事 業 報 告 書 - 自転車産業振興協会

平 成 1 8 年 度
事
業
報
告
自
平成18年4月 1日
至
平成19年3月31日
財団法人 自 転 車 産 業 振 興 協 会
書
目
次
Ⅰ.事業の実施概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
Ⅱ.事業の実施内容 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
1.自転車産業活性化のための基盤強化等事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3
2.国際交流等の推進事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6
3.自転車環境整備促進等事業
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
8
4.自転車工業安全対策等資金事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
5.自転車用素材の確保対策事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 9
6.中小自転車企業の部品確保対策事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
7.競技用自転車部品の生産供給の確保対策事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
8.平成17年度事業計画延長事業 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10
Ⅲ.会議実施状況 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
1.理
事
会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
2.評 議 員 会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
3.監
事
会 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・11
Ⅳ.一般庶務 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
1.所管官庁届等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
2.諸 手 続 き 等 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12
Ⅴ.各種名簿
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
13
1.役 員 名 簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 13
2.評議員名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 14
3.委員会名簿 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15
Ⅵ.組織の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
17
1.組織の概要 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17
2.機 構 図 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 18
Ⅰ.事 業 の 実 施 概 要
本年度は、自転車産業活性化のための基盤強化、国際交流等の推進、自転車環境整備促進、自転
車産業振興のための助成など一連の事業を業界並びに関連団体等と連携して実施し、自転車産業の
振興に寄与した。
これらの事業は、日本自転車振興会からの自転車等機械工業振興資金及び公益事業振興資金の補
助金のほか、自己資金及び自転車業界等からの拠出金により実施したものである。
各事業の詳細な実施内容は、3頁以降に記載したが、概要は次のとおりである。
