次期「調布市障害者総合計画」策定に係る意見・調査結果等の整理

資料2
次期「調布市障害者総合計画」策定に係る意見・調査結果等の整理
Ⅰ 障害のある方と家庭への地域生活の支援 ...................................... 1
(1) 相談支援体制の強化 ....................................................... 1
(2) 健康づくりの推進 ............................................................. 2
(3) 発達相談早期療育体制の強化 ............................................ 3
(4) 就学前の支援の充実 ........................................................ 4
(5) 児童生徒への教育........................................................... 5
(6) 地域生活(放課後等)の支援の充実 .................................... 6
(7) 住まいの整備 ................................................................. 7
(8) 活動学習等の場の整備 ..................................................... 8
(9) 働くことへの支援 .............................................................. 9
(10) 高齢期の支援の充実 .................................................... 11
Ⅱ 地域の環境づくり ............................................................... 12
(1) 情報提供体制の強化 ..................................................... 12
(2) 移動手段の整備 ........................................................... 12
(3) 安全安心のまちづくりの推進 ............................................... 13
(4) 理解と交流の推進 ......................................................... 14
(5) 当事者の参画の推進 ...................................................... 16
(6) 人材の育成地域ネットワークづくり ......................................... 16
(7) 権利擁護苦情対応 ....................................................... 18
(8) 計画の推進評価 ........................................................... 18
Ⅲ 福祉サービス等の充実 ......................................................... 19
Ⅳ その他 ........................................................................... 20
平成29年3月
調布市障害者総合計画策定委員会 事務局
(調布市 福祉健康部 障害福祉課)
Ⅰ 障害のある方と家庭への地域生活の支援
(1) 相談支援体制の強化
○事業進捗評価
・障害者の生活上の困難も多様化しており,一人ひとりのニーズに応じた,どのライフスタイルにも対応した切れ目
ない支援が必要です。
・「サービス等利用計画」を作成する特定相談支援事業所数が増えず,相談支援専門員が不足しています。各
事業所に余裕がないため,基幹相談支援センターで対応せざるを得ない個別事例への対応が増えています。
スーパーバイズ機能を維持するために,情報収集とケーズワーカーのスキルアップが課題です。
・こころの健康支援センターでは,相談者の増加により初回面接に繋がるまで約1か月を要しており,生活訓練
(通所)事業も定員を超過しています。このため、対応する職員の負担も増加と,人材確保を含めた体制の
整備が必要です。
・発達障害者相談支援事業では,未受診や他の精神疾患からの診断変更等,自身の障害の特性を知るた
めの支援も増加しています。また集団参加の困難な方もいて,個別支援が中心となるため,職員体制の整
備と専門性の向上が継続した課題です。
・高次脳機能障害者の相談支援では,障害の特性から相談窓口や対応できる期間が限られてしまう現状があ
り,事業展開を通じて,障害理解や支援の拡大につながる働きかけが求められています。
・施設からの地域移行については,個別に区分調査等を利用して移行の可能性を検討していくことが必要です。
現在,地域で暮らす障害者が施設入所することのないよう,当事者や家族,自立支援協議会での議論,
関係機関の意見を踏まえ,作成したリーフレットを活用しながら支援していくことが求められています。
○委員会意見
・学齢期およびその家族を対象としたアウトリーチ事業
・引きこもりがちの精神障害者(発達障害児・者含む)が,一歩を踏み出せるアプローチ。訪問での相談支援。事
業所での相談支援。居場所・出かけられる場所の検討。通えるようになるまでの支援。教育委員会との連携。
・親が亡くなったあと,スムーズに支援やサービスにつながるような仕組みの検討。地域包括支援センター,介護
保険担当部署,生活保護担当部署,医療機関との連携。
・サービス等利用計画と相談員(ケアマネ)の充実
知的障害の人は,家族がいなければセルフプランを作成,管理することが難しいので,早期に「ケアマネ」の役割
を果たせる専門相談員による利用計画の策定と丁寧なモニタリング,相談支援が必要。
・相談員をふやしてほしい。
・コーディネーターから必要な福祉制度が的確に届いているか。
○市民福祉ニーズ調査
・困ったときの相談相手は、身体障害,知的障害,難病では「一緒に住んでいる家族・親族」が最も多いが,
精神障害では「医療機関の職員」が最も多くなっている。知的障害,精神障害では,相談支援機関や障害
