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文学研究科
日本文学専攻
F I E L D O F S T U DY
Japanese Literature
世界に開かれた文学を求める
21 世紀を生き抜く糧とするために日本の文学から叡知を学びます。
現代の文学とともに過去の優れた古典文学を今日に甦らせ、
専 攻 の ポイント
日本文学と日本語学の高度な研究
古代から近現代に至る、日本文学の全領域と日本語学
の高度な研究をめざします。研究領域の拡大を積極的
世界における日本文学の位置や役割を探求します。
専門性の高い多様な人材を育成
日本の文学・言語に関する、幅広い関心を受けとめる
専攻分野の教員で構成されています。教育職・研究職
から専門知識をもった職業人まで、多様な人材を育成
します。
『源氏物語』などをはじめとする王朝文芸の面白さ
とその真価について、広く文化史的かつ現代的な視
点から研究している。
でいます。
きめ細やかな個別指導を実施
各大学院生の希望を取り入れた複数教員による個別指
導体制をとっています。また、毎年提出される修士論
英米の詩、戯曲、小説、英語史・中世英語英文学、
高度な専門家と幅広い教養人を養成します。
また英米文学・英語学関係の図書が豊富に揃い、
研究環境が充実しています。
文の中から優秀な論文に、TN 賞(5 万円)が授与され
ます。
修了後は留学や英語を生かした道へ
力をつけて修了した大学院生たちは、さらに海外へ留
学したり、研究教育機関へ就職します。英語を生かす
専門職も進路のひとつです。
英 米 文 学 専 攻 専 任 教 員 / 研 究テーマ
鈴木彰 教授
日本中世文学を研究テーマとする。軍記物語、歴史
叙述、説話、芸能、絵巻などをとおして、中世文芸の
受容と変容・再創造にかかわる動態の解明を試みて
いる。また、薩摩・琉球などの地域の文化・文芸環
境や、戦争と文学の関係史の研究にも取り組んでい
る。
PICK UP
日本学研究所における活動
日本文学専攻と史学専攻を中心にして、日本学
研究所を運営しています。毎年1回、公開シンポ
ジウムを開催し、内外から多数の参加者を得て、
大きな成果をあげています。その他、定例のセミ
ナーも行っており、日本文学を多角的・国際的な
視野のもとで探究しつづけています。
林淑美 特任教授(2017 年 3 月 退職予定)
日本近代文学を中心にしつつ、文学研究だけにとど
まらず、それを文化・思想・哲学の側から相対化し、
より包括的な文学研究の達成に向けて追究する。
水谷隆之 准教授
日本近世文学を研究テーマとする。浮世草子や俳諧
を中心に、散文・韻文にかかわらず近世文学全般を
広く研究対象としている。また、近世出版メディア
や遊女評判記など周辺諸ジャンルについての研究を
も行っている。
原克昭 助教
日本古代・中世を中心に前近代の日本文学・思想
史を研究テーマとする。日本神話をめぐる享受史・
変容と再構築の諸相、および日本漢文にまつわる学
問・注釈活動も視野に研究をしている。
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網羅した授業を展開
他の英米文学専攻の大学院との交流や単位互換制度を通して、
外国語大学、北京日本学研究センターとの協定を結ん
沖森卓也 教授
小嶋菜温子 教授(2017 年 3 月 退職予定)
英米文学の広範囲な領域を
その他英語圏の文学など、広範な領域の授業科目を開設。
本専攻では、独自にコロンビア大学(アメリカ)
、韓国
日本語学、中でも日本語の通時的研究および日本語
史を研究テーマとする。特に、古代語を研究対象と
し、表記・音韻・語彙をはじめ全般に関心をもって
いる。
また、ことばの意味記述や辞書にも興味をもってい
る。
平安時代・鎌倉時代の和歌を中心とする古典文学を
