第3回バードウオッチング入門(冬鳥を観察しよう) まとめ 近藤 義孝(桑名市自然環境保護推進委員) 今年の集合場所は水辺の楽校の駐車場でした。雪がまだ解けていない寒い中を多くの人に参加しても らいました。木曽川の対岸近くにマガモやオナガガモのカモ類を観察できました。また、オオバンが岸 の近くで首を前後させながら泳いでいました。スズメが梢に集まって、羽毛を立てて丸くなっていまし た。こんなスズメを「ふくら雀」といいます。羽毛を立てることで、空気の層を作り防寒対策をしてい ます。小さい鳥は体重当たりの表面積が大きいため、体が冷えやすくこんな対策をしています。 輪中ドームの近くに移動すると、ツグミを観察できました。ツグミは以前は焼き鳥にするためにカス ミ網で捕獲されることがありました。狩猟免許を持った人に認められるキジやカモ類などを除き、野鳥 の捕獲は厳しく禁止されています。でも、ツグミは近年までこっそりと焼き鳥にされるため捕まえられ ていましたが、罰則が厳しくなり密漁もかなり減ったようです。 3月になると、多くの冬鳥はタカ類などから襲われるのを防ぐため、夜に北の繁殖地を目指して渡り を始めます。夜空にカモが飛んでいくのがみられたら、無事に北国へ帰っていけるように応援してくだ さい。 観察できた鳥類 カモ科 カルガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ、オナガガモ、マガモ ハト科 キジバト・ドバト(カワラバト) ウ科 カワウ サギ科 ダイサギ クイナ科 オオバン モズ科 モズ カラス科 ハシボソガラス ヒヨドリ科 ヒヨドリ ヒタキ科 ツグミ スズメ科 スズメ セキレイ科 ハクセキレイ アトリ科 カワラヒワ ホオジロ科 ホオジロ
© Copyright 2024 ExpyDoc