GJP China News第5号, 2017年2月

GJP China News
第5号
2017 年 2 月
第5号 ご挨拶
中国の消費者の動きは、ますます複雑になってきています。日本の消費者は、世界で最も要求水準が高いと言われますが、中国
の消費者は、嗜好の移り変わりが激しいといえるかもしれません。今回ご紹介する「顧客中心主義の追及」の中でも中国の消費
者の特徴として「中国の消費財市場が本当に成長したのはここ 20 年ほどの話であり、中国の消費者はブランドに対するロイヤリ
ティがそれほど高くなく、頻繁にブランドを乗り換える」とコメントされています。ミレニアル世代と呼ばれる 80 年代以降生まれの世
代が、消費の主役となりつつあり、オムニビジネスモデルの構築など、企業は常に新しいビジネスへの転換が求められています。
KPMG 中国 GJP 中国総代表
高部 一郎
1. Seeking Customer Centricity 顧客中心主義の追求~グローバル消費財流通企業エグゼクティブ トップ・オブ・マインド調査 2016 から~
今日の消費財業界では、人口動態や経済の変化、技術の進歩が相まって、急速に市場と競合状況が再編成されつつあります。小
売業者、製造業者、およびそのサプライチェーン・パートナーたちは、デジタル・ファースト思考やカスタマー・セントリック思考を醸成
し、完全に統合されたオムニビジネスへと転換すべく、様々な手段を講じています。完全に統合されたオムニビジネスへと転換しつ
つある消費財流通企業において、具備すべきオペレーショナル・エクセレンス(競争優位性)は、以下の 6 項目です。
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チャネルの枠を超えたシームレスな顧客体験の提供
「超」カスタマー・セントリック思考(顧客中心主義)
デジタル・ファースト思考(デジタル軸で、戦略、プロセス、ビジネスモデルを再構築)
敏捷な需要主導型サプライチェーン(需要・市場環境の変化に即時対応できる統合されたサプライチェーン)
先進的な分析手法を広範に活用(リアルタイムに連動するスマートテクノロジー)
信頼と誠実性を重んじる文化(情報に通じ、高い倫理基準を顧客は要求)
> 全文はこちら (日本語サマリーとレポート全文の日本語版と英語版)
> 全文はこちら (KPMG 中国による中国の消費者に関するコメント: 英語)
2. 中国のライフサイエンス: CEO の視点(2)
グローバル企業は、国内企業と提携する、国内企業を買収する、中国国内で生産能力を増強するなど、中国市場での地位を確立
するために、様々な方法を駆使しています。中国で操業するグローバル企業にとって OTC 医薬品のビジネスチャンスは、長期的
には非常に大きなものになると思われます。また、中国市場が細分化されているという点も、平均以上の成長率を追求する上でチ
ャンスをもたらします。省や時には都市にも現地の医薬品会社や販売会社が食い込んでいるので、グローバル企業が提携関係を
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Swiss entity. © 2017 KPMG Advisory (China) Limited, a wholly foreign owned enterprise in China and a member firm of the KPMG network of independent member firms affiliated with
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構築したり、国内企業を買収したりする、いわゆる「ノンオーガニック」な手法による成長戦略も考えられます。なお、買収先のビジ
ネスモデルやプロセスの成熟度は大きく異なる場合があるので、買収後の円滑な組織統合は重要な課題です。
> 全文はこちら (日本語訳: みずほチャイナマンスリー2016 年 11 月号 P.14~18 に掲載)
> 全文はこちら (英語)
3. KPMG フォーラム 2016 - 新経営潮流とテクノロジーイノベーション 講演報告
KPMG ジャパンは、2016 年 11 月に掲題フォーラムを開催しました。本フォーラムは、企業の皆様が日々向き合われている課題
の解決に向けて、さらに、将来の新しい時代を切り開く付加価値の高い情報提供をすべく、始めて 15 年目を迎えています。
2016 年 6 月、政府により閣議決定された「日本再興戦略 2016」において、新たな有望成長市場の創出として IoT・ビッグデータ・
AI・ロボットなどを活用した第 4 次産業革命の実現が掲げられています。同時に、世界の産業構造は大きなパラダイムシフトを迎
え、日本においてもイノベーションを経営ビジョンに掲げる企業が増えています。 一方、技術の高度化・複雑化が進み、先端テクノ
ロジーによるイノベーション創出のハードルは、年々高くなり、自社がイノベーションを実現するうえで必要な外部との連携や、近未
来の成長をリードするために必要な技術とは何か、どの分野に重点投資するのか、さまざまな経営判断が求められます。
こうした現状を踏まえ、KPMG ジャパンでは、皆様が現在抱えられている、あるいは将来想定される企業戦略策定の一助となるよ
う、様々なテーマを企画しました。本稿では、イノベーションを創出するための手法について、外部の有識者の方々も交えた講演内
容を広くお伝えするため、概要をご紹介します。
> 全文はこちら (日本語)
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Tel: +86 (21) 2212 2247(日本語可)
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