森林生態系学習会 報告書 - 海上の森の会

愛 知 県 「森 と緑 づくり事 業 」助 成 事 業
そうだったのか!
海 上 の森
森林生態系学習会
報告書
特定非営利活動法人
海 上 の森 の会
電話・fax
0561-21-9298
0
事業のねらい
森林生態系について学ぶため、身近で多様な自然環境が維持されている「海上の森」で、
観察会とセミナーの組み合わせにより、具体的な事例をもとに、かつ専門性も加え、わかり
やすく理解できる学習会を幅広く参加者を募集して開催する。
① 海 上 の森 ・森 林 生 態 系 保 全 観 察 会
広く県民から参加者を募り、海上の森での森林生態系について解説しながら、現地で具
体的に学ぶ観察会を実施
7月 12日 参 加 者 6名 スタッフ8名
7月 26日 参 加 者 3名 スタッフ5名
9月 27日 参 加 者 8名 スタッフ6名
②海 上 の森 ・森 林 生 態 系 保 全 セミナー
観察会での結果も踏まえながら、有識者からの説明も加えた情報提供・意見交換などを
内容としたセミナーを「人と自然の共生国際フォーラム」と協賛して開催
10月25日 モリコロパーク 多目的スタジオ
内 容 基調講演
海上の森DVD上映 理解を深めるトーク
参加者 講師1名 参加者44名
募集チラシ
海 上 の森
森林生態系保全学習会
身近で多様な自然環境が維持されている「海上の森」で、観察会とセミナーの組み合わせにより、
わかりやすく理解できる森林生態系の学習会を開催します。
森林生態系観察会
海上の森の森林生態系について、解説を交えて具体的に学ぶ観察会
■開催日時
■集合場所
① 7 月 12 日 (土 )
② 7 月 2 6 日 (土 )
③ 9 月 27 日 (土 )
海上の森入口駐車場
森林生態系保全セミナー
観察会での気づきや現地のようすから、生態系保全をとともに学ぶセミナー
■開催日時 10月25日(土) 10時から12時
「人と自然の共生国際フォーラム」と同日開催
■場
所
モリコロパーク
1
森林保全生態系観察会の行程計画
9:30~
受付
10:00
駐車場
【集 合 】
簡 単 なあいさつと学 習 会 の趣 旨 説 明
10:20
森林観察
四 ツ沢
~
(解 説 しながら散 策 )
~
三角点
~
尾根筋
~
窯跡
~
人工林
里 山 サテライト
≪森 林 植 生 の変 化 の様 子 を解 説 ≫
≪動 植 物 の生 息 ・生 育 状 況 を解 説 ≫
12:00~13:00
里 山 サテライト
【昼 食 】
13:00~13:30
森 林 生 態 系 についての解 説 ・・・・・・下 記 資 料 による
≪一 般 論 の解 説 ≫
13:30~13:50
海 上 の森 の会 の説 明
≪活 動 状 況 の説 明 と加 入 案 内 ≫
≪森 林 生 態 系 保 全 セミナーの案 内 ≫
13:50~14:30
森 づくりフィールドの観 察
≪間 伐 によって植 生 や生 き物 の変 化 を解 説 ≫
≪間 伐 のデモンストレーション≫
15:00
駐車場
【解 散 】
2
~
林道
配布資料
森林生態系
海 上 の森
森 林 を学 ぶ観 察 会
森林生態系
【参考資料】
特定非営利活動法人
海上の森の会
3
世界の森林タイプ
熱帯多雨林
雨緑樹林
硬葉樹林
照葉樹林
夏緑樹林
針葉樹林
4
参考
■日本の森林分布
5
植物の進化と森林の成立
恐 竜 の時 代
6
参考
■人類の誕生
7
参考
■植物の分類
■被 子 植 物 と 裸子 植 物
8
森林生態系とは
生態系とは,ある範囲の中で(それは,”地球”であっても,”池”であっても構い
ません),そこにすむすべての生物とその範囲内の非生物的環境をひとまとめ
にして,物質循環やエネルギーの流れに注目してとらえた”まとまり”です.その
中では,栄養段階とそこで生じるエネルギーの循環や生物 の多様性が維持さ
れています.
森林生態系は,樹木がつくりだす上下 方向への複雑な構 造のなかに,複雑
で多様な生物の生活を育んでいる森林という”まとまり”なのです.
9
森林の働き
10
多様な森林資源
森林に は多様 な 資源が ありま す .木材,薬用植 物 ,きのこ ,山菜 ,果
物,ほ乳 類,鳥 類,昆虫 類,魚 類,は虫 類,水,風景,観 光資源 など
様々で す.
これ らの森 林 資源は,上手に 使 えばな くなる こ とはあ りませ ん.人
類の生 存のた め に,森 林資 源の適 切な管 理方法 と 新しい 利用技 術 の開
発が必 要にな っ てきま す.