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者施設の職員も上位となっている。
○ヒアリング・アンケート調査
・制度と制度をつなぐしくみ(スムーズにつながるようなしくみ)づくりが求められる。
・「サービス等利用計画」など相談支援専門員と訪問看護ステーションの連携充実が必要である。
・訪問看護ステーションと障害者福祉との情報共有の機会が少ない。
・高齢者福祉(介護保険)に比べて,訪問看護ステーションとの連携体制が不十分である。
・児童に関わる様々な支援をコーディネートする役割を担う機関が必要である。
○団体意見
・本人が困ったときに,本人が夜や土日にも相談できるところがほしい(病気そのものに関すること,別のこと,両
方)
・家族が困ったときに,家族が夜や土日にも相談できるところがほしい。
・障害児・者の家族との連携
○自立支援協議会意見具申
・相談支援専門員の量的・質的確保
・基幹相談支援センター機能の強化
・早期発見,相談窓口の拡充
(2) 健康づくりの推進
○事業進捗評価
・障害者歯科診療では、治療後に受け入れ可能な一般歯科医院が少ない状況です。(健康推進課)
・「ちょうふ在宅医療相談室」の連携会議は,障害関係者の出席がなく,介護と医療の連携が会議の中心とな
っています。(高齢者支援室)
・各種検診において,胃がん検診など音声の指示による動作が必要な検診もあり,障害によっては安全面から
受け入れできる医療機関が限られています。(健康推進課)
・新生児訪問後に,母親や子どもに障害や疾病のために養育支援で訪問指導を受ける事例が増えているため,
医療機関や子ども家庭支援センター「すこやか」,児童相談所等との連携や,場合によってはスムーズに療育
機関につなぐことも課題です。(健康推進課)
・訪問入浴サービスでは,夏季(7~9 月)以外にも入浴回数増加の要望があります。
○委員会意見
○市民福祉ニーズ調査
・健康や医療について困っていることは,身体障害,精神障害,難病では,「障害の重度化や病気の進行」が
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最も多い。知的障害では,「生活習慣病などの予防」が最も多く,精神障害でも2番目に多い。・
・調布市の医療をよりよくするために必要なことは,「地域の中で完結できる医療体制」が多くなっている。
・子どもの医療や福祉サービスのことで不安や課題は、「地域でかかれる医療機関が少ない」が多くなっている。
○ヒアリング・アンケート調査
・身近な地域に、受診可能な小児科医、気軽に相談等できる拠点機能が求められる。
・日中活動系サービス事業所において,本人の健康管理に対する支援.医療機関との連携充実が必要であ
る。
○団体意見
・障害児・者が受診しやすい医療機関の確保
○自立支援協議会意見具申
(3) 発達相談早期療育体制の強化
○事業進捗評価
・子どもの発達について,より身近に相談できるよう広報活動に努める必要があります。(子ども発達センター)
・6~7 か月児健診や 9~10 か月児健診で何等かの所見が見られた場合のフォロー体制について,医療機関と
の連携が課題です。(健康推進課)
・子どもに何等かの疾病や障害があり,集団健診でない形の健診を希望する場合や不適切な養育環境が疑わ
れる場合等に,発達健診や経過観察健診を活用しています。さらに、医療機関や子ども発達センターとの連
携や「すこやか」や児童相談所などにも相談できるようつなげていくことが課題です。(健康推進課)
・母子保健相談での相談希望者には,待機期間をもたせずに案内できるよう運営することが課題です。(健康
推進課)
・妊娠期から特定妊婦として支援開始する事例が増加しており,妊娠期から「すこやか」や児童相談所と連携を
図るとともに,保健師や訪問指導員の研鑽も課題です。(健康推進課)
・メンタルケアでは,子どもに発達の課題がある場合もあり,母親の育児の困難さが増しているので,託児場面
で子どもの状況を丁寧にみながら,療育機関と連携することや,母親に心療内科など医療の受診が必要な
場合、タイムリーに受診につなげることが課題です。(健康推進課)
・ママパパ教室の平日の参加申し込みが若干減少傾向にあります。(健康推進課)
・乳幼児交流事業では,自由参加のコロコロパンダから,抽選による定員制のにこにこパンダ・すくすくパンダへ移
行する際,抽選にもれる親子が多数いるため,対策の検討が必要です。(子ども政策課)
・助産婦相談の周知のため,子育てひろばのおたより等,広報が必要です。また、各児童館で乳幼児施設連
絡会の定着を図り,関係機関との連携を深めることが大切です。(子ども政策課)
○委員会意見
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・手帳のない発達障害と言われるような方々のところも拾っていく。
○市民福祉ニーズ調査
○ヒアリング・アンケート調査
・障害児、発達障害児、医療的ケア児など、実態の把握が必要である。
・様々なサービスが提供されており、それらをわかりやすく紹介するビジュアル資料が必要である。
・障害のある子どもを持つ保護者へのサポートが必要になっている。
○団体意見
・子ども発達センターの土曜日開所
・助産師、保健師に障害児の将来についての知識を
○自立支援協議会意見具申
(4) 就学前の支援の充実
○事業進捗評価
・子ども発達センターの通園事業では,安全・安心の確保に一層努めるとともに,職員のスキルアップで療育内
容の充実を図る必要があります。また、発達支援事業では乳幼児の増加に対応するため,事業内容や実施
方法を検討する必要があります。(子ども発達センター)
・認証保育所での障害児受入れの助成の実施園がなかったことは,利用者が低年齢児中心で専任職員を必
要とする園が少ないためと考えられます。(保育課)
・障害児緊急一時養護事業について、今後も継続して広報活動等の必要があります。(子ども発達センター)
・子どもショートステイは,利用人数が限定され、満床のため断る場合も多く,必要性の高い方が必ずしも利用
できるわけではないので,ショートステイの施設や定員を増やすなどの対策が必要です。(子ども政策課)
・トワイライト事業やすこやか保育事業では,職員の障害児に対する理解促進・対応力向上により,受け入れ
可能範囲を拡大することが必要です。(子ども政策課)
・ファミリー・サポート事業は,協力会員の養成・育成が必要であり,講習会の充実による協力会員の増加が課
題です。また、職員も研修等へ参加して理解を深めることで,障害児や配慮が必要な子どもの保育・送迎等,
