JCC 2016 年下期 日系企業景気動向調査(概要)

盤谷会議所(JCC) 経済調査会
JCC 2016 年下期 日系企業景気動向調査(概要)
 JCC 会員企業を対象に年 2 回、景況や財務状況(売上、損益、設備投資)、時々の関心事項な
どについて実施。1971 年以来 46 年続いている調査で、タイで事業を展開する日系企業の動向
を包括的に把握することのできる唯一の調査
 調査期間(調査票発送日:2016 年 11 月 7 日 提出期限:2016 年 12 月 6 日)
 回答企業数:508 社 (発送数:JCC 会員企業 1,724 社 回収率:29.5%)
 2017 年 2 月 1 日(水)午後 2 時 記者発表
1. 業 況 感 DI(Diffusion Index)
DI とは?
業況が「上向いた」、「悪化した」は前期との比較であり、両者を差し引いたDIがプラスの場合は、前
期に比べ業況が改善している企業が多いことを示している。
一方、DIがマイナスの場合は、前期に比べ業況が悪化している企業が多いことを示している。
【計算例】ある業種 50 社回答のうち
「上向く」 回答企業数 35 社(35/50=70%)、「横ばい」5 社、「悪化する」 10 社(10/50=20%)の場
合、70-20=+50 がDIとなる。
2016 年上期の業況感は、2015 年下期に比べ、大きく改善した(▲4→9)。2016 年下期の業況感
はプミポン前国王の崩御の影響もあり、幾分弱含むものの(9→4)、2017 年上期には大幅に改
善する見通しとなった(4→15)。
DI の推移(2006 年以降)
業 種
食料品
製 繊維
化学
鉄鋼・非鉄
造 一般機械
電気・電子機械
輸送用機械
業 その他
製造業全体
非 商社
小売
製 金融・保険・証券
建設・土木
造 運輸・通信
その他
業 非製造業全体
全 体
今回の調査
回答数
実績
見通し
16上
16下
17上
57
71
57
7
7
▲8
8
13
37
15
30
46
10
▲2
21
40
22
26
22
23
▲6
14
16
62
7 ▲ 12
▲8
60
10
32
10
37
12
11
15
288
19
▲2
17
82
10 ▲ 30
40
10
▲ 22 ▲ 11
23
19
▲ 39 ▲ 11
▲4
28
18
0
17
35
9
6
16
46
5
▲3
16
220
9
4
15
508
2017 年上期
「上向く」(35%),「横ばい」(45%)、
「悪化する」(20%)
35% - 20% =DI 15
2. 設 備 投 資 (製 造 業 )
 2017 年度については、設備投資の「投資増」を見込む企業は 33%となった。また「横ばい」を見
込む企業は 34%、「投資減」を見込む企業は 22%となった。
単位:件数、( )は構成比(%)
業 種
食料品
繊維
化学
鉄鋼・非鉄
一般機械
電気・電子機械
輸送用機械
その他
製造業全体
回答企業数
横ばい
投資減
未定
合計
3 (43)
0
(0)
1 (14)
7
7 (54)
0
(0)
13
3 (23)
4
(9)
43
15 (35)
4
(9)
8 (20)
4 (10)
41
14 (34)
3 (13)
23
8 (35)
5 (22)
63
21 (33) 13 (21) 11 (17)
14 (25) 19 (33)
4
(7)
57
19 (53)
7 (19)
2
(6)
36
97 (34) 63 (22) 29 (10)
283
投資増
3 (43)
3 (23)
20 (47)
15 (37)
7 (30)
18 (29)
20 (35)
8 (22)
94 (33)
(注)前年度比
3. 輸 出
3.1 2017 年上期(1~6 月)の輸出動向
 2017 年上期については、輸出の「増加」を見込む企業は 39%となった。また「横ばい」を見込む
企業は 49%、「減少」を見込む企業は 12%となった。
業
増 加
種
20%超増
食料品
繊維
化学
鉄鋼・非鉄
一般機械
電気・電子機械
輸送用機械
その他
製造業全体
商社
小売
その他
非製造業全体
全 体
(注)前年同期比
4
5
24
11
6
26
21
10
107
28
1
1
31
138
10~20%増 10%未満増
1 (14)
(57) 0 (0)
(38) 0 (0)
3 (23)
(53) 7 (16) 5 (11)
(30) 2 (5)
3 (8)
(33) 0 (0)
5 (28)
(43) 1 (2)
5 (8)
(37) 3 (5)
3 (5)
(30) 1 (3)
1 (3)
(39) 14 (5) 26 (10)
(37) 3 (4)
4 (5)
