第2次森町総合開発振興計画

第2次森町総合開発振興計画
基本構想(案)
平成29年2月
北海道
森町
も
く
じ
Ⅰ 序論(はじめに).................................................................................................................. 1
1
2
3
4
5
6
計画策定の趣旨 ....................................................................................................... 1
計画策定の留意点 ................................................................................................... 1
計画の期間と構成 ................................................................................................... 2
計画の背景となる国内外の動き .............................................................................. 3
森町の概要 .............................................................................................................. 5
森町のまちづくり課題 ............................................................................................ 8
Ⅱ 基本構想 .............................................................................................................................. 13
1 将来像 ....................................................................................................................13
2 人口の指標 .............................................................................................................15
3 分野別のまちづくり方針(施策の大綱) ...............................................................16
Ⅰ
1
序論(はじめに)
計画策定の趣旨
平成 17 年4月、旧森町と旧砂原町が合併し、新「森町」が誕生しました。
新たな森町のまちづくりを進めてくために、「第1次森町総合開発振興計画」を策
定し、『みんなで創ろう海と緑の理想郷
森町
~こころふれあう
はつらつとした
爽やかなまち~』を将来像に掲げ、さまざまな分野からまちづくりに取り組んできま
した。
その間、日本の経済は長期間にわたって低迷していた状況から、やや回復の兆しを
見せつつあるものの、その一方で、日本の総人口が減少に転じ、森町においても全国
平均を上回るペースで人口減少、少子高齢化が進行している状況です。
さらに、東日本大震災やこれまで類をみない土砂災害や台風被害を契機とした防災
意識の高揚や、再生可能エネルギーの活用、低炭素・循環型社会への転換など、安全・
安心なくらしへの関心が高まりを見せています。
また、北海道縦貫自動車道森インターチェンジ、大沼公園インターチェンジの開通
や北海道新幹線開業に伴い、本町を取り巻く交流人口や人の流れにも大きな影響が
予想されています。
こうした社会情勢の急変に対応し、将来における本町のあるべき姿と進むべき方向
についての基本的な指針とするため、「第2次森町総合開発振興計画」を策定しまし
た。なお、本計画は平成 17 年度の合併時に策定された「新町まちづくり(建設)計
画」及び「第1次森町総合開発振興計画」を踏まえて策定しています。
2
計画策定の留意点
この計画は、あらゆる分野の施策を示しており、森町のまちづくり計画の中でも最
上位に位置づけられています。策定にあたっては、次の点に留意しました。
■「第1次森町総合開発振興計画」の実績や課題を検証したうえで、新たなまちづ
くり計画として策定しています。
■平成 26 年に策定した「森町人口ビジョン」および「森町まち・ひと・しごと創
生総合戦略」をはじめ、各分野で策定・推進している個別計画の内容を踏まえて
います。
■アンケートやヒアリングなどを通じて、小学生から大人まで、各年代から頂いた
まちづくりに対する評価や意見をできる限り反映させるよう努めました。
1
3
計画の期間と構成
この計画の期間は、平成 30 年(2018 年)度から平成 39 年(2027 年)度までの
10 年間です。
また、この計画は、「基本構想」「基本計画」「実施計画」で構成しています。
基本構想
(めざす町の姿)
全体的な課題をとらえ、町の姿
(将来像)を示します。