さまざまなニーズを受け止められるようにすることが求められています。(子ども政策課)
・在宅障害者(児)委託型緊急一時保護事業では、利用希望日が重なり,希望通りの利用ができない場合
が生じています。
・就学相談件数は増加が見込まれるので,早期申し込みにつながる広報活動を継続する必要があります。(教
育相談所)
・ⅰ-ファイルや活用方法等について,また保育所等訪問支援事業について,さらに広報活動に努める必要が
あります。(子ども発達センター)
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○委員会意見
・子ども発達センターが利用者増で飽和状態であることについての対策が必要
○市民福祉ニーズ調査
・保育園・幼稚園・学校での不安や課題は、「同級生や友人との人間関係」が最も多い。
・ⅰ-ファイルの認知,使用状況は,前回(25 年度)調査時より若干低下している。
○ヒアリング・アンケート調査
○団体意見
・子ども発達センターの土曜日開所
○自立支援協議会意見具申
(5) 児童生徒への教育
○事業進捗評価
・特別支援教育では個別指導計画を共有し,一層の連携を図るとともに,各特別支援学級における専門家の
活用の共有が課題です。(指導室)
・来所相談では相談件数が増加して新規相談開始の際,希望する曜日や時間の確保が困難な場合がありま
す。(教育相談所)
・適応指導教室では授業を進めるための施設整備や教材確保,在籍校との連携が必要です。(指導室)
○委員会意見
・インクルーシブ教育の推進
○市民福祉ニーズ調査
・保育園・幼稚園・学校での不安や課題は、「同級生や友人との人間関係」が最も多い。
○ヒアリング・アンケート調査
・児童生徒や保護者の相談窓口として、教育支援コーディネーター室やスクールソーシャルワーカー重要な役割を
担っている。気軽に相談できる体制づくりとそのための体制強化が求められる。
・相談等に対応していくため、関係機関との連携強化が求められる。
・放課後等デイサービス事業所や,その他の障害福祉サービスとの連携体制が不十分
・教員の障害理解の推進や,サービスなどの情報の継続的な周知が必要である。
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○団体意見
・教育相談所の土曜日開所
・障害児・者の家族との連携
○自立支援協議会意見具申
(6) 地域生活(放課後等)の支援の充実
○事業進捗評価
・障害児の学童クラブへの職員による送迎は登館時限定ですが,他の場面での送迎要望が出ているため,職
員体制や安全面確保を含め検討中です。(児童青少年課)
・児童館は,老朽化している施設が多く,バリアフリー設備への早急な改修が必要です。(児童青少年課)
・青少年ステーションはエレベーターが狭く,車いすの利用者にはスタッフの補助が必要な状況です。(児童青少
年課)
・ユーフォ―事業は,特別支援学級児童に加え,発達障害児など「配慮の必要な児童」の利用が増加傾向に
あり,事前登録で当日利用可能なため,職員体制の見直しが必要となってきています。(児童青少年課)
・放課後デイサービス事業の充実に伴い,遊 ing やのびのびサークルの事業に参加する児童・生徒が減少してい
ます。一方で,登録ボランティアの確保も課題です。(社会教育課)
・肢体不自由児の受入れの場が少なく,高校生になると学校以外の活動の場が制限されるため,引き続き,
「ぴっころ」の利用要望があり,環境整備を検討中です。
・重度重複障害児・者や医療的ケアの必要な障害児・者を預かることができる事業所が不足しています。
・余暇活動では,土日祝日の活動支援のニーズへの対応が,他の事業も含めて必要です。
・在宅障害者ショートステイは登録者と希望者数が増加の一途で,予約が集中して利用しづらくなったという声も
出ています。緊急要件に対応しながらショートステイ事業が継続できるよう,施設と連携して対応していく必要
があります。
○委員会意見
○市民福祉ニーズ調査
・小学校就学以降の回答者の学校以外のサービス,施設等の利用については「放課後等デイサービス事業所
( 65.7% ) 」 が 最 も 多 く , 「 民 間 の 習 い ご と ・ 教 室 な ど ( 26.7% ) 」 , 「 日 中 一 時 支 援 事 業 所
(13.3%)」が続いている。また,「特に何も利用していない」は 21.9%であった。
・「放課後等デイサービス事業所と回答した人は,前回(25 年度)調査時の 44.3%より増加している。
・保育園・幼稚園・学校以外で、子どもの日常生活の不安や課題は、「余暇活動の機会が少ない」が多くなって
いる。
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○ヒアリング・アンケート調査
・障害者手帳を所持していない児童(発達障害児など)が,既存の放課後等デイサービスの活動になじめない
場合がある。
・放課後等デイサービスと、教育機関(特に特別支援学級,普通学級に在籍している児童について)との連携,
情報共有の充実が必要である。
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
・放課後等デイの事業所と特別支援学校との連携を促進
(7) 住まいの整備
○事業進捗評価
・グループホームは依然として不足で,特に知的障害者のグループホームが不足しています。
・グループホーム職員が不足しており,人材確保が課題です。
・新規のグループホーム設置や移転に伴い,一部地域の理解に時間がかかる事例があり,説明会や住民訪問
で理解を深めてもらうよう努めることが必要です。
・市立障害者施設「なごみ」は施設の経年劣化による下水や厨房,空調の不具合があり,早急に大規模な修
繕が必要です。
・住宅マスタープランの進捗状況を管理し,計画の実施状況や効果を検証,問題点を継続的に改善することが
必要です。(住宅課)
・日常生活用具費支給事業での住宅の小規模・中規模改修は、各々同一家屋で 1 回であるので,将来の生
活まで考慮する必要があり,また,改修時から大きな身体状況の変化があった際の対応が課題です。
・高齢者世帯等民間賃貸住宅家賃等委託料助成事業は,利用要件が厳しいので利用者は少ない状況です。
(住宅課)
・居住支援協議会での検討やモデル事業結果を通して,市の既存・新事業を活用するなど,住宅確保要配慮
者への効果的な入居支援を具体化する必要があります。(住宅課)
○委員会意見
・障害者がどこに住むか,という居住選択の自由が著しく制限されていはしないか?(特に,同居家族と住むア
ンケート対象者,親なき後への将来的な居住問題への取組は?)
