いずみさの昔と今、消費生活センターだより(PDF:1.1MB)

第
回
︻解説︼
事例1のように、はっきり断
わる意思を伝えている者に再勧
誘をすることは、法的に問題が
あります。話を聞く必要はまっ
たくありません。
事例 2で断りの言葉として
使った﹁結構です﹂は、
﹁了承し
た﹂あるいは﹁要らない﹂とい
う両方の意味にとれます。
﹁家族
に相談してから﹂や﹁今は忙しい﹂
などは、契約の意思の有無を伝
える言葉としてはあいまいな表
現です。不要なら、はっきり﹁要
らない﹂と断りましょう。
電話勧誘販売は、事業者から
の電話で勧誘を受けて、消費者
が商品などの購入申込や契約を
する取引で、特定商取引法の規
制対象となっています。
特定商取引法では、消費者を
守るため、主に次のようなルー
ルが定められています。
契約の内容が確認できる書面
の交付義務
書面が届いてから 8日間は
クーリング・オフが可能︵携帯
電話やネット関連の通信契約は
除く︶
﹁ 契 約 は し な い ﹂﹁ 話 を 聞 く
気はない﹂と意思表示した者に
対する再勧誘の禁止
っ た ら 諦 め ず に、 消 費 生
困
活センターにご相談ください。
広報いずみさの 平成29年3月号
19
いずみさの
昔 と今
具は、昔の人びとが自然と調和
しながら暮らしてきたことを証
明しています。現在では、畜産
や農業の現場、正月の注連︵し
め︶飾りなどの信仰に関わる場
﹁稲の収穫後
∼稲藁の活用∼﹂
面で藁の道具たちを見る機会は
ありますが、生活スタイルの変
ぞれ異なる特性をもっているた
月 日㈰まで開催中の冬季
化や道具を作る材料の変化の影
め、作る道具の用途によって使
企 画 展﹁ 道 具 今 昔 ︱ 農 業 と く
響で、藁の道具は衰退してしま
う部分を選んでいました。これ
らしの道具︱﹂では、機械化が
いました。しかし、時代や環境
らの藁を加工する技術は、束ね
進 む 前 の 時 代、 明 治 か ら 昭 和 時
は違えども、こうした精神は現
る、組む、編む、といったもの
代 の 農 業 に 関 わ る 道 具 と、 く ら
在のわたしたちの生活にも通じ
で、練習すれば誰にでも習得で
しに使われてきた道具を紹介し
るものがあると考えます。
きるものでした。
ています。今回は、道具を作る
大切な材料である﹁藁︵わら︶
﹂ 藁から作られる道具は縄や米 冬 季 企 画 展 で は 昔 の 道 具 か
ら、 昔 の 人 び と の 知 恵 や 工 夫、 ︻事例1︼
俵がよく知られていますが、草
について紹介します。
リフォーム会社を名乗る男性
履︵ぞうり︶や草鞋︵わらじ︶、 くらしの考え方を知っていただ
藁 と は、 稲 や 麦 の イ ネ 科 の 植
から、家の外壁の塗り替えを勧
きたいと思います。みなさんの
蓑︵みの︶などの衣服に関係す
物の茎を乾燥させたものを指
める電話が頻繁にある。外壁は
るものや、
鍋敷きや飯びつ入れ、 来館をお待ちしています。
し、 主 に 米 を 収 穫 し た あ と の 副
2年前に塗り替えたと断ってい
かまどの燃料など調理に関係す
産 物 と し て 知 ら れ て い ま す。 昔
るが、迷惑なのでやめてほしい。
るもの、漁に使う網、箒︵ほう
の人びとは、この﹁藁﹂を材料
︻事例2︼
き︶など、さまざまな場面で活
に 道 具 を 作 り、 食 べ る た め の 米
躍しています。また、藁を燃や
のみならず稲そのものを余すと
﹁タラバガニとエビのセット
はいかがですか﹂と電話があっ
こ ろ な く 活 用 し て い た の で す。 した灰は、田畑の肥料として使
たので﹁夫と相談しておく﹂と
われました。
ここ泉佐野市も稲作が盛んで
言ったら、夕方また電話があっ
藁は道具を作り出すだけでは
あ っ た こ と か ら、 稲 作 に 関 す る
た。その時に﹁結構です﹂と伝
道 具 お よ び 藁 を 加 工 す る 道 具、 あ り ま せ ん。 使 い 続 け て 古 く
▶田んぼで稲を干しているようす
えたが、それでもしつこく勧め
なった藁の道具は、田畑の肥料
藁で作られた道具が使われてお
られて﹁ 月下旬なら帰省して
と し て 土 に 還 し ま す。 そ し て、
り、 当 館 に 多 数 収 蔵 さ れ て い ま
くる子ども達に食べさせられる
その畑で次の作物が育まれま
す。藁は、茎の中が空洞でスト
かな﹂と言ってしまった。する
す。稲作に藁の利用が関わるこ
ローのような状態になっていま
と、 そ の 頃 届 け る の で、 料 金
す。 こ の た め 軽 く て 柔 ら か く、 とで、人びとの生活に見事なリ
1万 8千円を商品と引換えで
サイクルが生まれました。
加 工 し や す い 特 性 が あ り、 通 気
払ってほしいと言われた。数時
性や保温性、耐水性などにも優 材料の特性を知ること、用途
間後、業者にキャンセルの連絡
にあった道具を作ること、リサ
れています。さらに、藁全体を
をしたが、商品が届かないか心
茎︵稈︹かん︺
︶
、葉︵ハカマ︶
、 イクルができて環境を守ってい
配だ。
け る こ と。 こ の よ う に 藁 の 道
先端︵ミゴ︶に分けると、それ
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レイクアルスタープラザ・
カワサキ歴史館いずみさの
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