住民主体による 訪問型サービスの実施について ~生活支援体制整備と住民主体サービス~ 総合事業での位置づけ <予防給付> 訪 問 介 護 通 所 介 護 こ れ ま サで ーは ビ全 ス国 を一 提律 供の 基 準 で 移行 <地域支援事業> 既存の訪問介護事業所による身体介護・生活援助の訪問介護 NPO、民間事業者等による掃除・洗濯等の生活支援サービス 住民ボランティアによるゴミ出し等の生活支援サービス 移行 既存の通所介護事業所による機能訓練等の通所介護 NPO、民間事業者等によるミニデイサービス コミュニティサロン、住民主体の運動・交流の場 リハビリ、栄養、口腔ケア等の専門職等関与する教室 従来の全国一律のサービスから、地域の状況にあわせて様々な主体(介護事業者やNPO、 民間事業者等)によるサービスを組み合わせ、介護予防や生活支援が必要な高齢者に不足なく 提供できる仕組みの構築 国の定義 地域支援事業実施要綱(抜粋) 有償・無償のボランティア等により提供される住民主体による支援 (a) 定義 市町村の定める基準に基づき、有償・無償のボランティア等により提供され る住民主体による支援 (b) 支援内容 要支援者等の居宅において、介護予防を目的として、主に住民ボラン ティア等、住民主体の自主活動として行う生活援助等の多様な支援 (例)買い物代行、調理、ゴミ出し、電球の交換、布団干し、階段掃除など 実施に当たっては、多様な高齢者の生活上の困りごとへの支援を 柔軟に行うことが重要である。 また、住民相互による支え合いの支援を基本とする観点及び高齢者の 社会参加を促進していく観点から、積極的に地域の高齢者自身が 支援の担い手として参加できるような取組を行うことが望ましい。 総合事業の目的・考え方 国の総合事業ガイドライン(抜粋) 1 事業の目的・考え方 第1 総合事業に関する総則的な事項 ○ 総合事業は、市町村が中心となって、地域の実情に応じて、住民等の多様な主体が 参画し、多様なサービスを充実することで、地域の支え合い体制づくりを推進し、 要支援者等に対する効果的かつ効率的な支援等を可能とすることを目指すもの イ.多様な生活支援の充実 住民主体の多様なサービスを支援の対象とするとともに、NPO、ボランティア等によるサービスの開発 を進める。併せて、サービスにアクセスしやすい環境の整備も進めていく。 ロ.高齢者の社会参加と地域における支え合い体制づくり ハ.介護予防の推進 ニ.市町村、住民等の関係者間における意識の共有と自立支援に向けたサービス等の展開 ホ.認知症施策の推進 へ.共生社会の推進 地域のニーズが要支援者等だけではなく、また、多様な人との関わりが高齢者の支援にも有効で、豊か な地域づくりにつながっていくため、要支援者等以外の高齢者、障害者、児童等がともに集える環境づくり に心がけることが重要。 総合事業のねらい 総合事業における「公助」のあり方 地域の生活支援体制(支え合いの仕組み) を構築することが事業実施には重要 生活支援体制整備を充実することで、 結果的に要支援者に対する生活援助も充実 ※都総合事業担当者作成(自治体向け資料より抜粋) 住民主体による訪問型サービスの視点 市が考える住民主体サービスとは 住民主体サービスは、地域住民の自主活動を中心とした、高齢者の 様々な困りごとに対応する、互助サービスです。 これまで培われてきた住民主体の自主的な活動を尊重し、その活動を 阻害しないことを前提(国のガイドラインから)として、要支援等の方に も提供できるよう支援し、これを「住民主体による訪問型サービス」と位置 サービス内容は、 づけた上で、平成29年度からサービス提供・拡充します。 団体がこれまで実施 している内容を尊重 【平成29年度 住民主体による訪問型サービス拡充に向けた施策】 住民主体で生活援助を提供する団体に対し、その活動の継続及び充 実を目的とした支援を行う。(要支援認定者を対象者に含めること) 方向性 新たに団体支援を目的とする補助制度を検討 市での検討経緯 試行実施(評価・検証) 住民主体による訪問型サービスの実施に向け、事業内容や効果、費用 等の検討にかかる「モデル事業」を公募により実施 ⇒ 平成29年1月現在 以下の6団体が参加 いきいきライフの会(元八王子町)、片倉台福祉ネットワーク(片倉町)、 絹一ふれあいネットワーク(絹ヶ丘)、きよぴ(清川町)、長寿社会を考える 会(台町)、めじろむつみクラブ(めじろ台) ※50音順 【モデル事業実施概要】 住民が主体となり、訪問による生活援助(日常生活の多様な困りごと) を提供している団体に対し、評価・検証を行うために必要な経費を補助 ・ 要支援認定者にも同様のサービス提供すること。 ・ 利用者アンケート(サービスの評価)に協力すること。 ・ 市と定期的に、ニーズや課題等について意見交換すること。 