・空き家を活用する。
・グループホームの充実
・行く場のない若い高次脳機能障害者のグループホーム,入所施設等がほしい。
・成人後の暮らす場を増やすこと
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・単身生活を送るための体験室
○市民福祉ニーズ調査
・知的障害者(18 歳以上)の 80.4%が母親と,59.8%が父親と同居している。
・将来的にグループホーム等での生活を希望している知的障害者は 19.0%
・障害児の保護者のうち,27.2%が本人に将来グループホームで生活してほしいと考えている。
・「今後特に充実させてほしい取組」は、知的障害では「グループホームなど障害者の地域における住まいの整備」
が最も多くなっている。
○ヒアリング・アンケート調査
・障害者の自立を支援する上で住宅は重要であり、障害のある入居者を支援する仕組みづくりが求められる。
・不動産業者が障害を理解することで、不動産業者から家主に説明ができ、家主が考える入居者要件を低くす
ることができる。そういう不動産業者が地域に必要である。
・ユニバーサルデザイン、バリアフリー対応の住宅(ストック)を増やしていくことが求められる。
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
・多様な対象者に対応できるグループホームの拡充
・多様な支援が提供出来るグループホームの整備
・シェアハウス等、多様な住まい方の実現
・問題行動や介護度・支援程度が高い利用者に対応できる人材の育成等人員態勢の整備
・グループホームのバックアップ体制の充実・グループホーム間のネットワーク強化
(8) 活動学習等の場の整備
○事業進捗評価
・文化会館たづくりのくすのきホール楽屋と舞台間,及びグリーンホールの大ホール楽屋間の移動が階段のみのた
め,乗用エレベーターの設置が望まれます。(文化振興課)
・杉の木青年教室は事業継続の為,ボランティアスタッフの新規募集が必要です。(社会教育課)
・図書館のハンディキャップサービスは,必要な人になかなか必要な情報が行き届いていない状況で,機器の発
達で利用者への多様なサービスの可能性が広がるとともに情報収集や職員の技術習得や協力者の育成が追
い付かないことが課題です。(図書館)
・重度重複障害者が利用できるサービスが少ないので,利用増への対応が課題です。デイセンターまなびやでの
看護師対応の医療的ケアは,通所時間を超える利用時間の拡大を求める声が出ています。
・こころの健康支援センターでのデイサービス事業は,契約者数と 1 日の平均利用者数が前年比率を超えており,
定員数の見直しが必要です。
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○委員会意見
・市内の「生活介護事業所」の充実
・活動・学習等の場の整備
・個別の分野,ニーズに対応していくだけでなく,提供サービスの効率化を考えてもいいのでは。通所施設の土日
の建物活用など。
○市民福祉ニーズ調査
・仕事や障害者施設での活動以外での余暇活動について,①「機会はあるが十分ではない」,②「機会はない
が,ほしいと思う」答えた方の合計がでは,「スポーツ活動・運動など体を動かすこと」がいずれも多くなっている。
・保護者の「今後特に充実させてほしい取組」は,「成人後の通所施設(作業所)など日中の活動場所の整
備」が最も多くなっている。
○ヒアリング・アンケート調査
○団体意見
・調布市スポーツ施設団体使用へのハードルを低くし,障害者団体が,スポーツ施設団体を使用したスポーツ企
画(1 年に 1~2 回程度の頻度)が気軽に実施できるようにしてほしい(団体登録、日程など)
○自立支援協議会意見具申
・重度の知的障害のある人を対象とした余暇活動や運動に関する企画の事業化
・就労している障害者への余暇活動支援の充実
・送迎があり,作業所の帰り等に気軽に寄り,過ごすことができる場所の設置
・発達障害の特性にあわせた社会参加訓練の拡充,事業所間の連携強化
・図書館等の公共施設において,障害のある人が使いやすいような環境整備,合理的配慮を提供できる体制
づくり
(9) 働くことへの支援
○事業進捗評価
・障害者等雇用では,福祉雇用終了後の継続的な支援がより必要です。
・知的障害者の一般就労に向けた訓練を行う民間事業所が増加する中,「すまいる」は市立施設としての役割
を再検討する必要があります。
・作業所利用者の工賃向上に向けて,官公需のほか,民間企業からの受注機会の拡大を図る必要があり,そ
のためにも各作業所間の連携を強化し,より一層共同受注の体制を整えることが必要です。
・障害者雇用促進助成金制度はリニューアルして奨励金となり,制度利用の効率化を図っていますが,利用実
績が伸び悩んでいる状況です。(産業振興課)
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・サポステでは 15~39 歳の無業者(就学・就労のどちらにもついていない者)が対象ですが,そこから漏れる人
にどう対応していくかが課題です。(産業振興課)
○委員会意見
・市内の事業所の定員が厳しくなる中,特別支援学校からの受け入れ態勢の確保
・就労支援は,就職者と雇用主双方の相談に対応しているが,雇用主側(事業者・会社)のニーズが拾えて
いない。方法を考えたい。
・障害者の雇用実践と企業サポート体制
・調布市における障害のある方の就職先がより一層増える事をのぞみます。障害種別によって除外されることもあ