(1)自転車産業活性化のための基盤強化等事業については、次の事業を実施し、自転車産業の活
性化、乗用安全の啓発普及、製品の安全性確保、品質向上等を図った。
①
自転車産業活性化促進事業として、活性化対策・調査、新商品・新技術研究開発、自転車
メカニシャン養成講座を実施した。
②
自転車総合安全対策の推進事業として、自転車安全対策・調査、自転車試買テスト等、点
検整備促進地域活動、自転車安全性向上研究開発を実施した。
③
自転車等規格標準化推進事業として、委員会等を開催し、欧州自転車規格の検討及び JIS
規格の最終改正案を取りまとめるとともに、規格の検証、規格立案の基礎データ収集を行っ
た。
④ 自転車関連情報整備提供事業として、自転車に関する諸統計、情報等を収集及び調査した
ものを自転車情報誌、自転車統計要覧等に整備作成のうえ、情報提供を行った。
(2)国際交流等の推進事業については、欧州自転車関連情報収集活動、アジア州自転車産業情報
収集活動、米州自転車産業情報収集活動、海外市場開拓を実施し、国際交流の推進、貿易の振
興、貿易秩序維持への協力及びケイリンの国際化を図った。
(3)自転車環境整備促進等事業については、再生自転車の海外供与協力促進、地域自転車競技振
興促進、サイクルフェスティバル等開催、パレスサイクリング等運営、自転車安全利用推進、
を実施し、リサイクル促進、国際協力、自転車競技支援、安全利用推進広報など自転車活用拡
大を図った。
(4)制度資金事業については、自転車関係製造業者及び自転車小売業者等に対し、当年度の償還
金により「自転車産業重点設備整備資金融資促進制度資金」並びに「自転車小売業近代化促進
資金」の各資金をもって貸付を行った。この制度資金事業による融資残高は、総額 807,313 千
円である。
(5)自転車用素材の確保対策事業については、当協会から東部自転車工業協同組合に対する貸付
金をもって、傘下組合員向け自転車用素材の共同購入を行った。
(6)中小自転車企業の部品確保対策事業については、当協会から日本自転車製造卸協同組合連合
会に対する貸付金をもって、各傘下の地区組合を通じて自転車部品の共同購入を行った。
(7)競技用自転車部品生産供給の確保推進事業については、(財)日本自転車普及協会から借入の
競技用自転車部品合理化資金をもって、競技用自転車部品認定メーカーに対し貸付を行い、認
定部品の安定供給を図った。
(8)平成17年度事業計画延長事業
平成17年度自転車産業活性化のための基盤強化等事業の自転車メカニシャン養成について
は、事業計画を3カ月延長の上、スポーツバイク・メカニック養成講座を開催した。
平成17年度自転車環境整備促進等事業のサイクルスポーツフェスティバル開催については、
事業計画を6カ月延長の上、東京ドームにおいて開催すべく検討を行ったが、日程スケジュー
ルの調整がつかず開催を断念することとなり、本事業は実施に至らなかった。
Ⅱ.事 業 の 実 施 内 容
1. 自転車産業活性化のための基盤強化等事業
① 自転車産業活性化促進
1)活性化対策・調査
自転車産業活性化対策研究会を平成18年9月12日に開催し、活性化対策等に係る当
面の諸問題に関し検討を行うとともに、来年度事業の計画等について審議した。
また、今後の自転車貿易の活性化対策について調査・検討するため貿易専門部会を2回
開催した。
さらに、2007年より大量の退職が始まる団塊の世代を対象として、自転車の利用
実態や今後の購入意向等を把握するため、「団塊の世代に対する自転車の意識調査等」を
実施し、同調査報告書を作成の上、関係先に頒布した。なお、調査内容等について検討す
るため需要拡大部会を3回開催した。
2)新商品・新技術研究開発
平成18年4月に新商品・新技術研究開発の募集要項を発表し、業界・業界紙及び関
係団体等に周知したところ 17 件の申請があり、審査会において9件を選定し、それぞれ
の企業と共同で研究開発を実施した。但し、「世界最高の性能を持つピストフレームの研
究開発」については、事業化の見込みが立たないこと等の理由から研究開発の継続を断念
し、申請者との間で締結した契約を解除した。
また、
研究開発が完了した次の8件の成果について報告書を作成し、
関係先に頒布した。
・リムベルの研究開発
・バーエンドグリップの研究開発 ・競輪用ハブの研究開発
・新案チェーンケースの研究開発 ・フラッシングライト付き音声合成錠の研究開発