基本計画
(取り組む内容)
分野ごとの課題を整理し、取り
組む内容(施策)を示します。
実施計画(事業)
施策を具体的に進める内容を
「事業」として取りまとめます。
2
この計画書に
掲載しているのは
この範囲です。
4
計画の背景となる国内外の動き
森町を取り巻く国内外の主な動きと、そこから生まれる主なまちづくり課題を示す
と、次のとおりです。
(1)人口減少社会の進展
世界の総人口が急増する中、日本の総人口は減少に転じ、平成 27 年に実施され
た国勢調査による総人口は、1億 2709 万5千人と、前回調査から 96 万3千人の
減少となりました。国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(平成 24
年1月推計)」の出生中位・死亡中位推計によると、2048(平成 60)年には 9913
万人と1億人を割り込み、2060(平成 72)年には 8674 万人になると推計され、
また、都市への人口集中、地方の過疎化も進んでおり、地方創生 ※ に向けた取組み
が全国各地で行われています。地方自治体、とりわけ過疎化が進行する地方におい
ては、今そこで生活をしている住民が住み続けるための取り組みとともに、交流人
口や転入を促進するための取り組みが求められています。
※東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的
とした一連の政策です。
(2)少子化社会、高齢化社会の進展
人口減少とともに、少子化、高齢化が急速に進んでいます。
少子化については、合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子どもの平均数)
が、平成 17 年(2005 年)に過去最低である 1.26 まで落ち込み、その後微増傾向
が続いていましたが、平成 26 年(2014 年)には 1.42 と前年を下回っています。
国では、社会経済の根幹を揺るがしかねない、待ったなしの課題として、総合的
な子育て支援策に取り組むなか、地方自治体においても、子育てしやすいまちづく
りをより一層進めていくことが求められています。
高齢化については、平成 27 年(2015 年)10 月 1 日現在、国内における 65 歳
以上の高齢者人口は 3,392 万人となり、総人口に占める割合(高齢化率)は 26.7%
となっています。今後も高齢化率は上昇を続け、平成 47 年(2035 年)に 3 人に 1
人、平成 72 年(2060 年)には約 2.5 人に 1 人が 65 歳以上の高齢者となる社会が
到来する ※ と推計されています。
高齢者のみの世帯、高齢者のひとり暮らしが増えるなか、各自治体では、高齢者
の健康や日常生活を支える取り組みが今後より一層、必要となっています。
※内閣府「平成 28 年版高齢社会白書」から引用しました。
3
(3)情報・交通網の拡大、国際化の進展
インターネットの普及や、平成28年3月の北海道新幹線開業など、国内外を結
ぶさまざまな情報・交通網が発達する中で、日本と世界を結ぶネットワークは拡大
し、人・もの・情報などが行き交うスピードがますます早まっています。
その結果、さまざまな通信手段で情報をやりとりできるだけでなく、買い物や決
済などもインターネット上で行うことができたり、格安航空会社 ※ などが増えるこ
とで、海外旅行がより身近になるなど、便利さを感じることも増えています。しか
しその一方で、犯罪の国際化が進んだり、市場競争が国内だけでなく海外まで拡大
するなど、これまで想定していなかった事象や影響も出てきています。
地域においては、情報・交通網は、まちづくりを支える重要な基盤であり、住民
生活の利便性を高めたり、地域の活性化を図るうえで、これらを効果的にまちづく
りに活用していくことが求められています。
※Low-cost carrier、LCC とも言います。
(4)「安心」「安全」の重視
平成 23 年(2011 年)に発生した東日本大震災では、地震や津波によって多くの方
が亡くなり、その被害は甚大なものとなりました。その後も今日に至るまで、豪雨や
台風、火山の噴火など、さまざまな自然災害が毎年のように発生し、その度に住民生
活や地域産業等において、大きな被害が出ています。
交通事故や犯罪から住民を守る安全対策をはじめ、食の安全、子どもや高齢者等を
見守る安全などに加えて、近年は、自然災害から住民やその生活を守る防災上の安全
への関心が全国的に高まっています。
「安全・安心なまちづくり」は、今まで以上に、
重要なまちづくり課題となっています。
(5)協働、連携の広がり
市場の拡大や多様化、課題の複雑化などに対応するため、企業同士が連携するほか、
産学官連携 ※ など、立場や分野をこえて連携することが増えています。地方自治体に
おいても、共通の課題を解決したり、ともに活性化をはかるために、自治体間での連
携や広域で取り組みが行われることが増えています。
地域づくりの担い手が減少するなか、まちづくりの課題解決や地域の活性化などを
効率的かつ効果的に行っていくため、庁内の連携はもちろんのこと、住民、行政、教
育機関、民間企業など、さまざまな立場の人や組織が相互に連携し、協働で取り組む
土壌を培っていくことが必要です。
※民間企業、教育・研究機関、政府・地方公共団体などが連携することです。
4
5
森町の概要
森町の概要については、次のとおりです。
(1)地理的条件、気候など
本町は、北海道の南にある渡島半島の南東部に位置します。総面積は 368.79 ㎡
