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資生堂、「資生堂サイエンス研究ファンド」を創設
資生堂はこの度、高齢化社会において人々が心豊かに美しく年を重ねるために、広く自
然科学分野研究の発展を奨励・助成する「資生堂サイエンス研究ファンド」を設立しまし
た。本ファンドは総額 1,000 万円(年間)で、インターネットや各種学会誌などを通じて
毎年研究テーマの公募を行い、資生堂が組織する選考委員会で選考の上 10 名に各々100 万
円を交付します。現在、第1回の公募を実施しています。
資生堂はこれまで、1990 年に「資生堂皮膚老化研究ファンド」を設立し、皮膚老化分野
の研究奨励をしてきました。また、1994 年には「資生堂理工学研究ファンド」を設立し、
化粧品や医薬品を支える基盤技術となる理工学分野の発展に寄与する独創的研究を支援し
てきました。
しかしながら、近年のライフサイエンスおよびマテリアルサイエンスの急速な発展に伴
ない、研究分野は細分化され研究領域の境界は曖昧なものとなり、さらに新しい学問領域
がいくつも誕生しています。
このような背景から資生堂は、従来の「資生堂皮膚老化研究ファンド」および「資生堂
理工学研究ファンド」を再編・統合し、新たに「資生堂サイエンス研究ファンド」を 2003
年 4 月に創設しました。本ファンドの誕生により助成対象領域が拡大し、変動する研究領
域のトレンドへもフレキシブルに対応できるようになり、広く自然科学分野の発展を奨励
助成することが可能となりました。
「資生堂サイエンス研究ファンド」の概要
①ファンド総額
1,000 万円(年間)
※原則として 10 名に交付(1 件 100 万円を毎年 11~12 月に交付)
②対象研究分野
○理工学系:
高分子化学、無機材料化学、コロイド化学、界面科学、天然物合成、環境科学、光工
学、分析関連研究の基礎・応用研究
○香粧品科学系:
美白・しみ・しわ・育毛・紫外線吸収剤などの化粧品に関連する天然物・素材および
これらの経皮吸収、有用性評価、心理学測定、動物実験代替法、機能性食品の基礎・
応用研究
○皮膚科学系:
皮膚老化、表皮細胞生物学、色素細胞生物学、毛髪生物学、皮膚免疫、皮膚結合組織、
皮膚感覚、美容皮膚科学、再生医療、および皮膚計測工学の基礎・応用研究
③公募対象者
大学あるいは公的研究機関で上記対象分野の研究に従事する研究者(原則として 40 才
以下)。ただし、学部学生・大学院生および資生堂皮膚老化研究ファンド、資生堂理工
学研究ファンドの受領経験者は除く
④公募方法
○毎年4~7月にかけて当社ホームページ(http://www.shiseido.co.jp/doctor)に
募集案内を掲載し公募する
○日本化学会、高分子学会、日本農芸化学会、日本油化学会、日本水産学会、日本薬
学会、日本生薬学会、日本生化学会、日本エム・イー学会、日本皮膚科学会、日本研
究皮膚科学会および日本食品科学工学会の学会誌などに募集案内を掲載し公募する
⑤公募締め切り
7 月 18 日(金)
⑥審査
資生堂で組織する選考委員会において厳正に審査し、10 月に採否および交付金額を決
定する
なお、資生堂では上記の研究ファンドに加え、日本の皮膚科学領域における基礎医学研
究を奨励助成することを目的として、1967 年に日本皮膚科学会によって設立された「日本
皮膚科学会基礎医学研究費(資生堂寄付)」
(600 万円/年)、および日本研究皮膚科学会と資
生堂が国内の有望な皮膚科学研究者を助成する目的で 1998 年に設立された「JSID 国際研
究助成資生堂賞」(200 万円/年)などの奨励・助成を実施しています。
(以下余白)