プール
総合体育館プール
その他
南
北
市立学校施設
市民緑ヶ丘(3 ※調布中学校 △市民多摩川 市民深大寺(3
面)
(3 面)
(4 面)
面)
テニス
ゲート
ボール
西
緑ヶ丘(2 面) 西調布,富士 △南部,染地 北部,かに山
見町
(緑ヶ 丘以外 は,全 て 1 面 →) 若葉町
※調布中学校弓道場(近的 5 人立ち)
調布基地跡地(多目的広場 1 面)
※…市条例に基づき,広く一般に開放
△…高規格堤防(スーパー堤防)整備事業に伴い,再配置等の
検討が必要な施設
12
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
表
市立スポーツ施設の機能分担(将来)
全市対象施設
東
総合体育館
体育館
市民西調布体育館
◎調布基地跡地留保地(1 面)
→公式試合にも使用可能な施設を目指
野球場
す
調布基地跡地(6 面)
◎都立武蔵野の森(1 面)
調布基地跡地(3 面)
少年野球 多摩川児童公園内(5 面)
◎都立武蔵野の森(2 面)
ソフト 調布基地跡地(1 面)
ボール 多摩川児童公園内(2 面)
調布基地跡地(3 面)
サッカー 多摩川児童公園内(2 面)
◎都立武蔵野の森(1 面)
※調和小学校プール
プール 総合体育館プール
★市民プール(多摩川緑地公園)
テニス
ゲート
ボール
多目的
球技場
その他
地域型施設
西
南
北
市立学校施設
市民緑ヶ丘 ※調布中学 ★多摩川緑 市民深大寺
(3 面)
校(3 面)
地公園
(3 面)
◎調布基地
跡地留保地
緑ヶ丘(2 面) 西調布,富士染地,★多摩 北部,かに山
見町
川緑地公園
(緑ヶ 丘以外 は,全 て 1 面 →) 若葉町,
◎旧大町小
★多摩川緑
学校跡
地公園
※調布中学校弓道場(近的 5 人立ち)
調布基地跡地(多目的広場 1 面)
◎旧大町小学校跡(多目的広場 1 面)
★多摩川緑地公園(多目的広場)
※…市条例に基づき,広く一般に開放
◎…新たに配置されるスポーツ施設
★…配置検討を進める施設
13
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
(6)今後の課題
以下は,将来的に土地利用が変更されスポーツ施設として使用できなくなる可能性
があり,その対応の検討が必要な施設である。今後,土地利用変更が具体化した時点
で,本計画の見直しが必要となる。
施設名
土地利用変更の理由等
多摩川児童公園内運動施設
多摩川の河川敷であるため,国の河川改修に伴い,施設
の一部もしくは全部が利用できなくなる可能性がある。
若葉町ゲートボール場
福祉施設建設の計画があり,ゲートボール場として利用
できなくなる可能性がある。
調布基地跡地運動広場
「調布基地跡地利用計画」により,現行のスポーツ施設
数を確保していく計画となっているが,東京都の広域下
水処理場が整備される際には,スポーツ施設の移転,更
新等が課題となる。
また,屋内運動施設が不足している状況であるため,新たな屋内運動施設の整備に
ついても将来的に検討していく必要がある。
3
市立学校施設や民間体育施設の活用
市民が日常のスポーツ活動を楽しんだり,ふれあえる場としての地域型施設は,市
立学校施設のさらなる開放や民間体育施設の活用により,利用環境の充実を図ってい
く。
4
既存市立スポーツ施設の設備充実
市立スポーツ施設について順次バリアフリーへの対応を図っていく。また,市民が
快適に利用できるよう,トイレ,更衣室,シャワー等周辺設備の充実や,一部老朽化
が進む施設の改修等について,計画的な対応を検討していくものとする。
5
新たなスポーツ環境の創出
多摩川や野川,深大寺といった都心にはない豊かな自然環境を生かした,遊歩道や
ジョギングコース等の整備等については,公園関係部署など関連部署と協議しながら
整備の方向性を検討する。
14
調布市 スポーツ施設再配置計画 概要版
第 4章
計 画の推 進体 制
調布市は,この計画を総合的・計画的に推進するために,担当部署を中心に全庁的
な計画推進体制を整備するとともに,市民や企業,市民団体等と協働した取り組みに
努める。
また,この計画を効果的に推進するために,計画の進捗状況を把握し,結果を公表
していくものとする。
1
行政関連部局との連携強化
効果的な施策の推進を図るため,スポーツ振興課を中心として公園関連部署など関
連部局との連携を図っていくとともに,(社)調布市体育協会,市内小中学校,民間ス
ポーツ施設関係団体などとの連携を密にし,役割分担を明確にしながらスポーツ施設
の充実に向けた体制作りに取り組む。
2
「調布市行政評価システム」による事業評価
計画内容の実施状況は,他のあらゆる市の施策と同様に,
「調布市行政評価システム」
において,年に1回,事務事業評価を行う。
評価結果は,スポーツ振興課その他関係部署にフイードバックされるとともに,市
民にも公開されるものである。
3
「調布市スポーツ振興審議会」への報告
計画内容の実施状況は,「調布市スポーツ振興審議会」に定期的に報告し,計画内容
や実施方法の改善について助言を仰ぐものとする。助言内容は公開される。
なお,
「調布市スポーツ振興審議会」は,調布市におけるスポーツの振興を図るため,
条例によって設置されているもので,市内のスポーツ団体の代表等で構成されている
審議会である。
15