「実証事業都市・大阪」実現に向けた大阪商工会議所と大阪市との 包括

記者配布資料
平成29年2月27日
大阪経済記者クラブ会員各位
(同時提供=大阪市政記者クラブ)
「実証事業都市・大阪」実現に向けた大阪商工会議所と大阪市との
包括提携協定書の締結について
【お問合せ】大阪商工会議所 経済産業部
産業・技術・水ビジネス振興担当(玉川・中野)
TEL06-6944-6300
○ 大阪商工会議所は、平成29年2月27日(月)に、大阪市との先進的なまちづくりに
資する「実証事業都市・大阪」実現に向けた包括提携協定を締結し、尾崎裕会頭と吉村
洋文市長による調印式を行った。大阪商工会議所と地方自治体による包括提携は、今回
が初めて。
○ この包括提携協定に基づき、大阪商工会議所と大阪市は、先端技術を活用した実証事業
の実施・成果普及を通じて産業振興を図るとともに、先進的なまちづくりに関する実証
事業や社会実装を行うことにより、地域経済の一層の活性化を図る。
○ ドローン、IoT、AI(人工知能)
、RT(ロボティクス)
、ビッグデータ、オープン
データをはじめとする先端技術の実用化を加速させるためには、研究開発と実証事業を
通してトライアル・アンド・エラーを繰り返すことが不可欠。企業は、自社での研究開
発を進展させるとともに、実証事業のフィールドも求めている。
○ 大阪商工会議所は、先端技術分野において企業の研究開発を支援する各種のプラットフ
ォーム事業等を実施しているが、今後は、さらに実証事業を通じた新ビジネスの創出支
援に注力していく必要。そこで、平成29年度からスタートする新たな中期事業計画「た
んと繁盛 大阪アクション」には、社会実証・実装の推進を盛り込み、包括的な支援体制
の強化に向け、大阪市に提携の締結を申し入れていた。
○ 今回の提携を機に、大阪商工会議所が窓口となり、実証事業を希望する企業を大阪市内
外から広く募って大阪市に紹介、実証事業が効果的に実施できるよう、両者が連携しな
がら支援する。こうした取り組みを通じて、新規ビジネスの創出、企業の立地促進、市
域の消費・投資の増加による経済活性化にもつなげていく。
以 上
<添付資料>
大阪市と大阪商工会議所との先進的なまちづくりに資する「実証事業都市・大阪」実現に
向けた包括提携協定書
大阪市と大阪商工会議所との先進的なまちづくり に資する
「実証事業都市・大阪」実現に向けた包括提携協定書
大阪市(以下「甲」という。)と大阪商工会議所(以下「乙」という。)とは、第4次産業革命時
代の到来を受けて、相互の連携を強化し、先端技術を活用した実証事業の実施・実証事業の成果普
及を通じて産業振興を図るとともに、先進的なまちづくりに関する実証事業や社会実装を行うこと
により、地域経済の一層の活性化に資するため、次のとおり協定(以下「本協定」)を締結する。
(目的)
第1条
本協定は、甲及び乙が、緊密な相互連携と先端技術を活用した産業振興を推進することに
より、地域の様 々な課 題 に迅速か つ適切 に対応 し 、地域経 済の活 性化を 図 ることを 目的と する。
(連携事項)
第2条
甲及び乙は前条の目的を達成するため、次に掲げる先端技術を活用した実証事業の実施や
まちづくりの先進的取り組みの実証事業、社会実装について連携し協力するとともに、先端技術
分野の実用化を推進するため、事業者の参入支援に連携して取り組む。
(1)先進的なまちづくり
(2)IoT、RT(ロボットテクノロジー)
(3)ドローン
(4)AI(人工知能)
(5)ヘルスケア(スポーツ含む)
(6)オープンデータ、ビッグデータ
2
前項各号に定める事項を効果的に推進するため、甲と乙とは定期的に協議を行うものとし、具
体的な取組内容及び実施方法については、甲乙協議の上、取組毎に別途取り決める。
3
事業実施に伴い必要となる参加費等の経費については、参加事業者が負担する。
4
個々の各実証事業の実施に際しては、安全性の確保及び損害、事故の責任を含む協定等を都度、
甲乙に事業者を加えた三者の間で結ぶものとする。
5
実証事業、社会実装を推進するため、甲が管理する公共空間・施設等の実施場所を事業者に提
供できるよう、甲及び乙は、協力して支援を行うものとする。