で、 東西 28.9km、南北 25.8km におよび、33.6km の海岸線を有しています。
北は噴火湾を望み、東には北海道駒ヶ岳( 1,131m) がそびえています。南東は
鹿部町、南は七飯町・北斗市・厚沢部町、西は八雲町と、それぞれ隣接しています。
町内には、国道5号線が南北に、国道 278 号線が東西に通っているほか、北海道
縦貫自動車道(道央自動車道)が通っており、町内には、森インターチェンジと大
沼公園インターチェンジがあります。
鉄道は、 駒ヶ岳回りの JR 函館本線と 、砂原回りの砂原支線が通っています。
隣接する北斗市には、平成 28 年に開通した北海道新幹線の新函館北斗駅があ
り、車で約 30 分の距離です。
年平均気温は 7~8℃で、北海道の中では比較的温暖な気候であり、降雪量も少
ない地域です。
(2)歴史、沿革
北海道内最大規模の環状列石・鷲ノ木遺跡が発見された本町には、縄文時代から
人々が生活をしていました。1330 年代には昆布の採取が行われており、1500 年代
には、ニシンを追って和人が訪れるようになりました。
明治時代には、森町と砂原町が形成され、漁業や農業を主要な産業として、それ
ぞれ発展してきました。そして平成に入り、平成 17 年4月に2つの町が合併し、
新しい「森町」が誕生しました。
(3)人口と世帯数
平成 27 年に実施した国勢調査によると、本町の総人口は 15,946 人で、減少傾
向が続いています。年齢 3 区分別にみると、14 歳までの年少人口と、15 歳から 64
歳までの生産年齢人口が減少し、65 歳以上の老年人口が増加しているため、
「少子
化・高齢化」が進んでいます。
5
年齢3区分人口の推移(国勢調査)
(人)
23,467
25,000
老年人口(65歳以上)
※平成37年は推計値
23,017
2,352
22,142
2,903
年少人口(0~14歳)
21,006
20,233
19,149
3,372
20,000
生産年齢人口(15~64歳)
3,979
4,654
17,859
15,946
4,922
5,212
15,000
15,102
14,583
13,713
10,000
5,189
12,802
11,736
10,462
8,625
5,000
6,292
6,013
5,332
4,187
3,314
2,777
2,491
2,185
平成7
(1995)
平成12
(2000)
平成17
(2005)
平成22
(2010)
0
昭和55
(1980)
昭和60
(1985)
平成2
(1990)
年齢3区分別人口構成比の推移(国勢調査)
100%
10.0
12.6
15.2
18.9
23.0
25.7
80%
60%
12,692
5,526
14,782
64.4
64.2
65.9
65.3
40%
63.3
61.3
1,795
1,211
平成27
平成37推計
(2010) (2025)
(2020)
(2015)
※平成37年は推計値
29.2
58.6
34.7
54.1
40.9
49.6
20%
25.6
23.2
18.9
15.8
13.7
13.0
12.2
11.3
9.5
平成2
(1990)
平成7
(1995)
平成12
(2000)
平成17
(2005)
平成22
(2010)
平成27
(2010)
(2015)
平成37推計
(2020)
(2025)
0%
昭和55
(1980)
昭和60
(1985)
老年
人口
(65歳以上)
生産年齢
人口
(15~64歳)
年少
人口
(0~14歳)
※平成 37 年は「コーホート変化率法」による推計値です。
「コーホート変化率法」とは、0~4 歳、
5~9 歳など「5 歳ごとの男女別人口」が 5 年間でどのように変化するかという「変化率」を計
算し推計する方法です。
世帯数については、平成 27 年に実施した国勢調査によると、6,628 世帯、1世
帯あたりの人員は 2.41 人です。核家族の増加により、平成 17 年までは人口減少
の中でも微増を続けていましたが、平成 22 年より減少傾向となっています。
(世帯)
10,000
8,000
3.36
世帯数
世帯数と世帯人員数の推移(国勢調査)
3.30
3.11
(1世帯あたり人員)
3.50
2.93
2.81
2.60
1世帯あたり人員
3.00
2.51
2.41
6,000
2.50
2.00
1.50
4,000
6,986
6,985
7,111
7,188
7,161
7,363
7,103
6,628
1.00
2,000
0.50
0
0.00
昭和55
(1980)
昭和60
(1985)
平成2
(1990)
平成7
(1995)
6
平成12
(2000)
平成17
(2005)
平成22
(2010)
平成27
(2015)
(4)産業
本町では、ホタテ養殖を中心とした漁業と水産加工業をはじめ、稲作・畑作・施
設園芸・果樹・酪農・畜産を基本とした農業、町面積の7割以上を占める森林を管
理しつつ、木材や木炭などを生産する林業など、第1次産業が盛んです。
産業別人口について、国勢調査によると、鉱業、工業、建設業などの第2次産業、
公務、商業、運輸業、金融業、サービス業などの第3次産業に携わる人の方が多い
ですが、構成比の推移をみると、第1次産業の割合は、ほぼ横ばいが続いています。
一方、第3次産業は増加の傾向にあり、第2次産業は減少傾向にあります。
第3次産業
産業別人口の推移(国勢調査)