11
生態系サービスの分類
1
食料(例:魚、肉、果物、きのこ)
2
水(例:飲用、灌漑用、冷却用)
3
原材料(例:繊維、木材、燃料、飼料、肥料、鉱物)
4
遺伝資源(例:農作物の品種改良、医薬品開発)
5
薬用資源(例:薬、化粧品、染料、実験動物)
6
観賞資源(例:工芸品、観賞植物、ペッ卜動物、ファッション)
7
大気質調整(例:ヒートアイランド緩和、微粒塵・化学物質などの捕捉)
8
気候調整(例:炭素固定、植生が降雨量に与える影響)
9
局所災害の緩和(例:暴風と洪水による被害の緩和)
10
水量調整(例:排水、灌漑、干ばつ防止)
供給サービス
水質浄化
調整サービス 11
12
土壌浸食の抑制
13
地力(土壌肥沃度)の維持(土壌形成を含む)
14
花粉媒介
15
生物学的コントロール(例:種子の散布、病害虫のコントロール)
生息・生育地 16
サービス
文化的サー
ビス
生息・生育環境の提供
17
遺伝的多様性の維持(特に遺伝子プールの保護)
18
自然景観の保全
19
レクリエーションや観光の場と機会
20
文化、芸術、デザインへのインスピレーション
21
神秘的体験
22
科学や教育に関する知識
出典 TEEB 報告書普及啓発用パンフレット 「価値ある自然」 環境省
TEEB 報告書 D0 生態学と経済学の基礎
12
生物の多様性を維持するための森林管理
これまでの森林の管理目標は,木材生産を重視し,広大
な単 純 林 (スギやヒノキだけを育 成 する森 林 )を造 ることに
重点が置かれました。
しかし,生物の種と遺伝子を維持することが不可欠になり,
生態系を重視 し,地域の環境を保全する森林造りが求めら
れるようになりました。
森 林 を自 然 のまま放 置 すれば目 的 が達 成 される時 代 は
終わり,21 世紀には,地域的・国民的,場所によっては世界
的 な合 意 によって目 標 を設 定 し,それを作 り上 げる時 代 を
迎えています。
13
里 山 管 理
●失われていく里山
人里離れた「奥山 」に対して,集落の近くにある山を「里山」といいます.1960
年頃までの里山は,燃料にする薪や炭焼きの材料,田畑の肥料にする落ち葉
や草,屋根葺き用のカヤなどを採る,村落での生活に欠くことのできない場所
でした.
国全体の生活水準が向上して燃料に石油やガスが広く使われるようになり,
化学肥料が使われるようになった頃から,人々の里山への依存度は急に低下
してしまいました.
その結果,里山の管理が行われなくなって,明るいコナラやクヌギの林だった
場所がタケ・ササ類や低木類が密生する藪に変わったり,そこが粗大ゴミの捨
て場になったり,また,宅地や工場用 地として開発されてしまったりして,里 山
が失われていきました.
●豊かな里山をもう一度
定期的に人手のはいる里山では,山菜やキノコが採れ,季節ごとにツツジ類
や草花が咲いて,子どもの遊び場や大人の息抜きの場にもなりました.
また,このような里山は,近くの田畑や水路や溜池などと一体となって,多
種多様な生き物の生息地となっていました.
かつての里山では,燃料や肥料などの採集といった生活のための活動が,同
時に気持ちよい景 観を作り,多様な生 態系を支える働きをしていました.
生活様式が変わってしまった今,昔ながらの里山の環境を作り出すために
は,新しい森林活動 の仕組みが必要です.都市近郊 林を体験的な自然学習
の場 として活 用 し,都 市 住 民 が息 抜 きとして森 林 の管 理 を楽 しむようになれば,
昔のような豊かな自然を取り戻すことができるかも知れません.
