2 難治性疾患克服研究事業:指定難病患者の医療費の助成制度 難治性疾患克服研究事業で扱う疾患のうち,診断基準が一応確立し,かつ難治度 や重症度が高く,患者数が比較的少ない疾患から対象疾患が選定されている。 これらの疾患(指定難病)患者には,申請により医療費の自己負担分についての補 助が行われている。 (以前は国が指定した難病(特定疾患)について特定疾患治療研 究事業での公費負担が行われていたが,平成27年1月から難病法(難病の患者に対す る医療等に関する法律)による新たな助成制度となった。 ) ○指定難病:疾患ごとに認定基準があり,平成27年度には対象疾患が306疾患となった。 (対象疾患の一覧,診断基準,申請書などのダウンロード:http://www.nanbyou.or.jp/) ○期間:原則として1年間(劇症肝炎や重症急性膵炎などは6か月) そ の 他 の 疾 病 対 策 9 3 指定難病医療費助成制度の仕組み 【難病指定医】 ①受診 【患者】 【都道府県の窓口】 ③申請書の提出 ②診断書 ④医療受給者証 ⑤受診・治療 ■■ ■ ■■■■■■ ■■■■■■ ■ ■ ■■■■■■ ■■■ ■■■■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■■■■■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■■■■■ ■■■ ■■■ ■■■■ ■■■■■■ ■ ■■ ■■■■■■ ■ ■ ■■■■■■■■■■ ■■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ ■■ 【指定医療機関】 <難病医療費申請の流れ> 4 難病特別対策推進事業 事 業 概 要 実施主体 難病相談・支援セン ター事業 地域で生活する難病患者等支援対策を推進するため に,患者等の日常生活における相談・支援,地域交流 活動の促進及び就労支援などを行う拠点施設として, 難病相談・支援センターを設置し,難病患者等の療養上, 日常生活上での悩みや不安等の解消を図るとともに, 電話や面接による相談や患者会などとの交流,就労支 援などを行っている。 都道府県 重症難病患者入院施 設確保事業 都道府県 重症難病患者のための身近な入院施設の確保等を図 るため,都道府県は概ね二次医療圏ごとに 1 か所の協 力病院を指定し,そのうち 1 か所を拠点病院として, 地域の医療機関の連携による難病医療体制の整備を図る。 拠点病院は,難病医療連絡協議会の業務を受託する ほか,連絡窓口を設置し,高度の医療を要する患者の 受け入れ等の機能を担う。協力病院は,入院受け入れ 等の機能を担う。 在宅の重症難病患者の療養を支援するため,保健所 都道府県・ が医療及び福祉関係者の協力を得て,保健・医療・福 保健所政令 祉にわたる各種サービスの効果的な提供を行うための 市・特別区 難病患 94 事 業 名 在宅療養支援計 画策定・評価事 業
© Copyright 2024 ExpyDoc