(人)
10,000
第2次産業
10,289
第1次産業
9,373
(9)
8,544
※( )は分類不能
(4)
4,406
4,221
4,012
5,000
3,553
2,998
2,567
2,330
2,145
1,961
平成12
(2000)
平成17
(2005)
平成22
(2010)
0
平成27
(2015)
第3次産業
産業別人口構成比の推移(国勢調査)
第2次産業
100%
第1次産業
80%
42.8
45.0
47.0
34.5
32.0
30.0
22.6
22.9
23.0
平成12
(2000)
平成17
(2005)
平成22
(2010)
※分類不能を除いて算出
60%
40%
20%
0%
※平成 27 年の国勢調査結果については、公表次第掲載します。
7
平成27
(2015)
6
森町のまちづくり課題
これから 10 年間における、森町のまちづくり課題をまとめると次のとおりです。
(1)医療と防災の安全安心を高める
町内に住み続けたい理由をアンケートで尋ねたところ、
「自然災害が少ない」
「自然
が多い、自然が豊か」「比較的雪が少ない」などが多くの人に回答されています。
一方、町外に移りたい理由は、
「買い物や娯楽などの場が少なく不便」
「医療や福祉
面が不安」「交通が不便」「自分にあう仕事がない」などが上位です。(下の表参照)
今住んでいる場所に住み続けたい理由・今の場所から移りたい理由(町民アンケートより)
※(
)内の数字は%で数値の高い順に掲載しています。選択肢は一部短縮しています。
今住む場所に住み続けたい理由
今の場所から移りたい理由
1.特にここから移りたい理由がない(57.4)
1.買い物や娯楽などの場が少なく不便(54.0)
2.自然災害が少ない(45.3)
2.医療や福祉面が不安(46.6)
3.自然が多い、自然が豊か(42.3)
3.交通が不便(46.3)
4.比較的雪が少ない(38.9)
4.自分にあう仕事がない、商売が成り立たない(37.3)
5.近所づきあいが良好(25.0)
5.余暇や生きがいを楽しむ機会や仲間が少ない(20.5)
6.自分に合う仕事がある、商売が成り立つ(24.3)
6.勤務地や通学地が遠い(18.6)
7.騒音・悪臭などの公害が少ない(24.0)
7.その他(13.0)
8.交通事故、犯罪などが少ない(22.3)
8.住宅環境が悪い、土地代・家賃が高い(12.1)
9.勤務地(通学地)が近い(17.1)
9.特に理由はないが他のまちで暮らしてみたい(11.2)
10.住宅環境が良い、土地代・家賃が安い(16.3)
10.子育てする環境、学校教育の環境が悪い(10.9)
11.交通が便利(14.9)
11.近所づきあいが良好でない(10.9)
12.余暇や生きがいを楽しむ機会、仲間が多い(14.6)
12.騒音・悪臭などの公害がある(10.2)
13.買い物や娯楽などの場が多くあり便利(7.2)
13.雪が多い(9.6)
14.医療や福祉面が安心(6.9)
14.交通事故、犯罪などが不安(5.0)
15.移りたいと思うが、移ることができない(6.4)
15.自然災害が多い(3.1)
16.子育て環境が良い、学校教育環境が良い(5.4)
16.自然が少ない(0.9)
17.その他(4.2)
住み続けたい理由として多くあげられた内容について、現在の暮らしの中での満足
度と重要度をみてみると、自然や景観への満足度は高く、重要度も比較的高いですが、
「自然災害が少ない」と関わりの深い防災への取り組みは、自然や景観に比べると、
満足度は低く、重要度はより高い位置づけにあります。(次頁の表参照)
自然が豊かで雪も比較的少なく、また、山や海が近くにありながら自然災害が比較
的少ない環境を住み良いと感じているものの、近年国内で増加している自然災害を
心配する住民が多いと思われます。欲しいまちづくり情報を尋ねたところ、防災や消
防・救急、医療など非常時に備える情報が、最も多くの回答者に求められていること
からも伺えます。近年高まる非常時への不安をできるだけなくし、安心につなげてい
くことが必要です。
8
一方、今ある場所から移りたい理由として多くあげられた内容について、同じく現
在の暮らしの中での満足度と重要度をみてみると、いずれも満足度が低く、重要度も
比較的高い位置づけにあります。中でも病院などの医療環境は、満足度の低さと重要
度の高さが他の項目に比べてめだちます。(下の表参照)
「安全安心なまちづくり」は、全国的なまちづくり課題であり、幅広い分野で求め
られていますが、森町では特に、医療環境に加えて、自然災害への備えなど防災に関
する取り組みに力を入れていくことが必要です。
森町の暮らしにおける満足度・重要度(町民アンケートより)
※満足度と重要度をポイント化し、タテ・ヨコ軸に位置づけています。
(満足度はヨコ軸、重要度はタテ軸)
低い
高い
満足度
1.40
高
い
今の場所に住み続けたい
理由で多かった内容と関
連する項目
19. 病院などの医療環境
今の場所から移りたい理
由で多かった内容と関連
する項目
5. 自然災害など
防災への取組み
11. 除排雪の対応
1.20
7. 消防・救急体制
8. 犯罪の防止、取り締まり
32. 企業誘致や
新たな事業への支援
重
要
度
1.00
20. 高齢者への理解・支援
10. 道路や歩道の整備
2. 海や山の景観の美しさ
17. 子育て支援
21. 障がい者(児)への
9. ごみの収集・リサイクル
理解・支援
6. 交通安全
30. 商業の振興