14
海上の森の豊かな自然
あいち海 上 の森 センターHPから引 用
15
海上の森の生態系を守るには
○何をすべきか。
○何をしてはいけないか。
○どんな生態系として保全していくか。
○だれが行うのか。
○皆さんで考えよう。
■「森林?を学ぶセミナー」へご参加ください。
10月25日(土) 10:00~12:00
場所:モリコロパーク
16
森林生態系保全セミナー
と
き
ところ
10月25日
モリコロパーク
10:00~12:00
多目的スタジオ
■プログラム■
基調講演
■10:00~11:00
「人と森林の生態」
森林総合研究所
産官学連携推進調整監
奥田裕規 氏
■11:00~11:10
DVD上 映
「海上の森はこんなところ」
■11:10~12:00
トーク
奥 田 氏・海上 の森の会会員
◇奥田裕規 氏のプロフィール
1954 年 、 大 阪 に 生 ま れ
京都大学卒業
林 野 庁 に 就 職 し て か ら 、札 幌 、夕 張 な ど 32 年 間 で 11 回 転 勤 し ま し
たが、山村に住んだことはありません。
国 土 庁 で 山 村 振 興 法 の 改 正 を 担 当 し 、山 村 の 実 態 が よ く 分 か ら な い
な か で 仕 事 を し て き た の で 、山 村 に 入 り 込 ん で じ っ く り と 研 究 し た い
と思い、その思いを森林総合研究所で実現してきました。
今 回 は 、学 生 時 代 以 降 の 森 林 生 態 学 の 知 識 と こ れ ま で 考 え て き た 森
林と人の営みについてお話しをしたいと思います。
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基調講演の要旨
講 演資料 から抜 粋
題 名 「人と森林の生態」
 1)
生態系とは何か
 2) 森林生態系 の発達
 3) 日本の森林 植生
 4) 樹木の特性
 5) 森林の機能、樹木のはたらき
 6) 人の暮らしを支えてきた森林
人と森林の生態
森林総合研究所関西支所
奥田裕規
1) 生 態 系 とは何 か?
生 態 系 には生 物 的 な要 素 として、生 産 者 、消 費 者 、分 解 者 の3グループをみることができ
ます。また一 方 で、生 態 系 を構 成 する無 機 的 な自 然 としては大 気 、水 、土 壌 の三 つを代 表 と
とらえることができます。
生 態 系 のこれら無 機 的 ・有 機 的 な構 成 要 素 の相 互 依 存 ・独 立 の関 係 を解 明 することが生
態 学 (ecology)になります。
地 球 表 面 の生 物 が生 活 可 能 な空 間 を生 物 圏 (biosphere)と呼 んでいます。これより小 さい、
狭 い空 間 での生 物 および無 機 的 な生 育 環 境 (物 質 循 環 )との複 合 体 として生 態 系 を見 るこ
とが出 来 ます。
2) 森 林 生 態 系 の発 達
森 林 は地 上 において植 物 群 落 がもっとも良 く発 達 した形 態 であり、一 定 以 上 の降 雨 がみら
れる地 域 で発 達 する最 終 段 階 です。
その中 で、ある土 地 において植 物 群 落 が自 身 の生 育 に伴 って環 境 にも作 用 しながら時 間
の経 過 とともに群 落 が成 長 ・発 達 して変 化 していく現 象 を植 生 遷 移 と呼 んでいます。
18
3) 日 本 の森 林 植 生
日 本 は全 国 的 な年 平 均 降 水 量 が約 1800mmと多 く、降 水 量 に恵 まれているために広 い範
囲 で森 林 が成 立 する条 件 があります。何 処 にどの様 な森 林 植 生 が成 立 するかは、気 温 や降
水 量 など植 物 の生 長 に密 接 に関 係 する因 子 に左 右 されます。
代 表 的 な二 樹 種 (水 平 的 な分 布 )
日 本 の森 林 を構 成 する樹 種 の内 で、広 く分 布 すし代 表 的 な樹 種
冷 涼 な環 境 条 件 で優 占 する落 葉 性 のブナ
温 暖 な環 境 条 件 で優 占 するシイ
4) 樹 木 の特 性
日 本 は温 暖 湿 潤 な気 候 に恵 まれており、樹 木 の生 長 には適 した環 境 です。そのため、樹 種
が豊 富 で、面 積 では小 さい割 には日 本 には樹 木 だけでも1000種 を越 える種 類 が見 られます。
この数 はヨーロッパ全 体 での樹 種 数 に匹 敵 するともいわれています。
樹 木 は森 林 を構 成 する主 要 な植 物 であるが、そもそもどういうものなのか。樹 木 は厳 密
