資生堂ニュージーランド設立 30 周年 資生堂は、ニュージーランドにおける化粧品の製造販売子会社、資生堂ニュージーランドを設立し、 今年で 30 年を迎えました。ニュージーランドでは、世界共通に販売している商品に加え、現地生産品 を独自に展開するなど、市場に密着したマーケティングを推進しています。同社は約 230 店で販売し ており、同国の化粧品市場1)において2位2)に位置する規模に成長しています。 今回、30 周年を記念して8月 28 日(火)にニュージーランドのオークランド市にて記念行事を開催 します。 1) ヘア製品を除くスキンケア、メーキャップ、フレグランス市場。約130億円の規模と推定されています。 2)データ:CTFA(Cosmetic, Toiletry, and Fragrance Association) Annual Sales Survey 2000によるものです。 資生堂ニュージーランドの歩み 資生堂は、1957 年の台湾での化粧品販売を皮切りに海外市場での販路を拡大し、現在世界 60 ヶ国以 上で事業を展開しています。ニュージーランドでは、1965 年に現地代理店スペディング社を通じて化 粧品の販売を開始しました。資生堂ニュージーランドは、1971 年にスペディング社の社員であったブ ルース・フッド氏(Mr. Bruce Hood)により設立されました。同社は、1975 年に株式会社 資生堂の株 式 24.9%取得により合弁会社となり、1989 年に資生堂の 100%出資子会社となりました。 また資生堂ニュージーランドは、設立と同時に化粧品の高関税と輸入規制対策として工場を稼動し ました。現地向けの化粧品を中心に生産を拡大し、現在は、オーストラリア、タイ、シンガポール、 マレーシア、インドネシア、ハワイ向けにファンデーションやサンケア化粧品などを生産・輸出し、 オセアニア・南アジアにおける重要な生産拠点となっています。 ニュージーランドにおけるマーケティング 資生堂は、世界の化粧品市場において多様化するお客さまのニーズに応えるため、「グローバル・ マルチブランド戦略」を推進しています。ニュージーランドでは、プレステージ市場向けの「SHISEIDO」 やフレグランス「パルファム イッセイ ミヤケ」、「パルファム ジャンポール・ゴルチエ」やミドル 市場向けの「モイスチャーミスト」、ヘアサロン向けの「ゾートス」を展開しています。特に「モイ スチャーミスト」はメーキャップブランドとして 1979 年に現地生産で市場導入後、ファーマシーを中 心とした展開により、多くの支持を集めています。「モイスチャーミスト」は、2001 年3月よりスキ ンケア化粧品を導入し、ミドル市場向けの総合ブランドとしてさらなる愛用者拡大を目指します。 今後も、市場適合性を見極めながらマルチブランド展開を積極的に推進し、ニュージーランドでの 更なる市場拡大を目指すとともに、現地生産による輸出の拡大で地場産業の振興に貢献していきたい と考えています。 [参考資料] 資生堂ニュージーランドの会社概要 会社名: Shiseido New Zealand Ltd.(資生堂ニュージーランド) 所在地: ニュージーランド、オークランド市 社長: 守川 一郎 本社持株比率: 100% 資本金: 5万ニュージーランドドル(約 260 万円) 設立年: 1971 年 ニュージーランドにおける資生堂の主な事業展開 1965 年 代理店スペディング社を通じ、「SHISEIDO」ブランドの化粧品の販売を開始 1971 年 資生堂ニュージーランド設立 工場設立 1975 年 株式会社 資生堂が資生堂ニュージーランドの株式 24.9%を取得 1979 年 「モイスチャーミスト」販売開始 1989 年 株式会社 資生堂が資生堂ニュージーランドの全株式を取得 1994 年 「パルファム イッセイ ミヤケ」、「パルファム ジャンポール・ゴルチエ」 販売開始 1996 年 「ゾートス」販売開始
© Copyright 2024 ExpyDoc