(50) 1 (50) 0 (0)
(25) 0 (0)
0 (0)
(36) 4 (5)
4 (5)
(39) 18 (5) 30 (8)
3
2
12
6
1
20
15
8
67
21
0
1
23
90
(43)
(15)
(27)
(16)
(6)
(33)
(26)
(24)
(25)
(28)
(0)
(25)
(26)
(25)
単位:件数、( )は構成比%
横ばい
減 少
合計
10%未満減 10~20%減 20%超減
(不変)
0 (0)
0 (0)
7
3 (43)
0 (0)
0 (0)
2 (15) 1 (8)
1 (8)
0 (0)
13
6 (46)
4 (9)
3 (7)
0 (0)
1 (2)
45
17 (38)
6 (16) 3 (8)
0 (0)
3 (8)
37
20 (54)
18
12 (67)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
28 (46)
2 (3)
61
7 (11) 2 (3)
3 (5)
57
23 (40) 13 (23) 5 (9)
5 (9)
3 (5)
1 (3)
33
17 (52)
6 (18) 4 (12) 1 (3)
126 (46) 38 (14) 18 (7) 10 (4)
10 (4)
271
44 (58)
4 (5)
1 (1)
2 (3)
1 (1)
76
1 (50)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
2
3 (75)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
0 (0)
4
51 (59)
5 (6)
1 (1)
2 (2)
2 (2)
87
177 (49) 43 (12) 19 (5) 12 (3)
12 (3)
358
3.2 今後の有望輸出市場
 今後の有望輸出市場(複数回答)は、「ベトナム」が 45%と 1 位になった。次いで「インドネシア」
(38%)、「インド」(32%)、「ミャンマー」(29%)、日本(19%)の順となった。
単位:件数、( )は回答企業数割合(%)
業 種
製造業
非製造業
全 体
今回順位
前回順位
前々回順位
(注)上位15位
ベトナ インドネ
インド
ム
シア
112 (43) 106 (41)
ミャン
マー
カンボ フィリピ
ジア
ン
中近東 中南米 アフリカ
合計
回答
企業数
85 (33) 62 (24) 48 (18) 34 (13) 43 (16) 40 (15) 33 (13) 23 (9) 27 (10) 26 (10) 20 (8) 19 (7) 16 (6)
736
261
3 (3)
248
90
66 (19) 51 (15) 49 (14) 45 (13) 42 (12) 39 (11) 39 (11) 28 (8) 24 (7) 21 (6) 19 (5)
984
351
日本
45 (50) 27 (30) 28 (31) 39 (43) 18 (20) 17 (19)
157 (45) 133 (38) 113 (32) 101 (29)
1
1
1
2
2
2
マレー
シア
3
3
3
4
4
4
5
6
5
6
5
6
6 (7)
7
8
7
2
米国
5 (6)
8
10
9
ラオス
中国
9 (10) 16 (18) 12 (13)
9
7
8
10
9
9
11
11
11
欧州
2 (2)
12
12
13
4 (4)
13
13
13
2 (2)
14
14
12
15
16
16
4. 経 営 上 の問 題 点
 経営上の問題点(複数回答)は、「他社との競争激化」が 75%と最も多かった。次いで、「総人件
費の上昇」(38%)、「国内需要の低迷」(32%)などとなった。
 業種別では、製造業では「エンジニアの人材不足」(41%)、非製造業では「事務系マネージャー
の人材不足」(25%)なども多かった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
経営上の問題点
前回順位 今回順位
1
他社との競争激化
1
2
2
総人件費の上昇
3
3
国内需要の低迷
5
4
為替変動への対応
4
5
エンジニアの人材不足
合 計
回答企業数
製造業
219 (77)
129 (45)
84 (29)
109 (38)
116 (41)
1157
285
非製造業
156 (72)
62 (29)
76 (35)
45 (21)
32 (15)
651
217
全体
375 (75)
191 (38)
160 (32)
154 (31)
148 (29)
1,808