(狭 義 )には、形 成 層 をもって肥 大 成 長 により多 量 の木 部 を形 成 し、その細 胞 壁 の多 くが木 化
(木 質 化 )して強 固 になっている植 物 、と定 義 できる。
※木 質 化
細 胞 壁 にリグニンが沈 着 。細 胞 同 士 を強 く接 着 する。強 度 が高 くなり、腐 朽 しにくくなる
※形 成 層
師 部 と木 部 の間 に挟 まれたフィルム状 の分 裂 組 織 。内 側 に二 次 木 部 を、外 側 に二 次 師 部 を
追 加 することで樹 木 を二 次 肥 大 成 長 させる。
5) 森 林 の機 能 、樹 木 のはたらき
森 林 には多 様 な機 能 の発 揮 が期 待 されている。
考 えられている機 能 は、
生 物 多 様 性 保 全 /地 球 環 境 保 全 /土 砂 災 害 防 止 機 能 /土 壌 保 全 機 能 /水 源 涵 養 機 能
快 適 環 境 形 成 機 能 /保 健 ・レクリエーション機 能 /文 化 機 能 /物 質 生 産 機 能
炭素貯留機能
・ある試 算 によればこれら機 能 は年 間 約 70兆 円 にも匹 敵 するとされている。
森林生態系、生物の多様性の重要性
生 物 多 様 性 のめぐみ(生 態 系 サービス)
私 たちの生 活 の中 で当 たり前 と思 っていることの多 くが、生 物 多 様 性 のたくさんの恵 み
(生 態 系 サービス)の上 に成 り立 っています。
○すべての生 命 の存 立 基 盤
酸 素 の供 給 ・気 温 、湿 度 の調 節 ・水 や栄 養 塩 の循 環 ・豊 かな土 壌
○暮 らしの基 盤
食 べ物 、木 材 、医 薬 品 、品 種 改 良 、バイオミミクリー(生 物 模 倣 ・マックテープ⇒オナモミ、新
幹 線 500系 のパンタグラフ⇒フクロウなど)
毎 日 の食 卓 を彩 る野 菜 などの食 料 はもちろん、新 聞 や本 などの紙 製 品 や医 療 品 など、生
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きものの遺 伝 的 な情 報 、機 能 や形 態 も私 たちの生 活 の中 で利 用 されています。
○豊 かな文 化 の根 源
地 域 性 豊 かな文 化 ・自 然 と共 生 してきた知 恵 と伝 統
○自 然 に守 られる私 たちの暮 らし
マングローブやサンゴ礁 による津 波 の軽 減 ・山 地 災 害 の軽 減
6) 人 の暮 らしを支 えてきた森 林
里 山 とは
農 山 村 の集 落 近 くに位 置 し、農 民 の生 業 のもとで利 用 に供 された履 歴 をもつ林 野 ・・近 接
する田 んぼ、ため池 、あぜ道 、土 手 の草 地 、用 水 路 など、農 的 営 みと自 然 の一 体 的 な景 域
景 観 を里 山 と呼 ぶこともある(北 尾 )
江 戸 時 代 、里 山 は刈 敷 、厩 肥 、牛 馬 飼 料 、また家 作 用 材 ・燃 料 の採 取 源 として、農 民 が生
きていくうえで不 可 欠 な存 在 ・・多 く農 民 はそれらを入 会 利 用 地 として、利 用 に様 々な制 限
を加 えたうえで、持 続 可 能 な管 理 (入 会 林 野 )
村掟
山 林 資 源 の盗 み取 りを厳 しく罰 する村 掟 、村 掟 に背 いて山 林 資 源 を盗 み取 った者 は村 八
分 や村 からの追 放 といった制 裁
「草 山 」と「林 山 」
幕 府 は江 戸 時 代 前 期 以 降 、山 からの土 砂 流 出 を防 ぐ政 策 推 進 しており、そのために植 林 さ
せるなどしていた。しかし、村 では「草 山 」を「林 山 」化 する計 画 に反 対 。
「林 山 」に改 変 されると、隣 接 する田 畑 が日 陰 になること、また、木 が茂 って猪 ・鹿 棲 みつき、
作 物 を荒 らすということがその理 由 。
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獣害と温暖化対策
増 えるシカ・サル・イノシシ・クマの害
ヒルとダニ
野 生 動 物 による農 作 物 の被 害 面 積 は約 10万 ha(被 害 金 額 :199億 円 )
森 林 を利 用 し、田 舎 の暮 らしを魅 力 的 なものにしようという取 組
資 源 循 環 型 社 会 の再 構 築
木 質 バイオマスの利 用
熱 供 給 と発 電 (多 段 的 (カスケード的 )に利 用 )
使 われなくなった里 山
化 学 肥 料 、化 石 燃 料 (石 炭 、石 油 )
森 林 の資 源 は直 接 、人 の生 活 に使 われなくなった
伐 採 後 、スギやヒノキを植 えて、人 工 林 化
手 入 れ(下 草 刈 りや除 間 伐 )が必 要 なうちは、人 は山 にいったが、大 きく育 ち、人 手 が必 要
