MotoGP 2017の開幕に先 ち MotoGP各クラスへの参戦

Press Information
2017 年 2 月 21 日
MotoGP 2017の開幕に先⽴ち
Red Bull KTM Factory Racing Teamが
MotoGP各クラスへの参戦体制を発表
KTMファクトリーレーシングチームは、2017年2月20日、新たな時代
の幕開けを告げました。この日、KTMの拠点であるオーストリア・マ
ッティクホーフェンにあるKTMモータースポーツの新社屋でMotoGP
2017年シーズンのチーム体制を発表しました。これにより、KTMは最
高峰であるMotoGPクラスに加え、Moto2、Moto3の全クラスのチャン
ピオンシップにワークス体制で参戦する初のメーカーとなりました。
KTMはオフロード・レーシングシーンで成功を収めたメーカーであ
Red Bull KTM Factory Racing Team
り、今年1月にはKTMのファクトリーライダー/Sam Sunderland(サ
ム・サンダーランド)が、KTM 450 Rallyを駆りダカールラリーに勝
利。これによりKTMはダカールラリー16連覇を成し遂げました。
そして今回、KTMは、メインスポンサーであるRed Bullとともに、ロ
ードレースの世界最高峰、MotoGPのプレミアムクラスへの参戦を正式
に発表。ロードレースの新たな世界に向け、その歩みを進めました。
KTM AG: CEO/Stefan Pierer(ステファン・ピエラ)のコメント:
「私たちは、なぜMotoGPに挑むのか?これは、マーケットからの要望
によるものです。3年前、私たちはライバルブランドであるBMWの売
り上げを抜き、世界で3番目に大きなスポーツモーターサイクルのメー
MotoGP マシン/RC16
カーに成長しました。その当時、KTMのCSOであるHubert
Trunkenpolz(フーベルト・トゥルンケンポルツ)は、次のように語り
ました。『私たちは今こそMotoGPに挑むべき時だ。私は販売面におい
てそれをサポートする』と。そして、私はKTMのモータースポーツ・
ディレクターであるPit Beirer(ピット・バイラ)にそのことを話し、
彼はその後、完璧なプログラムを作り上げました。彼が優先したこと
は、これまでにKTMが蓄積してきたあらゆる知識と経験、そして経験
豊富な人材を総動員してインフラ整備を行うことでした。これは世界
的なベンチマークになるプログラムであり、これまでの3年間で私たち
はさまざまな課題をクリアしてきました。今まさに結実したのです」
KTM AG: モータースポーツ・ディレクター/
Pit Beirer(ピット・バイラ)のコメント:
#44 Pol Espargaro(ポル・エスパルガロ)
「私たちの心は常にレースとともにあります。しかし、MotoGPという
プレミアムクラスへの参戦は、これまで私たちが歩んできた道とは違
う方向へと歩みを進めることだ。しかし我々はレーシングスピリット
に溢れ、プレッシャーがかかるほどに戦う意欲が湧いてきます。した
がって、新たな道に向かうことは特別なことではないのです。もちろ
ん、ここに辿り着くまでは全社を挙げ、冒険と努力を重ねてきまし
た。そのチャレンジ精神に信頼し、MotoGPへの参戦の準備を推進して
くれたピエラ氏とKTMのすべてのスタッフに感謝しなければなりませ
ん。これまでに積み重ねてきた経験がなければ、このプロジェクトは
実現しなかった。まさに夢が実現したのだ。私たちはすべてのレース
カテゴリーにおいて若手ライダーたちと戦い、彼らと苦楽を共に乗り
越えてきました。しかし、Red Bull Rookies Cupで才能ある若いライ
ダーたちを育て、彼らとともにMoto3を戦っても、Moto2クラスで彼ら
を失うのは悲しいことだ。Brad Binder(ブラッド・ビンダー)のよう #38 Bradley Smith(ブラッドリー・スミス)
にMoto3クラスでチャンピオンを獲得したライダーを、私たちのチー
ムにとどめるためにはどうすればいいか想像してみた。その答えが
Moto2クラスへの参戦であり、そのことによって私たちの希望は叶え
られた。私たちの子供たちは、すべてのキャリアを、すべてのカテゴ
リーを通して私たちとともに戦うことができるのです」
Press Information
2017 年 2 月 21 日
Thomas Überall(トーマス・ウベラル)
「Heinz Kinigadner(ハインツ・キニガードナー)がいてくれたからこ
そ、私たちの今ががある。彼は私たちがRed Bullブランドを始動した
当時、初めて出会ったアスリートであり、彼が私たちをKTMファミリ
ーへと導いてくれた。その後、この成功が始まった。2007年にPit
Beirer(ピット・バイラ)がモータースポーツ部門に参画し、階段を駆
け登るようにオフロードで、そしてアメリカを含む世界中での勝利が
始まった。そしてMoto3クラスへの参戦は、ロードレースという新た
な道を切り開く大きな契機となった。私たちオーストリア企業が、同
じオーストリア・ブランドとして長い歴史を持つKTMとともに、最初