3. まちなかの景観、美しさ
18. 健康づくりや病気予防
(買い物の便利さ)
4. 自然エネルギーへの取組
15. 生活排水処理
37. 役場の窓口やサービス
31. 観光の振興
29. 漁業(水産業)の振興
14. 水道の整備、水質
16. 公共交通の利用しやすさ
23. 小学校、中学校の教育
28. 農林業の振興
24. 高校の教育
1. 自然環境のよさ、
保全の状況
0.80
36. 役場からの
広報・情報提供
0.60
12. 公園の整備
27. スポーツ活動の推進
35. 町民のまちづくりへの参加
26. 文化財や史跡の伝承保存
33. 町内会などの地域活動
0.40
34. ボランティア活動
25. 芸術文化活動の推進
13. 公営住宅、宅地の供給,
[分野の区分]
● 環境等について
▲ 生活の安全・安心について
○ 生活基盤について
■ 健康・子育て・福祉について
△ 教育・スポーツ・文化などについて
■ 産業の振興について
◇ 地域での活動、まちづくりについて
低
い
22. 公民館等での
講座、情報提供
0.20
0.00
-0.70
-0.50
-0.30
-0.10
0.10
9
0.30
0.50
0.70
(2)働く場や通勤環境を充実させ、若い世代の定住意向を高める
各年代の定住意向(森町に住みたい意向)をみると、15 歳以上では、年代が高ま
るにつれて「町内定住を希望」が高くなっています。一方、15~17 歳は「町外転出
を希望」が4割をこえていますが、「どちらともいえない」も 18~29 歳とともに3
分の1以上を占めています。また、中学生の3分の1以上は「U ターン希望」で、意
向は分散しています。中学生を含む若い世代は、定住を決めかねている割合が高いで
すが、Uターンを希望する割合も少なくないと思われます。
また、今の場所から移りたい理由を尋ねると、29 歳以下の若い世代は、仕事がな
い、あるいは仕事場から遠いという回答が 30 歳代以上に比べて高くなっています。
中学生も、働く場がないことが、町外に移りたい主な理由として比較的多く、働く場
の有無や仕事場までの距離が若い世代の定住意向に影響を与えていることが伺えま
す。働く場を町内に増やしたり、通勤環境を向上させることなどが、Uターンも含め
定住を促進するうえで重要です。
定住意向の年代ごとの比較(町民アンケート、中学生アンケートより)
町内定住を希望
0%
20%
中学生[406人]
15~17歳[68人]
どちらともいえない(中学生以外)
Uターン希望(中学生のみ)
40%
60%
29.6
36.9
17.6
36.8
18~29歳[55人]
40歳代[117人]
41.9
50歳代[129人]
41.2
9.1
28.6
54.3
23.6
5.2
26.5
24.7
8.5
23.1
20.2
60歳代[208人]
10.9
68.8
70歳以上[154人]
100%
31.5
2.0
36.4
41.6
町外転出を希望
80%
4.4
30.9
30歳代[77人]
無回答
16.3
76.0
14.7
6.3
10.4
8.7
10.4
3.2
今の場所あるいは町外に移りたい理由(町民アンケート[左]、中学生アンケート[右]より)
0%
20%
40%
自分に合う仕事がない、商売や経営が成り立たない
31.5
勤務地や通学地が遠い
30歳代以上[232人]
自然が少ない
12.5
0.0
1.3
9.0
自然災害が多い
交通事故、犯罪などが不安
騒音・悪臭などの公害がある
9.9
3.4
5.5
交通事故や犯罪、災害などが不安だから
6.3
27.0
9.5
人づきあいがめんどうだから
特に理由はないが、他のまちで暮らしてみたい
その他
51.7
22.0
13.5
10.3
11.2
13.8
73.4
3.1
5.5
一人暮らしをしてみたいから
13.4
買い物や娯楽などの場が少なく不便
16.9
人が少なくさみしいから
54.3
14.6
余暇や生きがいを楽しむ機会や仲間が少ない
38.3
買い物や遊ぶ場が少ないから
11.6
4.5
12.5
新しい物や情報が不足しているから
13.5
子育て環境が悪い、学校教育環境が悪い
中学生[128人]
10.2
医療(病院)や福祉面が不安だから
12.1
60%
10.2
自然がきびしいから(冬の寒さ、雪など)
5.6
医療や福祉面が不安
近所づきあいが良好でない
交通が不便だから
48.3
4.7
住宅環境が悪い、土地代・家賃が高い
40%
58.6
生活環境が悪いから(道路、公園、住宅など)
3.0
5.6
20%
働く場所がないから
41.6
雪が多い
0%
34.8
交通が不便
15~29歳[89人]
60%
52.8
10
60.7
その他
23.4
6.3
(3)子どもたちがまちづくり参加する機会を増やす
程度の差はありますが、中学生の約6割はまちづくりや地域の活動に関心があると
回答し、6割以上は機会があれば、まちづくりに参加したいという気持ちを持ってい
ます。手伝いたいまちづくり活動としては、まつりやイベントの参加・手伝いが最も
多くあげられています。小学生も含め、子どもたちはまつりやイベントへの関心が高
く、森町の良さ・好きなところとしても、まつりやイベントに関することを多くあげ
ています。
イベントと並んで関心が高いのは、自然です。多くの小中学生は、森町の自然の豊
かさを町の良さ・好きなところと感じている一方、まちなかや海などに捨てられてい
るごみの多さを指摘し、将来の森町に望む姿としては、自然が豊かで環境にやさしい