でなくなってしまってからは、人 は山 に行 かなくなった。
過 疎 化 と人 の住 む空 間 と獣 の住 む空 間 の境 界 の曖 昧 化
人 の自 然 からの撤 退
温 暖 化 (資 源 循 環 型 社 会 の崩 壊 )
里 山 と人 の暮 らしの関 係 を考 える(奥 田 先 生 の会 報 原 稿 から抜 粋 )
元 来 、『里 山 』は人 が頻 繁 に出 入 りし、シカやイノシシを警 戒 させ、人 の社 会 に入 って来 させない、
人 と獣 の社 会 を分 け隔 てる境 界 領 域 だったと思 います。この『里 山 』が人 の出 入 りしない、鬱 蒼 と
した森 林 、シカやイノシシの格 好 の隠 れ場 になってしまい、そこから人 の住 む領 域 に入 り込 んで来
ています。そして、『里 山 』周 辺 に住 む住 民 は減 少 、高 齢 化 し、人 と獣 の社 会 を分 け隔 てる境 界 領
域 を守 る力 を失 ってしまっています。
人 は自 然 から隔 離 された、人 の住 む狭 い領 域 に閉 じこもり、しかも、その人 の住 む領 域 は縮 小 を
余 儀 なくされています。人 は、自 然 と無 関 係 に生 きていくことはできないのですから、自 然 を構 成
する要 素 の一 つとして、北 尾 (2001)のいうような人 の暮 らしも取 り込 んだ「里 山 」のなかの自 然
と調 和 した暮 らしを取 り戻 さなければならない状 況 に追 い込 まれているのではないでしょうか。
21
DVD のナレーション原案
NA原稿 7 月 4 日
『「海上 の森 」は こんな ところ 』
時間
映 像 & テロップ
音声
音
オープニング
0000
・海上の森全体
NA:ここは「海上の森」として知られる愛知県瀬戸市南東部
・木や生物など
に広がる広大な森林や里山。
この映像では、海上の森の森林生態系や森の様子について詳
しく紹介していきます 。
0015
・木々
・タイトルテロ
タイトル
『「 海 上 の 森 」 は こ ん な と こ ろ 』
ップ
海上の森紹介
0025
・海上の森全体
NA: 海 上 の 森 は 全 体 で お よ そ 530ha。 豊 か な 森 林 を 形 成 し 、
0035
・森林
様々な動植物野生生物が生息・生育しています。
0055
・鳥などの生物
ま た 、 2005 年 の 愛 知 万 博 の 計 画 を 進 め て い く 際 に は 、 海 上
・海上の森内の
の森が万博の会場候補地となったことでとして予定しているこ
印象的な場所
とが、自然保護の観点から活発に議論され、日本だけでなく世
・万博の際出来
界中で、自然への関心を呼び起こすきっかけの場所となりまし
事の説明テロッ
た。
プ
・万博の写真
・海上の森の会
0110
そして、海上の森は残され、人と自然との共生を体現する場
となり、その保全と活用が図られることになりました。
愛知万博の終了からおよそ9年が過ぎた今でも、愛知万博の
の方々
理念や成果を継承し、今後も自然豊かな海上の森を保全してい
・海上の森の会
くため、多くの活動が行われています。
の説明テロップ
森 林 を 学 ぶ 観 察 会 ( 7 月 12 日 )
0110
・メンバーの方
NA: 活 動 を 行 う 団 体 の 一 つ に 「 NPO 法 人 海 上 の 森 の 会 」 が あ
・観察会の様子
ります。
・参加者
0140
こちらは海上の森の会が主催した、
「 海 上 の 森 、森 林 を 学 ぶ 観
・説明している
察会」の様子です。海上の森を散策しながら、森林の生態を楽
場面
しく学んでもらうことを目的とした、この観察会。海上の森の
会の方々が、わかりやすく、森の様子について解説をしてくれ
0210
ます。
( 当 日 の 様 子 か ら ナ レ ー シ ョ ン を 追 加 ( 30 秒 ほ ど ))
0230
・海上の森の会
Q: な ぜ 観 察 会 を 行 お う と 思 っ た の か ?
の方インタビュ
Q: こ の 観 察 会 で 伝 え た い こ と は ?
22
ー
Q: 参 加 者 に 森 の ど ん な と こ ろ を 見 て も ら い た い
(当日の様子(説明の場面や散策の場面など音を生かしなが
0320
ら ))
NA: こ の 観 察 会 は 、 7 月 と 9 月 に 計 3 回 開 催 さ れ 、 今 年 が 初
0330
・観察会の様子
め て の 開 催 で あ っ た に も か か わ ら ず 、多 く の 方 が 参 加 し ま し た 。
参加者インタビ
Q: 参 加 し て み て ど う だ っ た ?
ュー
Q 一番印象に残ったのは?