から手を取り合い前に進んでいくことには疑いの余地がなかった。私
Moto2 マシン
たちはMotoGPの世界においても、オフロードシーンと同様の活躍を楽
しみにしている。MotoGPでのタイトル獲得も、そう遠くはないだろ
う」
MotoGPチーム監督/Mike Leitner(マイク・ライトナー)のコメン
ト:
「何より、この日を迎えられたことをとても幸せに感じている。全社
を挙げて寝る間さえ惜しんで働き、この日を迎えられたからだ。セパ
ンで行ったテストでは非常によい成果が得られた。その前に行ったバ
レンシアでのテストではいくつかの問題を抱えていたが、チームのエ
ンジニアたちが解決に尽力し、その試みが正しい方向に進んでいるこ
とをライダーとともに確認することができた。しかし、まだ多くのチ
#41 Brad Binder(ブラッド・ビンダー)
ャレンジが残っている。とりわけ重要なことは、2人のライダーのモチ
ベーションを高め、維持することだ。私たちは、彼らがよいと感じる
ものを提供することできる。これが私たちの目標であり、その目標を
達成するための努力を続けている」
MotoGP ファクトリーライダー/
Pol Espargaro(ポル・エスパルガロ)のコメント:
「とにかく美しいバイクだ。ライディングの間も、この印象は変わら
ない。フィーリングもいい。KTMはMotoGPを戦う新しいブランド
だ。常に前進し、改善している。RC16でコースを走るたびにライバル
たちに接近している。その進化を目の当たりにするのは素晴らしい経
#44 Miguel Oliveira(ミゲル・オリベイラ)
験だ。私や、このプロジェクトを信頼してくれるKTMに感謝してい
る」
MotoGP ファクトリーライダー/
Bradley Smith(ブラッドリー・スミス)のコメント:
「ファクトリーライダーとしてここにいることを望み、自らのキャリ
アを通してこの任務を遂行したいと考えていた。このチャンスに恵ま
れれば、その期待と同じ大きさのプレッシャーもかかる。もちろん、
私には、それを受け入れる覚悟ができている。チームは一丸となって
戦っている。しかし、これは始まりにすぎない。2017年シーズンが
我々に何をもたらすのか。楽しみにしている」
※怪我を負ったスミスですが、順調に回復に向かっていると発表がありました
Moto2/Moto3 チーム監督/Aki Ajo(アキ・アジョ)のコメント:
「この素晴らしいプロジェクトに参加できたことは実に光栄だ。しか
し、それはとても難しいプロジェクトでもある。昨年に好成績を収め
た後だけに、周囲の期待は大きい。我々は地に足をつけて戦う必要が
ある。レースは、シーズンごとに全く異なる展開を見せるからだ。
特にMoto2クラスはゼロからのスタートだ。すぐに勝利を手にするこ
とは難しいかもしれないが、常にその勝利を目指して戦っていく。
Moto3クラスでは長くKTMとともに戦い、毎年タイトル争いに加わ
り、素晴らしい経験を重ねている。今シーズンもこれまでと同様、タ
イトルを目指して戦う。我々の目標は非常に高いが、両クラスのライ
ダーたちには自分らしいレースをしてくれることを願っている」
Press Information
2017 年 2 月 21 日
KTMのMotoGPマシン「RC16(シックスティーン)」は、2015年10月
にオーストリアにあるサーキット/Red Bull Ringで走行を開始。
以来、チームは、さまざまなGPコースで通算50回以上のテストを行っ
てきました。テストライダーのMika Kallio(ミカ・カリオ)は2016年
のMotoGP最終戦/バレンシアに、RC16でワイルドカード出場も果た
しました。
ファクトリーライダーのPol Espargaro(ポル・エスパルガロ)と
Bradley Smith(ブラッドリー・スミス)は、3月に開幕する2017年シ
ーズンのMotoGP開幕戦/セパンでポイント獲得を目指します。
また、Red Bull KTM Ajo TeamからがBrad Binder(ブラッド・ビンダ
ー)とMiguel Oliveira(ミゲル・オリベイラ)がMoto2クラスに参戦。 Moto3 マシン/RC250 GP
2016年にタイトルを獲得したMoto3クラスには、昨シーズンもともに
戦ったBo Bendsneyder(ボー・ベンシュナイダー)と新規加入の
Niccolò Antonelli(ニコロ・アントネッリ)が参戦します。
#64 Bo Bendsneyder(ボー・ベンシュナイダー)
#23 Niccolò Antonelli(ニコロ・アントネッリ)
報道関係者各位
本件に関するお問い合わせ先:
KTM Japan 株式会社
PUBLIC RELATIONS 尾股 寛昭
〒135-0063 東京都江東区有明 3-5-7 TOC 有明 East Tower 9F
TEL: 03-3527-8885 FAX: 03-3527-8890 HP: www.ktm.com
※画像ダウンロードサイトがご利用いただけます。ご登録いただくことで、高解像度の画像も入手可能です。
KTM MEDIA LIBRARY:https://media.ktm.com