町を多くあげています。
子どもたちの関心が高いまつりやイベント、自然保護や環境美化などの分野で参加
機会を増やすなど、子どもたちが小さい頃から森町への関心や愛着を高めていくき
っかけを増やしていくことが重要です。
将来望む森町の姿(町民アンケート、中学生アンケート、小学生アンケートより)
0%
20%
40%
60%
22.4
24.4
人々が生き生きと働くことのできる産業の町
33.5
37.3
生活環境(交通、住宅、買物など)に恵まれた便利で住みよい町
51.2
40.9
43.5
保健医療や福祉が充実し、いつまでも健康で安心して暮らせる町
22.7
54.9
21.9
23.9
教育環境が充実し、学習活動や文化・スポーツ活動が盛んな町
13.9
50.7
自然が豊かで美しく、環境にやさしい町
44.3
27.2
18.2
地域での交流や支え合いが多くみられる町
13.1
10.7
小学生[402人]
中学生[406人]
その他
1.7
0.7
2.3
11
15歳以上[819人]
(4)若い世代の満足度を高め、まちづくりへの参加を促す
森町の暮らしの満足度・重要度を年代で比較すると、30 歳代と 40 歳代は、満足度
が各年代の中で最も低い項目が多く見られます。また、まちづくりへの住民意向の反
映、住民が町に意見を伝える機会、まちづくり情報の伝わり方に対しては、他の年代
に比べて否定的です。一方、地域活動への重要度は低く、まちづくりへの関心も低い
状況です。
30 歳代や 40 歳代は子育て世代であり、今後 10 年間のまちづくりでは、これらの
世代の参加や協力が地域に大きな影響を与えます。(3)で示した「子どもたちがま
ちづくりに参加する機会を増やす」とともに、その親である人たちを多く含む若い世
代の暮らしの満足度を高めつつ、まちづくり活動への関心や参加を促していくこと
が重要です。
(5)食を軸とした取り組みを広げ、町内外から活性化させる
小中学生は、町の良さ・好きなところとして、自然のほかに、海産物や野菜といっ
た食べ物が美味しいことなどをあげていますが、同時に、それらをもっと町外に PR
してほしいと希望しています。また、子どもたちだけに限らず、町民アンケートでも、
進めるべき産業振興として「地域の資源を活かした物産、特産品の開発」を、また、
観光振興として「町内で森町の「食」が楽しめる場所や特産品を増やす」を、それぞ
れ第1位にあげています。
「森町まち・ひと・しごと創生総合戦略」においても交流人口の拡大は重要課題で
あり、「知名度・地域ブランド化の向上」を施策に位置づけ、町内での特産品の販売
機会を増やしたり、森町のロゴマーク展開などを進めていますが、今後も積極的に森
の「食」を町内外に広めていくことが必要です。
12
Ⅱ
1
基本構想
将来像
【第1案】「第1次森町総合開発振興計画」の将来像
みんなで創ろう海と緑の理想郷 森町
~こころふれあう はつらつとした爽やかなまち~
「みんなで創ろう」:住民が力を合わせ、町と協働で進めるまちづくり
「海と緑の理想郷」
:道内最大級のストーンサークルに縄文時代から人々が暮らし、
アイヌが「オニウシ(樹木の多いところ)」と呼んだ本町の歴史を活かし、畑や
海に豊かな栄養を与える森を守り育て、森と海の幸を活かした「理想郷」
「こころふれあう」:生涯学習や生涯スポーツにより心豊かに住民が交流し、人と
人があたたかい心を持って互いに助け合う、住民相互の思いやりのあるまち
「はつらつ」:第1次産業(農漁業)と水産加工業・工業・商業・観光などが連携
し、地域の活力を呼び起こすまち
「爽やか」:自然豊かな、快適で安全な生活ができるまち
【第2案】
あたたかくてさわやかな、人と自然のエネルギーが感じられるまち・もり
「あたたかくて」:人の温かさ、道内では過ごしやすい気候(暖かさ)
「さわやかな」:若者が活躍する、新しい風がながれる
「人のエネルギー」:町民の活躍・行動力、交流によって生まれる力、地域力
「自然のエネルギー」:豊かな自然から生み出される資源、農林水産物、新エネル
ギー
【第3案】
かがやく海と大地
笑顔つなげる「もりまち」
「かがやく」:自然の持つ美しさと活力によって、かがやいている
「海と大地」:内浦湾と、駒ヶ岳を含めた大地の恵み
「笑顔つなげる」
:異世代(たてのつながり)、異業種(よこのつながり)の笑顔を
つなげていく、町外の人とも笑顔をつなげていく
13
【第4案】
ともにあゆみ育てよう
心豊かなふるさと
もりまち
「ともにあゆみ育てよう」:既にまちづくり関わっている人に加えて、これまであ
まり関わりがなかった人も加わって、一緒に行動していきましょう、まちづくり
を進めていきましょう
「心豊かなふるさと」:人が少なくなっても、心の豊かさを大事にしながら、ふる
さとを育てていきたい
【第5案】
さらに
築こう
みんなが望む未来を
森町
「さらに 築こう」:これまでのまちづくりの成果を大切にしながら、さらに築い
ていきましょう
「みんなが望む未来を」:町民一人一人が望んでいることを考え、未来志向で、前
に進んでいきましょう
14
2
人口の指標
本町の人口は、少子高齢化と転出超過の状況が継続するなかで、平成 27 年(2015
年)の国勢調査では 15,946 人となっています。
高齢化の状況など現在の人口構造からみて、今後とも人口の減少は避けられない見
通しですが、さまざまな分野が連携し、出生数を確保するための少子化対策や若者定
住対策、さらには、町外からの移住やUターンなどを促す取り組みをこれまで以上に