0400
森林生態系説明(木)
0420
・いろいろな種
NA:生態系とは、川、海、草原、森林など、ある まとまり
類の木
を持った自然環境と、そこに生息するすべての生物で構成さ
・間伐してある
れる空間のこと
人工林
このうち森林生態系とは、森の中の自然環境と、そこに生き
・間伐してない
ている多くの生き物とが繋がりを形成している森林の「まとま
人工林
り」のことです。
・大きさの比較
ここからは海上の森の森林にスポットを当て、解説をしてい
・( 間 伐 の 様 子 ) き ま す 。
0440
・太陽光が差し
海上の森の大きな特徴と言えるのが、多様な森林が成立して
込む空間
いること。松を中心とした低木の雑木林や高齢の広葉樹林、ス
・土壌(根)
ギ や ヒ ノ キ な ど 始 め お よ そ 950 種 類 の 植 物 が あ り ま す 。
これらの木々を維持・管理してくための活動の一つに、人工
林の間伐があります。木々は成長とともに、隣同士の木で枝葉
0510
が重なり合い、それ以上、枝葉を広げられなくなり、お互いの
成長を阻害してしまいます。そこで、木々の一部を抜き取るこ
とで、空間を作り、木々の健全な成長を助けるが作業が間伐な
のです。
間伐には木々の成長を助けること以外にも様々な効果があり
0540
・地質の違い
ます。木が大きく成長することは根を土壌の中に深く張ること
・地質の分かれ
にもつながります。また、太陽光が差し込む空間をつくる役割
目の部分
も担っているため、草や下層の木々などの成長の手助けになり
・木の大きさの
ます。その結果、土砂崩れなどが起きにくい土壌・山を作るこ
違い
とにつながっているのです。
海上の森の会の会員が継続的に間伐作業を実施しています。
NA: そ し て 、海 上 の 森 に は も う 一 つ 大 き な 特 徴 が あ り ま す 。木
の成長に直結する地質の特徴が独特であることです。海上の森
には大きく分けて花崗岩と砂礫層の2種類の地質があります
が、その境目となる場所では、地質の違いが木の種類や成長に
直結するという事を、分かりやすい形で見ることができます。
23
0605
・穴窯跡地
さらに、海上の森には平安時代や鎌倉時代のものといわれる
・陶器の破片な
かつての穴窯の跡が存在していました。跡地となっている場所
どあれば
には、今でもその痕跡を発見することができ、まさに陶都・瀬
0615
戸ならではの歴史を感じさせます。
森林生態系説明(生物)
・各生物
N A : こ こ か ら は 、海 上 の 森 の 生 物 に つ い て 解 説 し て い き ま す 。
・撮影できなけ
海上の森には繁殖期の春はオオルリ・ホトトギスなど、越冬
れば写真データ
期の冬はジョウビタキ・アオジなどの鳥をはじめ、野ウサギや
リスなど多種多様な生物が存在しています。また、水辺に目を
0645
移せばウシガエルやカメなども発見することができます。
・毛虫
・毛虫に食べら
れた葉
生物の生態系には、我々の知識ではなかなか説明できない出
来事が多くあります。
また、今年の春には毛虫が大量発生し、多くの木々が被害を
受ける事態となりました。葉を食べられていますが、鳥たちに
0710
とっては豊富な餌となります。
歴史や文化
・古民家
NA:このように、森林・生物それぞれに多種多様な生態系を
・物見山
形成している海上の森ですが、ここには最近までかつては人々
・弘法堂
が暮らす集落がありました。
・多度神社
0735
そ の 歴 史 や 文 化 は 、今 も 残 る 人 家 や 移 築 再 現 さ れ た 古 民 家 や 、
物見山・弘法堂・多度神社などここでのくらしの息吹からひし
ひしと感じることができます。
かつてここでは、人と自然が共生していたことの証です。
今後
・海上の森内の
NA: こ れ か ら の 課 題 は 、い か に し て こ う し た 生 態 系 を 、こ の ま
印象的な場所
まの状態で保全し、なおかつ機能を高めていくかということ。
・NPO 法 人 海 上
0800
現在、この課題に対して積極的に取り組んでいる団体は観察
の森の会
会 の 主 催 者 で も あ る「 NPO 法 人 海 上 の 森 の 会 」 と 、海 上 の 森 彼
・あいち海上の
ら の 拠 点 施 設 で も あ る 愛 知 県 の 「 あ い ち 海 上 の 森 セ ン タ ー 」。
森センター
しかし、今後大切になってくるのは、我々一人一人がこの課
題にしっかりと向き合っていくこと。
一 人 一 人 が「 何 を し な け れ ば な ら な い の か 」「 何 を し て は い け
ないのか」を理解し、考えていくことが、海上の森を次の世代
0820
0840
に残していくことにつながっていくのです。
・海上の森の会
Q: 今 後 、 保 全 の た め に 何 を し て い く の か ?
の方インタビュ
Q: 我 々 に で き る こ と と は ?