ると思います。私も経験したことがあります。調布市ではすべての種別において就職が広がる事と嬉しいです。
・福祉関係に携わる方の就職先として調布市が引っ張っていけるくらい幅が広がることをのぞみます。
・民間の会社とかと障害者をうまくつなぐ仕組み
○市民福祉ニーズ調査
・障害者施設での就労を含め,「仕事をしていない」と回答した人は,身体(64 歳以下)で 4 割,精神障害,
難病では 5 割を超える。
・「仕事をしていたが現在はしていない」と回答した人が,精神障害,難病(42.5%)で 4 割を超えている。
・「仕事をするために必要だと思うこと」では,いずれの障害種別でも「心身の健康状態の維持・向上」が最も多
い。
・「今後したい仕事」については,「正規社員」が身体障害(64 歳以下),精神障害では最も多いが,知的
障害では「障害者施設」,難病では「非正規社員」の方が多い。
・子どもの将来の就労についての保護者の意向は,「会社やお店などで働く(一般就労)」が最も多く,「地域
の障害者施設(作業所など)で働く」が続いている。
○ヒアリング・アンケート調査
・障害者の就労を支援する機関の役割は大きく、企業への周知を図るとともに、支援機関の機能強化を図る必
要がある。特に、最初の採用時には、きめ細かな支援が求められる。
・就学から就労への移行期の一定期間継続した支援が、定着のためにも重要である。
・中小企業では、採用した障害者の長期の休みは影響が大きい。一人だけで担当する場合もあるため、休暇取
得をフォローする仕組みが求められる。
・農園の確保と障害者雇用(農福連携)をはじめとした多様な就労機会づくりが必要である。
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
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(10) 高齢期の支援の充実
○事業進捗評価
・65 歳で障害福祉サービスから介護保険に移行することで,一部サービス内容が異なりトラブルとなる事例ありま
す。介護保険で行えない部分について事前に説明(案内)し,また必要に応じて障害福祉サービス等で補
える体制が必要です。
○委員会意見
・高齢期の支援の充実
・聴覚障害者の高齢化問題
・高齢化の話は障害者にも共通している。どのような支援が求められるのか,検討する必要がある。包括との連携
など,先行事例もおさえておきたい。
・介護保険対象となった場合(65 歳になったとき,40 歳以上で介護保険対象の状態となったとき)の障害福
祉サービスと介護保険サービスの差をうめていく方策の検討。
・高齢になった知的障害者の住む場所,日中活動の場所についての検討
・認知症対策
・重度訪問介護を利用している障害者が、介護保険に移行するとサービス量がすごく少なくなってしまう。
○市民福祉ニーズ調査
・知的障害者,精神障害者の主な介護者は「親」が最も多く,介護者の平均年齢は 60 歳を超えている。
・主な介護者の不安は,身体障害,知的障害,難病では「介護者の高齢化」が最も多い。
○ヒアリング・アンケート調査
・障害者の高齢化も進んでおり、サービスを利用し続けられるよう介護保険制度を充実してほしい。
・本人だけでなく,介護者の高齢化への支援も必要である。
・障害者福祉と介護保険事業所の連携充実や,理解・認識の共有が必要である。
・65 歳になり障害福祉サービスから介護保険サービスへ移行する際の連携体制が不十分である。
・ケアマネジャーや相談支援専門員を中心とした,高齢者福祉(介護保険)と障害者福祉の連携充実が必
要である。
○団体意見
・障害福祉と介護保険サービスを、サービス単位で選ぶことができる選択制を導入
○自立支援協議会意見具申
・送迎を充実させる等,高齢化した障害者が安心して通える作業所の拡充
・介護保険サービスへの移行をスムーズに行うため,地域包括支援センターと相談支援事業所の連携を強化
・同居家族の高齢化も踏まえた,家族単位でのケアマネジメントを考えられる体制整備
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Ⅱ 地域の環境づくり
(1) 情報提供体制の強化
○事業進捗評価
・声の広報は,カセットテープ再生機器が自宅にないので利用できないという意見が出ているので,カセット以外
の媒体で録音できるよう機材の更新が必要です。(広報課)
・「コサイト」管理運営費は市からの助成が平成 27 年度から 3 年度間となっており,平成 30 年度からは,運営
を行う民間団体が広告収入などを得て自立した運営をしていく必要があります。(子ども政策課)
○委員会意見
・ICTの活用も含めたコミュニケーション支援事業
・医療機関の掲示板を活用した情報提供
・ニーズ調査をみると、精神障害者はほかの種別と比べると困り感がちょっと違っていたり、情報が届いていなかった
りする。
○市民福祉ニーズ調査
・精神障害者(18 歳以上)の他の障害種別よりも「ひとり暮らし(グループホーム等を含む。」の割合が高い
(37.6%)
・各相談窓口の認知状況については,各機関が主な対象としている方からの認知度はいずれも前回(25 年
度)調査時より向上している。
・保護者の支援に必要なことについては,「相談・情報提供」が多い。
○ヒアリング・アンケート調査
・障害者福祉の制度,窓口などについて,よくわからないと感じている事業所が多い。
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
(2) 移動手段の整備
○事業進捗評価
・移動支援費支給事業は利用者増により,サービスを提供する事業所やヘルパー数が不足しているため,従事
