経済総務委員会資料 平成29年2月 総 合 企 画 局 大型汎用コンピュータオープン化事業の一部である一括処理シス テム開発の遅延と今後の所要額の考え方等について 現在,大型汎用コンピュータオープン化事業については,第三者の専門家 による「検討委員会」を設置し,遅延の原因究明,最良の方策の検討を行う こととしております。このため,オープン化後の新システムの稼働時期,所 要となる経費等今後の事業の見通しを現時点では確定させられていない状況 です。 一方,行政サービスの向上,業務の効率化を目的とするオープン化事業を 完遂するため,また,新システム稼働までの間,市民の皆様への行政サービ スの提供に影響を与えないようにするため,平成29年度以降,これらに所 要となる経費を確保していく必要があることから,その考え方等について御 報告いたします。 あわせて,第三者の専門家による「検討委員会」の設置に向けた検討状況 について御報告いたします。 1 オープン化事業に係る所要額について(現時点で判明しているもの) ⑴ 所要額等の考え方 ア (ア) 所要額を算定する上での想定スケジュール 福祉系システム 運 用 に 万 全 を 期 す と と も に ,市 民 へ の 影 響 を 鑑 み ,区 役 所 の 業 務 繁 忙 期 と の 重 複 を 避 け ,当 初 計 画( 平 成 2 9 年 1 月 )か ら 1 年 後 の 平成30年1月稼働と想定する。 (イ) 税・住基システム 当 初 計 画( 現 行 委 託 契 約 )ど お り の 平 成 2 9 年 1 1 月 稼 働 と す る 。 1 イ 各システムの所要額の考え方 (ア) 福祉系オンラインシステム 一 括 処 理 シ ス テ ム 開 発 の 遅 延 に 伴 い ,開 発 ス ケ ジ ュ ー ル に 遅 れ が 生じている。 引 き 続 き 開 発 を 進 め る と と も に ,オ ー プ ン 化 後 の 新 シ ス テ ム の 運 用開始までの間,行政サービスの提供に支障を生じさせないよう, 現行システムの運用を継続するための経費を確保する。 (イ) 税・住基オンラインシステム 当初計画どおりの経費を確保する。 (ウ) 一括処理システム 福祉系の一括処理システムで遅延が生じたが,契約内容の変更等 を 行 っ て い な い た め ,現 時 点 で は 当 初 計 画 ど お り の 経 費 を 確 保 す る 。 ⑵ 所要見込額 ア 平成29年度当初における所要額 約47億円 (内訳) ① 新システムの開発,保守,改修や稼働に必要な 機器の購入等,オープン化そのものに要する経費 ② 現行システムの保守,改修,機器の賃借等に 要する経費 イ 約32億円 約15億円 平成28年度から平成29年度への繰越額 約 8億円 (内訳) ⑶ ① 福祉系システム関係経費 約 7億円 ② 制度改正に伴うシステム改修等の経費 約 1億円 検討委員会での検討等を踏まえた対応 今後,検討委員会における遅延原因の究明や最良な方策の検討等を踏 まえ,市会にもお諮りする中で,必要な対策を講じていく。 2 2 第三者の専門家による「検討委員会」の検討状況について 本 検 討 委 員 会 で は ,設 置 後 お お む ね 3 箇 月 を め ど に ,遅 延 の 原 因 究 明 と , 事業の完遂に向けた今後の方向性を取りまとめる。 なお,設置期間が1年以内であること等から,京都市執行機関の附属機 関の設置等に関する条例第2条第2項の規定に基づき設置する。 ⑴ 名称 (仮称)京都市大型汎用コンピュータオープン化事業検討委員会 ⑵ 担任する事務 オープン化事業における遅延原因の究明,今後の最良の方策の検討 ⑶ 委員構成等 ア システムの開発に係る学識経験者,システム監査に係る有識者及び 弁護士から5名程度を選任 イ 人選に当たっては,本市と情報システムに関し契約関係にない者及 びそれらと密接な関わりのない専門家から選任 ⑷ 設置時期等 平成29年2月前半に設置予定。設置期間は設置の日から1年以内。 ⑸ 開催頻度 おおむね2週間に1回を予定 ⑹ 備考 マイグレーション開発※に実績のある者の意見を反映できる仕組み にする。 ※ 現在稼働しているシステムを,新しいシステムに機械的に移行す る方式。 開発経費は最も安価になるが,複雑なシステムは,複雑なままコ ピーされるため,高速開発ツールによる開発に比べて改修経費が割 高になる。 3
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