・トルクズームギヤーの研究開発 ・全方向移動自転車の研究開発
・登り坂でも減速の出来る内装変速ハブの研究開発
3)自転車メカニシャン養成
運営委員会を開催し、本年度に実施のスポーツバイク・メカニック養成基礎講座の運営
方法、講座内容について検討した。
また、スポーツバイク・メカニック養成基礎講座を、次のとおり開催した。
○ 第1回スポーツバイク・メカニック養成基礎講座「MTB・クロスバイク編」
期日:平成19年2月21日(水)
場所:財団法人堺市産業振興センター
○ 第2回スポーツバイク・メカニック養成基礎講座「ロードレーサー・クロスバイク編」
期日:平成19年2月22日(木)
場所:財団法人堺市産業振興センター
② 自転車総合安全対策の推進
1)自転車安全対策・調査
自転車安全対策連絡協議会を開催し、自転車総合安全対策の施策体系に基づく諸事業に
ついて審議した。
緊急安全対策として、自転車用空気ポンプを使用する際の注意喚起を広く消費者に周知
するためのチラシを作成し、
自転車販売店、
量販店及びホームセンター等へ頒布した。
また、
消費生活用製品安全法の改正に伴う自転車小売店の役割について広く周知するためのリー
フレットを作成し、日本自転車軽自動車商協同組合連合会傘下の自転車小売店に頒布した。
一方、製品事故対策の一環として、自転車製品に係る事故情報及び社告等をデータベー
ス化して掲載し、
技術研究所ホームページを通じて一般消費者等に広く公開・閲覧に供した。
他方、事故製品分析調査に使用する走査型電子顕微鏡の部品交換等の点検・整備及び油
圧加振機(3号機)の整備・点検を行った。
2)自転車試買テスト等
関東地区、関西地区においてテスト対象車を1銘柄につき2台、計 60 台購入し、国内
市場で流通している自転車 30 銘柄について試買テストを行い、テスト結果を製造・納入
事業者に通知するとともに、規格基準に適合しない製品の製造・納入事業者に対しては、
改良・改善を要請し、改善策のコメントを求めた。また、テスト結果及び事業者からのコ
メントを取りまとめ報告書を作成の上、経済産業省ほか関係機関、一般紙等報道機関及び
製造・納入事業者等に配布した。
また、中小自転車企業の製品安全確保及び製品の品質向上を図るため、日本自転車製
造卸協同組合連合会傘下地区組合の所属組合員が市場に供給する完成車の品質、性能試験
を公的機関で行い、その試験結果のデータを基に研修会を開催した。
3)点検整備促進地域活動
日本自転車軽自動車商協同組合連合会傘下の都道府県自転車商協同組合の自転車組立整
備士等の協力を得て、自転車の不良箇所の点検整備活動を拠点型 3,162 会場、店舗型 170
会場で年間を通じて実施し、554,479 台の自転車の点検整備を実施した。また、正しい自
転車の整備、選び方及び乗り方等に係る点検整備促進講習会を全国 201 会場で年間を通じ
て実施したほか、各地域の実情にあわせた地域別整備促進広報(新聞広告、店頭のぼり
旗等)を 32 組合で実施した。
なお、点検整備地域活動及び自転車安全対策事業の周知徹底を図るため、都道府県自転
車商協同組合の指導者を対象として、全国8ブロックにて点検整備等事業説明会を開催し
た。
4)自転車安全性向上研究開発
高性能ブレーキ共同開発の募集要項を国内ブレーキメーカーに周知したところ、4社よ
り申請があり、審査会において3社を選定した。3社の試作品に対して、当協会技術研究
所において性能評価試験を実施し共同開発を進めるとともに、各種ブレーキの制動性能等
及び自転車のタイヤと路面の静摩擦係数のデータ収集、さらに、レバー操作力負荷装置及
び注水装置を製作した。
③ 自転車等規格標準化推進
ア.委員会の開催
「ISO/TC149」国内対策委員会を2回開催し、国際規格新規提案・5年見直し及び欧州
自転車規格の検討を行うとともに、米国の安全規格を和訳し、国際規格検討用の資料を作
成した。
JIS 調査分科会を2回開催し、本年度改正予定であった下記5規格について具体的改正
内容等を審議・検討の上、最終改正案を取りまとめた。
・JIS D9301 一般用自転車 ・JIS D9302 幼児用自転車 ・JIS D9414 自転車―ブレーキ
・JIS D9415 自転車―ギヤクランク ・JIS D9418 自転車―フリーホイール及び小ギヤ
また、自転車用空気ポンプを使用中に消費者が怪我を負う事例が報告されたことから、
経済産業省より現行規格(JIS D9455)の早急な改正が求められ、