充実させることによって人口減少を 緩和し、本計画の最終年度であ る平成 39 年
(2027 年)の目標人口を 15,000 人とします。
※%は、年齢3区分での割合
総
人
口
平成 27 年(2015
年)
国勢調査実績値
平成 39 年(2027
年)
目標人口
15,946人
15,000人
⇒
年少人口(0~14 歳)
1,795 人(11.3%)
1,600 人(10.7%)
生産年齢人口(15~64
8,625 人(54.1%)
8,000 人(53.3%)
5,526 人(34.7%)
5,400 人(36.0%)
歳)
老年人口(65 歳以上)
少子化対策
若者定住
移住・Uターンな
ど
15
3
分野別のまちづくり方針(施策の大綱)
参考:「第1次森町総合開発振興計画」の体系図
み
んこ
なこ
ろ
でふ
創れ
あ
ろう
う
海は
つ
とら
緑つ
と
のし
理た
想爽
や
郷か
な
ま
森ち
1
学習・文化
こころゆたかなまちづくり
2
健康・福祉
ふれあいのあるまちづくり
3
産業・活力
4
自然・環境
さわやかなまちづくり
5
基盤・安全
あんぜんなまちづくり
6
協働・創造
みんなでまちづくり
町
16
1-1
1-2
1-3
1-4
1-5
1-6
1-7
2-1
2-2
2-3
2-4
2-5
2-6
2-7
3-1
3-2
3-3
3-4
3-5
3-6
4-1
4-2
4-3
4-4
4-5
4-6
4-7
5-1
5-2
5-3
5-4
5-5
5-6
5-7
5-8
6-1
6-2
6-3
6-4
幼児教育
学校教育
青少年活動
生涯学習
生涯スポーツ
地域文化
地域間交流・国際交流
保健・医療
地域福祉
次世代育成
高齢者福祉
障がい者福祉
低所得者福祉、勤労者福祉
社会保険
農林業
水産業
工業
商業・サービス業
観光産業
雇用・就労
環境共生
景観
住宅
公園・広場・緑地
河川・湖沼・海岸
環境衛生
上・下水道
土地利用
市街地
道路・交通・港湾
地域情報・通信網
地域新エネルギー
防災・消防・救急
交通安全・防犯
消費者対策
コミュニティ活動
男女共同参画・人権尊重
住民と行政のパートナーシップ
自治体経営
「まちづくり方針」のタイトル案
※将来像の内容によっては、表現の調整を行います。
第1次計画
別案
1
学習・文化
こころゆたかなまちづくり
2
健康・福祉
ふれあいのあるまちづくり
3
産業・活力
はつらつとしたまちづくり
4
自然・環境
さわやかなまちづくり
5
基盤・安全
あんぜんなまちづくり
6
協働・創造
みんなでまちづくり
1
豊かな心と健やかな体を育む生涯学習のまちづくり
2
健康と支え合いを大切にしたあたたかなまちづくり
3
産業の力を高め魅力を伝えるまちづくり
4
自然の豊かさを感じながら生活できるまちづくり
5
便利で安全安心なまちづくり
6
みんなで考え創っていくまちづくり
17
1
学習・文化
こころゆたかなまちづくり
1
豊かな心と健やかな体を育む生涯学習のまちづくり
森町に住むすべての人々が、さまざまな学びや活動、交流などを通じて、自己を成
長させ、豊かな心と健やかな体を育むことができるまちをめざします。
・子どもたちの成長過程に応じた学びや体験活動の場を充実させ、基礎的な知識や
技能を身につけ、さまざまな課題や場面に対応できる思考・判断・表現する力を、
学校や幼稚園等、家庭、地域と連携・協同しながら育んでいきます。
・本町の子どもたちが、青少年期を心身ともに健やかに過ごせるよう、地域ぐるみ
で見守るとともに、本町の特性をいかした体験やボランティア活動、スポーツ活
動などを通じて子どもたちの成長を促します。
・子どもから大人まで、世代を問わずに誰もが学び、スポーツに親しむことができ
るよう、学習機会やスポーツ・レクリエーション活動の機会を充実させ、活動・
交流の環境改善に取り組みます。また、歴史ある文化の継承と活用を図り、本町
に根ざした文化を創造していきます。
・姉妹町をはじめ、本町と歴史や文化、産業などつながりのある国内外の地域や
人々との交流機会を充実させ、人材の育成や地域の相互発展を促進します。
「基本計画」での
まちづくり項目
○幼児教育
○学校教育
○青少年活動
○生涯学習
○生涯スポーツ
○地域文化
○地域間交流・国際交流
18
2
健康・福祉
ふれあいのあるまちづくり
2
健康と支え合いを大切にしたあたたかなまちづくり
町民ひとり一人が自らの健康を大切にし、また、地域での見守りや支え合いを強め
ながら、老いや病気、障がい、子育てなどから生じる不安をみんなで取り除いていく
まちをめざします。
・保健・医療・福祉の相互連携をはじめ、各団体や関係機関と協働し、町民の健康
への関心を高め、病気の予防や早期の発見・治療に努めます。また、町外の医療
機関との連携や救急医療の充実により、町民の命を守る体制を強化します。
・住み慣れた地域で暮らしたい人たちが、そこでの生活を続けることができるよう、
高齢者や障がい者に配慮した環境整備を進めるとともに、地域における支え合い
の心の醸成や取り組みを促します。
・出産や子育てを希望する人たちが、森町で安心して子どもを産み育てられるよう、
より効果的な支援を行います。
・高齢者や障がい者が抱える不安や悩みを解消するための取り組みを進めるとと
もに、年齢や障がいに関わらず、地域社会の一員として心安らかに生活できるよ
う支援します。
・関係機関との連携を深めながら、低所得者や生活保護世帯の自立促進、勤労者の
就労環境の改善を進めます。
・町民が生涯を通じて安定した生活を送れるよう、介護保険制度や国民健康保険制