ー
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森林学習セミナー
トークシナリオ
このトークでは、先 ほどの基 調 講 演 ・海 上 の森 のビデオなどを踏 まえ、森 林 について、もう少
し具 体 的 に、また理 解 を深 めるため、会 場 からの質 問 もお受 けしながら進 めたいと思 います。
まず、出 席 者 を紹 介 します。先 ほど基 調 講 演 をいただきました、奥 田 先 生 です。
その隣 が、海 上 の森 の会 の森 づくりグループリーダーの平 野 幸 治 さんです。
そして、同 じく会 の里 のくらしを担 当 しているリーダーの出 口 なほ子 さんです。
最 後 は、会 の自 然 調 査 グループリーダーの曽 我 部 紀 夫 さんです。
これから50分 足 らずですが、皆 さんよろしくお願 いします。
■まず最 初 に、①会 員 の皆 さんからそれぞれの活 動 されている分 野 を中 心 として、
取 組 の状 況 や
海 上 の森 をどのようにとらえているか。 について一 言 ずつお話 しいただき
たいと思 います。お1人 約 3分 でお願 いします。
■つぎに、②講 師 の奥 田 先 生 から、先 ほどの講 演 の補 足 や、海 上 の森 の感 想 、今 回 のテーマ
である森 林 生 態 系 について 森 林 の生 態 系 保 全 のためにしなければならないこと・これだけ
はしてはいけないこと
などについてお話 しいただきたいと思 います。
■ここからは、③トーク参 加 者 からの 皆 さんの自 由 トーク にしたいと思 いますが、一 つ提 案 が
あります。
それぞれの分 野 で活 動 されていますが、何 か関 連 する動 植 物 や物 に自 分 を置 き換 えて、そ
のものの気 持 ちで、発 言 をお願 いします。
■④ここで会 場 の皆 さんからの疑 問 ・意 見 をお受 けします。
何 か質 問 やご意 見 等 がありましたらお願 いします。
■そろそろまとめに入 りたいと思 います。これまでの議 論 を踏 まえ、
里 山 保 全 や森 林 保 全 の観 点 から、 ⑤これからの海 上 の森 をどうしていくか。
について、一 言 ずつ意 見 をお願 いします。
■最 後 に奥 田 先 生 から、まとめのお話 しをお願 いします。
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トーク発言要旨
■森 づくりグループ
平 野 幸 治 リーダー
○ 愛 知 万 博 の 開 催 は 平 成 1 7 年( 2 0 0 5 年 )3 月 で し た 。そ の 2 年 前 に「 海 上 の 森 」
の自然を守ろうと、有志が集い「海上の森の会」は発足しました。現在は5つのグ
ループがあり、私は今日まで森づくり一筋で活動してきました。
○県の出先機関である「あいち海上の森センター」の指導を受け、協働し、委託事業
や自主事業を行っています。森づくりグループは発足当初より自主的に活動をして
います。
○ 具 体 的 に は 、県 と の 協 定 地 域 で の 人 工 林 の 間 伐 、玉 切 り 、枝 打 ち 、土 留 め 作 業 で す 。
対象は、昭和55年から平成元年に植栽された約30haの厳しい傾斜地です。常
時の参加人数は7~10名。作業日数は年間約40日です。
○発足より平成25年度まで約2.5~3.0haの間伐は完了しました。
森 づ く り グ ル ー プ は 、 こ の 活 動 の ほ か に 「 森 っ 子 ク ラ ブ 」「 森 の 教 室 」「 企 業 連 携 」
も並行して実施しています。
【これからについて】
○ セ ン タ ー と の 協 働 し 、他 の グ ル ー プ と の 協 働 作 業 や 会 員 と 打 合 せ し な が ら 進 め る 。
○60歳代に働きかける。
○会員一人ひとりが勧誘する。
○作業の楽しみ、喜びをもっとPRする。
○地元瀬戸市民に働きかける。知恵も出し合う。
■里 のくらしグループ
出 口 なほ子 リーダー
○ 昭 和 3 0 年 ぐ ら い ま で は 、 海 上 の 里 で 10 軒 ぐ ら い の 方 々 が 生 活 を し て み え ま し た 。
その頃小学生だった方々が今、海上の森の会で活躍していただいている方々です。
その方々に聞き取りをして、当時の生活史などを掘り起こし、年間の行事に取り入
れて実践しております。
○4月のひと月遅れの「ひなまつり」とか、端午の節句が何故ひと月遅れでなく5月
5 日 で そ れ も 外 飾 り は な く 、内 飾 り だ け だ と か 色 々 聞 い て お り ま す 。そ の 時 の 食 物 、
お供え物等も記録し毎年の里のくらし年間行事に組み入れております。また、今の
時代のことも取り入れつつ、特に若い方々に聞いたり見たり話したり、里のくらし
グループは、まず食べることを中心にとらえております。
○最初に申し上げたようにひと月遅れのひなまつりには「おこしもん」をつくりおひ
なさまにお供えする品々を参加者全員で作ってお供えし、それを全員で食するとい
うことを中心にしておりますので、いつもわきあいあい年齢の差なんて関係なくお
しゃべりをして、食べて、後片付けをしてサテライトの2階に収納して、お疲れ様
の繰り返しです。
○ちなみに6月は山口地区では行われていた「農休み」という行事がありました。そ