「JIS 調査分科会」に空
気ポンプメーカーで構成する「空気ポンプ部会」を設置し、JIS 調査分科会(空気ポンプ
部会)を3回開催し、具体的改正案を審議・検討の上、最終改正案を取りまとめた。
さらに、JIS の前照灯の光度測定(円形配光特性)に対応した照度測定装置を整備する
とともに、同測定装置を使用した LED ライトの性能調査と EN 規格によるサドルの検証試
験を実施したほか、JNLA 登録事業者として、対象となる試験装置や測定機器類の点検・校
正等を実施した。
イ.専門家の派遣
自転車EN規格が欧州で制定され発効した状況を調査するため、イギリス、イタリア及
びドイツの試験機関等に要員1名を派遣した。
④ 自転車関連情報整備提供
ア.自転車輸出入統計資料
(財)日本関税協会よりデータを入手し、平成18年4月~19年3月分の自転車・部品・
付属品輸出入実績表を作成し、ホームページで公表した。
イ.自転車国内販売動向調査
全国9地域 100 店の自転車専門小売店及び大型自転車専門店3店の協力を得て、自転車
の販売動向及び自転車市場の一般景況等を調査の上、平成18年3月~19年2月分の自
転車国内販売動向調査月報を作成し、ホームページで公表した。
ウ.自転車情報誌
自転車関連情報や統計等を取りまとめた自転車情報誌
「the bicycle」の vol.19(5月号)、
vol.20(7月号)、vol.21(9月号)、vol.22(11 月号)、vol.23(1月号)、vol.24(3月号)を
発行し、関係先に頒布した。
エ.自転車統計要覧
自転車統計要覧第 40 版を発行し、業界等関係先に頒布した。
オ.自転車関連情報データベース整備
自転車に関わる製品事故情報等の技術資料をデータベース化して登録し、ホームページ
で公表した。
2. 国際交流等の推進事業
① 欧州自転車関連情報収集活動
ドイツ・デュッセルドルフ市にて海外事務所を継続運営の上、欧州各国等における自転車
市場の動向調査、広報活動、対外コミュニケーション活動、商取引の斡旋及び貿易秩序維持
のための協力等の業務を実施した。
また、国際自転車競技連合・ワールドカップ等自転車競技関係業務及び自転車交通関係情
報収集等の業務を行った。
ア.駐在員の交替及び配置
デュッセルドルフ事務所駐在員(1名)の交替を行った。
新駐在員 平成18年6月2日赴任
前駐在員 平成18年6月27日帰任
平成19年3月31日現在、駐在員2名を配置。
イ.海外業務
・調査広報業務
各国の業者及び業界団体等とコンタクトを行い、市場情勢、業界の動向、貿易の動
向、自転車交通政策、自転車競技関係等につき、調査し、情報収集を行った。
・国際自転車競技連合(UCI)関連業務
世界及び日本のトラック競技振興のため、国際自転車競技連合(UCI)との連絡、調
整及び協力を行った。
② アジア州自転車産業情報収集活動
中国・上海市にて海外事務所を継続運営の上、中国等における自転車市場の動向調査、
広報活動、対外コミュニケーション活動、貿易秩序維持のための協力等の業務を実施した。
ア.駐在員の配置
平成19年3月31日現在、駐在員1名を配置。
イ.調査広報業務
中国等の自転車関係業者及び業界団体等とコンタクトを行い、市場情勢、業界動向、
貿易動向等を調査し、情報収集を行った。
ウ.中国国際自転車展への出展
平成18年4月17日から20日まで中国・上海市で開催された第 16 回中国国際自
転車展に小間を確保し、自転車製品アセスメント・マニュアルガイドラインにおける使
用禁止候補物質と代替物質案を中国語でパネル展示するとともに、我が国自転車業者に
対して情報交換や交流の場を提供した。
エ.調査交流要員の派遣
中国自行車協会をはじめとする中国業界関係者との交流及び第 16 回中国国際自転車
展調査のため、要員1名を派遣した。
中国・天津市で開催された、中国北方自転車展の参観、中国側の自転車業界団体等と
の交流並びに上海事務所の視察等のため、要員を1名派遣した。
③ 米州自転車産業情報収集活動
米国の自転車関係団体、自転車業界雑誌社、自転車市場調査専門家等を訪問し、最新の
貿易・販売・生産動向等を調査するために、要員2名を派遣した。
Global Trade Information Services, Inc 社から提供される貿易統計を用い、米国をは
じめとした世界各国の自転車輸出入状況の把握を行った。
④ 海外市場開拓
ア.JBG 制作