6
乙は、事業者に対して本協定の趣旨 や、実証事業、社会実装に資する甲の施策情報の周知、積
極的な事業参加を促すなど、事業者との窓口機能を担い、各実証事業の実施が効果的なものとな
るよう事業者に対して、支援を行うものとする。
(便宜供与の禁止)
第3条
実施に際しては、乙からの推薦事業者であっても、甲は優先的対応など便宜供与は行わな
い。
(守秘義務)
第4条
甲および乙は、この協定の履行に関連して知り得た機密事項や個人情報を、本契約の有効
期間中のみならずその終了後も、相手方の事前の承諾を得ることなく、第三者に開示してはなら
ず、かつ、本協定の目的遂行に必要な場合を除き自ら利用してもならない。
ただし、次の各号の一つに該当する情報はこの限りでない。
(1) 知得時に既に公知となっていた情報
(2) 知得時に既に保有していた情報
(3) 第三者から機密保持義務を負うことなく適法に入手した情報
(4) 相手方の機密情報を使用することなく、独自に開発した情報
(5) 甲 が 大 阪 市 情 報 公 開 条 例 又 は 大 阪 市 個 人 情 報 保 護 条 例 等 の 法 令 に 基 づ き 公 開 又 は 開 示 等
を行う情報
(期間)
第5条
本協定の有効期間は、締結日より 1 年間とし、期間満了の 1 か月前までに甲又は乙により
書面による申し出がなければ、1 年間更新するものとし、その後も同様に更新するものとする。
2
甲又は乙のいずれかが本協定の解約を希望する場合は、解約予定日の 1 か月前までに書面をも
って相手方に通知することにより本協定を解約できるものとする。
(協定の見直し)
第6条
甲又は乙のいずれかから本協定の内容変更を申し出たときは、その都度協議の上、その変
更を行うものとする。
(疑義の決定)
第7条
本協定の定める事項に関して疑義等が生じた場合及び本協定に定めのない事項で必要が
ある場合は、甲及び乙が協議して定めるものとする。
本協定の締結を証するため、本書 2 通を作成し、甲乙それぞれ署名の上、各自その 1通を保有す
るものとする。
平成 29 年 2 月 27 日
甲
大阪市北区中之島1丁目3番20号
大阪市
代表者
乙
大阪市長
吉村
洋文
大阪市中央区本町橋2番8号
大阪商工会議所
会頭
尾崎
裕
大阪市と大阪商工会議所との先進的なまちづくりに資する
「実証事業都市・大阪」実現に向けた包括提携
資 料
協定趣旨
大阪市と大阪商工会議所との相互の連携を強化し、先端技術を活用した実証事業の実施・実証事業の成果
普及を通じて産業振興を図るとともに、先進的なまちづくりに関する実証事業や社会実装を行うことにより、
地域経済の一層の活性化に資する。
連携事項
・先端技術を活用した実証事業の実施
・まちづくりの先進的取り組みの実証事業、社会実装
・事業者参入支援
※具体的な取組内容・実施方法は取組ごとに取り決める。
先端技術分野の
実用化推進
①
②
③
④
⑤
⑥
先進的なまちづくり
IoT、RT(ロボットテクノロジー)
ドローン
AI(人工知能)
ヘルスケア(スポーツ含む)
オープンデータ、ビッグデータ
実証事業
・実証実験の場提供等
ATC館内(IoT・RT等)
(今後、実証実験の場拡大を検討)
取り組み例
実証事業・社会実装
・うめきた2期区域の活用
先進的なまちづくり
うめきた2期区域の集客力を活かしたイベントやスポーツを通じて、来
街者が参加する実証事業等を行い、新事業・サービスを創出
・橋梁・道路などインフラ施設の提供
効率的なインフラ施設の整備・維持・管理の促進
オープンデータ
ビッグデータの活用
積極的なデータ活用の促進
・データのオープン化を進め、市民、企業の利用促進を図るとともに、データ分析
に基づく効果的な施策を実施
大阪市と大阪商工会議所との先進的なまちづくりに資する
「実証事業都市・大阪」実現に向けた包括提携
スキーム
大阪市
実証事業の経費負担
公共空間・施設における
実証事業・社会実装の推進
公共空間・施設の提供
事業者
協力して実証事業を支援
実証事業の提案
大阪商工会議所
事業者の窓口機能
協定の趣旨や実証事業に関
する施策情報の周知・積極
的な参入支援
実証事業の実施主体