れは農繁期の田耕し、田植えが終わって一段落ついた 6 月末か 7 月初めでした。昔
の「助け合い」のようなことをしておりましたので、その年のお手伝いをしていた
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だいた分お返しをできた分はいいのですが、沢山お手伝いをしていただいた分はお
金で支払うということをしていました。海上の里はそういうことはなかったそうで
す。1 軒 1 軒でやってみえたそうです。
○くらしではたまたま私が「ホタルの会」を立ちあげてやっておりますので、里も万
博 の ア セ ス の こ ろ か ら 、海 上 で は「 平 家 ボ タ ル 」が 沢 山 い る こ と を 聞 い て い ま し た 。
そ の 当 時 は 見 学 だ け で し た が 今 は 「 環 境 モ ニ タ リ ン グ サ イ ト 1000」 で コ ア サ イ ト に
選ばれておりますので調査に入っております。今は「農休み」という行事では無く
ホタル鑑賞会としてやっております。
○ 9 月 に は お 月 見 ・ 11 月 収 穫 祭 ( 里 の 教 室 で で き た も ち 米 、 野 菜 を い た だ い て )
12 月 年 末 行 事 と お 正 月 準 備 ( 大 掃 除 、 障 子 の 張 り 替 え 、 新 年 を 迎 え る 門 松 づ く り 、
おこづなまき)
1 月お正月行事として 2 日のとろろごはん、七草粥、お鏡開き、どんど焼き
○色々書き出してみましたが本当によく食べていることに気がつきました。
これも森の会会員の皆さんが田畑、森の管理等をしていただいていて、その恵みの
おすそ分けをいただいて活動しております。感謝、感謝。
【これからの里 くらしグループについて】
○とにかく次につなげて行きたいです。
先月実施しました月見の会にしても秋の七草を用意することが難しくなってきてい
ます。
○ 「 荻 、 お ば な ( す す き )、 く ず 、 な で し こ 、 お み な え し 、 ふ じ ば か ま 、 き き よ う ( ま
た は ア サ ガ オ )」花 に よ っ て は 咲 く 時 期 が 異 な っ て き て い る 。特 に き き ょ う は 7 月 に
さく。もう少し深く掘り下げて記録に残してつなげたいと思っています。
○ 今 日 の フ ォ ー ラ ム で 採 択 さ れ た 事 業 2014 の う ち「 オ ー ガ ニ ッ ク フ ラ ワ ー 名 古 屋 女 子
会」の皆さんが海上の森センターの庭で栽培とオーガニックフラワーを作られたう
ち「ふじばかま(むらさき、白)の 2 色おみなえし」を植えておられましたので、
センターにお願いして庭で作る約束をしております。
○聞き取りをしてありますことを 1 つ 1 つ復活・復元していきたいと思っています。
■環 境 調 査 グループ
1
曽 我 部 紀 夫 リーダー
森の会ができてから 8 年間ずっと海上の森の一定のコースの草花、木の花、
チ ョ ウ 、 昆 虫 、 鳥 、 動 物 な ど を 観 察 、 調 査 し て い る こ と 。( 毎 週 )
2
すぐには気づかないが、森は(自然も含め)変化している。
1 番 分 か り や す い の が 、景 観 。
樹 木 が 育 ち 、笹 が 茂 り 眺 望 で き た 所 が 狭 く 、少 な く
なった。
また、ボランティアおよび企業が手入れした人工林は明るくすっきりした林にな
っている。
ナラ枯れによる倒木、伐採で森に明るい所ができた。
すぐには分からないが、鳥、昆虫では、海上の森で名のしれたオオタカの姿が見
られない。ギフチョウの姿も見られなくなっている。
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逆にキラキラと輝くタマムシが非常にたくさん出現するようになった。
蝶ではオオムラサキがみられるようになった。
3
最近
残念なことは
稀少な山野草が盗掘されていること。
営巣している野鳥の巣
周辺で騒がれて営巣放棄がみられること。
【動 植 物 にたとえて】
ムササビ
願望も含めて
たまには森の大きな木の上で昼寝をして
ガヤガヤとうるさく起
こされたら
「もっと静かに森を楽しんでくれ」
木のムロから覗いて「元気に楽しんでるなぁ」と見回す。
天敵のテンとかが来ると怖いけど。
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セミナー
アンケート結果
どこで知ったか
チラシ
4
その他
HP
海 上 の森行事参加
センター
5
行
事参加
海上の森センター
7
その他
3
0
7
5
0 3
HP
4
チラシ
0
1
2
3
4
5
6
7
8
感想
よかった
4
1
11
もっと工夫
参考
になった
物 足 りない
1
1
物足りない
もっと工 夫
1
11
参考になった
4
よかった
0
2
4
6
8
10
12
内容
森林 課題
明確
13
7
不明確
1
1
どちらとも
3
7
明確
7
不明確
1
13
1
7
0
2
4
6
8
10
12
3
14
どちらとも
16
18
セミナーの継続
実 施 すべき
18
0
他やらなくていい
の方 法
やらなくていい
他の方法
1
0
1
18
実施すべき
0
2
4
6
8
29
10
12
14
16
18
20