輸出用製品ガイド(Japan Bicycle Guide 2006-2007)を印刷物 1,000 部、CD500 枚を
制作し、欧米関係先へ送付したほか、欧米の展示会場などで自転車企業等に配布した。
イ.ユーロバイク展出展
平成18年8月31日から9月3日まで、ドイツ・フリードリッヒスハーフェン市で
開催された EUROBIKE 2006 展において小間 60 ㎡を確保し、日本の自転車企業7社に対
して出展及び商談の機会を提供した。また、本展示会に係る業務のため要員1名を派遣
した。
ウ.インターバイク展出展
平成18年9月27日から29日まで米国・ネバダ州ラスベガス市で開催された
INTERBIKE2006 ラスベガス展に小間 54 ㎡を確保し、日本の自転車企業7社に対して出展
及び商談の機会を提供した。また、本展示会に係る業務のため要員2名を派遣した。
3.自転車環境整備促進等事業
① 再生自転車の海外供与協力促進
再生自転車海外譲与自治体連絡会(MCCOBA)が実施している放置自転車の再利用による再
生自転車の開発途上国への無償供与事業に協力し、ベトナム、アフガニスタン、ザンビア、
ニカラグア等延べ 16 ヵ国に向け、計 2,600 台分の輸送費等の支援を行った。
② 地域自転車競技振興促進
自転車競技の普及・振興のため、自転車競技連盟等の未登録競技を対象に全国各地で開催
されたロードレース、MTB 及びその他競技会・講習会、延べ 44 大会(参加人員:24,339 人)
において協力支援を行った。
③ サイクルフェスティバル等開催
1)サイクルスポーツフェスティバル開催
東京ドームにおいて「サイクルスポーツフェスティバル」を開催すべく関係機関にお
いて検討を行ったが、協議の結果、開催を中止することとなった。
2)スポーツフェスタ 2006 への協賛
平成18年10月9日に駒沢オリンピック公園総合運動場にて開催された、「オリンピ
ックフェスティバル 2006」へ協賛するとともに、自転車 PR コーナーにて自転車の広報及
びパネル展示等を行った。
④ パレスサイクリング等運営
1)パレスサイクリング運営
毎日曜日に貸出用自転車 250 台をもって、無料貸出業務を行った。
(実施回数:39 回、利用者数:33,306 人)
2)名城自転車天国運営(中部自転車競技会に業務委託)
毎日曜日・祝日及び特定の土曜日に貸出用自転車 270 台をもって、貸出業務を行った。
(実施回数:71 回、利用者数 16,659 人)
⑤ 自転車安全利用推進
1)マスメディア広報等
安全基準適合マーク制度(BAA マーク制度)の広報活動を(社)自転車協会と共同で次
のとおり実施した。
・ラジオコマーシャル
JRN 系列 33 局に対して、平成18年7月~平成19年3月にかけて 6,270 本のラジオ
コマーシャルを放送した。
・
「めっせdeさかい 2006」の展示会に出展した。
・NHK教育テレビ番組、趣味悠々の「中高年のための楽しいサイクリング生活入門」
のテキストに BAA マーク制度の広告掲載を行った。
・
「ツアー・オブ・ジャパン」
、
「東京シティサイクリング」
、
「交通安全フェア」に対して、
それぞれ協賛を行った。
2)パブリシティ活動等
・週刊「読売ウィークリー」11月19日号に安心・安全快適な健康ライフを!と題し
てのパブリシティ記事の広告掲載を行った。
・月刊「時評」2月号に毎週日曜日に皇居周辺で実施しているパレスサイクリングに関
する広告の掲載を行った。
4.自転車工業安全対策等資金事業
本資金事業は、自転車関係製造卸業者又は自転車小売業者に対し貸付を行い、製造業者におけ
る製品の安全確保、生産環境の改善、省資源・省エネルギー対策、合理化対策等、中・長期的生
産体制の整備を強化推進するとともに、自転車小売業には専門店化・近代化の促進及び自転車の
安全確保体制の確立に寄与した。
① 自転車工業安全対策等設備資金及び自転車産業重点設備整備資金融資促進制度資金事業
実施に当たっては、業務の推進として「自転車工業安全対策等設備推進本部」を設置し、本
部委員を委嘱の上、本年度の貸付先、貸付金額等を詳細検討し、重点設備整備資金として2件
226,000 千円の貸付を行った。本制度資金による平成19年3月末現在の融資残高は 796,750
千円である。
② 自転車小売業近代化促進資金事業
実施に当たっては、「自転車工業安全対策等資金貸付規程」及び「自転車小売業近代化促進
資金融資準則」
に基づき、