者の育成が課題です。また、利用可能な外出目的を拡大してほしいという要望が出ています。
・自家用車による外出支援は,申請数の変動が大きく,予算確保等の観点から,近隣市へ事業の取組み状
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況の調査も考えられます。
・福祉タクシー券制度は,他自治体では交付要件に所得制限を設けている例もあり,公平性における「経済状
況を踏まえた段階的な交付水準の設定」について検討の余地があります。
・車いす福祉タクシーは,台数不足が指摘される医療機関等の緊急救急車両の代替としても需要が生じていま
す。
・多摩地域福祉有償運送運営協議会は,収益事業ではないため,新規団体登録が少なく,現団体の高齢
化が課題です。(福祉総務課)
○委員会意見
・同行援護事業所の増加による視覚障害者の社会参加の促進
○市民福祉ニーズ調査
○ヒアリング・アンケート調査
・公共交通機関として、障害者の利用のしやすさを追求する取組を継続することが求められる。
・障害者手帳交付時などに行う障害者への説明に、バス利用を円滑に進めるために必要な事項を追加していく。
○団体意見
・移動支援の要件緩和(通学、通所、行動援護、入浴施設の利用など)
○自立支援協議会意見具申
・行動援護のヘルパーが不足しているため,ヘルパーの育成,行動援護事業所を増やす取り組み
・学校送迎,施設送迎について,ヘルパー利用に関する条件緩和
(3) 安全安心のまちづくりの推進
○事業進捗評価
・駅前広場の工事中の迂回路対策(視覚障害者誘導用ブロックの配置等)が必要です。(街づくり事業課)
・交通バリアフリーの推進は,特定事業者からの完了を受けても,利用者から使い勝手が悪い,利便性が低い
といった不満が出るケースがあり,進行管理の中で,両者の折り合いをつけることが難しいケースがあります
(交通対策課)
・災害時要援護者避難支援プランでは,①災害対策基本法改正に合わせた対象者の拡充などの見直し,②
協定締結した支援組織が取組を進めるためのマニュアル作成,③個別支援計画についての検討 が必要とな
っています。支援する組織が足りない中で,どのように支援者を確保していくのかが課題です。(福祉総務
課)
・障害福祉課で整備している「災害時要援護者台帳」は,福祉総務課の地域防災計画に基づく台帳と似てい
るため統合できるかが課題です。
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・火災安全・緊急通報システムでは,通報ボタンを押すことが困難な重度障害者のために,個別に対応できる
緊急通報システムの開発が課題です。
・地域包括支援センターは見守りの通報先であり,障害制度の相談先とはなっていないので,通報を受け相談・
対応を一体的に行える体制が必要です。(高齢者支援室)
○委員会意見
・災害時における障害者への救護体制が不足していると思われるが,今後に取り組むべき方向性及び具体策
は?
・障害者や高齢者に対するバリアフリーについて
・バリアフリー化の状況
・福祉のまちづくり・地域社会に対する考え方
○市民福祉ニーズ調査
・避難所へ行くまでに必要な支援は,身体障害,精神障害,難病では,「災害の詳しい情報や避難指示など
を知らせてくれること」が最も多かったが,知的障害では,「避難所までの案内,誘導や移動の支援」の方が
上回っている。
・避難所で必要な支援は,身体障害,精神障害,難病で「医療や医薬品の確保」が最も多かったほか,「個
室,間仕切り(パーテーション)などでの対応が可能であること」が全体で多くなっている。
・バリアフリー化の状況では、「障害者用の駐車場」、「歩道や道路」、「補助犬同伴の入室」などの整備が求めら
れている。
○ヒアリング・アンケート調査
・災害時に障害者をサポートする取り組みを全市で展開していくことが求められる。
・先進的な取組を行っている自治会が、いざというときに周辺自治体への支援を行うことも考えられることから、その
負担を軽減するためにも、各自治会の底上げを図っていく必要がある。
・各自治会内で継続する仕組みづくりを進め,障害者が安心して暮らせる地域を作っていく必要がある。
・障害者も消費者として商業施設を利用する。視覚障害や虚弱な方などのサポートは市でも共有できないか。来
店者の法に触れる行為は警察に依頼するが,対応は市にも共有をお願いしたい・
・周辺自治体との連携、バリアフリー化など、地域生活を支える環境づくりが必要である。
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
・地域定着支援の拡充
(4) 理解と交流の推進
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○事業進捗評価
・福祉の啓発,障害理解をより多くの方に広めるための集客手段が必要です。(調布市社会福祉協議会)
・自治会や民生委員などの研修等,成年を対象とした講座の開催回数を増やすことが課題です。(調布市社
会福祉協議会)
・差別の解消へ向けて,今後さまざまな相談が寄せられ,ひとつの機関だけでは対応できないことも多いと思われ
るので,関係機関のネットワークを形成し,事例の収集・共有を行う等して適切に対応できる体制を整備して
いく必要があります。
○委員会意見
・地域生活支援事業,精神保健福祉に関する普及啓発
・福祉のまちづくり,共生社会をめざすうえで,障害者差別解消法の普及啓発と市民意識の醸成に今後どう取
り組み,また,その具体策は?