研究テーマとする。和歌・歌集の作品論的・注釈的
研究と、歌論研究を主たる領域とするが、物語・日
記文学などに含まれる和歌をも扱っている。
2」の授業は、大学院生の研究発表を中心に運営され、
ます。
近代文学・現代文学を幅広く扱っている。近年の研
究テーマは、①占領期の雑誌出版、②近代文学と「国
語」
の関係に関する研究、③高度経済成長期のメディ
アと表現、④菊池寛、川端康成を中心とする大正後
期から昭和期にかけての小説研究、⑤探偵小説・ミ
ステリー(江戸川乱歩、松本清張など)
、⑥文学とし
ての戯曲などである。
加藤睦 教授
大学院生と教員が全て参加する「英米文学研究方法論
索しています。
石川巧 教授
研究領域は近現代日本文学。具体的なテーマとして
は、①明治 30 年代から大正期におけるメディア状況
と文学、②家庭小説の読者論的研究、③芸術として
の文学ジャンルの成立期の文学史的研究、④物語論
を中心とする文学理論および小説の方法論、⑤現代
小説と現代の文化状況の関連性、など。
English and American Literature
学生の研究発表を中心にした授業
相互啓発を通じた研究の深化と多様化が図られてい
日 本 文 学 専 攻 専 任 教 員 / 研 究テーマ
金子明雄 教授
F I E L D O F S T U DY
専 攻 の ポイント
に行い、学問の新たな地平を切り拓く方法論を常に模
独自に海外の大学と協定
文学による自らの〈世界〉の創造をめざし、
英米文学専攻
◆
日本文学専攻/英米文学専攻
その意義を掘り下げます。
◆
文学研究科
日本とは何か? 文学とは何か? を究める
文学研究科
藤巻明 教授(2017 年度春学期 研究休暇予定)
新田啓子 教授
舌津智之 教授
イギリス文学の中でも特に、ロマン主義の時代を研
究テーマとする。詩を中心として、その前後の時代
も含めた包括的な文学研究をめざしている。これま
で特に、ロマン主義詩人・批評家サミュエル・テイ
ラー・コールリッジ、散文家トマス・ド・クインシー
の研究と紹介に焦点を合わせてきた。ロマン主義文
学を複雑な形で継承したヴィクトリア朝の詩と散文
にも強い関心を寄せている。
南北戦争後から現代までのアメリカ文学(主に小
説)
、ならびに批判人種論やフェミニズム・ジェン
ダー理論を中心とした文化理論を、歴史的に研究し
ている。具体的主題としては、黒人の自己表現とモ
ダニズム文学における人種表象との関係や、近現代
の女性作家による性的自己表現が挙げられる。同時
に、性と人種の関わる現象を、大衆文化(特にラッ
プ・ミュージックと武術映画)の作品中に分析する
作業も進めている。
モダニズムの時代を中心に、19 世紀半ばから 20 世
紀半ばまでのアメリカ文学(小説・演劇・詩)を研
究している。主題的には、抒情とジェンダー、セク
シュアリティの諸相に注目しつつ、ハーマン・メル
ヴィル、ウィラ・キャザー、テネシー・ウィリアムズ、
ハーレム・ルネッサンスの詩人や作家等をこれまで
研究対象に取り上げてきた。加えて、日米の大衆音
楽文化についても、抒情文学とのかかわりにおいて
興味をもっている。
後藤和彦 教授
アメリカ南部の文学を研究テーマとする。アメリカ
にあって独特の風土を育んできた南部が、そこに生
まれた作家たちの想像力にどういう影響を与えてい
るのかを考察する作業を中心としている。現在は、
南北戦争敗退後の南部文化再生のプロセスとその後
訪れた文芸の開花を、日本における近代および第 2
次大戦後の状況との比較という観点から考えること
に関心がある。
蒲池美鶴 教授(2017 年 3 月 退職予定)
◆
前期課程授業科目/単位
日本文学演習
1 A ∼7 A・1 B ∼7 B ……………………
日本語学演習1・2 …………………………
日本文学研究