日本自転車軽自動車商協同組合傘下の組合員に貸付を行っているが、
本年度においては、山形県の組合(利用業者数2店舗)、茨城県の組合(利用業者数1店舗)
に対し、合計 5,200 千円の貸付を行った。平成19年3月末の融資残高は 10,563 千円である。
5.自転車用素材の確保対策事業(東部自転車工業協同組合実施)
東部自転車工業協同組合に対する貸付金 25,000 千円をもって、
自転車用素材共同購入実施要領
に基づき、傘下組合員向けに鉄線、磨棒鋼等5品目の自転車用素材の共同購入を行い、良質低廉
な素材の円滑な供給と価格の安定に寄与した。
当期(平成18年4月~19年3月)における購入実績は、総額 53,213 千円であった。
6.中小自転車企業の部品確保対策事業(日本自転車製造卸協同組合連合会実施)
日本自転車製造卸協同組合連合会に対する貸付資金 145,000 千円をもって、自転車部品共同購
入実施要領に基づき、同連合会傘下の3地区協同組合(東京、愛知、堺)を通じて各組合員向け
フレーム、リム等9部品の共同購入を行い、部品確保の円滑化と企業経営の効率化に資した。
当期(平成18年4月~19年3月)における購入実績は、総額 241,185 千円であった。
7.競技用自転車部品の生産供給の確保推進事業((財)日本自転車普及協会より受託)
(財)日本自転車普及協会から借入れの競技用自転車部品の合理化資金 58,259 千円をもって、
業務実施要領に基づき、認定部品メーカー4社よりチェーン、トークリップ、ペダル、クランク
セット、ヘッド部品、ハンガ部品延べ 10 認定部品を対象にして、延べ総額 51,836 千円の貸付を
行い、認定部品の安定供給を図った。
8.平成17年度事業計画延長事業
平成17年度自転車産業活性化のための基盤強化等事業
①自転車産業活性化促進の4)自転車メカニシャン養成については、事業計画を3カ月延長
の上、スポーツバイク・メカニック養成基礎講座を、次のとおり開催した。
○ 第1回スポーツバイク・メカニック養成講座
期日:平成18年6月20~22日(3日間) 場所:日本自転車会館3号館
平成17年度自転車環境整備促進等事業
③サイクルフェスティバル等開催の1)サイクルスポーツフェスティバル開催については、
事業計画を6カ月延長の上、東京ドームにおいて開催すべく、サイクルスポーツフェスティバ
ル実行委員会等において検討を行ったが、
東京ドームとの日程スケジュールの調整がつかず開
催を断念することとなり、本事業は実施に至らなかった。
Ⅲ.会 議 実 施 状 況
1.理
事
会
第166回理事会
平成18年6月15日
於 日本自転車会館3号館7階会議室
○平成17年度事業報告を行うとともに、
平成17年度収支決算及び収支差額の処分について
審議し、承認された。
○平成18年度機械工業及び公益振興補助事業の実施について、承認された。
第167回理事会
平成18年9月21日
於 日本自転車会館2号館8階会議室
○平成19年度補助金要望に係る自転車産業振興事業計画について審議し、承認された。
第168回理事会
平成19年3月20日
於 日本自転車会館3号館4階会議室
○平成18年度収支予算の変更について審議し、承認された。
○平成19年度事業計画及び収支予算について審議し、承認された。
○正味財産の区分について審議し、承認された。
2.評 議 員 会
第28回評議員会
平成18年6月15日
於 日本自転車会館3号館7階会議室
○平成17年度事業報告及び収支決算報告を行い、了承された。
第29回評議員会
平成18年9月21日
於 日本自転車会館2号館8階会議室
○平成19年度補助金要望に係る自転車産業振興事業計画について審議し、了承された。
第30回評議員会
平成19年3月20日
於 日本自転車会館3号館4階会議室
○平成18年度収支予算の変更について審議し、了承された。
○平成19年度事業計画及び収支予算について審議し、了承された。
○斉藤理事の辞任に伴い、後任理事の選任について審議し、次のとおり選任された。
理事
3.監
事
会
山
本
俊
一 (平成19年4月1日就任)
平成18年6月8日
於 日本自転車会館3号館6階会議室
平成17年度の事業実施状況及び経理状況並びに収支決算等について監査を受けた。
Ⅳ.一
般
庶
務
1.所 管 官 庁 届 等
(1)第26回評議員会において、理事の任期満了に伴い、次期理事11名が選任され、3月1
4日付をもって理事の変更登記を完了し、