など 試行実施で感じたこと 評価・検証事業の実施(平成28年10月公募、11月~) 住民主体による訪問型サービスの実施に向け、事業内容や効果、費用等の 検討にかかる「モデル事業」を公募により実施 ⇒ 平成29年1月現在 以下の6団体が参加 ※50音順 いきいきライフの会(元八王子町)、片倉台福祉ネットワーク(片倉町)、 絹一ふれあいネットワーク(絹ヶ丘)、きよぴ(清川町)、長寿社会を考える会 (台町)、めじろむつみクラブ(めじろ台) 検証の中で団体からいただいた意見の一部 その他の意見 財政面の課題 財政面で運営が 厳しい。活用に制 限が少ない補助 制度ができないか 運営支援をして もらえれば活動 が継続できる 人材面の課題 年々利用者が 増加していて人 手が足らない 定年などで様々 な技術を持ちな がらボランティアを している方が多い 活動を周知し て参加を促して もらいたい 団体メンバーも 高齢化が進み 従事者が不足 従事者の技術 不足が不安 これまでも要支援だろうと なかろうとできる範囲で誰 にでも提供している 自分たちの 活動内容を 変えたくない。 難しい事務 作業は無理 多様なニー ズに応えられ る人材がいる 住民主体による訪問型サービス内容 国のガイドライン及び検証事業の内容等を踏まえ、以下の考え方でサービス提供する。 サービスの理念 日常生活上の多様な困りごとを住民が主体となって支援することで、地域で繋がりをもち、 住み慣れた住まいで見守られながら、自立した生活を送り続けるための、支え合いのサービス サービス内容 住民が担い手となる生活援助で、日常生活において多様な困りごとに対する支援 住民主体による互助活動団体のうち、要介護認定を受けた方に軽度な 生活援助を提供できる団体を、市が公募・選定し、活動の継続や充実に必要な 費用を補助することで、住民主体による訪問型サービスとして提供する。 自己負担 団体ごと自己負担額を決定 給付管理なし 対象者 利用負担は全て実費 給付制限なし 他サービスとの併用可 従事者は市の研修を受講 要介護認定者を含む被保険者等 ※市に登録された団体は、要介護認定者も提供範囲(必須要件) 住民主体による訪問型サービスの例 サービスイメージ ■要支援者の受け入れが可能な団体を紹介■ ~市が登録し、随時公開~ 団体 提供範囲 サービス内容(イメージ) 費用負担 団体A ●●町 掃除、洗濯、買い物代行、電球交換な ど高いところの作業、庭の草取り 300円/回 (60分まで) 団体B ●●町会のみ 家具の修繕、庭木の剪定、年賀状作成、 窓拭き、犬の散歩、記念写真撮影 無料 (45分まで) 団体C 市内全域 掃除、洗濯、買い物代行、見守り、安 否確認、食器洗い 700円/回 (60分まで) 団体D ●●町、●●町 庭の片付け、衣替え、障子の張替え、 電化製品の修理、 500円/回 (90分まで) 団体E ●●団地のみ 安否確認、見守り、話し相手、買い物 代行 100円/回 (30分まで) 団体F ●●町3丁目 見守りを兼ねた留守番、話し相手、安 否確認、買い物代行、犬の散歩 (月2回・60分/回まで) 無料 提供団体の登録・公表 団体の登録 これら既存団体の活動を高齢者の多様なニーズに基づき、地域ごと必要とされる サービスを提供するため、広報等を活用して広く活動団体を公募し、市が選定を 行った上で、住民主体サービスの提供団体として登録し、拡充していく。 団体の拡充・公表 団体ごとサービス内容や費用が異なるため、これら既存団体の活動を随時ホーム ページや冊子等で紹介する予定(別途お知らせ) 【情報提供の方法例】 ・ 新たに「(仮称)生活支援にかかる社会資源マップ」をインターネット上に 公開し、活動範囲や費用、内容から検索できるツールを公表 ・ 団体の活動を紹介する冊子を作成し、活動への参加と利用を促進 ・ 新たな団体の創出に向け、住民向けの研修やシンポジウムを開催 など 事業開始スケジュール 実施までのスケジュール 評価・検証事業 公募・選定 提供開始・公表 随時拡充 平成28年11月~3月 ・評価・検証し、平成29年度の実施内容を決定 ・担い手向け研修の実施(3月) 平成29年4月~ ・新たな補助制度を創設し、団体を広く公募・選定 ・担い手向け研修の実施(年4回予定) 平成29年4月~ ・選定された団体から随時サービス提供開始 ・選定された団体を随時公表(ホームページ) 平成29年度 ・団体参加を促す周知活動を展開 ・リーフレット等を作成し、サービスの普及啓発を実施 【参考】担い手拡充の取り組み 市では、住民主体による安全・安心なサービス提供を行うために、互助 活動の基礎知識を習得するための研修を実施しています。 原則、サービス提供を行う方は、この研修の受講が必要になります。 【講座内容】 ・高齢者の現状と市の取り組み ・個人情報保護と緊急時の対応 ・衛生管理 ・地域の支え合い活動の今後 ・活動団体紹介 全3日間の研修 4時間/回 × 3日間 = 12時間 平成28年度 1回(3月) 平成29年度 3回開催予定 ご清聴ありがとうございました
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