度の健全運営と、国民年金制度への正しい理解促進に努めます。
「基本計画」での
まちづくり項目
○保健・医療
○地域福祉
○次世代育成
○高齢者福祉
○障がい者福祉
○低所得者福祉、勤労者福祉
○社会保険
19
3
産業・活力
はつらつとしたまちづくり
3
産業の力を高め魅力を伝えるまちづくり
新幹線の開業や高速道路の延伸、インターネットを活用した情報発信などをいかし
て、豊かな自然で育てられた農林水産物の魅力を発信し、地域産業の発展をめざしま
す。
・生産性や利便性の高い農地が増えるよう基盤整備を進めるとともに、将来の農業
を担う若い経営者が魅力を感じる農業をめざし振興します。また、地域材や木炭
の利用拡大を進めることにより、持続可能な森林経営をめざします。
・ハード・ソフトの両面で衛生管理体制を構築することで、水産物の付加価値を向
上させます。また、資源管理型の水産業を振興するための環境づくりを進め、次
世代を担う後継者が魅力を感じられるよう、豊かな海と水産業を守ります。
・農林業や水産業に対する地域の関心を高め、地産地消を拡大させます。また、町
内の水産加工業を中心とした食品製造事業者をはじめ、町内外のさまざまなつな
がり、連携を深め、農林産品や水産物の高付加価値化やブランド化、加工品づく
りなどを促進し、町全体で地域産業を盛りあげます。
・生活に欠かせない身近な買い物の場、サービスを受けられる場として、個々のお
店や商店街がより一層町民から親しまれることにより、商業の活性化が進むよう
努めます。
・駒ヶ岳や内浦湾、温泉などの自然環境、地域で受け継がれている豊かな食、来訪
者を受け入れる施設や店など、町内の魅力ある地域資源をいかし、森町ならでは
の観光を振興します。
・既存の産業に加えて、起業や経営の多角化、企業誘致などを促進し、本町で働き
たい人たちが一人でも多く希望どおりの職につくことができ、さらには労働人口
が拡大するよう努めます。
「基本計画」での
まちづくり項目
○農林業
○水産業
○工業
○商業・サービス業
○観光産業
○雇用・就労
20
4
自然・環境
さわやかなまちづくり
4
自然の豊かさを感じながら生活できるまちづくり
自然の中で暮らすことができる、うるおい豊かな生活環境を次代に引き継ぎなが
ら、暮らしの中で利便性や快適さが感じられるまちをめざします。
・持続可能なまちづくりの根幹となる農林水産業を守るため、地球温暖化をはじめ
とする環境問題について考え、問題解決に向けて地域新エネルギーなどの再生可
能エネルギーの導入や、省エネルギーの実践などを促進します。
・町民の憩いの場、子育てや健康増進の場として親しまれる公園・広場づくりを進
めるとともに、観光や交流、防災拠点としての活用もふまえ整備を進めます。
・河川や湖沼、海岸などの自然環境に加えて、沿道や公園など公共の場を大切にす
る意識を高めながら、清掃活動や景観向上、花や緑を増やす取り組みなどを通じ
て、ポイ捨てやごみがなく、美しいまちづくりを進めます。
・安全でおいしい水の供給に努めるとともに、ごみや排水、し尿などの処理を適正
に行い、快適で衛生的な生活基盤を保ちます。
「基本計画」での
まちづくり項目
○環境共生
○地域新エネルギー
○景観
○住宅
○公園・広場・緑地
○河川・湖沼・海岸
○環境衛生
○上・下水道
21
5
基盤・安全
あんぜんなまちづくり
5
便利で安全安心なまちづくり
道路や交通、情報通信、電力など日常生活や産業振興に欠かせないインフラ機能を
高めつつ、犯罪や交通事故、災害など、町民の生命や財産をおびやかす状況を未然に
防ぎ、発生時には迅速かつ的確に対応できる、安全なまちをめざします。
・環境保全と地域活性化の双方をふまえたうえで、森町全体の土地利用や市街地の
活性化について進めます。
・町民や来訪者の移動手段や産業基盤・防災拠点として重要な役割を担う町内の道
路や港湾・漁港、公共交通の利便性が高まるよう、関係機関とともに努めます。
・救急体制の充実や火災や交通事故などを防ぐ取り組みを進め、多発する特殊詐欺
をはじめ犯罪などを予防します。
・駒ケ岳の噴火や地震、津波、風水害など自然災害に対する取り組みを進めるため
に、避難訓練などを通じて日頃から災害への心構えや対応について、みんなで意
識し取り組むよう促します。また、情報の収集・伝達体制や防災資機材などの防
災体制を強化します。
「基本計画」での
まちづくり項目
○土地利用
○市街地
○道路・交通・港湾
○地域情報・通信網
○防災・消防・救急
○交通安全・防犯
○消費者対策
22
6
協働・創造
みんなでまちづくり
6
みんなで考え創っていくまちづくり
子どもから大人まで、森町で暮らす人たちが自分のまちに関心や愛着を持ち、より
良いまちにしていこうという取り組みが、さらに広がるまちづくりをめざします。
・人口減少や高齢化などにより生まれつつある地域の課題を、できるだけ地域の力
で解決できるよう、日頃のコミュニティ活動や地域での積極的な取り組みを支援
します。
・町民ひとり一人が個人として尊重され、家庭や地域などで活躍できるまちづくり
を進めます。
・町民と行政、それぞれが持つ情報や考えを共有し、課題の把握とその解決に向け
た取り組みを進めていく協働のまちづくりがさらに定着するよう努めます。
・限られた財源を有効に活用するとともに、人材育成に努め、広域的な連携も図り
ながら、効率的で効果の高い行政運営を進めます。
「基本計画」での
まちづくり項目
○コミュニティ活動
○男女共同参画・人権尊重
○住民と行政のパートナーシップ
○自治体経営
23