4月12日付をもって経済産業大臣宛に理事変更
登記完了届を提出した。
(2)第27回評議員会の審議を経て、第165回理事会の議決を得た後、4月26日付をもっ
て経済産業大臣宛に平成17年度変更収支予算書、
平成18年度事業計画書及び収支予算書
を提出した。
(3)第27回評議員会において、理事1名の辞任に伴い、後任理事1名が選任され、4月14
日付をもって理事の変更登記を完了し、
5月11日付をもって経済産業大臣宛に理事変更登
記完了届を提出した。
(4)第27回評議員会において、監事1名の辞任に伴い、後任監事1名が選任され、5月11
日付をもって経済産業大臣宛に監事変更届を提出した。
(5)第166回理事会の議決を得、第28回評議員会において報告し、了承された後、6月2
7日付をもって経済産業大臣宛に平成17年度事業報告書及び収支決算報告書を提出した。
また、収支決算により資産の総額に変更が生じたので、6月28日付をもって資産総額
12,389,106,642 円也の変更登記を完了し、7月19日付をもって同大臣宛に資産総額変更
登記完了届を提出した。
2.諸 手 続 き 等
(1)平成18年4月1日付をもって日本自転車振興会会長より平成18年度自転車産業振興事
業の3事業に対する補助金交付内定通知を受け、事業ごとに同会長に対して補助金交付申請
書を提出し、それぞれ交付決定通知を受けた。
(2)平成18年度自転車産業活性化のための基盤強化等補助事業のうち、
「自転車産業活性化促
進」
、
「自転車総合安全対策の推進」における予算の一部変更について、3月13日付をもっ
て日本自転車振興会会長宛に承認申請を行い、3月23日付をもって同会長から承認を受け
た。
(3)平成18年度国際交流等の推進補助事業のうち、
「欧州自転車関連情報収集活動」
、
「アジア
州自転車産業情報収集活動」
、
「米州自転車産業情報収集活動」
、
「海外市場開拓」における予
算及び事業計画の一部変更について、3月13日付をもって日本自転車振興会会長宛に承認
申請を行い、3月26日付をもって同会長から承認を受けた。
Ⅴ.各 種 名 簿
1.役 員 名 簿
平成19年3月31日現在
役 職
会 長
氏 名
団体・会社名及び役職名
阿 部 毅 一 郎 (常 勤)
官 歴
(最終官職)
通商産業省・札幌通商産業局長
専務理事 中 村 義 行
(常 勤)
(技術研究所長事務取扱)
常務理事 福 田 悦 裕
(常 勤)
(総務部長・考査室長事務取扱)
理 事
飯 塚 和 憲 (財)新エネルギー財団 副会長・専務理事
理 事
小 川 邦 夫 (財)日本自転車普及協会 会長
(最終官職)
通商産業省・国土庁計画・調整局
総務課長
(最終官職)
通商産業省・特許庁長官
理 事
長見
萬 里 野 (財)日本消費者協会 参与
理 事
斉 藤 隆 志
在セネガル日本国大使館特命全権大使
(最終官職)
在カナダ日本国大使館・公使
理 事
島 野 喜 三
(社)自転車協会 理事長
株式会社シマノ 取締役会長
理 事
野 口
實
日本自転車製造卸協同組合連合会 理事長
株式会社野口商会 代表取締役社長
理 事
早 川
克
日本自転車軽自動車商協同組合連合会 理事長
(有)早川商会 社長
理 事
内 山 四 郎
(常 勤)
(国際業務部長事務取扱)
監 事
中 村 雅 弘 (常 勤)
(最終官職)
通商産業省・広報審査官
監 事
小 峰 貞 夫
東京自転車厚生年金基金 常務理事
任期: 平成18年3月1日~平成20年2月末日(2年間)
2.評 議 員 名 簿
平成19年3月31日現在
氏 名
新 井
団体・会社名及び役職名
茂
東京都自転車商協同組合 理事長
(有)新井商会 社長
荻
野
敏
行
東部自転車工業協同組合 理事
(株)三ヶ島製作所 取締役社長
加
藤
隆
司
パナソニックサイクルテック(株) 取締役
今
野
一
正
日本チェーンストア協会 理事
佐
藤
米
治
(財)日本自転車普及協会 常務理事
相
馬
哲
夫
(財)日本車両検査協会 専務理事
高
橋
秀
行
(財)ジョイセフ 理事・国際協力推進部長
武 田
正
堺自転車製造卸協同組合 理事長
武田自転車(株) 代表取締役社長
田
村
義
孝
ブリヂストンサイクル(株) カスタマーサービス部長
中
村
正
則
(財)全日本交通安全協会 専務理事
原
知 敏
宮田工業(株) 取締役自転車事業部長
任期: 平成18年2月28日~平成20年2月27日(2年間)