・グループホームの地域での受け入れを拒否されるケースなど,地域の現状を押さえたうえでの計画作成がのぞま
れる。
・障害者差別解消法・・・合理的配慮について,ハード面,ソフト面も含めて
・共生社会の実現状況の実感
・障害理解の促進
○市民福祉ニーズ調査
・障害者差別解消法の認知度については,児童(保護者)以外ではいずれの障害種別でも「全く知らない」が
50%前後で最も多い。
・「不当差別的経験を受けた経験」は,精神障害が最も多く,次いで児童,知的障害となっている。
・ヘルプカードの所持率は,前回調査と比べて児童は増加しているが,18 歳以上の身体障害,知的障害では
やや低下している。市民の認知度は、「全く知らない」が 66.8%である。
○ヒアリング・アンケート調査
・障害者差別解消法の民間事業者への周知がまだ十分ではなく、その徹底が求められる。
・社会で障害者を受け入れる風土を醸成していくことが重要である。
・規模の大きな事業所に対しては、市職員等を講師として派遣するなどして、適宜、制度の周知等を図っていくこ
とが求められる。
○団体意見
・知的、発達、精神障害の理解啓発
・市のユルキャラを使った障害理解のための情報発信
○自立支援協議会意見具申
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・発達障害についての普及啓発の拡充
・障害理解に関する体験プログラムを実施する機会の確保
・ヘルプカード・マークの普及啓発の継続
・普段福祉にあまり関心がない方への普及啓発
・知的障害,精神障害等,外見ではわかりにくい障害の理解に関するプログラムの検討
(5) 当事者の参画の推進
○事業進捗評価
・現行の「地域福祉計画」は,調布市基本計画で設定する中圏域の 10 地域を基本として地域別計画を策定
しており,今後は,地域別計画の推進や「市民にとってわかりやすい地域とは何か」を考えて,福祉施策推進
のための福祉圏域の設定が課題です。(福祉総務課)
・自立支援協議会は,全体会やサービスのあり方検討会の機能強化が課題です。また,地域課題の抽出方法
やワーキングテーマの決め方が不透明であること,ワーキング内容が障害種別ごとに分かれてしまっていることが
課題です。
・一部の当事者サロンでは,参加者の高齢化や固定化が課題となっており,新たな方に参加してもらえるような
活動内容の工夫と広報が必要です。
○委員会意見
○市民福祉ニーズ調査
・保護者の子どもについて悩みや困ったことがある場合の相談相手は,「障害児をもつ親である友人・知人」がい
ずれの分野でも 50%前後と高くなっている。
○ヒアリング・アンケート調査
○団体意見
・調布市スポーツ施設団体使用へのハードルを低くし,障害者団体が,スポーツ施設団体を使用したスポーツ企
画(1 年に 1~2 回程度の頻度)が気軽に実施できるようにしてほしい(団体登録、日程など)
○自立支援協議会意見具申
(6) 人材の育成・地域ネットワークづくり
○事業進捗評価
・福祉人材育成センターでは,地域の人材確保や育成が課題であり,広報の仕方や開催時期,募集定員,
受講料,ネットワークの構築等を検討することが必要です。
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・スーパーバイザー相談は,他課や関係機関からの相談件数が少なく,周知や活用方法について検討する必要
があります。
・教職員研修では教員自身が階層の職務を意識し,研修で学んだことを現場で生かせるよう働きかけることが課
題です。(指導室)
・誰もが参加しやすい市民参加や協働の仕組みづくりでは,幅広い層の市民参加を促す工夫や,担い手の育
成,テーマ別の参加の仕組みの整理などが課題です。(政策企画課)
・ボランティアコーナーは,地域による設置・未設置の格差があり,週 3 日開所コーナー(緑ヶ丘・菊野台・富士
見)の週 5 日開所への要望が出ています。(福祉総務課)
○委員会意見
・いかに福祉をになう人材を育成・確保するのかは引き続きの課題
・各部署の保健師や専門職の拡充
・障害福祉人材に市独自の報酬加算を
・移動支援の人をふやしてほしい。
・介護保険のホームヘルパーに、障害のヘルパーの考え方とか仕組とかを、伝えるような仕組み
○市民福祉ニーズ調査
○ヒアリング・アンケート調査
・児童の年齢に応じた適切な相談等のサービスが提供できるよう、マネジメントする機関や人材育成が求められる。
そのための窓口の設置も重要である。
・ソーシャルキャピタルとして、福祉人材の育成が必要である。
・介護保険事業者との間で,障害者福祉の制度についての勉強会や,関係機関同士の情報交換の場が必要
である。
・障害者福祉の支援者が,高齢者福祉(介護保険)や健康,医療についての知識を深めたり,関係機関と
情報共有を行う機会が必要である。
○団体意見
・介護保険関係者への高次脳機能障害理解と啓発
○自立支援協議会意見具申
・重度知的障害者が通所する事業所の専門性の向上
・障害者施設への OT,PT,ST などの専門職による巡回相談・指導の事業化
・障害理解に関する体験プログラムを継続的に提供する担い手(スタッフや当事者)の確保,養成
・障害特性や発達段階に応じた支援ができる人材育成プログラムの充実
・ボランティアを含め,支援者の人材不足の解消
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(7) 権利擁護苦情対応
○事業進捗評価