502 (100)
(注) 上位5位
5. タイ政 府 への要 望 事 項
 タイ政府への要望事項(複数回答)は、「景気対策(公共インフラ整備など)の推進」が 56%と最
も多かった。次いで、「関税や通関にかかわる制度や運用の改善」(47%)、「バンコク首都園の
交通インフラ整備」(34%)、「治安・安全の確保」(30%)、「法人税など税制の運用の改善」
(28%)などとなった。
 業種別では、製造業で「教育・人材開発の向上」(29%)、非製造業で「外国人事業法の緩和・撤
廃」(33%)、「ワークパーミット、ビザの発給に関する問題の改善」(27%)なども多かった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
前回 今回
順位 順位
1
2
3
4
6
7
14
5
1
2
3
4
5
6
7
8
13
9
12
8
9
11
15
10
18
16
17
-
9
11
12
13
14
15
16
17
18
19
-
タイ政府への要望事項
景気対策(公共インフラ整備など)の推進
関税や通関にかかわる制度や運用の改善
バンコク首都圏の交通インフラ整備
治安・安全の確保
法人税など税制の運用の改善
教育・人材開発の向上
FTA、EPA等経済連携の推進
外国人事業法の緩和・撤廃
タイと近隣国(CLMVやインドなど)を結ぶ物
流輸送インフラの整備
洪水対策の着実な実施
ワークパーミット、ビザの発給に関する問題の改善
為替の安定化
政策の継続性
通信インフラの整備
労働紛争の防止
渇水対策の実施
知的財産権の保護
外国人労働者の活用促進
地域統括機能の立地促進(IHQ,ITC等)
その他
合 計
回答企業数
3
製造業
非製造業
全 体
167
141
94
82
81
82
78
44
(59)
(50)
(33)
(29)
(29)
(29)
(28)
(16)
113
93
74
70
60
43
46
72
(52)
(43)
(34)
(32)
(28)
(20)
(21)
(33)
280
234
168
152
141
125
124
116
(56)
(47)
(34)
(30)
(28)
(25)
(25)
(23)
43
(15)
52
(24)
95
(19)
66
33
61
47
28
46
36
16
19
11
11
1186
283
(23)
(12)
(22)
(17)
(10)
(16)
(13)
(6)
(7)
(4)
(4)
29
58
25
20
33
10
12
22
17
19
8
876
218
(13)
(27)
(11)
(9)
(15)
(5)
(6)
(10)
(8)
(9)
(4)
95
91
86
67
61
56
48
38
36
30
19
2,062
501
(19)
(18)
(17)
(13)
(12)
(11)
(10)
(8)
(7)
(6)
(4)
(100)
6. 通 関 手 続 の課 題
6.1 通 関 手 続 の改 善 状 況
 最近(2016 年 1 月以降)の通関手続の改善状況については、「改善している」が 6%、「変わらな
い」が 75%、「悪化している」が 3%となった。「分からない」の回答も 17%あった。
単位:件数、( )は回答企業割合(%)
業 種
改善している
製造業
非製造業
全 体
17
9
26
(6)
(6)
(6)
変わらない
221
106
327
悪化している
(80)
(65)
(75)
5
6
11
回答
企業数
(12)
275
(25)
162
(17)
437
わからない
(2)
(4)
(3)
32
41
73
6.2 通 関 手 続 の課 題
 通関手続の課題(複数回答)は、「通関支部・担当官により、関税品目分類(税率)や関税評価
(ロイヤリティ・ライセンス料の加算を含む)などの判断が異なる。」が 52%と最も多かった。次い
で、「インボイス、原産地証明書、シッピング書類など、記載事項の些細な誤りを頻繁に指摘さ
れ、修正に時間を要する(荷物が留め置かれる)。」(38%)、「日・タイ経済連携協定(JTEPA)や
ASEAN 物品貿易協定(ATIGA)の原産地証明書の適用に関するルールが厳しい。」(27%)など
となった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
前回 今回
順位 順位
1
1
2
2
3
3
4
4
5
5
6
6
7
7
製造業
通関手続きの課題
通関支部・担当官により、関税品目分類
(税率)や関税評価(ロイヤリティ・ライセンス
料の加算を含む)などの判断が異なる。
インボイス、原産地証明書、シッピング書類
など、記載事項の些細な誤りを頻繁に指摘
