薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例 (2016

薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
(2016 年 12 月)
【相互作用】
Q:バイアスピリンTM、ファモチジン、アジルバTM、カルボシステイン、ムコサールTM、酸化マグ
ネシウム、ビカルタミドを服用中の患者。
フロモックスTM、ロキソニンTM又はカロナールTMとの相互作用は?(歯科医師)
A:ファモチジンを消化性潰瘍で使用であれば、ロキソニンTM、カロナールTMは禁忌。
バイアスピリンTMとロキソニンTMは、出血傾向の増加のため併用注意。
アジルバTMとロキソニンTMは、降圧作用減弱、腎障害悪化のため併用注意。
鎮痛剤はカロナールTMの方が影響は少ない。
Q:カルシトリオール、チラーヂンTMS、酸化マグネシウム、ビソプロロール、ワーファリンTM、
アトルバスタチンを服用中の患者。
オーグメンチンTM、ビオフェルミンTMとの相互作用は?(歯科医師)
A:ワーファリンTMとオーグメンチンTMは、ワーファリンTMの作用増強のため併用注意。INR上
昇や血液凝固能に注意する。
【重複投薬防止】
Q:センナリド、酸化マグネシウム、オルメテックTM、エクセラーゼTM、ロキソプロフェン(1回
1錠、1 日3回)を服用中の患者。
歯痛にロキソプロフェン以外の鎮痛剤の追加を患者が希望するが、NSAIDsを2種類併用
して良いのか?(歯科医師)
A:NSAIDsを2種類組み合わせることは、胃腸障害や腎機能低下等の副作用の発現率が高く
なるので避ける。
Q:イソコロナールTMR、マグミットTM、エピナスチン、エディロールTM、クエン酸第一鉄ナトリ
ウム、チラーヂンTMS、セレコックスTMを服用中の患者。
フロモックスTM、ロキソニンTMまたはカロナールTMとの相互作用は?(歯科医師)
A:セレコックスTMはNSAIDs であり、抜歯後の消炎・鎮痛の適応もある。ロキソニンTMまた
はカロナールTMと作用が重複する。
【副作用防止】
Q:風邪でPL配合顆粒が処方されたが、フリバスTMを服用していることを医師に伝え忘れた。
PL配合顆粒を服用してよいか?(県民)
A:前立腺肥大症などの下部尿路に閉塞性疾患のある患者では、排尿困難を悪化させるおそれがあ
るため、PL配合顆粒は禁忌。