別添1 仕様書 NEDO イノベーション推進部 1.件名 研究開発型ベンチャー支援事業/我が国のオープンイノベーションの推進及び普及に 関する検討 2.目的 我が国産業の中長期的な発展に向けて、国内産業の非連続イノベーションの創出による 活性化及び競争力の強化を実現するためには、オープンイノベーションを真に根付かせる ことが重要とされ、産・学・官において様々な活動が実施されている。 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、 「NEDO」という。)では、 平成 27 年 2 月に設立された「オープンイノベーション協議会」の事務局を務めている。オ ープンイノベーション協議会はオープンイノベーションに関する国内外の成功事例を会員 に共有するなどして、オープンイノベーションの取組を推進することにより、我が国産業の イノベーションの創出及び競争力の強化に寄与することを目的として活動しており、平成 28 年 7 月には活動で得られた知見やオープンイノベーションに関するデータ、先進的な推 進事例等をまとめ、 「オープンイノベーション白書 初版」として公表したところである。 本調査では、国内のオープンイノベーション推進の事例や、海外のオープンイノベーショ ン動向に関する情報の収集、分析及び考察等を行い、本調査結果に基づいた「オープンイノ ベーション白書」を継続的に策定・公表することで、国内産業へのオープンイノベーション の浸透を図り、ひいては、産業活性化の機運の向上に寄与し、将来の我が国産業の競争力強 化に資することを目的とする。 3.内容 本調査では、平成 28 年 7 月に公表した「オープンイノベーション白書 初版」を参照し たうえで、以下(1)から(4)に示す4項目の調査を実施する。 調査の実施前及び実施中は、実施状況を NEDO と密に共有し、調査の方向性について適 宜確認を行うとともに、追加で実施すべき事項が発生した場合には、双方合意の上、協力し て対処するものとする。また、NEDO や外部有識者、関係省庁等との密接な連携のもとで 事業を実施するものとする。 (1)オープンイノベーションに関する各種データの収集・分析 オープンイノベーションに関する各種データを収集し、以下の調査・分析を行うこと。デ ータに関しては「オープンイノベーション白書 初版」に掲載されている主体(大企業、中 小・ベンチャー、大学・公的研究機関、国・自治体)を中心に必要に応じてアンケート調査 1 や外部データの購入などを行い収集すること。なお、収集に際しては、一定期間の経年変化 が追跡可能なデータの再現性に考慮すること。分析に関しては、単一データ毎に見える客観 的な傾向を簡潔にまとめること(例:成長・促進なのか、減退なのか) 。※複数データから の傾向等の分析は「 (4) 」において実施する。 ①「オープンイノベーション白書 初版」に掲載されているオープンイノベーションに関す るデータの更新・経年変化の調査・分析。 ②「オープンイノベーション白書 初版」に掲載されていないオープンイノベーションに関 するデータの調査・分析。特に、国内と海外(二国間)に関するデータや事例を中心とした 調査・分析を行うこととし、以下のような項目を想定。海外については、ア)統計的なデー タによって二国間の動向変化が追える見込みがあり、イ)イノベーションエコシステムが一 定程度形成されていると考えられる国・地域を対象とする。その調査対象となるデータ・事 例の選定については、NEDO との協議の上で決定することとするが、調査時点におけるデ ータの有無(有償・無償は問わず)に関係なく、網羅的な検討の上で選定すること。 <収集するデータ項目(例)> -日本の大企業と海外のベンチャー企業との連携に係るデータ(事業提携数、技術提携数、 資本提携数・金額、M&A 数・金額…等) -日本企業と海外の大学・公的研究機関に関するデータ(技術提携数・金額、共同研究数・ 金額…等) -海外の大学・公的研究機関に関するデータ(研究予算規模…等) (2)複数の有識者によるオープンイノベーションに関するヒアリング調査(企画・運営) 複数の有識者から以下の項目等について意見聴取を行う場(座談会等の形式を想定)を企 画し、運営すること。なお、有識者の選定においては、企業や公的機関などの単独の取組に よるオープンイノベーションの断片的分析や視点とは異なる、多角的な主体・視点からの横 断的分析や視点の抽出を調査目的とする点に留意して検討すること。 ①オープンイノベーションの効果分析等。 ②その他、白書に記載するべき新たな事項、視点及び分析方法等。 (3)国内企業や政府におけるオープンイノベーション推進事例等に関する調査 国内外企業におけるオープンイノベーションの推進事例・動向の調査として以下の内容 を実施すること。 ①オープンイノベーションの推進事例や推進のポイント等の調査及び企業連携の組み方 (国内の技術研究組合の実態、橋渡し事業の事例等)に関する基本的調査のための、国内企 業10社以上からのヒアリング。なお、 「オープンイノベーション白書 初版」で取り上げ ている国内企業等について、そのオープンイノベーション活動の変化が著しい場合には再 調査の実施も検討することとする。 ②国内の公的機関や政府主導によるオープンイノベーション推進の取組実態調査。 2 ③オープンイノベーションに関する最新の動向調査・分析(欧州がリードしている「オープ ンイノベーション 2.0」の動向、活性化する大企業とベンチャー企業の連携、最新の産学連 携動向等を含む。 ) 。 ④独自のネットワーク又は文献等による情報収集・分析。 ⑤オープンイノベーション協議会の活動により得られた成果の体系的な整理。 (4)オープンイノベーション白書の原稿執筆及び編集等 (1)~(3)を踏まえオープンイノベーション白書としてとりまとめること。 なお、とりまとめにあたっては、 (1)~(3)の成果(中間)を簡便な報告書(中間報 告書)として平成 29 年 9 月頃を目途にとりまとめ、NEDO への提出後、双方で調整の上、 (1)~(3)の具体的な調査内容、または白書の構成等の変更について協議・調整を行う こととする。 4.調査期間 NEDO が指定する日から平成 30 年 3 月 16 日(金)まで 5.予算額 2,000 万円未満 6.報告書 提出期限:平成 30 年 3 月 16 日(金) 提出部数:電子媒体 CD-R(PDF ファイル形式)1枚 提出方法:「成果報告書・中間年報の電子ファイル提出の手引き」に従って提出のこと。 http://www.nedo.go.jp/itaku-gyomu/manual_tebiki_index.html 7.報告会等の開催 委託期間中又は委託期間終了後に、成果報告会における報告を依頼することがある。 8.その他 海外動向の情報収集を行う際には、NEDO 海外事務所と連携することも可能である。 また、各調査においてはオープンイノベーション協議会の運営支援委託先(有限責任監査 法人トーマツ)との連携に努めること。 なお、本仕様書に定めなき事項については、NEDO と実施事業者が協議の上で決定する ものとする。 以上 3
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