され、修正に時間を要する(荷物が留め置
かれる)。
日・タイ経済連携協定(JTEPA)やASEAN
物品貿易協定(ATIGA)の原産地証明書の
適用に関するルールが厳しい。
申告誤りに対する罰金額が過大、また基準
(不足額の50%~400%)が不透明
BIS19など還付金の返還に時間がかかる。
輸出の際に合理的な理由のない書類や資
料の提出を多数求められる。
輸入申告時に価格が確定していない貨物
について、確定価格を報告してから納付通
知までが長く、サーチャージや罰金や課さ
れる場合がある。
その他
合 計
回答企業数
4
非製造業
全 体
107
(49)
70
(57)
177
(52)
89
(40)
42
(34)
131
(38)
68
(31)
25
(20)
93
(27)
44
(20)
31
(25)
75
(22)
53
(24)
19
(15)
72
(21)
26
(12)
12
(10)
38
(11)
18
(8)
11
(9)
29
(8)
14
419
220
(6)
9
219
123
(7)
23
638
343
(7)
(100)
7. 税 制 の課 題
7.1 税制の運用
 税制の運用については、「改善すべき点がある」が 54%、「改善すべき点がない」が 2%となっ
た。「どちらとも言えない」との回答も 44%あった。
単位:件数、( )は回答企業割合(%)
業 種
改善すべき点 改善すべき点
がある
がない
どちらとも
言えない
回答
企業数
製造業
143
(51)
3
(1)
132
(47)
278
非製造業
121
(58)
6
(3)
83
(40)
210
全 体
264
(54)
9
(2)
215
(44)
488
7.2 税制の運用の課題
 税制の運用と課題について(複数回答)は、「根拠不明な指摘」が 47%と最も多かった。次いで、
「税金還付手続の遅延」(41%)、「税金還付手続の煩雑さ」(41%)などとなった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
順位
1 根拠不明な指摘
2 税金還付手続の遅延
3 税金還付手続きの煩雑さ
4 担当官の対応
5 申告手続の煩雑さ
6 過重な加算税・延滞税
7 頻繁な税務調査
8 その他
合 計
回答企業数
製造業
非製造業
77
61
58
49
42
32
19
2
393
152
52
53
55
40
35
18
19
12
333
124
(51)
(40)
(38)
(32)
(28)
(21)
(13)
(1)
(42)
(43)
(44)
(32)
(28)
(15)
(15)
(10)
全 体
129
114
113
89
77
50
38
14
726
276
(47)
(41)
(41)
(32)
(28)
(18)
(14)
(5)
(100)
8. 人 材 不 足 ・人 材 開 発
8.1 不 足 感 が認 められる職 種
 不足感が認められる職種(複数回答)については、「エンジニア(IT 以外)」が 48%と最も多かっ
た。次いで、「事務系マネージャー」(29%)、「営業職(技術系)」(27%)、「日本語能力職」
(20%)、「営業職(事務系)」(20%)などとなった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
順位
1
エンジニア(IT以外)
2
事務系マネージャー
営業職(技術系)
3
4
日本語能力職
5
営業職(事務系)
6
テクニシャン
7
スタッフ(会計・総務)
8
ITエンジニア
9
輸出入・購買職
10 ワーカー
11 スタッフ(会計・総務以外)
12 その他
13 運転手
合 計
回答企業数
製造業
非製造業
184
74
78
61
42
58
30
35
20
17
11
9
9
628
277
41
63
48
35
52
13
32
17
11
13
19
15
12
371
196
5
(66)
(27)
(28)
(22)
(15)
(21)
(11)
(13)
(7)
(6)
(4)
(3)
(3)
(21)
(32)
(24)
(18)
(27)
(7)
(16)
(9)
(6)
(7)
(10)
(8)
(6)
全 体
225
137
126
96
94
71
62
52
31
30
30
24
21
999
473
(48)
(29)
(27)
(20)
(20)
(15)
(13)
(11)
(7)
(6)
(6)
(5)
(4)
(100)
8.2 不 足 するエンジニア
不足するエンジニアについて(複数回答)は、「設備管理向けエンジニア」が 44%と最も多かった。