・多摩南部成年後見センターでは,虐待案件など,相談内容によって関係機関との緊密な協力体制の構築が
必要です。(福祉総務課)
・児童虐待防止センターでの受理件数は増加傾向で,虐待予防に向けた取組と事業の充実が求められていま
す。(子ども政策課)
・高齢虐待では,多問題家族が増加し関係機関の連携が重要となっていますが,法令により対応が異なる点が
あるため,他法の対応についての知識も必要となっています。(高齢者支援室)
・オンブズマン制度の周知・啓発が課題です。(市民相談課)
・障害福祉サービス事業所への第三者評価補助金は,市内で第三者評価を実施する事業所が少ないことが
課題です。
・障害福祉サービス事業所への指導検査では,会計・経理等専門的知識に精通した職員養成と,継続的確
保が課題です。事業所への指導検査権限移譲が予定されている保育所や介護保険部門も含め,庁内全
体の指導検査体制のあり方について連携して検討を進める必要があります。また,障害者総合支援法や児
童福祉法一部改正(平成 30 年 4 月施行)により,検査の一部事務を民間委託できることになるため,今
後この制度の活用も検討する必要があります。
○委員会意見
○市民福祉ニーズ調査
○ヒアリング・アンケート調査
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
(8) 計画の推進・評価
○事業進捗評価
・障害者総合支援法や児童福祉法一部改正(平成 30 年 4 月施行)に伴い,今後新設されるサービス等の
詳細が国から指示され次第,その担い手や見込み量についても検討する必要があります。
○委員会意見
・地域包括ケアシステムの視点を明記する。
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・高齢者福祉、地域福祉、障害福祉の 3 本の計画を一体化する。
○市民福祉ニーズ調査
○ヒアリング・アンケート調査
○団体意見
○自立支援協議会意見具申
Ⅲ 福祉サービス等の充実
○事業進捗評価
・高齢化に伴う障害の追加や重度化により補装具や日常生活用具の支給数も増加となり,予算も年々増加し
ています。商品の多様化により市民から日常生活用具の対象としてほしい旨の要望も多く,近隣自治体の対
応を聞きつつ,予算との兼ね合いが課題です。
○委員会意見
・高次脳機能障害者等の日常生活訓練
・障害福祉サービス受給について,迅速に決定を出していくこと
・コミュニケーション支援事業以外のICTを活用した福祉の支援(例:遠隔での相談支援事業,ロボットを
使った介護・見回り,就労サポート etc)
・ショートステイをもっとふやしてほしい。
○市民福祉ニーズ調査
・今後特に充実させてほしい取組は、児童では「成人後の通所施設(作業所)など日中の活動場所の整備」
が多くなっている。
・調布市の障害福祉施策(サービス)の充実度は、身体障害,知的障害では前回調査より若干低下し、精
神障害,児童では前回調査より上昇している。
○ヒアリング・アンケート調査
○団体意見
・聴覚障害者の電話による通信状況の格差の解消のために,電話リレーサービスを公的サービスとして義務化で
きるよう,調布市からも推進をお願いしたい。
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○自立支援協議会意見具申
・長期利用が可能な短期入所事業所の整備
・コミュニケーションボード等の意思伝達ツールの利用機会の増加と普及
・訪問支援を行う自立訓練(生活訓練)事業の拡充
・日中一時支援の要件緩和(作業所,放課後デイの朝の時間帯の延長と,休日の実施)による,重度障
害児・者の緊急時対応・余暇活動の支援の充実
・レスパイト事業や短期入所の拡充
・重度知的障害者が通所する事業所の専門性の向上
Ⅳ その他
○事業進捗評価
○委員会意見
・ライフステージの「児童・生徒」は、義務教育年齢が主となっているので、高校生への取組を位置づける。
・障害者が自立できるような、能力を引き出すための課題が弱い。
・経済的支援についての記述
・女性の障害者は、女性であるという差別と障害であるという差別、というような 2 つの視点からの差別なり生活の
しづらさの指摘がされている。
・医療的ケアの必要な子どもたちが、成育医療センターとか国立小児とか、その辺からものすごい勢いで地域に出
始めている。
○市民福祉ニーズ調査
・主な介護者の不安は,精神障害では「精神的な負担」が最も多い。
・今後特に充実させてほしい取組は、「手当や医療費の助成などの経済的な支援」がいずれも上位に入ってい
る。
○ヒアリング・アンケート調査
・障害者手帳、ヘルプカードなど、都県によって、区市によって、異なっているデザインの統一が必要である。
・障害者手帳を所持していない児童(発達障害児など)の中学卒業以降の支援体制,相談窓口などの充実
が必要である。
○団体意見
・高校生世代の知的障害のない(または軽い)発達障害のかたの相談機関が必要
・子ども若者総合支援事業「ここあ」
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・民間救急を利用した移送への支援
○自立支援協議会意見具申
・高次脳機能障害の方の利用できる地域資源の充実
・医療的ケアの必要な障害児・者が在宅で安心して暮らすことができるように地域の基盤整備を計画的に行う必
要
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