1 A ∼6 A・1 B ∼6 B ……………………
日本語学研究
1 A、2 A・1 B、2 B ……………………
中国文学研究1・2 …………………………
各2単位
各2単位
各2単位
各2単位
各2単位
修了に必要な単位
合計 ……………………………………………… 30 単位以上
※本学の平和・コミュニティ研究機構、他研究科設置
科目、文学研究科他専攻設置科目の修得単位は、8
単位を限度に、修了に必要な単位に算入できます。
※授業科目の詳細は、シラバス検索をご利用ください。
https://sy.rikkyo.ac.jp/timetable/
シェイクスピアを中心としたエリザベス朝演劇を主
な研究対象とする。特に、ルネサンス期における文
学と美術・科学・哲学とのかかわりに興味をもち、
アナモルフォーズ(歪像画法)の概念を文学批評に
応用する方法を探っている。また、16 ∼ 17 世紀の
東西文化交流史にも関心をもつ。
菊池清明 教授
中世英語英文学と英語史を研究対象とする。古英
語期から中英語期にかけての修辞法、言語変化、思
潮変遷を色濃く反映する一連の問答詩や中世ロマン
ス、そしてガウェイン詩人とチョーサーの作品を主
に取り扱う。また、現代作家の文体論、言語表現を
通した英米文化論、さらにはフィロロジスト・ファ
ンタジー作家としての J.R.R. トールキンや C.S. ルイ
スの文学作品にも興味をもつ。
澤入要仁 教授
アメリカ詩、とくにかつては広範な読者をもちなが
ら、現代の文学史では声高に論じられない詩人たち
を掬いあげてきた。加えて広くアメリカ大衆文化に
も関心がある。かつて詩は、単なる文学の一形式で
はなく、文化の中心に位置して、周囲の音楽や美術
と密に結びついていたからだ。詩と文化いずれの場
合も、日常生活に深く浸透していたため、研究者た
ちが知的好奇心を向けることの少なかった事象に光
を当てようと試みている。
YATES, M.D.H. 准教授
ポストモダンを中心とした、第二次世界大戦後の
現代アメリカ文学ならびに批評理論を研究してい
る。 近 年 で は 特 に、Ishmael Reed を 中 心 と し た
アフリカ系アメリカ小説、Robert Coover, Donald
Barthelme を中心としたポストモダン小説を研究の
主題に据えてきた。理論においては、アイロニー詩
学を主軸とした物語学に関心をもち、現在は特にポ
ストモダンのパロディと、現代アメリカ文学におけ
るパロディ・ナラティヴの分析に取り組んでいる。
◆
前期課程授業科目/単位
英米文学研究方法論1・2………………
英文学特殊研究
1 A ∼7 A・1 B ∼7 B ……………………
米文学特殊研究
1 A ∼8 A・1 B ∼8 B ……………………
英語学特殊研究
1 A ∼4 A・1 B ∼4 B ……………………
各2単位
各2単位
各2単位
各2単位
修了に必要な単位
必修科目 ………………………………………………… 4単位
選択科目 ……………………………………………… 26 単位
合計 ……………………………………………… 30 単位以上
※選択科目26 単位のうち16 単位以上は、英文学・米
文学・英語学の各分野から2分野以上にわたって修
得します。
※修了に必要な30 単位のうち、下記⑴、⑵は合わせて
10 単位を限度として、修了に必要な単位に算入でき
ます。
⑴大学院英文学専攻課程協議会(英専協)加盟校の
専攻課程で修得した単位のうち、8単位まで。
⑵本学の平和・コミュニティ研究機構、他研究科、文学
研究科他専攻で修得した単位のうち、8単位まで。
※授業科目の詳細は、シラバス検索をご利用ください。
https://sy.rikkyo.ac.jp/timetable/
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