次いで「生産管理向けエンジニア」(38%)、「研究開発向けエンジニア」(26%)、「セールス(営
業)エンジニア」(25%)などとなった。
注)設問8-1で「エンジニア(IT 以外)」及び「IT エンジニア」を選択した企業のみの回答
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
製造業
順位
1 設備管理向けエンジニア
2 生産管理向けエンジニア
3 研究開発向けエンジニア
4 セールス(営業)エンジニア
5 サービスエンジニア
6 デザイナー
7 テスティング向けエンジニア
- その他
合 計
回答企業数
98
85
58
44
16
12
9
15
337
194
非製造業
(51)
(44)
(30)
(23)
(8)
(6)
(5)
(8)
12
9
7
17
19
6
4
7
81
54
全 体
(22)
(17)
(13)
(31)
(35)
(11)
(7)
(13)
110
94
65
61
35
18
13
22
418
248
(44)
(38)
(26)
(25)
(14)
(7)
(5)
(9)
9. TPP について
9.1 タイの TPP 参 加 について
 タイの TPP への参加の是非については、「参加すべき」が 44%、「参加すべきでない」が 3%と
なった。また「どちらとも言えない」との回答も 54%あった。
単位:件数、( )は回答企業割合(%)
業 種
製造業
非製造業
全 体
参加すべき
参加すべきで どちらとも言え
回答
企業数
ない
ない
134
(46)
4
(1)
151
(52)
289
81
(40)
10
(5)
113
(55)
204
215
(44)
14
(3)
264
(54)
493
9.2 TPP 参 加 のメリット
 タイが TPP に参加した場合のメリット(複数回答)は、「所在国(タイ)の関税引き下げによるコス
ト削減」が 44%と最も多かった。次いで「契約相手国の関税引き下げによるアクセス改善」
(39%)、「貿易・投資などにかかる各種手続の簡素化・透明化」(32%)となった。また「特にな
し」との回答も 25%あった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
製造業
順位
1
2
3
所在国(タイ)の関税引き下げによるコスト削減
契約相手国の関税引き下げによるアクセス改善
貿易・投資などにかかる各種手続の簡素化・透明化
4
特になし
所在国(タイ)のサービス・投資関連規制緩和による
5
ビジネス機会の拡大
国内法改正(労働法、競争法等)による規制の緩和、
6
自由度の拡大
締約相手国のサービス・投資に関する規制緩和によ
7
るアクセス改善
8
知的財産保護の適正化
その他
合 計
回答企業数
6
非製造業
全 体
138
(51)
64
(34)
202
(44)
121
(45)
59
(32)
180
(39)
90
(33)
57
(31)
147
(32)
62
(23)
50
(27)
112
(25)
47
(17)
48
(26)
95
(21)
34
(13)
25
(13)
59
(13)
27
(10)
26
(14)
53
(12)
11
4
534
271
(4)
(1)
12
2
343
186
(6)
(1)
23
6
877
457
(5)
(1)
(100)
9.3 TPP 参 加 のデメリット
 タイが TPP に参加した場合のデメリット(複数回答)は、「特になし」が 57%と最も多かった。次い
で「所在国(タイ)の関税引き下げによる競争激化」(25%)、「締約相手国の関税引き下げに伴う
輸出先市場での競争激化」(21%)となった。
単位:件数、( )内は回答企業数割合(%)
順位
製造業
1
特になし
2
所在国(タイ)の関税引き下げによる競合激化
締約相手国の関税引き下げに伴う輸出先市場での
競争激化
所在国(タイ)のサービス・投資規制の緩和に伴う競
争激化
貿易・投資などに係る制度・手続変更に伴う対応コ
ストの増大
国内法改正(労働法、競争法等)による規制の強
化、自由度の低下
3
4
5
6
7
知的財産保護に伴う自由度の低下、コスト上昇等
- その他
合 計
回答企業数
7
非製造業
全 体
131
(51)
107
(67)
238
(57)
70
(27)
36
(23)
106
(25)
63
(25)
23
(14)
86
(21)
31
(12)
23
(14)
54
(13)
20
(8)
12
(8)
32
(8)
15
(6)
9
(6)
24
(6)
9
(4)
1
(1)
10
(2)
2
341
256
(1)
3
214
160
(2)
5
555
416
(1)
(100)