いずみさの 昔 と今 第 回 ぎの全盛期を迎え、泉佐野市に おいても重要な特産品となりま した。大正2年に春日神社︵田 尻町︶の境内に﹁泉州玉葱栽培 之祖﹂の石碑を建て、その偉業 ﹁苦心と挑戦の果てに ∼泉州たまねぎの誕生∼﹂ を今に伝えています。 当館特別展示室にて先月 日 ﹁ 泉 州 た ま ね ぎ ﹂ と 言 え ば、 い商品作物を探し求めていたの から開催中の冬季企画展﹁道具 その名のとおり泉佐野市を含む です。その後、佐治平は坂口に 今昔﹂では、さまざまな昔の道 泉州地域において盛んに栽培さ たまねぎの種子の取り寄せを依 具を展示し、道具に込められた れ て い る 特 産 品 の ひ と つ で す。 頼し、手に入れた種子の栽培を 先人たちの知恵や当時の暮らし しかし青果店などの店頭でごく 息子の今井伊太郎に任せます。 の様子を紹介しています。たま 普通に販売されている﹁泉州た 伊太郎は、父佐治平や大門久 ねぎ栽培に使われた道具も展示 まねぎ﹂は、多くの人の努力に 三郎、道浦吉平から指導を受け よってその地位を獲得し、現在 な が ら 懸 命 に た ま ね ぎ を 育 て、 しています。ぜひご来館くださ い。 に至ったものなのです。 泉州の風土にあった品種への改 日本に初めてたまねぎが輸入 良と栽培の定着化に成功しま されたのは、明治4年のことで す。しかし、当時の日本にとっ す。泉州地方にたまねぎが入っ て馴染みのないたまねぎはなか てきたのは、明治 年に日根野 なか売れず、伊太郎の頭を悩ま 郡役所の勧業委員をしていた坂 せました。そんな折、明治 年 口平三郎が、自宅農場でその栽 に大阪で伝染病︵赤痢・コレラ 培に成功したことがはじまりと など︶が流行します。たまねぎ 言われています。 がコレラの特効薬になるとの噂 明治 年に田尻町の勧業委員 がたつと人びとが買い求めるよ で篤農家の今井佐治平が坂口宅 うになり、思わぬきっかけで受 に集まった際、栽培されている け入れられていきました。 たまねぎを見て、その栽培と定 ▶たまねぎ小屋 また、保存がきくというたま 着を試みることを考えます。こ ねぎの特性を生かして神戸を通 の頃、明治 年に大干ばつが泉 じて海外へ輸出を行い、販路を 州地域を襲い、明治 年・ 年 広げていきました。その後、日 には大雨による大洪水が大阪を 本の食卓も西洋化が進み、たま 襲いました。米をはじめ泉州地 ねぎが料理に使われるようにな 域の重要な商品作物である綿・ ります。稲作の裏作︵米を収穫 甘 蔗︵ サ ト ウ キ ビ ︶ ・菜種など したあとに、別の作物を栽培す も大きな被害を受け、多くの農 ること︶として最適なたまねぎ 家 は 悲 惨 な 状 況 に 陥 り ま し た。 栽培は泉州地域で普及し、大正 佐治平は、それらに代わる新し 期から昭和初期には泉州たまね 18 16 15 17 18 254 26 レイクアルスタープラザ・ カワサキ歴史館いずみさの ☎469-7140 Fax469-7141 休館日 休館日 月曜日、祝日(祝日 が月曜日の場合はその翌日、 日曜日の場合はその翌々日) 開館時間 午前9時∼午後5時 (入館は午後4時30分まで) 28 入館料 無料 入館料 無料 南海線「泉佐野」駅前 ☎469-2240 スマートフォンのセキュリティー スマートフォンはパソコン と同様にインターネットに直 接つながり、携帯電話用のメー ルもパソコンのメールも使え ます。 画面にアプリケーション︵ア プ リ ︶ の ア イ コ ン︵ 絵 柄 ︶ を、 指で触ると機能が使用できま す。 小 さ な 画 面 が ゲ ー ム 機 に も、 本 に も、 ア ル バ ム な ど に も な る の で、 一 台 で 何 役 も こ な し ま す。 つ ま り ス マ ー ト フ ォ ン は小型のパソコンに電話機能 が付いたものと言えます。 し か し、 ス マ ー ト フ ォ ン に は、 ア ド レ ス 帳、 メ ー ル や 写 真など、多くの個人情報やデー タ が 入 っ て い る の で、 外 部 か らの不正アクセスや不注意か らのデータ流出などのリスク を最小限に抑える必要があり 相談受付 午前9時∼ 午後4時30分 相談はお早めに センターへ! ! 見守リリー▶ ます。 日 頃 か ら 紛 失・ 盗 難 時 に 何 をするべきか事前に確認して おくことが大切です。 ︻紛失・盗難時には︼ ①端末の遠隔ロックや位置情 報検索機能を利用して端末を 探す ②携帯電話会社に連絡し通信 回線を停止する ③警察署への届け出 ④ ICカード機能提供会社な どへの連絡 ⑤紛失した可能性のある場所 や施設に問い合わせる ︻日頃からの備え︼ 普段から所有者自身で設定 できる端末のロック機能など を 活 用 す る と と も に、 携 帯 電 話の紛失時などに利用できる サ ー ビ ス・ 機 能 や、 端 末 補 償 な ど の サ ー ビ ス 内 容 を 調 べ、 必 要 に 応 じ て 加 入 ま た は、 登 録をしておきましょう。 また、日頃から端末内に保存 してあるデータのバックアッ プを取っておくことも重要で す。 スマートフォンを使わない 時 は ロ ッ ク す る こ と を 心 が け、 職 場 や 学 校、 公 共 の 場 な ど で は、 不 用 意 に 他 人 の 目 の 届 く ところに放置しないようにし ましょう。 20 広報いずみさの 平成29年2月号
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