3.委 員 会 名 簿
(敬称略・順不同)
①
自転車産業活性化対策研究会
島
野
喜
三
野
口
實
岡
野
賢
二
早
川
克
山
崎
一
阿
部
毅 一 郎
渡
辺
次
中
村
義
尾
下
恵
行
脩
以上9名
1)需要拡大部会
渡
部
裕
雄
西
山
小
林
薫
竹
内
川
村
剛
勝
股
美 代 子
彦
川
崎
吉
信
薫
辰
男
以上7名
2)貿易専門部会
宇 佐 美
一
久
吉
川
津
山
晃
一
加
藤
隆
司
小
崎
恵
三
天
本
勝
典
薬 師 寺
慎 二 郎
荻
野
敏
行
中
隆
野
章
次
以上9名
② 自転車メカニシャン講座運営委員会
吉
村
洋
三
今
泉
紀
夫
永
井
隆
正
鈴
木
光
広
山
崎
祐
路
今
井
裕
之
福
田
和
典
西
野
時
春
木
村
勝
臣
高
橋
博
佐
藤
成
美
大 久 保
薫
佐
藤
貞
男
小 鷹 狩
幸
一
以上14名
③ 自転車安全対策連絡協議会
長
見
萬 里 野
尾
下
岡
林
哲
夫
野
口
柳
橋
哲
夫
相
馬
島
野
喜
三
早
川
岡
野
賢
二
鈴
木
善
統
山
﨑
一
今
井
寿
男
渡
辺
次
阿
部
毅 一 郎
恵
脩
實
哲
夫
克
以上14名
④ 「ISO/TC149」国内対策委員会
小
川
矢
﨑
相
澤
鈴
木
武
史
増
尾
健
秀
吉
川
章
幸
一
内
藤
常
美
堅
三
明
田
久
稔
寛
田
中
建
明
廣
三
枝
繁
雄
轟
遠
山
和
竹
原
清
横
山
克
義
米
山
美 喜 男
川
口
豊
勝
坪
井
信
隆
以上17名
⑤ JIS調査分科会
轟
寛
矢
﨑
秀
竹
原
清
川
口
豊
勝
増
尾
健
坪
井
信
隆
吉
川
章
以上7名
⑥ JIS調査分科会(空気ポンプ部会)
田
代
徳
一
仲
野
松
田
俊
和
矢
﨑
寛
川
口
豊
勝
寿 三 男
坪
井
信
隆
轟
早
川
禎
孝
秀
以上8名
⑦ 自転車工業安全対策等設備促進本部員会
川
口
豊
勝
星
野
仲
司
福
田
悦
裕
佐
藤
貞
男
以上4名
⑧ JIS原案作成委員会
小
川
武
史
轟
寛
勝
股
美 代 子
吉
川
章
仲
野
禎
孝
矢
﨑
秀
剣
持
敏
一
早
川
治
三
枝
繁
雄
若
井
英
二
畠
山
由 紀 子
相
澤
幸
一
川
口
豊
勝
太
田
増
尾
健
坪
井
伊
藤
政
潤
信
隆
博
以上17名
Ⅵ. 組 織 の 概 要
名
称:財団法人 自転車産業振興協会(Japan Bicycle Promotion Institute)
代 表 者:会 長
阿 部 毅 一 郎
所 在 地:本 部
〒107-0052 東京都港区赤坂1-9-3 日本自転車会館3号館
TEL03-5572-6401 FAX03-5572-6407 (http://www.jbpi.or.jp)
技術研究所
〒590-0948 大阪府堺市堺区戎之町西1丁3-3
TEL072-238-8731 FAX072-238-8271 (http://www.jbtc.or.jp)
海外事務所
デュッセルドルフ事務所(ドイツ)
上海事務所(中国)
設立年月日:昭和33年9月15日
(昭和39年4月1日 旧(財)自転車技術研究所を現名称に変更)
目
的:自転車の生産、貿易、流通及び消費の増進並びに改善を図り、もって我が国自転
車産業の振興と国民生活の向上に寄与することを目的とする。
事業の概要:1.自転車産業に関する総合的な調査研究
2.自転車産業振興に関する総合的な企画立案
3.自転車産業の体質改善に関する指導助成
4.生産技術に関する研究等品質改善のための事業
5.内外情報の収集及び提供並びに海外市場開拓等貿易振興のための事業
6.国内流通及び消費の増進並びに改善のための事業
7.その他、本財団の目的を達成するために必要な事業
役職員の概要:常勤役員(会長,専務理事,常務理事,理事,監事)
5名
非常勤理事
7名
非常勤監事
1名
職
員
本部事務局
15名(審議役1名、嘱託1名を含む)
技術研究所
11名(嘱託1名を含む)
海外事務所
3名 (出向者1名を含む)
(職員計 29名)
長
会
会
事
事
監
理
評 議 員 会
与
役
参
審
議
問
顧
専 務 理 事
常 務 理 事
技術研究所
本部事務局
財団法人自転車産業振興協会 機構図
務
部
務
査
部
室
考
査
室
開発事業部
総
考
国際業務部
統括事業部
総
海外事務所
平成19年3月31日現在