情報提供資料 J.P.モルガンの日本株運用担当者による2つの視点 日本株運用チームからのメッセージ | 2017年2月 運用担当者による2つの視点 ~「循環(サイクル)」と「相対」~ 当コラムでは、私ども運用担当者がどのような姿勢でファンド の運用を行っているか、気軽に身近に感じていただくのが目的 のひとつですが、今回は投資アイデアの発掘プロセスや運用 を行う上での“視点”についてご紹介したいと思います。 株式市場はマクロ経済動向や為替相場など本当に様々な 条件に基づき動いています。市場自体の上昇・下落局面のみ ならず、大型株主導か中小型株主導か、割安株優位か成長株 優位か、など投資家の物色動向も一様ではありませんが、 J.P.モルガン・アセット・マネジメントの日本株運用においては、 “中長期的に、市場平均に対して高いパフォーマンスを獲得す ること”を目指しています。 ここから、運用の要ともいえる、有望な投資テーマを「どのよう な視点」を持って発掘しているのかお伝えしていきます。 1つ目の視点:循環(サイクル) 私たちは、世界の景気循環や流行、技術革新、時代の流れな どを3年から5年、場合によっては10年単位で予想し、特に 筆者は「妄想」することを重視しています(というか、好きです)。 具体例として、過去実際に、私たちが想定した「循環(サイク ル)」、そしてどのような投資行動をとったかをお伝えします。 2000年代に資源(原油をはじめとするエネルギーや金属商品 など)価格が上昇基調を続けると予想したことがあります。この 予想の背景には、もちろん中国の成長加速などの需要拡大 要因がありました。 2つ目の視点:相対 株式市場においては、投資家の物色動向、ひいてはパフォー マンスの出方には「相対する切り口」があります。例えば、景気 敏感かディフェンシブか、外需か内需か、大型か中小型かとい う観点です。ここでも、“太くて長い”関係性を見出していく発想 を心がけています。先ほどの例を用いて、この「相対する切り 口」をお伝えします。 2001年から2008年の間は、重厚長大産業である資源関連セ クターが上昇基調だった一方で、軽薄短小型の情報通信テク ノロジーセクターは低迷が続きました。 理屈を言うと、新興国が成長し、資源需要が拡大する傍ら、 携帯電話などのエレクトロニクス製品の市場において、市場の 拡大が期待された新興国向けには最低限の機能で、価格は 低く抑える動きが加速し、電子部品などが「コモディティ(資源) 化*2」した、ということになります。 実はその前に、1990年代にITバブルが発生し、2000年にITバ ブルが崩壊した、というサイクルの影響が色濃いことにお気づ きの方もいらっしゃると思いますが、まさに1990年代と2000年 代を通じて、ITバブルと資源バブル(コモディティバブル)という 壮大な「循環」と「相対」が発生していた、ということになります。 しかし、筆者が注目していたのはそこに留まりません。1990年 代に市況低迷で開発投資がぱったり止まったことから、供給の 拡大が需要拡大に追いつかなかったことも背景にあり、こうし た“大きな構造的な”循環(サイクル)にも注目をして、関連企 業への投資を行いました。 結果、実際に、2000年代は高騰した資源価格をベースに開発 投資ブームとなり、原油価格*1は2008年7月に1バレルあたり 約145米ドルの最高値をつけました。この時、私たちが注目し ていた企業が高い収益を上げられたことは言うまでもありま せん。 その後原油価格は、昨年には20米ドル台まで下落した後、 足元では50米ドル台と最高値の3分の1程度の水準で推移し ています。 *1 WTI原油先物価格 出所:ブルームバーグ *2 高付加価値を持っていた商品が、後発商品との競争等によって機能面などでの優位性が低下し、一般的な商品になること。 写真はイメージです。 上記は、J.P.モルガン・アセット・マネジメントの日本株式運用チームにおける運用体制や運用手法の特長および同チームの見解等を記載したものです。 本資料のデータ・分析等は過去の実績や将来の予測、作成時点における当社および当社グループの判断を示したものであり、将来の投資成果および市場環境の 変動等を示唆・保証するものではありません。 1 | 「投資リスク」「注意事項」「ファンドの費用」を必ずご覧ください。 情報提供資料 お客さまの投資判断において重要な情報ですので必ずお読みください 投資リスク 投資信託は一般的に、株式、債券等様々な有価証券へ投資します。有価証券は市場環境、有価証券の発行会社の業績、財務状況 等により価格が変動するため、投資信託の基準価額も変動し、損失を被ることがあります。また、外貨建の資産に投資する場合に は、為替の変動により損失を被ることがあります。そのため、投資信託は元本が保証されているものではありません。なお、投資信 託は預貯金ではありません。 注意事項 投資信託によっては、海外の証券取引所の休業日等に、購入、換金の申込の受付を行わない場合があります。 投資信託によっては、クローズド期間として、原則として換金が行えない期間が設けられていることや、1回の換金(解約)金額に 制限が設けられている場合があります。 分配金の額は、投資信託の運用状況等により委託会社が決定するものであり、将来分配金の額が減額されることや、分配金が 支払われないことがあります。 ファンドの費用 投資信託では、一般的に以下のような手数料がかかります。手数料率はファンドによって異なり、下記以外の手数料がかかること、 また、一部の手数料がかからない場合もあるため、詳細は各ファンドの販売会社へお問い合わせいただくか、各ファンドの投資信託 説明書(交付目論見書)をご覧ください。 投資信託の購入時 購入時手数料(上限3.78%(税抜3.5%))、信託財産留保額 投資信託の換金時 換金(解約)手数料、信託財産留保額(上限0.5%) 投資信託の保有時 運用管理費用(信託報酬)(上限年率2.052%(税抜1.9%)) 費用の料率につきましては、JPモルガン・アセット・マネジメント(株)が設定・運用するすべての公募投資信託のうち、徴収するそれぞれの費用にお ける最高の料率を記載しています。その他、有価証券の取引等にかかる費用、外貨建資産の保管費用、信託財産における租税等の実費(または 一部みなし額)および監査費用のみなし額がかかります(投資先ファンドを含みます)。また、一定の条件のもと目論見書の印刷に要する費用の実 費相当額またはみなし額がかかります。 金融商品取引業者について 投資信託委託会社 JPモルガン・アセット・マネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第330号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 ※J.P.モルガンは、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーおよびその各国子会社または関連会社のマーケティングネームです。 ※J.P.モルガン・アセット・マネジメントは、JPモルガン・チェース・アンド・カンパニーおよび世界の関連会社の資産運用ビジネスのブランドです。 本資料はJPモルガン・アセット・マネジメント株式会社(以下、「当社」という。)が作成したものです。本資料は投資に係る参考情報を提供することを目的とし、特定の 有価証券の勧誘を目的として作成したものではありません。また、当社が特定の有価証券の販売会社として直接説明するために作成したものではありません。当社 は信頼性が高いとみなす情報等に基づいて本資料を作成しておりますが、当該情報が正確であることを保証するものではなく、当社は、本資料に記載された情報を 使用することによりお客さまが投資運用を行った結果被った損害を補償いたしません。本資料に記載された意見・見通しは表記時点での当社および当社グループの 判断を反映したものであり、将来の市場環境の変動や、当該意見・見通しの実現を保証するものではございません。また、当該意見・見通しは将来予告なしに変更さ れることがあります。 2 | 「投資リスク」「注意事項」「ファンドの費用」を必ずご覧ください。
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